ほんのりと怖い話スレ その19
521 :本当にあった怖い名無し:04/08/22 02:58 ID:tQAEXzzA
有名な文豪の娘で自身も有名な女性小説家が、友人の大学に講演会だかに来たときの話。
講演を聴き終わった友人が一人で歩いていたら、
「みちこさん?・・・」と後ろから声が。
振り向いたら、その小説家だった。
何の面識もないので驚いている友人に、
彼女は「あ、ごめんなさい・・・女学校の時のお友達にそっくりだったので・・・」といって去っていった。
当時女子大生の友人にそう声をかけたその小説家は、当時80を越す高齢。
もともとそういう天然な人で有名だった事は考慮に入れるとしても、
ちょっと引っかかったのは、友人の名前も”みちこ”だという事だった。
540 :本当にあった怖い名無し:04/08/22 14:53 ID:plbQNfc5
>521 の話を読んで思い出した。
数年前、旅行先の電車待ちで、駅前の地元の有名百貨店といった感じの店に入ったら、
いきなり「○○ちゃん!」と呼ばれて、年配の女性に駆け寄られて抱きつかれた。
びっくりして固まってたら、付き添いらしい人が慌てて来て、私からその人を引き離したんだけど、
その年配の女性は「△△の○○ちゃん!」と叫んでる。
そのまま訳わからなくてうろたえて走って逃げたんだけど。
祖父の三回忌で久しぶりに行った親戚の集まりで、偶然祖母の名前が○○であった事を知った。
もしかしてと思って、旅行先の場所に知り合いがいないか祖母に聞いてみたら、
昔、仲の良かった近所の人で、
子供ができないので離縁されて、ちょっと気がおかしくなった人じゃないか、
引越し先がたしかその県だったような気がする、
と言われた。
祖母と私は昔からよく似てるといわれてたけど、
最後に祖母の前からその人が姿を消した時の祖母の年齢と、今の私の年齢はほぼ同じ。
私に祖母の姿を見たその人は、何を思い出して何をいいたかったのかな、と思う。
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