∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part34∧∧
『山の友達』
543 :本当にあった怖い名無し:2007/07/20(金) 11:25:38 ID:AG7AjfztO
小学1年の頃の話。
友達が居なく、毎日のように山で虫を捕まえて遊んでいた。
いつものように遊んでると、同じ年齢の子供が俺に話し掛けてきた。
そいつは山を良く知ってて、出てくる虫や危険な場所など色々教えてくれた。
そいつと毎日のように山で遊ぶようになった。
だいぶ顔見知りになったある日、
そいつは自分が危ないと言っていた蜂の巣の方に歩きだした。
何回も大声で注意したが返事もしないで、どんどん歩いていく。
蜂の巣に近付いていくと、無数の蜂が飛び出してきて、それに掻き消されるように居なくなってしまった。
あれから十数年、ここの近くの人達とは大抵友達になったが、そいつとは未だに会えていない。
『人と話せなかった息子』
680 :本当にあった怖い名無し:2007/08/09(木) 22:08:53 ID:/kC1Zqqv0
知人の話(昔の話だけど・・・)
息子(小5)が軽い知的障害を持っていて(人と話せない)、自然に触れ合えば少しは良いのではと思い、
昔自分が馴れひたしんだ山に登って、小さな清流のほとりにテントを張ってキャンプをした。
ご飯を炊いてレトルトカレーで夕食を取ろうとして、その合間にワンカップを飲んでいた。
すると何処からか、おじいちゃんがニコニコしてその様子を見ている。
何気なく「飲みますか?」とワンカップを渡したら、どうも蓋の開け方が解らないらしい。
それを見ていた息子が珍しく、無言で近寄ってワンカップを開けて渡した。
ニコニコして受け取ると、山葡萄見たいな実を息子に渡し、食べてみせるしぐさをした。
もらった息子は釣られて食べたらしい。
「うわ~!変な味~!」と息子が声を上げた・・・それを聞いた父親が驚いた。
息子に近寄って話しかけると、今までがうそのように話をする息子。
うれしくて涙が出て、ふとおじいさんのいる所を見ると、
岩の上に手付かずのワンカップがただ置いてあっただけだそうです。
その息子は現在何事もなかったように大学を出て仕事をしてます。
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