∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part30∧∧
『山菜が取れる山』
39 :熊叉奇 ◆TAPy3blMsc :2006/10/14(土) 20:47:34 ID:DMe34eiu0
自分の体験談
毎年良い感じに山菜が取れる山に行った
例年通り良い生え具合だった。
ふとひときわ蕨の生えている地面を見ると手が生えていた。
うわ、死体だ!と思ったらその手がおいでおいでしてきた。
うわ、生きてる!と思って手を差し伸べ握ったら消えた。
うはっと手を見たら何かの糞を掴んでいた。
どうやら化かされたらしい。
『切り株』
40 :熊叉奇 ◆TAPy3blMsc :2006/10/14(土) 20:48:43 ID:DMe34eiu0
自分の体験談
山に分け入って疲れてふと切り株に座った。
座り心地が非常に良い切り株だった。
こりゃええ按配だと思った。
「俺の場所なんだがな」
突然耳元でしわがれた声が聞こえた。
どうやら場所を横取りしたようだった。
『沢』
41 :熊叉奇 ◆TAPy3blMsc :2006/10/14(土) 20:49:28 ID:DMe34eiu0
自分の体験談
山の獣道をあるいていて川に出くわした。
幅もそんなにない沢だった。
迂回して橋を探そうとも思わず入って渡ろうと足を踏み出した。
「おいてけー」
突然沢に声が響いた。
まだ何も取っていないんだが。
『豊猟』
42 :熊叉奇 ◆TAPy3blMsc :2006/10/14(土) 20:57:25 ID:DMe34eiu0
自分の体験談
山に一発銃声がひびいた。
また狩りの季節がやってきた。
山の神さんに酒を振舞い狩りの許しを請う。
豊猟とはいわずとも困らない程度にと祈る。
なぜかその日は銃を使わずに獲物を狩れた。
なぜか鹿が木にぶつかって倒れたり。
なぜか兎が突進してきたり。
困らないにも程がある。
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