∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part28∧∧
『間伐』
635 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :2006/08/19(土) 00:34:05 ID:8b9uzhSr0
森林組合で聞いた話
山で木を育てる過程で、木を間引くことを間伐と言う。
間伐の対象となるのは、発育や形質が悪かったり、あるいは、良い木の邪魔になるようなもので、
大抵の場合、山主か山守が決める。
間伐の前に山を巡り、一本一本の形質や枝張りなどを見て、間引く木を見極め、マーキングしていく。
ある山主が自分の山に入り、間引く木にビニール紐を巻き付けた。
翌日、作業員と共にマーキングした木を確認しに現場へ行くと、
寄り添うように立っている2本の木が目についた。
ともに発育も形状も良く、伐採するには惜しい木ではあったが、
このように接近している場合はどちらかを切らなければならない。
ところが、その2本の木にはどちらにもマーキングがなかった。
さては紐を巻き忘れたのか、と思い近づいてみると、
2本のうち太い方の木の根元に、ぶち切れたビニール紐が落ちている。
紐を拾い上げて木に巻き付けてみると、明らかに長さが足りない。
「こいつ、切られるのがイヤだからって一晩で太りやがったんだなぁ」
結局、その木は山主から「デビルマン」と名付けられ、
今に至るまで大切にされているそうだ。
『樹齢百数十年の木を切り倒した』
636 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :2006/08/19(土) 00:35:30 ID:8b9uzhSr0
きこりに聞いた話
樹齢百数十年の木を切り倒した時のこと。
チェーンソーの切り口に差し込んだ楔をハンマーで打ち込むにつれ、
ミシ…ミシ…という音と共に切り口が開いて、やがて大木はゆっくりと傾いてゆく。
ギギィィィィと太い幹が軋み、ズンッ!と地響きを立てて倒れる寸前、
木のてっぺんあたりから黒いモノが飛び出して、斜面を勢いよく転がり落ちていった。
ちょうど人の頭くらいのソレは、作業道の端でバウンドして山土場へ。
山土場で仕事をしていた作業員が恐る恐る近寄ってみると、
ダースベイダーのヘルメットが一つ転がっていた。
そんなモノがなぜ、100年以上にわたって数十mの高さにそびえ立っていた木のてっぺんに引っかかっていたのか?
現場で作業してた皆が首を捻ったそうだ。
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