∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part28∧∧
『藁人形』
604 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :2006/08/17(木) 00:41:36 ID:t1Nwb4hz0
山守から聞いた話
山の見回りをしていると時おり見かけるのが、木に釘で打ち付けられた藁人形。
気分が悪いので、見つけ次第引っ込ぬいて土場で焼いてしまう。
抜いた跡が腐ることはなく、木が枯れることもないのだが、
いざ切り倒してみると、釘の刺さっていたところを中心に、
数メートルに渡って幹が真っ黒に変色している事が稀にある。
「呪いだか何だか知らんが、他人の商品に傷付けるとは太え野郎だ」
と憤慨する彼のもとに、今のところ災いは降り掛かっていないようだ。
『ゴズメ』
609 :本当にあった怖い名無し:2006/08/17(木) 05:52:40 ID:l6CO/r12O
爺さんに聞いた話。
その山にはゴズメという老女祈祷師が住んでいた。
雨乞いや狐払いに優れ、村人は尊敬していた。
彼女の祈祷は小動物と米を山に供え、山神を体に憑依させて行うもので、
霊験あらたかだが危険の多いものだった。
彼女はある日、村人に今晩、祈祷師が住んでいる小屋に火をかけるよう頼んだ。
祈祷の際、強い荒神に体を取られ、災い封じに死を選んだのだ。
件の村人は実行できなかったが、朝には彼女の姿は消えていた。
その後、山から狂女の笑い声が響くようになり、その山に入ると発狂したり死ぬ者が続いたそうだ。
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