∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part24∧∧
849 :本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火) 18:24:48 ID:kiSjrbGcO
恐くない話で申し訳ないが…
小4の頃、両親と三人で湯河原に旅行に行った時、
ハイキングしてて遭難して山を三つくらい越えた事があるんだけど、
その時少し変な家族を見かけた。
私たちはとにかくありえないくらい山中を歩き回っていた。
たぶん山一つ越えた辺りだと思う。少しパッと開けたあたりに出た。
地面一面白っぽい石で、歩くとジャリジャリ言ったのを覚えている。
そこで一組の家族が昼食をとっていた。
その家族は30歳くらいの夫婦と小学校低学年くらいの男の子で、
私たちと目が合うと一瞬『何でこんな所に人が?』という顔をした。
まぁそれはお互い様で、こっちもまさかこんな所に人が居るとは思わないから驚いた。
でもそれ以上に驚いたのは、その家族が弁当を食べていたのが、墓群のすぐ横だったってこと。
850 :本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火) 18:26:47 ID:kiSjrbGcO
その墓群は古い苔蒸した石ばかりで、それこそ何十年も前のものといった感じ。
そんなに広範囲ではないが、それでも20は越えていたと思う。
とても一時のランチタイムを演出するには向かない。
私たちを見ても挨拶や一礼などのアクションは起こさず、ただこっちをジッと見据えるだけ。
(ただ単に固まっているようにも見えたけど…)
父は道を聞こうとしていたが、母が少し気味悪がっていたので、
私たちは何も聞かずに一礼だけしてその場を去った。
山なんだからあえてそんな所をチョイスしなくてもいいようなものを…
って今となっては思うけど、
当時アフォガキな私はそんな事よりも、
さっき見つけたバカでかい野グソの事で頭がいっぱいで、それどころじゃなかった。
だって単なるうんこだったらここまで興奮しないけど、わざわざティッシュが一枚かかってたんだ!
山中とはいえ切り開かれた道で野グソたれといて、そっと隠して行くなんてなんて往生際が悪いんだ!
「自己主張したいけどやっぱりちょっと恥ずかしい」ってお前は女子中学生か!
おもろいわ!
「後から来る人が間違えて踏まないように…」とか思ったのか?
だったらちょっと茂みとか入れよ!
何だそのジェントルメンは!執事か!
「お帰りなさいませご主人さま」ってそりゃメイドだ!
誰がうんこに萌えるか!
856 :本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火) 22:57:00 ID:kiSjrbGcO
スマン(´・ω・`)
オチが無いんでうんこ話で誤魔化してしまった…悪ふざけがすぎたかな?
お詫びに、真面目に湯河原遭難の話をもう一つしますね。
今度は全工程の最後のほう。三つ目の山を越えたくらいの時の話。
私たち家族三人は、何度目かの休憩をある場所でとることにしました。
そこはちょっと不思議な場所で、広範囲で森が切れており、ぽっかりと空が見え、
小さめの野外ライブ場という感じでした。
とはいえ人の手が入ってない場所なので、地面はそこら中にでっかい岩がごろごろしてました。
母と父は木陰の岩に腰掛けていましたが、私はそのでっかい岩のひとつに駆け登り、
ナップザックからシャボン液を出して、シャボン玉を吹いて遊びました。
天気がよくてそこら中の岩が太陽の光で真っ白に輝き、
シャボン玉も虹色に光って弾けているのが印象的でした。
ふと、横を見ると、少し離れた所に私が腰掛けているのと同じくらい大きな岩が目に入りました。
奇妙なのは、その岩の少し上の空間から、シャボン玉がプワ~っと出でいるのです。
まるで見えない誰かが吹いてるみたいに。
857 :本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火) 22:58:34 ID:kiSjrbGcO
「私の吹いたシャボン玉が、あんな所まで飛んでるのかな」と思い、
ちょっと屈んで下の方にシャボン玉を吹いてみたら、
なんと向こうの岩のシャボン玉も同じように少し下の方から出始めたんです。
鏡のように左右対称というんでしょうか…
その頃私は屁理屈っぽい年ごろと言うか、とにかく何でも説明付けたいガキだったので、
「目の錯覚か風のせいだ!」と、原因をさぐるため岩を駆け降り、その岩の方へ向かいました。
するとその途端、「〇〇子ォ――――――!!!」と私を呼ぶ父の怒号が飛びました。
びっくりして振り返ると、眉間にしわを寄せた父が「もう行くぞ!!」と怒鳴っていました。
普段温厚で、わざとらしいくらいレディーファーストな父に怒鳴り付けられ、
訳が分からないまま憮然として両親の元へ急ぐと、
父は母の肩を抱き、母は何やら俯いていました。
そしてそのままの状態で道を進みます。
母の異常にはすぐ気付きましたが、怒鳴られてムッとしていたので少し離れて二人の後を付いていきました。
やがて山を下りきり、町に出たので遅い昼ご飯をとるためそば屋に入ることにしました。
満席だったのか、少し外で待たされることになり、私がボーッと突っ立って空を見ていると、
いつものように優しくなった父が、「お母さんね、何か連れてきちゃったみたい」と耳打ちしてきました。
私は『母がふざけて私をだまそうとしてるんだ!』と思いましたが、
さっきのシャボン玉の事があったので何だか神妙になり、
「ごめんなさい、ついてこないで、成仏して」と山の方を向き祈りながら、
そば屋の駐車場でシャボン玉を吹きました。
アホみたいですが…。
それが効いたのか効かないのか、母は蕎麦こそろくに食べませんでしたが、
翌日にはいつもの状態に戻っていました。
うーん、山をウロウロするのはいろんな意味で危ないですね…
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