∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part24∧∧
『大きな平べったい岩』
573 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2006/01/31(火) 17:39:52 ID:4CCDlt3Y0
知り合いの話。
地元の山で藪漕ぎしていた時のこと。
いきなり目の前に、大きな平べったい岩が現れた。
黒い。岩自体の色というよりは、煤で焦がされたかのような印象を受けた。
三畳ほどの広さがあるその表面には、人型の穴が穿たれている。
少し小さい。中学生くらいが寝転べば、中にすっぽりと収まりそうだ。
こんな人が来ない山中の林に、何でこんな物があるのか。
見ているうちに段々気持ちが悪くなり、足早にその場を後にした。
後日再訪しようとしたが、現在に至るまで見つけられないでいるという。
『遺骨』
574 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2006/01/31(火) 17:40:49 ID:4CCDlt3Y0
友人の話。
彼女の曾祖母が亡くなった時のこと。
山奥の火葬場で荼毘に付されたのだが、おかしな物が遺骨の中に混じっていたのだという。
数え切れないほどの、沢山の歯。
黒く焦げているがはっきりとわかる。どれも人間のそれに見えたと聞く。
生前の曾祖母には、歯は一本も残っていなかった。
歯だけ別の壺に分けられて、供養することにしたそうだ。
以降は、親族に何も変わったことは起こっていない。
『塩壺』
575 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2006/01/31(火) 17:42:16 ID:4CCDlt3Y0
知り合いの話。
彼の実家の裏山には、もう使われていない火葬場跡がある。
現在はかなり崩れており、僅かに泥壁の一部が残っているだけだ。
彼のお祖父さんの時代までは、実際に使用されていたそうだ。
お祖父さんが言うには、小屋にはなぜか塩壺が置かれていたらしい。
荼毘に付す時、夜中に火葬場を覗く輩がよく出たそうで、
そやつに塩を撒いて追い払うためなのだという。
「寝ずの番していた時に、儂も何度か見たなぁ。
気がつくと、キラキラしたでっかい眼だけが、入口から覗き込んでるんだ。
強いて言えば猫の目に似てたかな。本体?見えたことないよ」
何が焼き場を覗いていたのかは、誰にもわからないままである。
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