∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part24∧∧
『車でバス釣りに行った』
96 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2005/12/24(土) 18:41:25 ID:p+pxP2m70
友人の話。
山奥のダムへ、学生仲間数人でバス釣りに行った時のこと。
車三台で分乗して行ったのだという。
夕暮れまで各自釣りを楽しみ、車まで戻ってくると、すべての車両の前輪がパンクしていた。
何か黒くて尖った物がゴムに深く喰い込んでいる。
誰の悪戯だ!? そう怒りながらタイヤをスペアに替えて帰ったという。
後日その時の仲間が集まった折、一人が奇妙な表情をして告げた。
どうやら、タイヤに喰い込んでいた物の正体を調べていたらしい。
あの黒い突起な、鮫の歯の化石だったよ。
それを聞いた皆が、調べてきた彼と同じような奇妙な顔になったという。
しかし、だからといって何かが変わる訳でもなく、彼らは以降もそのダムに出かけていたのだそうだ。
『何かが落ちてきた』
97 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2005/12/24(土) 18:43:47 ID:p+pxP2m70
知り合いの話。
高校時代に、部の仲間と共にキャンプをした時のこと。
夕食が終わって後片付けをしていると、何かが天より落ちてきた。
どさっ!
重い音を立ててテント横に落ちたそれは、白い大きな動物に見える。
皆は慌ててキャンプ場の外れまで逃げ、恐る恐る遠巻きにした。
ぱっと見、人体のように思えた。
色白の坊主頭で、関節がありえない方向に曲がっている。
そこまで見て取ると、皆はこれまた慌てて助けに駆けよった。
落ち着いてみて気がついた。人ではない。
マネキンだった。
誰がやったものか、全身がずたずたに傷付いている。
周囲の森を見回したが、投げた主はおろか何の気配も感じられない。
一応後退で見張りを立てたが、それきり何の異変も起こらなかった。
街から相当離れた場所だったのに、誰がマネキンなど投げ込んできたのか、
今でも不思議に思うのだそうだ。
98 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2005/12/24(土) 18:45:10 ID:p+pxP2m70
友人の話。
緑深い山道を歩いている時のこと。
頭上の梢がザザッとざわついたかと思うと、いきなり頭に何か落ちてきた。
ガンッという音がして、思わず膝をついてしまう。目から星が出たようだ。
息を吐いて衝撃を散らしていると、頭のすぐ上から下品な笑い声が聞こえた。
ゲラゲラゲラゲラゲラ・・・
硬直した彼を嘲笑いながら、笑い声はゆっくりと上昇して小さくなっていく。
見上げる勇気など、とても出てこなかった。
声が聞こえなくなってから、全速力で逃げ出したという。
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