∧∧∧山にまつわる怖い話Part19∧∧∧
859 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 22:30:35 ID:0eGpyXBF0
俺が子供のころに体験した話。
うちは毎年夏休みに母方の実家に帰省してるんだ。
都会から離れた自然あふれる所で、俺も毎年帰省するのが楽しみだったのよ。
で、そこで一番楽しみにしていることが俺にはあった。
けっこうな山中なもんで、夜になると道にポツリポツリとある街灯に虫が大量に集まるんだ。
道を歩いてるだけでカブトムシやゲンゴロウなどの、子供にはたまらん虫が採集できたんだ。
例年の様にその年も、俺は親父と夜の田舎道へと繰り出して行った。
860 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 22:31:32 ID:0eGpyXBF0
その虫の取れる道は二手に別れていて、途中でまた一本に戻るという道だ。
いつも俺と親父は別れて行動している。
その日もいつもと同じように行動していた。
だが、その日は甲虫どころか、いつもは大量にいる蛾や蝉さえもいなかった。
おかしいと思いつつも道の真ん中あたりに来ると、何か道の真ん中に奇妙な物がある。
近づいてみてそれが何かわかった。
大量の虫の塊だった。
カブトムシのような大型から、カマキリ、蝶など、ありとあらゆる虫が折り重なって何かに群がっている。
それはよく見ると人の形をしていた。
しかし、でかすぎた。普通の人間のサイズじゃなかった。
その3メートルはある巨人は、黒い剛毛の覆われていたのを覚えている。
俺は完全にビビっていたが、その群がる宝の山を見過ごすわけに行かず、親父を呼びに急いで合流地点まで走った。
親父に事情を話してさっきの巨人の場所までもどってきた、が・・・
その場所には既に何もいなかった。さっきまで大量にいた虫の一匹も消えている。
親父には笑われるし虫は一匹も捕獲できないし散々だったが、あの巨人はなんだったんだろう?
862 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 22:56:51 ID:ZEHataun0
おもしろいっす。ちょっとわからなかった所を質問させてくださいませ。
>その3メートルはある巨人は、黒い剛毛の覆われていたのを覚えている。
ってのは、群がる虫の隙間から見えた巨人の体が剛毛に覆われているのが見えたのか、
それともたくさんの虫が黒い剛毛のように覆っていたのでしょうか。
後者なら、虫が人型に群がって塊になっていたとも考えられるし、
前者なら巨大な人(?)が間違いなくそこにいたってことですよね。
でもどっちにしろガクブル…。
863 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 23:01:16 ID:0eGpyXBF0
>>862
なんかなぁ・・・蝶とか蝉とか肉食じゃない虫も引っ付いててたんよ。
その虫とかもほとんど動かないで、黒い毛が虫の間からはみ出てるみたいなかんじかな?
もう10年以上前の宮城県の話です。
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