不可解な体験、謎な話~enigma~ Part103
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78 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/10(月) 18:03:50.64 ID:ekLkhieU0.net
今年5月3日、新築した家に一家で引っ越した。
引っ越し直後は何かとバタバタするだろうと思い、4月30日に主人と2人で近所の挨拶まわりをすませた。
右隣のお宅は80代後半の老夫婦の2人暮らしで、同じ敷地内に住む長男一家が身の回りの世話をしているそうだ。
着工前に挨拶に行った時に、御主人は痴呆症だと長男の奥さんから聞いていたので、
この時も奥さんに菓子折りを渡し、勝手口で少し立ち話をした。
奥さんは着工前より縮んだように?せて小さくなっていて、
「身体を壊してしばらく入院したの」としょんぼりしながら、
「あなた(=私)のことはよく覚えてるわ、美人さんだもの」とお世辞を言ってくれた。
御主人はダイニングの椅子に腰かけてこちらに背を向け、私たちには全く無関心でテレビを見ていた。
ところが。
昨日、向かいの家のかたから、右隣の奥さんは「3月に亡くなっている」と聞かされたのだ。
そんなはずはない、4月末に主人と2人でお会いしていると言ったら、
お向かいさんはわざわざ町内報を持って来てくれて、そこには確かに3月某日に訃報が出ていた。
奥さんの顔と声は覚えていたし、向こうもこちらを覚えていたのだから、違う人だったとは思えない。
主人も「なんだか気味が悪いな」と嫌な顔をしている。
でも、私は何となく、私たちが挨拶した奥さんが幽霊だったとしても不思議ではないような気がするのだ。
御主人は痴呆症だから、奥さんが亡くなったことを理解できず(というか幽冥の境がもうアヤフヤになっていて)、
奥さんがテーブルに置いた引っ越し挨拶のお菓子に、
普通に手を伸ばして食べている様子が目に浮かぶような気がしてしまう。
640 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/08/16(水) 22:42:01.46 ID:EcP5+mJq0.net
幽霊である確信が持てないので、このスレに投下
今年、関東の避暑地に小さな別荘を建てた。
山の中で周囲に人家はないが、1軒だけ遠くに緑色の屋根が見えたので一応挨拶しておくかと、
着工前の4月に俺達夫婦と棟梁の3人で挨拶に行った。
住んでいたのは80代の老夫婦で、東京からのIターン組の奥さんは酷く痩せていて、今は体調を崩しているそうだが、
毎週、子供達が交替で東京から来てくれるので、通院や生活面は問題ないんだと御主人は言っていた。
別荘は7月に完成し、今度は俺と棟梁の2人でその家に挨拶に行った。
ピンポンと同時に(まるで待ち構えでいたように)ドアがパッと開いたが、
立っていたのは奥さんだけで、狭いLDKに御主人の姿はない。
奥さんは、まあ別荘ですか……お幸せですねえ……と、
4月に挨拶した時と全く同じ言葉を3回ほど繰り返しただけだったので、
「少しボケてるのかな?」と棟梁と話しながら帰った。
ところが、だ。
俺と棟梁が挨拶した1週間ほど前に、その奥さんは亡くなってたんだよ。
御主人は葬儀のため帰京していたので、俺たちが挨拶した日に「その家は無人だった」と、あとで地区長さんから聞いた。
「自分は留守中の見守りを頼まれていたから、絶対に間違いない」と。
でも、天気のいい真昼間に60㎝の至近距離で会話を交わして、
菓子もじかに手渡ししてるし、幽霊だという実感が全然わかない。
奥さんは年齢の割に背か高く、彫りの深い特徴のある美人顔なんで、
俺と棟梁の2人して別人を見間違えたということはないだろう。
奥さんは青白くて元気がなかったけど、それは4月に会った時もそうだったし、
全然透けておらず、足だってちゃんとあった(と思う)。
こんなにハッキリした幽霊がいるんだろうかと、逆にモヤモヤするよ。
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