∧∧∧山にまつわる怖い話Part17∧∧∧
『仕事で森の中に篭もっている』
804 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :05/01/28 00:13:43 ID:ysFcbP0S0
アメリカで聞いた話。
その人は国立の森林公園で働いているのだそうだ。
仕事で森の中に篭もっている時のこと。
寝ていると、いきなり近くで爆音が響いた。
慌てて飛び起きテントの外を窺ってみたが、闇が広がるばかりで何も見えない。
音はすぐ聞こえなくなったが、間違いなくチェーンソーの音だったという。
どうにも落ち着かなくなり、結局それ以降は眠れず朝を迎えてしまった。
同僚と落ち合ってからこの話をすると「眠らなくてよかったなぁ」とホッとした顔で言われた。
気になって仕方がなかったが、それ以上は言葉を濁されてしまったという。
闇に沈む森でチェーンソーを駆っていた者は、一体誰だったのだろうか。
『見たこともない足跡』
827 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :05/01/28 23:50:32 ID:ysFcbP0S0
友人の話。
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。
幼稚園の時分、知り合いの小父さんと一緒に雪道を歩いている時のこと。
すぐ横手の雪の上に、見たこともない足跡が付いていた。
右足は彼女と同じくらいの子供の足跡。裸足で、指の跡がはっきり見えた。
左足の跡は、明らかに人間のそれではなかった。
後で見知った所によると、鹿の蹄跡によく似ていたという。
その足跡を見た小父さんは、顔をしかめてこう呟いた。
ちんばが出おったか。
苦々しげな口調に、とても何かを尋ねることはできなかったそうだ。
彼女はその後村にいる間、何度となく怪しい足跡を見たと言っていた。
いずれも、右足は子供で左足は鹿の物だったという。
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