『部活が遅くなるとお化けがいる』
『墓地の竹藪』『新冠町高江』『犬神筋』のコメント欄より
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私の友人の通ってた進学校は山の上にあり、部活が遅くなるとお化けがいるって話。
目撃談から、
『頭頂部が酷く寂しい後頭部はロン毛のオヤジが、ロバに乗って通り過ぎる』との事。
その話を聞いたのが91年頃。
時は流れ、次女がその高校に入った。
ある日、ヤバイ変質者見たと興奮気味に話す娘。
「落ち武者スタイル用のジジイが、山犬に乗って並走してきたよ」
その話を聞いたのは2012年。
21年の歳月を感じさせぬ安定の頭頂部に泣いた。
「それはお化けさんだから安心して。今度見たら毟ってみ?」って言ったけど、
卒業するまで会えなかったと。
残念だ。
[ 2017/07/10 ] 柒參弌 ◆-
『昨日のお父さん』
『店内に客が居なくなった時』のコメント欄より
[ 139498 ] NO TITLE
酒が飲めないからよく知らないけれど、夜の店ってそんな話が多いのかねぇ。
若い頃、夜の店で働いていた経験のある職場の先輩がしてくれた体験談。
冷たい雨の深夜、客足が途切れたので店長代理だった先輩が閉店しようとした時、
入り口のドアが開いて、年配の男性の声で「いつもお世話になっております、〇〇の父でございます」。
中に入らずに、先輩からも見えない位置だったが、他の女性従業員が対応すると、
店の女性従業員の〇〇さんのお父様で、近くで宴会をしていて今から帰る所だから一緒に帰れないか声を掛けたとのこと。
先輩が先に帰っていいよと許可を出し、〇〇さんも奥から出て来て入り口の外を見て、「すぐ行く」と声を掛け数分後、
慌ただしく着替えて帰って行った。
翌日、先輩が出勤してきた〇〇さんに昨日のお父さんのことをさりげなく聞くと、怪訝な表情。
聞けば両親は既に亡く、身寄りもないので田舎から都会に出て来てずっと一人暮らしのこと。
昨晩もそんな記憶なく普段通り一人で帰ったと言う話で、
先輩始め、やり取りを見ていた他の従業員共々非常に驚いたとか。
お父様と対応した従業員曰く、お父様の姿は、なぜか暗くてよく覚えていないとか。
晩秋のススキノでの思い出。
[ 2017/07/13 ] NO NAME ◆-
『光る眼のヒト(のようなもの)』
『二人組みの男の子』『防犯カメラの映像』『夜中に強い光を感じて目が覚めた』のコメント欄より
[ 142626 ] NO TITLE
光る人間というのは見たことないけれど、光る眼のヒト(のようなもの)なら見たことある。
25年ほど昔の夏の昼下がりに、ちょっとした用事があって松山市の高岡町というところに出かけた。
ツクツクボウシが鳴いてたのを覚えている(西川のりおではない)。
暇な時間ができたのであたりを散策しようと歩いて景色を見ていたら、そこそこ離れてもない場所に神社があった。
避暑にちょうどよさそうだと考えそこに向かって歩いていたのだが、
急に後ろ側から視線を感じその途端身の毛がよだった。悪寒がするほどの悪意を感じたからだった。
気持ちが悪かったのだけれど思い切って後ろを振り返ると、
先ほど通り過ぎた空き家の窓のカーテンの隙間から、人がこちらを覗いていた。
自分の位置との距離はおよそ二十メートル。
面妖だった。暗い部屋の中より夏日の外のほうがはるかに明るいのに、その人の顔だけは見えた。しかも顔の色が青灰色。
そして不思議なことに、顔の目のあたりだけ暗い灰色の霧でぼかしたようになってて、
なおかつ瞳のあるべきはずのあたりだけ赤く光っていた。
その赤い光を例えるなら、安い擦りガラスをとおして蝋燭の火を見た感じの、
どこか次元の向こうから燃えてるみたいだった。
これは人じゃない!と気付いた。
しかも自分は、二十メートルも離れていたら人の顔なんて見えないほど目が悪い。(なんで顔が見えるんだろう!)
得体のしれないものから関心を持たれて、しかもじっとそれが自分を凝視しているあの恐怖、、、。
結局その正体を突き止めたわけでもなんでもないので、この話はそれまでなんだけど。
それにしても何であの時に後ろからの視線がわかったんだろう?それと全身が総毛立ったのは?
眼鏡もコンタクトしてなかったのに、あれの顔だけははっきり見えたのは?
今もって不可解。
[ 2017/08/18 ] NO NAME ◆-
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