∧∧∧山にまつわる怖い話Part17∧∧∧
『舞い降りてくる雪片を眺めていた』
427 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :05/01/20 23:21:12 ID:zEQLd8zj0
聞いた話
冬の夕暮れ時、男が山仕事を終えて道を下っていると雪が降ってきた。
足を停めて空を仰ぎ、ひらひらと舞い降りてくる雪片を眺めていると、
ふいにその動きが止まり、中空に静止してしまった。
驚いて声をあげると、一瞬後、雪は何事もなかったように静かに落ちてきた。
家に帰ると、女房が少し驚いたような調子で言った。
「あれ?忘れものかい?さっき出て行ったばかりじゃないか」
戸口から振り返ってみると、山の向こうから朝日が昇ってくるところだった。
『山で切った木を筏に組んで川下に運んでいた』
768 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :05/01/27 00:33:34 ID:jHDS3+/r0
聞いた話
昔、山で切った木を筏に組んで川下に運んでいた頃のこと。
時折、目の前で大きな筏が川に沈んでしまう事があったそうだ。
年寄りに言わせると、それは「神様の取り分」で、
それが証拠に、人の乗った筏が沈んだ事はなかったそうだ。
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