戦争、軍事にまつわる怪奇ネタ 二戦目
『ロシア塚』
607 :本当にあった怖い名無し:04/08/17 22:57 ID:rpJjJGGX
俺の爺さんの兄貴の話。
日露戦争に軍医として従軍。
で、よせばいいのにロシア兵の肩甲骨を持ち帰り、
「どうだ、ロシア人の骨は大きいだろ」などと周囲に見せびらかしていたそうですが、
ある日、原因不明の高熱で昏倒。
医者に見せても(自分も医者なのだが)原因不明。
だがある日、通りかかりの修験者に奥さんが相談してみたところ、
「ご主人、戦場から何か持って帰って来てないか?」と言われた。
「人骨を持って帰っている」と告げると、
「その骨を供養してやりなさい」と言われ、
家の裏に埋め、塚を作り、供養塔を建てたら嘘のように高熱が引いた。
今でも、うちの本家の裏庭に「ロシア塚」と言われ、その塚が残っています。
子供の頃、その塚に近寄るのは非常に怖かった。
『一発の弾』
622 :本当にあった怖い名無し:04/08/19 16:49 ID:zs2hI43Z
戦闘中いつも寝そべって、足だけを塹壕の外に出している古参兵がいた。
「足負傷くらいで死なないし、負傷すれば誉傷扱いで内地に帰れる」と常々言っていた。
ある日、相当な長距離で敵と遭遇し、小競り合い程度の戦闘があった。
双方戦死者・負傷者もなく、戦闘が終結しかけたころ、
「もう大丈夫か?」と古参兵が頭を上げたと、その瞬間、
たった1発の流れ弾が古参兵の頭を撃ち抜いた。
この日の損害は、この古参兵1人だけだったという。
633 :本当にあった怖い名無し:04/08/19 23:58 ID:ffGmu9za
>>622
似たような話が、ベトナム戦争の戦記本で米兵の証言として載っていた。
その兵士の小隊長は大変用心深く、夜は常に敵の襲撃に備え、屋根にも土嚢をのせた壕の中にこもり、
ヘルメットと防弾ベストまで身に付けて寝ていた。
ある日の夜、敵が基地で就寝している兵士を叩き起こす為(一種の心理戦)に嫌がらせで撃った、
たった一発の砲弾の、それもその破片のひとつが、
小隊長の壕の小銃射撃用の狭い開口部から入り、寝ていた小隊長の防弾ベストに覆われていない首すじに命中し、
あえなく戦死してしまったのだとか。
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