∧∧∧山にまつわる怖い話Part11∧∧∧
『テントの周りをぐるぐる回っている』
53 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/07/28 03:01 ID:7iFTLzZr
友人の話。
学生時代、部合宿でキャンプをしていた時のこと。
夜中にテントの周りをぐるぐる回っている足音が聞こえた。
彼は不安がる後輩に向かってこう諭した。
あれは山にいる動物がうろついているんだけなんだ。
心配することはない。人間を襲うほどのヤツはこの辺にはいないから。
翌朝一番に起きた彼は、テントの周りに残されていた足跡を見て黙り込んだ。
いや、率直に言うと、それは足跡ではなかった。
五指を開いた人間の手形が、テント周りの湿った地面に穿たれていたのだ。
それ以外の痕跡は見当たらない。
テントの周りを巡っていた物は、一体何だったんだ?
彼は我に戻ると、後輩たちが起きてくる前に、その跡をすべて消してしまった。
キャンプ中、それ以上奇妙なことは起こらなかったそうだ。
『奇妙な足音』
54 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/07/28 03:03 ID:7iFTLzZr
知り合いの話。
彼女が友人の家族と山菜取りに出かけた時のこと。
里山を下る帰り道で、奇妙な足音がついて来たのだという。
スタッスタッと草履で歩くような音がするのだが、足音の主は見えないのだ。
よほど上手く隠れているらしい。
一体どこからついて来ていたのか分からなかった。
こちらが足を速めると足音も早くなり、緩めると間延びした。
一定の距離を保って、絶対に離れなかったそうだ。
そのうちに彼女は痺れを切らして立ち止まり、後ろに向かって叫んだ。
隠れていないで、出ておいで!
一瞬の間が有り、やがて足音だけが、皆の横をスタスタと駆け抜けていった。
目には何も見えなかった。
隠れていたんじゃなくて、本当に本体がなかったんだ。
皆は呆れて見送ったのだそうだ。
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