∧∧∧山にまつわる怖い話Part9∧∧∧
870 :オマージュ:04/06/16 14:47 ID:/zBEjlby
男は煙草が好きだった。
独り山奥でキャンプしていたが、寝付けない。
テントから独り這い出し、一服つけた。
みると、向こうの山にも、赤い光がぽつんとひとつ点いた。
ははあ、お仲間がいたな、と彼が思っていると、
赤い点はぽつり、ぽつりと増え始め、
谷を越えて彼のほうへ動き出した。
彼が煙草を消すと、光はどこへ行こうか迷っていたようだったが、
現れた時と同じように、ぽつり、ぽつりと消えていった。
904 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/17 10:03 ID:7ikXfdCq
>>870で、ちょっと思いだした事だけど。
うちの地方では、今年そろそろ蛍が出てきているのだけれど、
やはり年々数が減ってきて、なかなかその姿を拝めなくなってきた。
先週末にも蛍の出る水場に出かけてみたが、なかなか出てこない。
その時、一緒にいた蛍見物のおじさん(ここの地主でもある)が、
「じゃあ、悪いけどタバコつけるよ」と言って、持っていたタバコに火をつけ、一服。
そのあとで火のついたタバコを一定のリズムで手のなかに隠したり、見せたりした。
…すると、いないと思っていた蛍がどこからともなく何匹も飛んできた。
しかも、どれもがこちらに近づいてくる。
子供と一緒に大喜びしながらおじさんを見ると、
「光の点滅に誘われて、交尾をしにやってくるんだよ」と、にやっと笑った。
さすが、地元の主だけのことはあるな~。
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