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『業界人に有名なマンション』

幽霊マンションシリーズ。
『誰かの悪意』の続き
∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part35∧∧

899 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:00:28 ID:DisHsx7x0
「あー有名ッスよ、そのマンション」
建築業の知り合いは平然とそう言った。

何、建築の業者にも名が売れてるの、あそこ?

「そりゃぁもう。
 建てる前の調査でも色々あったらしいですし。
 あそこ、敷地がちょっと変な形してるでしょう、奥の辺り」

そういやそうだな。

「あの奥に進むと、昔の遺跡があるそうなんですよ」

遺跡?古墳か何かのこと?

「いや話してくれた測量会社の人は、塚って言ってましたけど」

塚という言葉の響きが、何となく嫌なモノを感じさせた。

「申請の際、あの奥の塚を避けるような形で分筆したらしいッス。
 無理して建てない方が良かったんじゃないですかねぇ」

何か障りがあったとか?

「自分は知らないですけど、測量の人が死んだとか」


900 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:01:06 ID:DisHsx7x0
そこまで静かに飲んでいた、同じ会社のベテランが口を出した。
「適当なこと言ってるんじゃない。誰も死んじゃいないよ」
「あ、そうッスか。申し訳ない」
「ただ皆、右手に酷い怪我をしたっていうだけだ」

怪我ですって?

「調査に関わった人が後日、揃って右手に怪我をしたってこと。
 怪我した日時はバラバラだから偶然なんだろうが、それにしてもちょっとな。
 気になるだろ。酷いヤツは障害者手帳をもらうほどの事故だったらしいし」

身近な場所に暗い穴が開いていたような気がして、何となく不安になった。


901 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:02:27 ID:DisHsx7x0
詳しいですね。そうベテランに水を向けてみた。

「まあね。途中までだけど建築に関わってたから」

・・・関係者の方でしたか。

「関係者ってほどじゃないがね。
 俺が知ってるのは、建設中の仮設事務所のネタぐらいなもんだし」

やっぱり、何かあったんですか?

「一日の終わりに電気落として帰るだろ。
 これを現場の皆が嫌がってな。特に二階の連中が。
 電気を消すと、歩き回る足音が聞こえ出すってんでね。
 電気消した途端、手を誰かに握られたってヤツも出て、現場は戦々恐々としてた。
 結局、一週間も経たないうちに、電気屋が持ち出しで改造施して、事務所出てから外でスイッチが切れるようにしたよ」

・・・そりゃまた、キツい話ですね・・・

「しばらくはそれで凌いでたんだが、そのうち誰かが粗相をしちまったらしい。
 何が事務所をうろついてたか知らないが、それがえらく荒れ出してね。
 夜のうちに書類やパイプ椅子が、放り投げ出されて荒らされるようになった。
 悪い時は机やキャビネットの表面に、こうべったりと、黒い手形が付いててね」


902 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:03:15 ID:DisHsx7x0
・・・更に追加来ましたか。それでどうなりました?

「設計が神棚を持ち込んでね。御神酒と榊上げて毎朝朝礼時に拝むようにした。
 トンと治まったよ。おかしいよな、暴れていたのは神様じゃないだろうに。
 それとも、神棚に入った神様が、暴れモノを鎮めたのかな。
 まぁ理由も理屈もわからないけど、治まったことは間違いない。
 神棚も色々あるみたいで、やれ○○のとこのはダメだとか、●●のは逆に変なモン 引っ張り込んで祀ってしまうって、
 持ち込んだヤツは蘊蓄垂れてたよ。
 あれ本当なのかね? まぁ治まったんで、誰も文句言う者もいなかったけど」

丁度この話を聞いた頃、私も自分の仕事で現場仮設事務所に入り浸っていた。
しばらくは、最後に電気を消して帰るのが少しおっかなかった。


903 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:04:56 ID:DisHsx7x0
後日、別の建設業者にその聞いた話をしてみた。
「へえ。やっぱりそんな曰くがあったんだな、あそこ」
納得した様子で頷いている。
・・・もしかして貴方も、あのマンションに関わってるの?

「いや俺は関わっていないよ。
 ただ、変な意味で有名になったからね、あの現場は」

変な意味って?

「別に、建築途中で何か起こったって訳じゃないよ。
 ただね、現場の人間が三人ほど死んだんだ。
 いやだから、現場で事故が起こったって話じゃないの。
 その三人が皆、一日の仕事が終わって、家に帰ってから死んでるんだ。
 心臓麻痺だって、司法解剖の結果じゃそういうことになったらしいけど。
 三人とも健康そのもので、それまで病気らしい病気もなかったのに。
 これが実はね・・・」

 三人に何か共通点があったとか?

「聡いね。死ぬ少し前に、変な声を聞いてたっていうんだ。三人とも。
 鉄骨の上で作業していると、男とも女ともつかない声が耳元でするって。
 気持ち悪い、嫌な感じのする声だったらしい。
 でね、葬式に参加した者の話じゃ、どいつも凄い死に顔をしてたって。
 恐怖に引きつったような、そんな顔だったって話だ」


905 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:05:37 ID:DisHsx7x0
「それからだな。鳶とかが蒼い顔して、
 『さっき声がしたんで、しばらく休みます』
 って言ってくるようになったのは。
 監督も強く言えないでさ。工期遅れまくったよ。
 まぁ別な工程で詰められたんで、何とかペナルティは避けたけど」

あそこは施主も変わってたらしいからなぁ、と彼は最後に付け加える。
どう変わっていたのかは、結局聞けなかった。




909 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:25:01 ID:DisHsx7x0
今晩はデス。まとめて投下しときます。
うーん、何かやたらと長くなったなぁ。

もうちょっとマンション絡みで聞いたネタがあるもので、もうちょっとだけ続きます。
>>878さん、私もいわゆる普通の山怖ネタ書きたいんですが・・・どうにも治まりが悪くて。
だから、このマンションの話はUPしようか、それともまとめまいか迷ってたんですヨ・・・。
手を出したら最後、書き切るまで手が離せなくなるのはわかってましたから。
でもまぁ、当事者真っ直中の友人女性が入院してしまってから、厄落としみたいなノリで書くことを決めました。
この件に関わって私もえらく体調悪くなってましたが、
ラストエピソードまで書き終わってから、不思議に快方に向かっているような気がしますデス。
語るという行為は、口述にしろ筆記にしろ、実は大きな意味を持つことなのかもしれません。
もう手が切れたという気持ちが大きいのかもしれませんが・・・。

まあ、特定を避けるため、色々と細工したりフェイクの記述も入れたりしていますので、
一つよくある怪談シリーズでも眺めるような気持ちで付き合ってもらえれば、と思います。

>>895
あ、私にこの話をしてくれた中年男性の方、俗に言うホタル族だったんです。
子供が出来てからは、ベランダに出て煙草を吸わざるを得なかったんだとか。
話にでてくる隣の奥さんが、何であの影を睨んでいたのかはわかりませんが。
誰も聞いてないだけで、実は何か理由があったのかもしれないとか思ってます。

それでは、また明日にでも。
病み属性になった雷鳥でした。


910 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/12/29(土) 01:53:52 ID:DisHsx7x0
見落としておりました。アイスイマセヌ。

>>884
>>職場のイジメで被害妄想気味になってる
>>ふと脳内でそのイメージが現実と合成されたのだろう 

個人的には、すべてのオカルト的な出来事は個人の脳内で起こるのだと考えています。
それから判断するに、この事例に限るとまったく>>884さんのおっしゃる通りなワケで。
疲れていると、そういうイメージや幻を見ることもあるかなぁ、などと。

ただ不思議なことに、他の人もまったく同じ体験をすることが、オカルトの場合多々あるのです。
個人の脳内幻想を、その場にいる人たちが同じく共有するかのような、そんなコトが実際に起こっているワケで、
集団ヒステリーの一言で片付けるのもどうかと思う事例もありまして。
こういう話を聞く度に「不思議だなぁ」などと思う自分がいて、
それがこのように奇妙な話を集めるようになった理由の一つでもあります。
うむ、何を書いているのか自分でもよくわからなくなって参りました。困ったクセです(苦笑)。

ただ、>>870のような事例が、余所の部屋でもあったらしいのですよ。
上手いことまとめられなかったんで、文には落としていないのですが。
そちらの方は、ズバリ知り合いの姿が部屋内に現れて、じっと睨んでくる・・・というモノでした。

このマンションネタを書き始めた頃、
友人が“鏡の中から睨んでくる女性”を見たというエピを書いたのですが(Part33だったかな)、
その時私は「その女、知り合いの顔していなかった?」と尋ねたのです。それも、↑の話を先に聞いていたからなのですが。

そんなワケで、>>870の話を聞いた時、何かしら感じるモノが個人的にあったものでして、ここにUPさせてもらいました。
駄文、しかも言い訳めいた話を延々としてしまい、誠にスミマセン。
この辺で止めときます。
それでは皆様、オヤスミナサイ。

『派遣先のマンション』に続く


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[ 2017/01/11 ] 山にまつわる怖い話・不思議な話

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右手に怪我する人続出とか、恐怖に引きつったような顔で…とか、稲川淳二の生き人形みたいで怖いんだが…
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撥ずかしながら私は撓むという字を初めて知りましたわ
[ 2017/01/14 ] ◆-

[ 127030 ] NO TITLE

この話は「残穢」って映画にもなった小説に似ている。
この話の方が古いから元になってたりして。
細かい部分は違うけど、住民が少しずつ怪異にあうとことか、調べていく過程で建物が立つ前に何か良くないものがあったとか、そういうストーリー構成が似ている。
[ 2017/01/16 ] ◆-

[ 127036 ] NO TITLE

日本では害をなす人を超えた存在も神様として鎮めるのは普通にあることだったはずだけど、土木に関わる人が知らないってのにびっくりした
本当は直接はそんなに関与してなかったてことか
[ 2017/01/16 ] ◆-

[ 127053 ] NO TITLE

127036
土木関係者は神職でも宗教家でもないから、確かに未だに地鎮祭とかしてるのも良く見るけど、形骸化してて意味とか深く知らず(受け継がれず)、昔からやってたから何となく的な慣行としてしか残ってないんじゃないかな。
[ 2017/01/16 ] ◆-

[ 127069 ] NO TITLE

>126836
よく見なさい
[ 2017/01/16 ] ◆-

[ 128598 ]

私もこれ読んでて残穢思い出した。
[ 2017/02/07 ] ◆-

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