怖い話まとめブログ ロゴ

怖い話や不思議な話をまとめて紹介するブログ

このブログについて  怖い話&不思議な話の投稿掲示板  ブログtwitter

怖い話&不思議な話の投稿掲示板


怖い話&不思議な話の投稿掲示板とは?
・コメント欄を利用した掲示板です。怖い話や不思議な話の投稿と、投稿された話へのコメントをお願いしています。
・良いと思った話は、個別にまとめて怖い話まとめブログまとめに掲載します。
(※掲載時に誤字脱字の修正、改行等を行います。
 ※話にタイトルが無い場合は、私がタイトルを考えて付けます)

話を投稿する時の注意点
・パスワードを入力してトリップを付けると、話を投稿した人かどうかの確認が簡単にできます。
 そうする事によって、投稿した話の削除依頼などが簡単になります。
(※パスワードに使える文字は、ひらがな、カタカナ、漢字、全角・半角英数字です。
 他の人と同じトリップにならないようにするには、これらの文字を組み合わせて、長めのパスワードにするのが有効です)
・エロい話は、このブログが利用しているfc2の規約に違反する場合があります。

その他
・何か質問がある場合は、メールフォームtwitter、スカイプ(ID:nazo.kaigi)等にご連絡下さい。

過去ログ
その1  その2  その3  その4  その5  その6  その7  その8  その9  その10
その11  その12  その13  その14  その15  その16  その17  その18  その19


次の記事:『トトロ?』
前の記事:怖い話&不思議な話の投稿掲示板 過去ログその19
[ 2015/08/12 ] このブログについて

[ 91829 ] 怖い話らめぇぇっっ!!

「あああああっ!!怖い・・・怖い・・・・・っ!!」って言うのは、誰でしょう。「あ~、もうさ~・・・・マジで怖すぎるわ。」←ちなみにこれは、私と誰が言ったでしょうか。正解はVIPのみなさんです。「助けて、誰か、辛い。苦しい。うわぁあぁあぁあぁあああああああああああ。あ、あ、あ、あああああああああああああうわあああああああああああああ」とりあえず、私の言いたかったのは今の言葉です。お母さんが電気をつけてくれたよ。実は、統合失調症で1年前おかしくなった私が、寝る前にね、ちょっと書いてみただけなんだ。統合失調症が治った後に、薬を飲み続けて副作用に困ってる私、おこたのお話です。誰もいないから、安心してね。おやすみなさい~。あと、あんまり怖い話ばっかり見てると、話に集中し過ぎて、おかしくなっちゃうから、疲れたら寝ようね。いつも通りなのが大切だよ~。じゃ、また着ます。明日、起きたら新しい服を。おやすみ~。
[ 2015/08/16 ] ◆HfMzn2gY

[ 91836 ] NO TITLE

元カノが所謂見える人だった。
彼女自身は「幽霊なんて見えない、気のせいだよ」
と否定するものの、度々体験談を話してくれた。
彼女は家に父親、母親、弟と一緒に住んでおり、
一階にリビングやダイニング、仏間、二階に彼女と弟の部屋
があった。
ある日の夜、彼女が自身の部屋でテレビを観ていたとき、
ふと部屋のドアの方を見ると、ドアの向こうに誰かが居る。
そしてその誰かは隣にある弟の部屋にドアを開けて入っていった。
その時彼女は「ああ、弟が帰ってきたのか、いつもより早いな」
とだけ思い、気にしなかったらしい。
しばらくすると夕飯の時間になり、彼女は一階のリビングに向かった。
リビングには父、母、弟がすでに食事に手をつけていた。
その光景を見た瞬間、違和感を感じた。弟はなぜスーツ姿のままなんだろう。
弟が帰ってきた時間から今まで30分はあったはず。
何故部屋着に着替えてないのだろう…
彼女は素直にその質問を弟にぶつけた。
すると弟は、「今帰ってきたから二階には行ってないけど?…」
その言葉を聞いた瞬間彼女の背筋に氷のように冷たい感覚が
したらしい。
なぜ私はあの時、弟だと思ったのだろう。その人影は
弟とは似つかわしくない体型、髪型、肌の色、服装…
思い出せばキリがないほど違う姿であったのに。

以上です。
オチがなくてすみません。
彼女は弟にこのことを結局言わなかったそうです。
彼女が見た人は、長い黒髪、白粉を塗ったような白い肌
白い服、痩せ型の女性?だったようです。まるで幽霊の
典型例ですね笑
ちなみに弟は坊主で若干色黒、黒いスーツで体格はガッチリ
してます。
なぜその人を弟と思ったかは未だに謎というか、勘違い、見間違いで
済ませたいそうで、幻かなんかだと言ってました。
身の回りで俗に見えると言う人は初めてだったので、
彼女に興味津々でしたが、この話を聞いて以来彼女の家に行くのは
やめました。なんとなく、嫌な感じがしたので。
話が拙く申し訳ありません。ちなみに全て実話です。
[ 2015/08/16 ] ◆X9tAm3WM

[ 92039 ]

私が中学生の時のお話しです。

いつものように布団に入りうとうとしていました。その時、キィンと耳鳴りがし始めた。(まさかこれ金縛り?…起きちゃえばいいんだ!)と思い身体を起こそうとした時には遅かった。動かないし勿論声も出ない。

どうしようと考えていたらさっきよりも高音な耳鳴りが鳴り出す。今まで金縛りなんてなったことないから恐怖で私は泣き出しそうだった。気休めに耳鳴りが続いている間はずっと目を閉じていることにした。

数十秒後、耳鳴りは止み安心して目を開けると真ん前(鼻先と鼻先がくっ付くぐらい)に千と千尋に出てくる河の神様みたいな顔がありました。
驚きと恐怖ですぐさま目を閉じ心の中で早く終って!お願いします!ごめんなさい…ごめんなさい…と半泣きで思い続けました。

すると次第に身体が動くようになりました。直ぐに身体を起こし自分の身に起きた事を考えてみたけど、恐怖心が打ち勝ちその日は父親の布団に入って寝ることにしたw

父親達の部屋から自室(姉と相部屋)を怖いけど気になるので横目に見つめていたら、自室のドア(ガラガラピシャンって閉めるタイプ)部分に黄色い光と白い光が交互に高速回転してた。(それ見た後、気失って気付いたら朝だった)

何年か立って姉にその話しをしたら姉が、その千と千尋の河の神様みたいなのこの前あんたの真上にふわふわ漂ってたよって言われて固まった。
[ 2015/08/17 ] ◆mrdWhHlc

[ 92070 ] 往診の夜道で

昔、看護婦をしていた母から何度も聞かされたはなし。

母が看護婦として病院勤めをしていた頃は往診もしていたそうだ。
往診カバンを持って自転車で先生と患者さんの家へと夜道を急ぐんだそうです。

もう少しで着くって時に、ぱあっと辺りが明るくなり、明るくなっているそれが目指す家だったということが何度かあり、そういう時には、もう亡くなっているんだそうな。
人が亡くなる時には、そんな風にたましいが抜けるんだかねえ、と言ってました。

もうひとつ、母から聞いたはなし。
夜、往診で竹藪の横を通ったら、「飯くれ〜、飯くれ〜」と、か細いおばあさんみたいな声が聞こえてきたそうです。その竹藪の家のばあさんはもう死んでるのに。
生前、本当に御飯をもらってなかったのか、ばあさんが食べても忘れてるのか、それはわからないけど、生きてる時から聞こえてた声が、亡くなってからも聞こえ続けたんだもんだからね。材木で儲けた大きな家だったが、噂がたっていられなくなり、街へ越して行ったそうです。
引越ししてばあさんの声がやんだかどうかはわからないけどね。と、母はいつも口をへの字に曲げて、あご先に梅干しをつくって話してくれました。
[ 2015/08/17 ] ◆5T9VAWzc

[ 92096 ] ばあちゃん

うちのばあちゃんは元々霊感があった人みたいで周りでちょくちょく不思議な事が起きていた(仏壇のローソクが不自然なヘビが絡みつくような溶け方をする。入院中におかっぱ頭の小さな女の子に懐かれて家に連れ帰る等)そんなばあちゃんのクローンと称される俺も御多分に漏れず色々な経験をしてきた。以前投稿させてもらった南半球で北半球の怨霊に襲われたり、寝ていて突然ボディアタックをくらってビックリして目を開けたら胸の上にスダレヘアーのメガネリーマンがいたり、似た状況で今度は灰色の顔の角刈り親父が目と歯をひん剥いて(白目と歯が異様に白く膨張している様に見える)しきりにヘドバンしていたり。細かい事例を入れたらそれこそきりが無いくらいだ。そんな俺が例(霊)のばあちゃん絡みで体験した事を書こうと思う。数年前の明け方、病院から入院しているばあちゃんが亡くなったと連絡があった。足が悪く寝たきりだったがそれ以外は健康だったはずなのに検査入院したらあっさり。とりあえずオフクロが病院へ、俺はばあちゃんを迎え入れる準備&留守番で家に残った。一応準備など一通り終えて一服していると誰もいないハズの階下から「コツン、コツン、コツン・・・」と物音が聞こえる。何だろうと思い降りてみても誰もいない。二階に戻るとまた「コツン、コツン、コツン・・・」その時ピンと来た。この音はばあちゃんの杖の音だわ。一足先に魂だけ帰ってきたんだな~と思ったが、どうやら杖使いながら廊下をダッシュしてるらしい(笑)杖の音が「コツン」から「コッコッコッ」にスピードアップした。ばあちゃんよ・・・そんなに家に帰って来たのが嬉しかったのかい? などとホンワカしてたら本体がご帰還して本格的な準備が始まった。葬儀屋との話の結果次の日に通夜を行う事になりその日は従姉妹が元ばあちゃんの部屋に泊まることになった。そして次の日従姉妹が「夜中に廊下をばあちゃんが杖で猛ダッシュして眠れなかった」とボヤいていた。それを聞いたオフクロが本体の元へ飛んでいき「せっかく手伝いに来てくれている人間を寝不足にするんじゃねぇ!!」と説教したらそれまで荘厳だったはずの顔があからさまに(´・ω・`)スンマセンになり家族全員爆笑www葬式中その話で持ちきりになりおかげで笑顔で送り出す事が出来た。そして今年のお盆中どうやら里帰りしてたみたいでそこかしこでばあちゃんの存在を感じた。しかしばあちゃんよ、自分の存在アピールの方法がオムツの香りってどうなのよ?(笑)来年はどんな方法でアピールして来るのか楽しみなばあちゃん大好きな孫であります。
[ 2015/08/18 ] ◆dSBetoaE

[ 92098 ] NO TITLE

数十年前の話ね。

ススキノのとある雑居ビルに新規開店した、今で言う「ガールズバー」みたいな店でバイトを始めた。
オープンまもなくから、幽霊的なものを見たと同期の女の子たちの間でうわさになった。
でも、店内は当時流行っていたブラックライトのみの装いだったので、零感の私としては店内の薄暗さとか酒のせいとか、あとは、まぁ~、かまってチャンの妄言だと思っていたの。

そんなある日の営業中、突然女の子の悲鳴が聞こえて一瞬店内は騒然となった。
少しして、その悲鳴を上げた女の子が店内のお客さんに
「ごめんなさ~い!!こ~んな、おっきい虫がいて~・・・」
って、弁解して回り事態は収拾。その後は何事もなくその日の営業は終了した。

 閉店後にその子と話したら、「あのとき、突然目の前に生首が落ちてきて叫んでしまった」との事。
その子はとても美人でしっかりした子で、変な嘘をつくような子じゃないんだ。
思わず叫んでしまったが、直ぐに冷静になり、お客さんの不安を煽ってはいけないと咄嗟に「虫」のせいにしたんだとか。
何度も言いますが、私零感なので、「その機転は凄いねぇ!えらい!」なんて適当にその話を終えた。「生首」とか疲れてるのかなぁ~ぐらいに。

その数日後、私はいつもの通り薄暗い店内でお客さんと話をしていたとき、向かいに居たお客さんの右肩にめがけ、天井からファサッっとボール位の大きさの黒い影の塊が落ちてきた。
私は「??」と、目を凝らしたがそれは一瞬のことで、直ぐにその黒い影は消えた。
「今・・・」っと、私はその目にしたものを話そうとしたとき、その向かいのお客さんが、右隣に座っていた人に
「え?なに?」
と話しかけ、話しかけられた人は「は??」という反応。
「いま肩叩いたでしょ?」
「??いいえ?」
「いや、トントンってしたでしょ。俺の肩叩いたしょ?」
「??」
みたいなやり取り。
因みに向かいで見ていた私は、その右隣のお客さんはその逆隣のお連れの方とずっと話していたので、彼の肩など叩いてはいないのは確認している。

私の見た影の塊は気のせいではなく、それが降り注いだ彼の肩には、人間のトントンという手の感触があったということらしい。

自分ひとりが何か見た気がするのであれば、思い込みなり勘違いで済む話だけど、他の人にそれと連動した事象が起こった事は後にも先にもあれが初めてだったので、ちょっと不思議。
結局はその彼も含め、特に誰かに何かの害が有ったわけでもないし、大した話でもないのだけど、零感の私にしては唯一不思議な体験でした。
因みにその後、その店はすぐに経営悪化で長くは続かず閉店したのですが、そのビル自体は未だに店舗を抱えて営業中。

怖くもなんとも無い話ですが、たまに思い返し、なんか生首で脅かすとか、ただ肩叩くだけとか、幽霊って言うより化け狸っぽいなぁと勝手に感慨深いと思った経験談でした。



[ 2015/08/18 ] ◆-

[ 92569 ] 虫の知らせ

息子を妊娠中だったから、今から25年くらい前の話ですが、私は死のうとしていました。
毒親との関係からノイローゼになり、私のような人間に育てられたら、お腹の子はかわいそうだと考えていました。
文字通り血を吐きながら貯めた金も、富さんの借金のせいで失いそうでしたし、目の前が真っ暗と言うか真っ白でした。
平日の昼下がり、壁や床から隙間風の吹く長屋で、玄関先の鴨居に針金をペンチでより合わせたものをかけて、椅子を蹴ったのですが、その瞬間、まさしく身重だったせいか針金の輪がはずれて、三和土に落ちました。
落ちた瞬間に玄関ドアが開いて、主人が立っていました。
足元に倒れて見上げている私を、主人は抱き上げて奥の間に運び、布団を敷いて寝かすと、トイレで用を足してまた出て行きました。

胸騒ぎがしたから、走って帰ってきたんだ。トイレに行ってくると席を離れたけど、これで嘘じゃないよな。と言い残して。

会社を発作的に飛び出すような胸騒ぎってどんなんだろうかと思いますが、なかったことにしたい事だから、私も触れないでいます。

[ 2015/08/23 ] ◆5T9VAWzc

[ 92573 ] 前触れ

数年間、自営業をしていた時期がありました。毎朝早く起きて、まだ子供だった娘と仕込み作業をしていました。
その日も仕込みでオニオンスライスを作っていたら、指先に痛みを感じて、見ると軽く皮膚を削いでいました。
よくあることですが、娘が「おかしいよ」と騒ぎます。
だって、玉ねぎはまだスライスし始めたばっかで、まだ大きなやつだし、母さんは上の方持ってたし、私見てたよ!全然スライサーの刃には触ってないのに!
でも、指先は切れてるんだから、やっぱり刃に触ったってことだよね?
うん、まあそれはそうなのかな…

そんなやりとりをして、マキロンとバンドエイドで仕事を続けていました。

そしたら、もう一度あったんです。
ゆで卵のみじん切りを作った後に、卵で汚れた長い包丁を濡れタオルで拭いた時です。
つっ…と指先に痛みを感じて、また軽く皮膚を切ってました。
今度は確かにおかしいと思いました。厚みのある濡れタオルで包丁は完全に包んで拭ったので、切れるわけがない。
でも切れてました。

なんだかわからないけどヤバそうだと思ったので、とりあえず粗塩をティッシュにくるんで胸元にはさみました。

それから当分の間は気をつけていたのですが、ひと月以上経って忘れた頃に、指先を落としました。
機械の点検中、刃にはガードもついてるし、手順通りにしてたし起こるわけのない事故、私のミスってことにしかならないんだけど、あれはミスじゃなかったと思います。
ティッシュで指先のない指を抑えながら、
もーなにコレ、コレが結末なのかな、でもまあコレで終わったんだよね、という妙な安堵感がありました。

まだそれから救急たらいまわしとか移植とか入院とかいろいろ大変だったんだけどね。
なにが原因なのかわからないけど、それからお守りは肌身離さず持つようにしてます。
[ 2015/08/23 ] ◆5T9VAWzc

[ 92609 ]

兄貴の作ったペン立てみたいなやつに透き通った霊っぽいものが何体か吸い込まれた、
という話を某記事のコメント欄に書かせて頂いた。
書いてみてはじめて、兄貴には何か不思議な力があるのだろうかと気になったので、お盆で実家に帰省した際本人に聞いてみた。

兄貴曰く、そんな便利な物(吸い込むペン立て)を意図して作る技術はないとのこと。
ただ、昔友人の部屋へ遊びに行った時、ガムの包み紙で折った鶴を置いて帰ったら後日連絡があってたいそう感謝されたことがあるらしい。鶴に守られたとかなんとか。

まあその話は置いといて、どうやら兄貴はなんやかんやと体験しているようだ。
兄貴の筋トレ好きは金縛りがきっかけなんだそうだ。
金縛りを解けなかった(途中で気を失った)のが悔しくて、そこから毎日のようにトレーニングに励んだ。
いつか己の肉体で金縛りに打ち勝とう、と。
それから何度と金縛りに襲われ解こうと奮闘していた頃の話。

ある晩、ガッと目を覚ました。
寝返りを打とうとした時今までにないような鋭い金縛りに襲われ、間髪入れず氷を当てられたような冷気が急に全身を覆った。
冷え性ってこんな感じかと思っていたところ、ふと気配を感じ、唯一動かすことの出来た目を向けると布団の横に女が立っていた。

ガリガリの女。
赤黒いワンピース。
部屋の向こうが透けて見える。人間じゃない。
その顔を見た。
ボサボサの長い髪の間から見えた異様にでかい両目。
染めたみたいに真っ赤な結膜。
歯を見せながら裂けそうなぐらいに笑っていた。マジで人間じゃない。

兄貴は悩んだ。
何とかしてやっつけないといけない気がするけど金縛っているから動けない。
しかし仮に動けたとして、女性に手を上げるのは如何なものか。
そこで兄貴は何を思ったか、心の中で女を褒めまくったらしい。
「かわいいけど痩せ過ぎはいかん。腹は減ってないか?」
「その服似合ってるぞ、おまえがかわいいからな」
「笑顔がサイコーにかわいい」
「目がくりくりしててかわいい。まばたきはした方がいい」
「充血してるけど大丈夫か?目薬貸してやる」等。

表情を変えずじっと佇む女を負けじと見つめ返していると、そのうち女の透明度が増していき、最後は金色の粉みたいになって消えたとのこと。
その後、念のため机の上に目薬を置いておいたが女が再度現れることはなかった。
これが兄貴はじめての「妙なものを見た」体験。
もし立っていたのが男だったらどうしていたかと聞いたら、「対処法が思い付かんからやはり金縛りに勝つための筋力をつけるしかない」と兄貴は言っていた。

俺はとりあえずペン立てがあるから筋トレはいいや、と思った。
[ 2015/08/24 ] ◆Viwc2kSQ

[ 92620 ] NO TITLE

怖くはないけどちょっと胸糞な話。

小さい頃、自分は犬を飼ってた。
ゴールデンレトリバーで名前はクッキー。
その頃飼ったことがあったのは、諸事情により飼うことになったカラスの子ども。
だからやっと散歩とかできるまともなペットができて嬉しかった。
子どもの自分にとってはすごく大きかったから、散歩とかは難しかったけど。

あるとき絵を描いてたか、テレビを見てたかしていたんだが外が騒がしい。
最初は気にしていなかったが母がダンボールを持って出て行ったから、何だろうと思って外に出てみた。

クッキーは車に轢かれてた。
ダンボールはクッキーだった死体を入れるためだった。
出た頃にはもう死体は箱の中だったが、自分はそれを覗いた。
あの理科とか保健とかの教科書に載ってる腸のイラストそのまんまな内臓が飛び出している。
自分はすぐ箱から離れた、轢いた運転手がごめんね、と飴をくれた。

死体の入ったダンボールは家の前の花壇の近くに埋められた。

数か月後、母が自分を外に呼んだ。
そこには綺麗で真っ赤なチューリップがある。
球根を植えてはいない、あのダンボールの真上に咲いている。
それを母から聞いてすごく嬉しかった。
綺麗な花を見せてくれてありがとう、そう言いながら毎日水をあげた。


このままいい話で終わりたいなら見なくてもいいが後日談。

つい先日、この話を思い出してそういえば、と母にクッキーの事を聞くと
「ああ、あの車に突っ込んでいったバカ犬ね」
と笑いながら言われた。
それ以来この話を、あまり人に話そうとは思えない。
[ 2015/08/24 ] ◆rc/vKGqM

[ 92625 ] NO TITLE

>>92573
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/08/24 ] ◆Ahsw8Nok

[ 92959 ] NO TITLE

昔2ちゃんに書いた話だけども。
前職を辞めて起業するまでの生活費を稼ぐべく、パン工場で深夜のバイトをした際の話。

練りから一個あたりの分量は機械がやってくれる。バイトはそれを成形して鉄製の焼皿(パン)に載せる。
紛らわしいから焼皿で統一しますが。
定数の生パンを載せた焼皿はキャリアと呼ばれる台車に乗せる。一台に50皿。それが一杯になったら発酵室に入れてイースト菌がパンを膨らませてくれるのを待ち、その後ベルトコンベアーの焼窯に焼皿毎おしこむ。鋼鉄の網に乗った焼皿は30メートルほど移動する間に電熱でこんがりと焼き上がるわけ。

楽なのは成形係。せわしないけれど別に筋力は使わないから。
大変なのが焼窯に入れる係。キャリアを引き出して焼皿を両手にそれぞれ持ち、五皿纏めて窯に一列で押し込まなきゃならない。生パンが載った焼皿は普段持つには大した重量じゃない。でもそれをタイミングを合わせて延々と繰り返しつつ空になったキャリアを片付け、新しいキャリアの支度をするからせわしないし筋力(特に手首への負担は著しい)も使う。白衣の下は汗まみれ。マスクが呼吸を邪魔してくれるんだ。
次に大変なのは焼き上がったパンを焼皿からおとし、焼皿をある程度纏めて回収用コンベアに乗せる係だ。
熱気をもろに喰らうし、うっかりすると火傷する。

バイト連中は女性は成形担当。男で筋力がありそうな奴が交代で窯入れと取り出しをやらされて選抜された。
器用貧乏が祟って俺が窯入れ担当にされちまって。

きついが生活のため。一番大変なのに給料は変わらず、焼き上がるのを待つ間成形は休憩を取っているのに窯入れと窯出しは休憩一切無しという差別にも耐えて頑張っていた。手首が腱鞘炎になったな。

そのうち、夜出勤した俺は社員から怒られた。「終了後窯の電源をおとさなかっただろう。朝三時に食パンを焼いた班から文句言われたぞ。真っ黒になっちまって時間が遅れたと。」罵倒をすべて省いての意訳。
んなばかなと思った。前職の習慣で指さし確認する癖をつけていたから。でも現実は現実。腑に落ちないが謝った。
それが数度続いた。普通配置換えか首になるはずだが続行。優男ばかりだから我慢しているんだろうと想像していた。でも繰り返される電源落とし忘れには正直首を傾げていた。

ある夜、釜入れを終えた俺はトイレに走り、そして袋詰め兼クリーム入れ加工場に急いでいた。でも途中で少し馬鹿らしくなった。誰もいない休憩室に急ぎ戻って缶コーヒーを流し込んだ俺は加工室に向かって小走り。途中で釜の前を通る。と、社員専用の作業服を着た若い男が俺がおとした電源を入れ直していた。あれ、と壁の時計をみれば一時五分すぎ。
【三時まで使わないのになぜだ?】と正直首を傾げた。と、はめ直していたゴム手袋の片方をおとしてしまった。舌打ちしながら拾い上げ、焼窯に目を戻したときその社員はいなくなっていた。でも五月蠅い社員が監督しているからと先を急いだ。床におとしたゴム手を交換するためにちょっと寄り道はしたな。

結果文句を言われた。少々鬱憤がたまっていた俺は「トイレと缶コーヒーを駆け足で済ませました。生理現象はしょうがないでしょう。全く休憩無しで続けられると思いますか」と文句を言ったさ。
そうしたら切れられた。窯の電源云々も持ち出して怒るから「指さし確認もしてから離れていますよ。誰かがそのあとブレーカーを入れているんじゃないんですか? そういえば今も社員が電源入れてましたよ」とつっけんどんに返した。
急に言葉を飲み込んだ社員、仕事をしろと言い捨てて加工場から出ていった。周りのバイト仲間は「逆らうな、俺たちまでとばっちりを食らうじゃないか」とか言っていた。文句を言わないのは窯出しの彼だけだったな。
戻ってきた社員が俺に「社員が電源を入れていたんだな」と詰問。あなたと同じ服を着てましたよ、と答え、た俺はもう一つ思い出した。「黒縁の眼鏡を掛けた若い男ですよ。痩せていて身長はあなたくらいの」
いつも怒ってばかりいるその監督役、それを聞いて少し顔色を変えた。その日はそれでお終い。

三日ぐらいしてまた怒られた。また電源入れっぱなしだとね。延々と繰り返される罵倒に向かっ腹が立つ。けど何とかこらえた。
その日の窯入れと後片付けを終えた俺はトイレを悠々と済まし、普段は縁がないと諦めていた喫煙ブースでゆったりとタバコを吹かし、コーヒーを味わってから加工場に向かった。
と、先日見た若い社員がまた釜のブレーカーをあげている。
【この人が点検か何かしたあと、切るのを忘れているのかも!】
閃いた俺はその人の背中に呼び掛けた。
「点検ですか?」背中を向けたままその人は電源を入れ、ダイヤルを弄り続ける(ブレーカーは8個。温度調整ダイヤルは7個。ブレーカースイッチの一つはベルトコンベアの電源。速度は一定なので温度を調整して焼加減を決める)。

ごうん、とコンベアが動き出した。無視されて更に気分がささくれた俺はその人の真後ろへ。
「〇〇班で釜入れやっている××です。失礼ですが点検後電源カットしていますか? 入れっぱなしだと何度も注意されているんですが、私は切っているんですよ!」
ゆっくりと男が振り向いた。
分厚いレンズを古くさい黒いセルフレームが取り巻いている。その奥の目は俺を見ていない。表情もない。色白な肌に伸び始めたヒゲが目立っていた。男は私を無視して歩き始める。

なんだこの小僧(つまり私はいい年)とむかついた俺は左胸の名札を確認。「松木」だ。低く唸るコンベアの音に負けじと声を張り上げた。
「答えて下さい。電源落としていたのをあなたが作動させたんですよね!」

完璧に無視された。
松木はそのままスイッチパネルのある側の反対側(釜の入り口側側面にぱねるがある。D型倉庫を長くしたような焼鎌の向こう側にいった)に歩き、床近くのパネルを開けてリレーを確認しはじめた。
こうまで無視されたら仕方がない。
ぶつくさ言いながら加工場に。案の定怒鳴られた。
「なにしていた!」
「我慢していた小便をして、それから手首を冷やしながらタバコで一服し、ここに来る前に釜を弄っていた松木さんに無視されて――」
「誰だって?」
「松木さんですよ。先日黒縁眼鏡の社員と私がいったその人ですよ。今日は名札も確認しました。松木さん、また電源入れていましたよ。窯の温度は最強で」
 まじまじと見詰められたがどうでもよかった。
 両腕パンパン。手首の鋭い痛みは一日中続く。挙句にこの社員も成形担当も休息しているのに俺たちは(窯出し要員も俺と同じ不満を抱いていた。が、彼は我慢強かった)。

「松木?」 耳が遠いのか、自分の怒鳴り声で鼓膜を痛めたかといいたくなったが頷く。
「今も釜にいるのか?」
「反対側のボックス開けてリレーを覗き込んでいましたけど、今はどうだか知りませんよ」
 真っ青になった社員はドアを開け、釜とは逆方向に走っていった。
 作業を終えてもその社員は戻らず。普段は見ない壮年の社員が来て俺たちをねぎらい、俺だけを話があると休憩所に誘った。面倒くさい、さっさと帰宅して風呂に入りたいと思うが我慢し付いていく。

 休憩所で缶コーヒーと焼立てのパン(俺たちが作った奴)を振る舞われた。
 俺は缶コーヒーだけ流し込んで社員が話しかけるのを待った。
「××さん、さっきの件だけど。松木という名札をつけた男を見たんだね」
またあの眼鏡か、と面倒くさくなった俺は頷いて返事に替えた。
「そうですか」と呟くようにいった社員はまじまじと俺を見る。
「昼の部に異動してほしいんだけど」
「昼は起業準備で忙しいのでちょっと。なぜですか」
溜息を吐いた社員はぼつりぼつりと話した。
・松木という社員は今は居ない。五年ほど前まではいたが、交通事故で死んだ。
・たまに焼窯の電源が入っていて早朝番が大変な目に遭う(生パンは必要数の一割増しで用意する。不良品がどうしても生じるから、少し多めに作ると必要数を満たせるわけ。でも窯が過熱しているとオシャカが連続して員数を満たせないから)
・いままでは不注意だとしていた(つまりは窯番に責任を押しつけてお終いだったんだろう)
・窯以外でもトラブルが時たまあった。
・時々、死んだはずの松木を工場内で見たという話はあった。でもあり得ない話だし、見たという人は古い社員に限られていた。だからつまらない怪談だとして無視した。
・でも君の話は今までと違う。特徴も正しい。(眼鏡と身長体格程度の報告だけど)などなどね。

「昼への移動は無理か。でも君は▲君と合わないみたいだし。困ったな」
ああ、と鈍い俺も漸く解った。確かに俺はあの社員とそりがあわない。皆は我慢しているけれど、どうも俺は無理っぽい。それに噂になると困る(シフト連中だって気味悪いだろう)から早々に今のシフトから俺を外したい。でもそれが無理なら――。

 俺はその日でバイトを辞めた。シフト仲間には話さないでといわれて頷いた。
十年ほど過ぎた今思い返してみて。本当に松木が幽霊だったかどうかは知らない。監督に嫌われすぎた俺を排除するための芝居かもしれない。
腱鞘炎は三年ほど前に漸く完治しました、はい。









[ 2015/08/26 ] ◆-

[ 92964 ] NO TITLE

>>92959
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/08/27 ] ◆Ahsw8Nok

[ 93112 ] NO TITLE

最近、県内の昔話を調べていたら、恐ろしいことが分かった。
俺は鹿児島県に住んでいるのだが、なんでも藩主の方針で一向宗禁止、税が八割で圧政をしていたらしい
知名の名前にもなってるM家は上の命令で領民を集め、見せしめか罰かは不明だが、その川原で百人ほど殺したそうだ。その家の人は早死にしたり、病死したとのこと(真相は不明)最近まで供養に来ているらしい

夜にそこに近づくのはためらうほど異様な雰囲気があり、祟りや霊を見たなどの話は見つかってはいないが、自分が暮らしている県でそんな場所があるとは恐ろしいと感じた。

真相が非常に気になり
どこの地方かわかった方は現在のM家について、それ関連の怪異などの情報おねがいします。


[ 2015/08/28 ] ◆-

[ 93568 ]

私の彼は、所謂「見えるひと」だ。
結構怖い体験をしているらしく、オカルトやホラーが大好物な私は、よく聞かせて貰っていた。
とは言っても、私はそういう話をエンターテインメントとして楽しんでいるタイプだ。幽霊の存在なんて、端から信じていない。
それでも彼の語りは上手だったし、「幽霊が見える」というのが嘘やキャラ設定だとしても、面白いからいいかなと思っていた。あの時までは。

その日、私は彼とドライブデートをしていた。行き先はあらかじめ決まっていた。
彼おすすめの、天体観測スポット。なんでも夜景まで見える模様。
場所は地元にある山の頂上付近らしいけれど、さほど標高の高い山ではない。それに途中まで車で行けるし、歩く距離も500メートル程度。その道も坂になっているとは言え、きちんとした遊歩道らしいから、私はかなりワクワクしていた。
車を途中の駐車場に停め、いざその遊歩道を歩き出すと、街灯皆無な山道は真っ暗そのもの。晴れていたけれど新月だったから、余計だと思う。
でも懐中電灯は持ってきていたし、この時点で星空がすごく綺麗だったから感動しちゃって、暗闇が怖いとかそんなのはまったくなかった。
それで色々会話しながら100メートルくらい歩いた時、なんとなく変だなって思った。何が変なのかわからなかったけれど、何か変。
なんだろうと暫く考えて、気が付いた。足音がひとり分、多いことに。
かつん、かつん、かつん。
それは明らかにハイヒールの足音で、私達の背後から聞こえていた。
彼は勿論、私もこの日はスニーカーだった。山道を歩くと言うのに、わざわざ歩きにくいハイヒールなんて履くわけがない。
誰かいるのかなぁとこっそり振り返ってみるものの、暗闇が広がっているだけで何も見えなかった。
気の所為かなぁと、また前を向いて歩き出すものの、やっぱり聞こえる。と言うか、さっきより大きくなっているような……?

「駄目」

もう一度振り返ろうとした時、彼がそう言った。見れば、険しい顔。何が駄目なんだろう。そう思って訊ねたら、「後ろにいるから」との返答。いやだから何が、と言いかけて察した。まさかこれ、幽霊的な何かなのか、と。
相変わらずハイヒールの音は聞こえる。さっきより音が大きい。つまり、近付いてきてる?
「さっき〇〇(私)、振り返ったでしょ」
振り返るべきか迷っていると、彼が言った。頷けば、「あれで向こうに気付かれた」と彼は付け足す。
「あぁこの子なら私の姿を見てくれるかもしれない、私の話を聞いてくれるかもしれない、……多分そんな感じ。嬉しそうに笑ってお前を見てる」
何それ怖い。私は零感だから多分、あなたの姿は見えないし、声も聞こえないですよ。隣の彼なら多分、それどっちもできるけど。
「そのまま無視した方がいいよ。そうすれば諦めてどこかに行くから」
無視も何も足音が聞こえるだけでどこにいるかわかんないんですけど。そう思いながらも彼に引っ張られて、私はぐんぐん目的地に向かって進んで行く。そして、目的地に着く頃には足音は聞こえなくなっていた。
「もう大丈夫」
彼はそう言って笑った。改めて振り返ってみたけれど、私には何も見えないし、聞こえない。何かを感じとることもなかった。
「何がいたの?」
好奇心で聞いてみた。
「女の子」
と彼は答えた。おそらくは私と同じくらいの年(20代前半)だろう、とも。
「私が忠告を無視して振り返ってたらどうなってたの?」
これも聞いてみた。彼はちょっと渋い顔をしてから「正直わからない」と言った。
「呪ってやるとか、そういうのはまったく感じなかった。むしろ嬉しそうだったから、かえってそういう方が厄介なのかも。でも、お前は好奇心に負けて、絶対に振り返ると思ってた。だから焦ったわ」
そんなことを言われたものだから、振り返っておけば良かったかななんて思った。初めて心霊現象らしいものに遭遇したし、もしかしたらその姿だって見られたかもしれない。そう思ったら後悔の念が押し寄せてきて、せめてどんな子だったのか知りたいと、「因みに可愛かった?」と聞いてみる。彼は微妙そうな顔をした。
「いや……額、割れてたし」
「え?」
「服まで血だらけだったし、手足も変な方向に捻れてたから……多分あれは転落死したんだと思う。事件か事故か、それとも自殺か、そこまではわかんないけど」
私、そんなスプラッターな子に追いかけられてたんですか。しかも笑いながら?
「それは見ないでも良かったかも」
そう言ったら「それがいいよ」と彼は言った。でもあとひとつだけ聞いてみたいことがあった。それはハイヒールの音のこと。
私はその音を聞いて振り返ったわけだけれど、この時点で彼にはまだそのことを話していなかった。だから彼が見た幽霊がハイヒールを履いていたなら、彼が見えているものはもしかしたら本物なのかもしれない。私が聞こえた音も本物なのかもしれない。
「その子ってさ、どんな格好してたの? ほら、服とか靴とか……」
「俺もちゃんと見たわけじゃないからあまり覚えてないけど」
「うん」
「白いブラウス着てた。あとスカートは膝丈で黒っぽかった」
「……靴は?」
「うーん。ヒールっぽかったかな、黒いやつ」

以上、彼が常に見ているかもしれない世界の、ほんのいち部分を経験したのかもしれない、というお話。
因みに、星空と夜景はめちゃくちゃ綺麗でした。
[ 2015/09/02 ] ◆sn3CbaA2

[ 93757 ] NO TITLE

 何のジャンルに入るかわかりませんが、厨坊だったときの不可思議な話。


 キノコが大好きだった自分は、梅雨になると毎日のように近所の神社や森に入って、
写真を撮りまくってました。
神社は学校からの帰り道にあったし、森も神社から10分程度の距離にあって、キノコ探しの
寄り道にはピッタリでした。

 その日は下校時にちょうど雨があがって、「今ならキノコ出てるかも!」と思い、神社を一通り
見たあと、森にも寄り道。
 森と言ってもすごく小さくて、せいぜい60m四方、周囲は住宅街という環境です。
それでも、住宅街育ちの自分には十分な異世界で、ワクワクできて、すごく好きな場所でした。

 雨上がりでいつもよりひんやりとした森の中で、自分は夢中になってキノコを探していました。
そして、森の中程に入った時です。急に背後で、ドサッ と音がしました。
多分5~6mほど後ろ、大型犬とか人くらいのものが地面に降りたような、重そうな音でした。
直感的に何か落ちた!と思ったのですが、ふと 

 「こんな住宅街の真ン中に、そんな大きい動物いるか…?」と思いました。

里山みたいな所ならまだしも、ここは関東平野の住宅街。森と呼べるような場所は、ここ以外ありません。
 そう思うと、急に背筋が寒くなりました。しかし、不審者だったら別の意味で怖いので、勇気を出して
勢いよく振り返りました。…何もいません。

 …周囲の茂み、頭上の枝、と息を殺して窺いましたが、やはり何もいません。
 下草はすね丈までしか無いので、何かが隠れられるとは思えません。かと言って、何かが移動するような
音もしません。沈黙が続き、いつもなら気にも留めないような木々のざわめきが、妙に大きく聞こえました。

 沈黙が怖くなった自分は、とにかく「存在をアピールしなきゃ!」と思い、持っていた金属製の
蚊取り線香の入れ物を打ち鳴らしました。自分は零感なので、いつもの森以外に何も見えません。ですが、
すぐ近くに何かがいるような気がして、動けませんでした。
(端からみれば、低姿勢で蚊取り線香を打ち鳴らす自分は相当怪しかったに違いない…。)
 
 しかし、その後は特に何が起こるわけでもなく、ビビった自分が急いで家に帰っただけでした。
あんな狭い森に、一体何がいたのでしょうか? ちょっと怖いけど、不思議な体験でした。
[ 2015/09/04 ] ◆y1MThrko

[ 94143 ] NO TITLE

動画に初めて投稿しようと思い、まとめておいた話の一部です
怖くないのに長くてすみません


昔住んでいた貸家の話
※6畳二間、トイレ、台所、風呂のついた昔ながらの貸家です
最初に書いた場所とは違いますが、玄関が鬼門の出口でよくお払いして貰っていました
お払いしたあとは玄関が塩まみれでしたorz
そこでは色々体験しましたが、霊感というより場所のせいです

・仏壇の前にうつむいている着物姿の女性がいた
お盆のときの真夜中にそれを見て、私が焦って母に伝えたら父方の親戚の女性の特徴そのままだったそうです
勿論、そのお方はなくなっていて遊びに来たのかなと後で思いました

・夜中にトイレに行ったあと、障子が緑青にぼんやり照らされていることがある
これは定期的にありました
貸家は6畳二間の昔ながらの間取りで、いつも襖を開けて部屋を繋げ、一面に布団を引いて家族四人で寝ていました
でもそっと覗くと部屋の角に人の形をしたものが座っているだけで、何もない状態でした
顔もなにもなくあぐらをかいた人の形のものが座っていて、時々子供を膝に乗せているということもありました
数時間この状態だったのですが、子供ながらにこの中に戻るのはやばいんじゃないかと思い、ずっと玄関にある本を読んで元の光景に戻るのを待っていました
トイレに行った数分で光景が変わってしまうのが不思議で、相手に気づかれてはいけないと何故か毎回焦っていました

・誰もいない家で肩を叩かれた
帰宅して、台所で手を洗っていたら肩を叩かれるけれど誰もいませんでした
何回か同じことがあり、部屋の方へ行くと大声で女性か子供のどっちかの笑い声がしました
母とかがふざけているのかなとベッドの下を覗いたりしましたが誰もいません
なので、うるさいので諦めて図書館へ行き、帰宅した頃にはおかしなことはありませんでした
反応がこうなってしまうのは、おかしなことがよくあったので適当に流すというのが身についてしまったせいです
後日談ですが、実は母もそのとき一緒にいた友人のおじさんの顔が何故か目の前に浮かんで気持ち悪いと、その友人に訴えていたそうです
母と友人のおじさんは交流があったそうで、亡くなったから挨拶に来たのでは・・ということでした
・・私はどうやらそのまきぞいになったらしいです

・箪笥の話
これは近所の人や噂を聞いた人たちが見学に来ていたので、知っている人が居ればわかるかもしれません
近所の家具屋さんで、一本の木から箪笥を作ってもらったことがあります
木目の立派なしっかりとした箪笥でした
気付いたのは数日後です
箪笥の木目というか染みが時間帯で濃さや形が変わっています
朝、昼、晩だったと思います
男女がもつれ合って晩には首を絞めているのが誰の目にもはっきりわかる染みです
その話を聞きつけた家具屋さんが慌てて来て、染みを見て問い合わせたところ、その箪笥は恋愛のもつれで無理心中した木で作られたそうです
家具屋さんは平謝りでその箪笥を回収、八王子のお寺でお焚き上げをしたそうです
ただ、箪笥と同じ時刻にゆらゆらと黒い影が、燃やした場所で染みと同じ形を作っているそうです
お寺の名前は教えてもらえませんでしたが、今でもそうなのかなあとちょっと気がかりです

・姉から聞いた話
なぜそんな話になったのかわからないけれど、夜中に起きたとき、天井とかに顔が浮かんでいたら怖いということを話していました
そこで、姉の一言
「そんなんしょちゅうあるよ」
そのとき私たちは二段ベッドで寝ていて、上が姉でしたが、目が覚めたときたくさんの顔が浮かんでこちらを見ているということがあったそうです
最初は怖かったけれど慣れたからすぐ寝るようにしていると笑っていました
でも、話を聞いていて、真夜中に鼻血を出した状態で二段ベッドの上から姉が私の方を覗くほうが怖いかなと思ってしまった私もダメです
[ 2015/09/08 ] ◆-

[ 94226 ] 台風の夜

お久しぶりです、ちびです。

今回お話しするのは、つい昨夜のできごと。
ほんとにびっくりして、まだ少しドキドキしています。



私は最寄りの駅のホームで、妹を待ってベンチに座っていた。

台風が近づいていて、街灯に浮かび上がる雨脚はどんどん強くなる。
既に40分がたっていて、私は寒さに歯をカチカチいわせ、携帯でラジオを聞いていた。

ふと、隣に誰かが座った気配がして、そちらをみると、サラリーマン風のスーツの男が、こちらに会釈した。私も会釈する。
そのまま、二人で並んで座った。

電車が、停まっては人を吐き出し、停まっては人を吐き出していく。
まだ、妹の姿はない。

どうも電波状況が悪いらしく、しばらく前から、ラジオには砂が混じっていた。

「誰かを待っているんですか」

突然、男に声をかけられた。
私はイヤホンを耳から引っこ抜いて、苦笑いした。

「妹、待ってます」

なんとなく会話が始まり、仕事のことや、家族の話になった。
男の話はなかなかヘビーで切なかった。
仕事が忙しく休日も返上して出勤していたが、気がつくと、愛想をつかした奥さんに浮気されて、離婚したらしい。
小さな子供もいたらしいが、その子は奥さんがつれていってしまい(正確には奥さんの実家に放り込まれた)、自分はいま、一人きりだという。

私もいま、仕事に忙殺されて、家族とすら遊べなくなって寂しい、と話すと、男は「アッ!ちゅうg……学生さんじゃないのか」とちょっぴり驚いて、あとに続く私の話にうんうんと頷いていた。

「結構、君の会社もブラックだね」
「いやーなので転職しようと思ってます。あんなとこ、とっとと逃げますよ~!」

男が、私に「頑張って!」と笑ってくれたとき、背後から「おーい、●●ー!」と、妹が私を呼ぶ声がした。

振りむくと、ホームの向こうから、妹が歩いてくる。

「あんたずっとここにいて、寒くないっけー?」
「寒かったよぅ、でもこの人と話してたで、あんま気にならんけやー」

男に向きなおろうと、体をひねると――いなかった。
ただ、男の座っていたところはびちゃっと濡れていて、白い花弁が数枚、張り付いていた。
近寄ってきた妹の顔が強張った。

「……あんた、何と話してただ」
「……仕事に疲れて、奥さんに浮気されたおっさんリーマン…」

辺りをキョロキョロしていた妹が、ある一点に目を止め、息を吐いた。向かいのホームだ。
私もそっちを見るが、なにぶん目が悪いので、よく見えない。

なにがあるだ?と聞くと、「花束」と言う。
私はハッとした。
今年の春先、この駅では、男が飛び込み自殺する人身事故があった。

妹と顔を見合わせ、そちらへと手を合わせた。

閉じた目の向こう側で、雨の音が、また、強くなった。





[ 2015/09/09 ] ◆W3c5FUYA

[ 94320 ]

いくつか書いてみます。怖くはないと思うけど…。

まずは知人から聞いた話。知人を仮にAとする。

Aは霊感が強いらしい。
ある日、寝ていて夢を見た。夢の中ではAは、母親と姉と、部屋で普通に話をしていた。
その時、玄関のチャイムが鳴ったので、姉が玄関に向かった。なんとなくAも後からついていってみた。
ドアを開けると、男の人(かな?ここうろ覚え)が、一冊の本を差し出してくる。普通に考えたらいきなり知らない奴に出された本なんか受け取らないけどそこは夢なので、受け取ったらしい。

そこからなんで床に本が置かれたかの経緯は忘れたんだけど(ごめん、でもさして重要ではなかったと思う)とにかく姉と母とAは、床に置かれた本を見下ろすようにし立っていた。
すると風もないのに、その本のページがめくれはじめた。
最初は、パラ、パラ……。その本のページは、全て白い。と、はじめはそのように見えた。
しかし、ページがめくれるにつれて、黒い小さな点が現れてくる。それと同時にAは何かを耳で聴きとるが、よく聞こえない。

ページはどんどんめくれ、速さもどんどん増していく。
それに比例して黒い点はどんどん大きくなる…。と思ったら、違った。よく見たら、ページから何かが少しずつ出てきているらしい。
そしてまたそれと比例して、微かに聞こえていたものも大きくなる。それは悲鳴だった。

本のページがバララララララ!とめくれ、少しずつ現れてくるそれは、人間の頭。男だった。悲鳴も男のもので、凄まじい恐怖を駆り立てるような悲鳴が頭の中に響いてくる。 
姉と母親は何も見えてないのか、ただ本を見つめている。
目の前の本はどんどんめくれ、男の顔が現れ始め、激しい叫びに耐え切れず耳をふさぎ…そこで、目を覚ました。

後日Aは、神職についておられる方?に会うことがありその話をすると、
「その本を最後まで見て、男が本から完全に出るまで見届けていたら、あなたはより力をつけ、神職についていた」みたいなことを言われたらしい。

書き方が下手なので怖さは伝わらないが、Aはとてもその夢の中での出来事が怖かったと言っていて、「そんなに怖いことにも向き合って乗り越える強い精神力が、神職の方には必要ってこと?」と聞くと「多分そういうことだと思う」と言っていた。
[ 2015/09/10 ] ◆TaZmuwew

[ 94321 ]

連投で申し訳ない。

こっちは自分の話だけど、怖くはないので箸休め程度に読んでもらえたら。

小さい頃、小さなアパートの一室に、姉と母と自分の三人は布団をひとつずつ敷いて寝ていた。自分は真ん中で、右に母、左に姉。

夜中、時間なんて覚えてないけどたぶん2時とかそれくらいだったのかなと思う。ふと目が覚めた。

寝転んでるとこを想像してもらうと天井ってまあ四角くあると思うんだけど、天井の端っこ…詳しく言うと、左で寝てる姉の足側の真上のあたり。分かりにくくてすまんが、とにかく目線を左下にやったあたり。天井に黒い人影が張り付いてた。
自分の生まれは昭和で、小学校高学年かそれくらいだった当時はもちろん携帯なんて家族は持ってないし、電気は完全に消してるし、家の周りも静かなところだから外の明かりも入ってこないし、部屋は真っ暗なんだけど、その人影は暗闇よりもさらに黒かった。
そんで形は、殺人現場とかで白い線で、人型をかたどってたりするあんな感じのシルエット。
しかも隣の部屋との境目があるんだけど、その境目から胸から上だけが張り付いてる。

最初は、何だあれって感じでしばらく見つめてた。
でもよくわからんので寝るかってなって、目を閉じた。しかしすぐには眠れなくって、また少ししたら目を開けたんだ。
そしたらさっきは天井のすみに張り付いてたそれが、自分の真上に移動してた。真上っていうか、ちょうど顔の部分が自分と対面するような感じで。

それまでは何かよくわからんし、怖くなかったんだけど、やっぱりそれは子どもとしても少し怖くて、でもどうしようもないし、少し考えてやっぱまた「寝るか」ってなって寝た。

起きたらもちろんいなかったし、それ以来見ることはなかった。
よく黒い影は死神みたいなことを聞くけど自分はピンピンしてるし、今もし会ったらもっとよく見れたのになぁとか思う。


ちなみにこれを話すと必ず「そこで寝るんかい」て言われるけど、寝るしかないじゃんと思うのは自分だけなのかな。
[ 2015/09/10 ] ◆TaZmuwew

[ 94426 ] ムカデってキモいよね

先日の話

その日、寝付けなかった俺は深夜にコンビニへと買い出しに行った。
コンビニは家から徒歩で1km無いくらいの距離。15分~20分ほど歩く。

誰も居ない、真っ暗な田舎道を10分ほど行くと長い石段があり、ずーと上のほうに鳥居が見える。
150m以上はあるだろう長い石段には外灯が2つ灯っているだけ。
入口に一つ。石段の真ん中に一つ。
外灯と外灯の隙間は限りなく暗く見え、その真っ暗な隙間にナニかが潜んでいる気がしてくる。

いや、その日は実際にナニかが居た。
外灯の間、真っ暗な石段のところに何かの輪郭が見える。
何かは夜の暗さよりも暗い。俺がソレを見る事が出来たのはソレが黒過ぎたからだろう。
ソレを認識してしまった後、俺はソレから目を離す事が出来なかった。
距離にすると俺の居る位置から120mくらい?石段の上の方に居る。この距離だ。それにソレが見えている間は謎の安心感があった。

しかし目を離すとなると途端に怖い。すげー怖い。頭の中で勝手に想像される。
「目を離してコンビニへと向かう為に前を向き直したら目の前にソレが居た。」とか
「目を離してからまた見るとソレは石段の下の方に移動してた。」とか
しなきゃいい想像がぐるぐると回る。

暫く俺がソレを見ていると、予想外の事が起きた。
ソレが立ち上がり、ゆっくりと石段を下りて来たのだ。
予想外の行動に軽くテンパり動けないでいる俺をあざ笑うかのようにゆっくりゆっくりと石段を下りて来る。

そしてソレに外灯の光が届いた。

どう考えても見ちゃいけないモノだった。
真っ黒な塊。周りの光を吸い込んでいるかのような暗さ。境界線がはっきりとし過ぎて、この世界に異世界のソレが重ねられているような。
いい言葉が見つからないが、俺なりに言えばソレは存在自体が浮いていた。

そしてソレの形は人型じゃなかった。ムカデに近い形をしていた。

ムカデの様な真っ黒なソレが蛇のように頭を上げ向かってくる。
その足の一つ一つが個々の意志を持っているように無茶苦茶に動いている。
そして無数の足は人の手だった。

デカさは人の2倍以上、3倍未満くらい。明らかに俺は危害を加えられる側だった。
蛇に睨まれたカエルのように立ったまま俺が硬直しているとソレを見上げるような距離になっていた。

「ああ、これで終わりか」なんて思っているとでかいムカデのようなソレにゆっくりと巻かれる。
無数の足(人の手)で全身を撫でまわされて俺は気を失った。

起きたのは3時間ほど経った時だった。
ソレに襲われた場所で俺は寝ていて、田舎なだけであって誰にも発見されなかったようだ。
ただ不思議なことにソレに襲われた前よりも体が軽く、なんだか気分も良かった。
俺は元々オカルトが好きで心霊スポット巡りもやっていて、自分でも何か憑いているだろうとは思っていた。
今回の事は感覚的にそーゆーのが全部消えた感じだ。

「神様だったのかな?祓ってくれたのか。」なんて一瞬思ったけどすぐに考え直した。
ソレの禍々しい雰囲気と異様な外見、そして滅茶苦茶に振り回していた足(人の手)は明らかにヤバイモノだった。

だから俺はこう思っている。
俺に憑いてた悪霊をソレは食ったんだと。
生きている人を取り殺す事に労力を使うより俺に憑いている悪いモノを食べた方が遥かに効率がいいと思ったんだろう。
そして無茶苦茶に振り回していた足(人の手)は、そうやって食べてきた悪霊の手だったのかな。なんて思うとまた寒気がした。
[ 2015/09/11 ] ◆-

[ 94813 ] 中一の春の話

中一の春の話
周りには簡単に端折って話したことがあるから、わかる知り合いにはすぐ身割れするかも。
詳細までは話したことないけど。

私の家は、元からあった父方の祖父母宅の側に(この時点では)三年前に新しく建てた家で、新宅の一階はいろいろあって実質生活スペースは二階だけだった。
で、階段降りて数秒で真向かいの祖父母宅に行ける構造だった。

ここからが本題。
両親と弟が出かけて、新宅は私一人になって暇だったから、祖父母に構ってもらおうと思って、階段を降りて玄関の鍵を閉めた。
そう、鍵は確かに閉めたのよ。二重ロック両方とも。新宅は留守になるわけだし。

で、祖父母宅に入ろうとした瞬間、耳元で女の子の笑い声がした。フフフッて、可愛く。
私の家族内に小さい女の子は(この時点では)いないから、ビビってばっと振り返ると、目の前で新宅の玄関扉が開いた。
鍵を閉めた筈の玄関扉が一人でに、よ。角度的に、玄関内がよく見渡せる場所で立ち止まったから、誰もいなかったのは間違いない。
扉が一人でに空いた直後、物凄い大人数が階段を昇り降りする足音がうるさいぐらい響き渡った。その間十秒ぐらいで、私は全く動けなかった(今思えばあれが金縛りだったんだろうか)。
私は泣きながら、近くの神社に走った。もうこの辺りで恐怖がピーク近かったからね。

だがこの後がさらに怖かった。
神社に向かう数分の間ずっと、物凄い大人数の笑い声や話し声が真後ろから聞こえてたから。老若男女どころか、日本語やその他いろいろ聞こえた。
英語、中国語、(ここからは推測)ロシア語、フランス語、ヒンドゥー語、ドイツ語etc...、本当にいろいろ。覚えてるのが、『逃げた、逃げたw』『チャバアーラ!』『アソボ〜ヨ〜』とか。
そんで、やった、神社に入るって瞬間、最後に『バイバイ、また遊んでね』って一番最初の女の子の声が言った。

それ以前もそれからも、本当小さいながらもいろいろ不可解なことはあったけど、この時みたいなデカイことは体験してない。
関係ないとか思われそうだけど、この出来事のちょうど半年後に従姉妹が生まれた。上で『家族内に(この時点では)小さい女の子はいない』って書いたのは、これが理由。
本当にちょうど半年だったから、あの小さい女の子の声は従姉妹だと思ってる。

その他大勢の笑い声、話し声の正体は知らん。『アソボ〜ヨ〜』とか言われてたけど遊んでやらんわ‼︎
[ 2015/09/15 ] ◆R2Z3wWhg

[ 94829 ] 俺がヒルトン東京ベイで修学旅行に行った時に体験した話です。

俺が二泊三日で初めて大阪から東京に修学旅行に行きました!1日目は東京観光でお台場等に行き、次の日が1日ディズニーランドで遊ぶと言う事でバスでホテルに向かいホテルの玄関前にバスで停まった時に何か臭うなって思ったんです!でも、気のせいだと思ってカード式の部屋の鍵を受け取った瞬間、部屋の中の映像がハッキリ観えたんです!不思議に思ったのが部屋の配置がハッキリ観えるんです!それと奥に白いワンピースを着た女の人が居るわって思って絶対に入りたく無いって思ったけど修学旅行で来てるから東京だし帰るに帰れない!仕方なく部屋に行こうってなってロビーに行くんですが、やっぱり臭い!(ここで、部屋番号もハッキリ観えてます)その部屋にエレベーターで昇ってるんですが昇ってる間もずっと臭うんですね!その階に着きました!その階に着いた瞬間から腕でずっと鼻を押さえてるんです!部屋に近づく程に臭いが強くなって行くんですよ!部屋の前に着いた瞬間にもうだめだと思って覚悟を決めて部屋の中に入ろうとした瞬間に部屋の奥にカードキーを渡されて持った時に観えた白いワンピースを着た女性が俯き加減でニコってほほえるんですよ!怖いねって言うと思って一人の友達を見たら何かぶつぶつ言ってるんですよ!言い忘れましたが四人部屋です!部屋に取り敢えず入ってワイワイとしてベッドが有ったのでベッドの位置をじゃんけんで決めようってなって俺は玄関から一番奥のベッドになったんです!ちょうど、女性が立ってる位置の前になるんです!その日の疲れも有って寝ていると突然、耳元で女性の声でウフフフと言う笑い声が聞こえたんです!起き上がって聞こえた方を見たら女性が居ないんです、それどころか人が座れるスペースすら無いんです!10センチか15センチ位しか開いてなかったので座れないんですね!怖くなって目の前に小さい椅子が有ったのでベッドから飛び出して椅子に座って暫くすると部屋全体に女性の笑い声が響いたんです!それでまた怖くなってベッドのシーツに包まってたら友達が朝やから起きてと起こしてくれたんです!それからディズニーランドに着替えて行きました!でも、何故か誰かの視線を感じるなって思って視線の方を見ると女性が付いて来てるんです!女性が何をする訳でも無く暗くなるから部屋に戻ろうって行ったら友達の一人がまだ居るわってその時はハロウィンパレードが有ったのでそれを見て帰るって言ったんですね!じゃあもう一人が俺も見たいって言って一緒に残るって言ったんです!残りの一人に聞くと俺は疲れたから一緒に帰るって言ってちょっと安心したんです!(正直、あの部屋に一人で戻るのが不安だったので)部屋に着くなり一緒に帰った奴がベッドに寝たんですね!あ~よっぽど遊び疲れてんな~って思って俺はシャワーを浴びようと思って部屋の風呂ってユニットバスなので内鍵を閉めて着替えてカーテンを浴槽の中に入れて浴びてたんですね!友達が鼾をしてる音が聞こえる位に壁が薄いんだって思いながら浴びてると急に後ろから風がビューっと吹いてカーテンが浴槽の外に出ちゃって、まぁ~気をつけて浴びようを思ってたら急に電気が消えたんですよ!でも、よく見ると部屋の電気は点いてるんですよ!だから停電じゃ無いなって思って友達の鼾はベッドの方向から聞こえてるし、そしたら暫くして電気が点いたんですが何かが可笑しいんですよ浴槽の半分だけ真っ暗なんですね!変に電気が切れてるのかと思って上を見たら黒い影がカーテンの上からこっちを覗いてたんですね!それに驚こうと思ったらハッと消えて安心したんですね!次はカーテンの向こうに女の子が多分、ずぶ濡れなのかな?って状態で居たんですよ!寒いだろうに風邪引くから入るかってカーテンを開けたらその女の子が居ないんですよ!シャワーも浴びたし着替えようってなって入り口の横が三面鏡が有ったのでそこの前で着替えようと思ったらまた様子が可笑しい!屈んで着替えてたら誰かの視線を感じるってなって屈みながら探したんですが何処にも居ないってなってその視線が三面鏡の方から感じるってなったんですよ!三面鏡だから横の鏡から見てやろうと思って見た瞬間にギャーと言う悲鳴を上げたくなった!何故かと言うと横の鏡はちゃんと鏡だから屈んでるんですが真ん中の鏡だけ俺を見下ろす様に立ったまま見下ろしてるんですね!それがゆっくりと鏡を抜け出すような動作でゆっくりとお辞儀みたいな形で来てるとこのまままじゃヤバいと思って着替えを途中で止めて服を持って部屋に戻ったんですね!俺も疲れて寝て夜中になり、また女性の声が真横から聞こえたんですね!また驚いて起き上がり朝になるまで起きてました!別の場所に移動する為にホテルをあとにしました!後日談なんですが、そのぶつぶつ言ってた友達に聞いたら自分が知ってる念仏を唱えてたって言うんですね!何か見えたんかって聞いたら何か分からんけどヤバい物が居そうだから唱えてたって言うんですね!じゃあ何であの時、部屋に俺が帰るって言った時は帰らなかったのかって聞いたらあの部屋に長く居たく無かったからここにもうちょっと居るって言ったって言われました!
[ 2015/09/15 ] ◆n4O.KbI6

[ 94886 ] 心霊写真がよく撮れる

俺が写真を撮ると心霊写真が結構撮れる。
不謹慎な話にはなりますが、
南三陸の志津川(津波の恐ろしさや破壊力を記録する目的で)
火災現場(LINEで地元の友人に報告のために撮影)

ここの『実家が南三陸町』のコメント欄にも書きましたが、変化する心霊写真もあります。
そのコメント後に確認したところ、現在も増加していて供養が圧倒的に足りていない状態です。

これは南三陸で撮影したときの話
2011年11月に前職を喜び勇んで仕事を辞めて地元に戻り、友人と南三陸町を見に行った。
山を越え、見えてきた光景は愕然とするものでした。

記憶にある建物とか町並みとか、すべてが無くなっていた。
そして、津波の脅威を記録として忘れない目的で写真を撮り始めたのですが

1.砂浜で埋もれた軽自動車
ダッシュボード(完全に顔で青色)、2列目の座席部分(モノクロで結構透過した顔、3列目の後部(コダマみたいな顔)、エンジン部分(ここは赤色)
に写っていたのをはじめとして

2.山積みの瓦礫
瓦礫手前に赤いもや、目

3.駐車場に集められた瓦礫
青いもや、目

4.被災車両置き場
これが変化する写真
山の斜面の下に被災車両が集められていた所。
白いワンピースの女、カップルか夫婦の霊、手を合わせる女性、性別不明のほおづえの霊
横顔の青いおっちゃんの顔、白黒の女性の霊、首なしの霊、スキンヘッドのおっさんの霊
半透明の後姿の霊(たぶん男)、それと山の上のほうに目やら顔やら無数に
2015年9月16日 13時確認時点で(細かいのも含めると)50体はいます。

霊感がある人へ
拡大しないとまず見えないと思いますが
この写真は相当強い写真になるので、見る際に頭痛等の霊障が起きても責任は負えません。
実際、自分で見る場合でも数分見ると頭痛が起こるので数が増えたのをすぐ確認する以外に
見ないようにしているものなので注意をお願いします。
ameblo.jp/ghost-photo/entry-12073730556.html




(管理人へ)
一応アドレス書いておきますが、画像のリンク掲載がまずいようであれば削除してください。
[ 2015/09/16 ] ◆HB5IfsXc

[ 94918 ] NO TITLE

先日投稿した怖い体験談ついでに、誰にも話せたことがない、子供時代の不思議な(というか未だに訳のわからない)体験談を一つ。
『小学生がそんなこと思うかよ』とか突っ込まれそうだけど、当時漠然としてた状況を、語彙が多少増えた今現在の自分が思い出して書いてるからってことで大目に見てください。(わかりにくいってのも大目に見てくれるとありがたい)

小学生の頃に知らないお婆さんに、いきなり予言(あるいは断言)されて励まされたことがある。
変わった事なんぞなかったある日、通学路を歩いて帰ってたら、道の反対から歩いてきたお婆さんが急に駆け寄ってきて、『可哀想に...。あんた、相当波乱万丈な人生を送ることになるねぇ...』って言われたのよ。
そのお婆さんとは全く面識がなかったが、何故か懐かしい感じがした。

当時、波乱万丈の意味なんか知らなかったが、『何を言ってんだ?この人は』ってのと『よくわからんがアドバイスしてくれてるのか?』って思いが入り混じって『はぁ....それで?』としか反応できなかった。
そしたら婆さんは『ああすまんな。そりゃ戸惑うわな』と謝ってきた。ええ、そりゃ戸惑いますさ。
なんせその後に誕生日を言い当てられたし。

それから数分間(ほんの2、3分)、婆さんからいろいろ言われた。
半分以上眉唾物としか思えん内容だったが、婆さん曰く『前世以前の業が深すぎて、とんでもない具合に雁字搦めになってる(何がかは教えてくれんかった)』『過去にいろいろあった日にちが誕生日というのも、ほぼその縁の所為』『今後万難が降りかかるのを今のうちから覚悟しといたほうがいい』『くれぐれも、周りが幸福だからといって、恨み嫉みを抱いてはいけない』とか言われた。
(文章にして自覚したが、数分間にたくさん言われた。多分、私が初めて出会ったマシンガントークの達人はこの婆さんだ)

最初の時点でもかなり困惑したが、話聞いた後はもう唖然とするしかなかったわ。
最後に言われた言葉が『可哀想だが、言うてやるぐらいしか力にはなってやれん。泥水啜ってでも頑張って生きなさいよ?』だったし。おまけに目を離したら一瞬で消えたしさ。
何それ?言い逃げかよ⁉︎ってモヤモヤを抱えて(二年ぐらいしたら婆さんのこと忘れてたけど)、その後は生きてきたよ。
それはそれは波乱万丈で、退屈どころか安息すらほぼ無い日々だったわ。

で、この事を思い出したのは二十歳になった、去年の誕生日。
なるほど。『日本』が変わりかねん日に、よりによって『二十歳(最近は18歳からって方針で進んでるらしいが)』になるとか嫌み以外の何物でもないと思ったさ。だからあまりに腹立って、白票で投票したさ。
日本は今後どうなるのかねぇ...。

とりあえず、これが『知らん人に意味深な事を言われたら、一応気にしといた方が後で思わぬ助けになる』ってのを学んだエピソード。

(誕生日のヒントは豊川信用金庫、祥光山•本妙寺)
[ 2015/09/17 ] ◆R2Z3wWhg

[ 95006 ] カーナビのお話

投稿された変化する写真をまじまじと見ても自身に何の変化もなく「あぁ、自分は零感なんだなぁ」と今更思うヘタレでビビりな自分が体験した話です

オチを先に言うならば、カーナビがトンネルや山道入って少し座標かずれたのかという普通の話ですが語らせていただきます。

そのカーナビは四年前に新品で買ったものである。働きだして車も乗るようになったのでカーナビがあれば便利だろう、MDなんてもう使えない!!という理由で、なかなかのお値段で少し頑張って買いました。(最新地図も当時のまま)現在もお世話になっている。

去年の夏、地元石川県の山中温泉に親戚と共に毎年恒例の旅行にでかけた時のことだ。
自分は少し遅れて一人で山中に車で向かっていた。
小松方面から山中に入る際四十九院トンネルというもねがあるのだが、このトンネルは新しいトンネルであり、旧トンネルは心霊スポットと言われている。
旧トンネルは新トンネルに入る少し前に脇道を行った所にあるのだが、古い道のため(記憶違いかもしれないが)1車両しか通れないような道である。そして以前昼間に友人たちと行って何も起きなかった場所だった。

そんなことを思い出しながら新トンネルを通過し出口に近付くとカーナビが「この先左です」
まー確かに左方面に温泉街があるのだがそれは橋を一本渡った後の所である。しかしカーナビはトンネルをすぐ出て左に曲がれという。
で、まぁ従ってみるかという気持ちなりトンネルを出てすぐ左に曲がる。すると細い道に入りどうみても山道に入り温泉街とは別方向の道に続くような感じで「あれ?これは旧トンネルに続く道じゃないか?」と思い少し進んでみると案の定、入ってすぐに「この先通り抜けできません」の看板…
「あートンネル入って目的地の座標が狂ったか?」と思い進行するルートを見てみると
旧トンネルを通ってまた新トンネルを通るようなルートになっていた。
ループかよ!?と思いながらほんのちょっと広い所でなんとかUターンして無事に温泉に到着したのであった。

旅館に着いたすぐにかなり強い雨がふり山には霧がかかっていた。
もし旧トンネルの存在をしらずあのままトンネルの方まで進んでいたらどうなっていたのかな?と旅館で寝ながらお菓子を食べテレビを見ていてふと思った。
[ 2015/09/18 ] ◆jPQ0updc

[ 95008 ] NO TITLE

勘が良い。

ある推理小説を読んだとき、サブキャラの見た目をある俳優さんで考えてた。
細かく読んだら違うんだがどうしてもそのひとで脳内再生される。
普段は漫画のキャラクターとかで再生するので余計不思議。
その小説が面白かったので前作(別シリーズ)読もうと思いネットで著者略歴を見た。
前作はすでにドラマ化済み。自分の住んでる地方では放送はなかった。
主演が例の俳優さんだった。
前作ドラマ化は自分が読んだ本の発刊二年後なので、その俳優さんをモデルに書いてたなら作者が凄い。

あるドラマにはまった。
しょぼいが絵を描くので好きなキャラ二人を描いた。
次の放送で同じポーズされた。
因みにお姫様抱っこ。ギャグで描いたのに。

二番目のキャラの片方は描いた後あるゲームのキャラクターみたいと思った。
顔ではなくて服装。
適当に描いたのでつい真似したんだと思った(ただし二回くらいしかそのゲームキャラは描いたことがない)。
1年半くらいしてゲームが実写化。
その俳優さんがキャスティングされててビビった。

あんまたいしたことないですね。
[ 2015/09/18 ] ◆-

[ 95359 ] そんなの絶対怖くない?

俺にはうざったい友達がいる、

まあコイツが居ねーと一人だからいーんだけど…


よく聞いてくるんだよ、


「今地球が滅亡したら怖くない?そんなの絶対怖いよね?」

って。

俺は

「別に」

って返すけど、
やたらそれがうざい。

「今もし犯罪者が家に来たら怖くない?そんなの絶対怖いよね?」

「別に?」

「じゃあさ、怖い話して幽霊出たら怖くない?そんなの絶対怖いよね?」

「別に?」

今もまさにうざったい。


「俺が幽霊だったら怖くない?」

「は?」







「…そんなの絶対怖いよね…?」
[ 2015/09/22 ] ◆L1ch7n1I

[ 95713 ]

中学の夏休み中の実体験です。


夏休み
その日は友人A宅で友人Aと2人で遊んでいた(2人とも霊感ありで怪談好き
夏だからか話の内容が幽霊とか肝試しになっていった


友人A「近くに空き家があってさぁ
そこに肝試し行ってみる?」
俺「え、大丈夫なん…?人ん家やろ?」
友人A「大丈夫、ずっと誰も住んでないしボロボロやし!行こ!」

なにが大丈夫か分からなかったが
まだ夕方前で明るいし暇つぶしになるかと行くことに


着いた、外から見ても確かにボロボロ
家の周りには草が生えまくり、二階の窓から見えるカーテンはビリビリに破けてて不気味だ

いざ入ろうにも
正面の玄関と窓にカギが掛かってて入れない
中を覗いてみるが暗くて見えない
友人A「裏に回ってみようか」
空き家の裏には人一人が通れるぐらいの小窓があって
石でぶち破り入る事に

ぶち破ったがどっちが先に入るかで暫く時間を食った
最終的にはジャンケンで決めた
俺は見事に負けた

俺「明かりないじゃんどうすんよ」
友人A「ケータイの光で照らせばいいじゃん」

とりあえず
小窓に片足をかけ中の様子を見る

小窓のすぐ下にはキッチンがあるのが見える。
が、その先が全く見えない
真っ暗というより真っ黒で
ずっと見てると吸い込まれそうな

俺「こえぇ…なんでこんなに暗いんだよ!クソッタレ」
俺「入ったらすぐ友人Aも入ってよ⁈」
とか言いながらキッチンまで降りた
この時点で怖くてたまらなかった
けど、キッチンから降りないと友人Aが入れないし
超ビビりながらもキッチンから降り床に着いた
冷や汗が止まらなかった


俺「早く!入ってきて友人A!」
友人A「ゴメン‼‼怖くて無理‼」
友人Aは逃げた
突然の裏切りである
俺は急いで出て友人Aを追った



俺「なんで⁈めっちゃ怖かったのに!頑張ったのに‼」
友人A「ゴメン…怖過ぎて
明日昼間行こ、昼間やったら明るいし」
俺「逃げるなよ」


そして昼間行ってみると
日当たりがいいのか
奥の方から光がガンガン入ってて
家の中がびっくりするほど明るかった

友人A「茶わんとか箸やら普通にあるねー」
私「新聞ふる!…夜逃げでもしたんかな笑」

その先には居間があって半分くらい床が抜けてた
造花が転がってて
何故かネガフィルムがあった

友人A「床すごいな!なにそれ?」
フィルムには赤ちゃんが写ってた
赤ちゃんの後ろには花が飾ってある
俺「……この花だ」
友人A「え?」
俺「写真に写ってる花この造花だ」
友人A「……まじか」
気味が悪くなり二階も見ずに帰る事に


友人A「気持ち悪いもんみちゃったね」

俺「あのさ…めっちゃ日当たりよかったなあの空き家」

友人A「?うん明るかったね怖さ0」

俺「昨日来た時まだ夕方前で明るかったよな
じゃあ、なんで昨日あんなに真っ暗だったんだよ…おかしくね?
多少は光入ってる筈だろ?それなのに…あんなに」

友人A「…確かに」

俺「あの時奥に進んでたらヤバかったかもな、俺」

友人A「俺が逃げたおかげで助かった的な?」
俺「否定は出来んね」
おわり
[ 2015/09/28 ] ◆-

[ 95714 ] 誰の足

まだ、こどもの頃の話し

従兄弟と一緒に住んでてよく一緒に遊んでた

その頃よくしてた
押入れに入り、布団の隙間に足を入れ(ひんやりして気持ちいい
真っ暗いなか懐中電灯で照らしながら絵本を読んだりする遊び
秘密基地みたい感覚


ある日いつものように押入れに入り
座った状態で布団の隙間に太ももまで足を入れる
自分の足の裏に従兄弟の足が当たっている、ふくらはぎかな
足が重なり合うことなんかよくあるので気にはしなかったが
なんとなーく、ふくらはぎ?の部分を軽くグッとしたら
くすぐったいのか少し足を動かした布団も動く
俺「くすぐったい?」
従兄弟「?…うん?」


しばらくすると暗闇に目が慣れてきて見えてくる
布団から出てる従兄弟の足から分かるどう見ても
自分の下にくる位置にじゃない

そこで思う
今、自分の足の裏に当たっている足は誰のだ
布団じゃない、明らかに柔らかい、人の感触
従兄弟を見ながらもう一回グッとしてみた
下にある足が少し動いた布団も動く

従兄弟の足は動いてない

自分「ねぇ従兄弟、今足当たってる?」

従兄弟「…ううん、当たってない」

自分「…俺の下に足があるんやけど誰やろ?」苦笑い
従兄弟は暗い顔で
従兄弟「やっぱり!なんか変な感じする…いつもと違う
おかしいなって思ってたんだ
くすぐったい?とか聞くし僕の足ここにあるのに」
俺「ど、どうしよう…」涙目
従兄弟「出よ‼」
俺「ひいぃっ!」

血相を変え勢いよく出てきた俺たちに母親はびっくりしてた

母「どうしたの?」
俺「従兄弟の足じゃない足があってグッてしたら動いたぁあ!」
従兄弟「今日押入れ変な感じだったんだよ!」

あまりに俺たちが怯えていたので
母親は押入れを見てくれました
母「何にもおらんけどね
でも、もう押入れに入って遊ぶのはやめときなさい。」

その日から押入れで遊ぶのはやめました
というか、押入れがちょっとトラウマ。
[ 2015/09/28 ] ◆-

[ 96178 ] NO TITLE

つい最近あったこと。

近所の学校で運動会をやる日は、合図?で朝早くに花火をあげる。
音が聞こえたら予定通りあるということ。

何週間か前の土曜日の朝、ものすごい音で目が覚めた。
花火を連続で何十発もあげたらあんな感じだと思う。尋常じゃない音で、ものすごく怖かった。思い出しても寒気がする。
普通なら朝の7時くらいにあがるのだが、その時は朝6時。早すぎるしうるせえ、と思った。
目も覚めちゃったし起きて家事をしていたら土曜日なのを思い出した。自分の時は運動会は日曜日だったので、今は土曜日にやるんだなあとのんきに思った。
起きてきた家族に
「凄い音したな」
というと、「なにが?」といわれた。
「いや、花火」
「はなびがなに?」
話が噛み合わないので六時にあがった花火のことをいった。
きいていないらしい。寝ぼけてたんだというと、「でも今日運動会なんかないでしょ」と。
じゃああの音なに?

実際その日近くのどの学校・幼稚園でも運動会はなかったし、あの音を聴いたのも自分だけっぽい。
あんな音なら近所で話題に上りそうだがそういうこともなく。

ほんとに身の危険を感じる音だったんだけど、なんだったんだろう。
[ 2015/10/03 ] ◆-

[ 98185 ]

私が働いてたビジホ、夜勤は三人体制で
2時間ずつ交代で仮眠休憩とっていたんです

小さなビジホですが、
けっこう料金高くてね
満室になることは、ほとんどない
だから、あるシングルルームを
夜勤者の仮眠室として使っていました

と言うのも
なるべく、その部屋はお客様を入れないで欲しい
と言われていたんですよ。

上が二階に続く階段で
裏がボイラー室だからうるさいという理由でね

でも仮眠室としてあるのに
私より前に入社した人は使わない

早くにチェックアウトした部屋をシーツ交換して使ってる

私は使ってたんですけどね
寝心地悪くて、あまり好きじゃなかったんです

そのうち『○○はもうあの部屋で仮眠とるな』
って言われて。

同じくして、勤務時間が普通に8時間になったから
仮眠必要なくなったし
使わなくなったんですけどね。

で、お客様を案内しちゃいけない
その部屋

満室になることは少ないけど
連休や祝前日、近くでイベントなんかあれば
部屋はすべて埋まる

月に数回だけど、使わざるを得ない
そのうち気付いたんです

その部屋を使うお客様は
チェックインしてから
だいたい5時間以内に帰られる

帰るときに『このホテルって出るって言われない?』
また叫びながら飛び出してきて『窓の外に真っ赤な顔の女がいるから見てきて』
そう言われても、窓の外は
むき出しの配管で、歩くことは困難

うちは夜勤けっこう年寄りばかりで
昼間働いて二足のワラジでみたいな人も多く
みんな身体壊していくんです

私が入ってからで、三人
会社で倒れて亡くなってます
脳溢血2人に心筋梗塞1人

そんなんだから人手不足で、また夜勤ロングシフトに

私はお化けの類は一切信用していないし
見たこともない
例の部屋で仮眠とってたんです

寝苦しさは相変わらず
寝返りするせいか、ベッドから何度も落ちてしまう

でもベッドから落ちる位置がおかしいの

寝返りうって落ちたら
ベッドに寝てる真横に落ちるはずでしょ

それがベッドの半分から後ろの方や
酷いとベッドの後ろの通路に

私、なんて寝相が悪いんだろと
自分で呆れましたね。

ある日、目覚ましより早く起きたんです

顔でも洗って、仕事戻るかとウトウト考えてると
急に足を掴まれた感覚

足がつったと思ったら
ズッと凄い力で引っ張られたんです

で、ベッドから落ちてしまった

それから私はその部屋で仮眠とらなくなりました。


この部屋の話には後日談があるんです

昔、夜勤一緒にやってて
体調崩して辞めてしまった同僚が
会社が潰れる前に遊びにきました。

実はこの人に『○○はあの部屋で仮眠とるな』
と言われたんですね

『そう言えば○○、仮眠とってる間、大声で呻いたり叫んだりしてたけど大丈夫だったか?』

え?私、そんなことありませんよ
てゆか大声なんて出しませんよ。

『かなり離れた部屋のお客様から、叫び声が聞こえると言われて、部屋の前まで言ったんだよ。そしたら○○の声なんだけど、男のような低い声でブツブツ何か話していてな。こりゃヤバいって思って、あの部屋は使うなって。あそこはまずいんだ』

結局仕事辞められなくて
最終的には病気が重くなり私もそんなに長くないでしょう
[ 2015/10/28 ] ◆-

[ 98221 ] NO TITLE

>>98185
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/10/29 ] ◆Ahsw8Nok

[ 98259 ] NO TITLE

夜勤のある職場に勤めてるんだけど、そこで時々あれ?と思うことが起こる。
ちなみにそこは高齢者の方が暮らしてる施設で、今のところ職場内でお亡くなりに
なった方はいない。
職場ができてまだ一年経ってないし、病院と提携してないので、病気になったら入院必須。
この前朝の6時半頃出勤すると、職場の中の空気がなんだか妙にざわついて
胸騒ぎがしたので、トラブルでもあったのか?と思い、夜勤の人に
「何かありましたか?」って聞いてみた。
夜中に救急車でも呼ぶようなことがあったのかなと予想したんだけど、夜勤の人が
ひきつった顔で「あとでね」って言って、その場では聞けなかった。
仕事がひと段落ついてから「実は…」で聞かされたのが
・自力ではベッドから降りられない人の部屋に置いてある床センサーが一晩中鳴りっぱなし
・高齢者の方は全員居室で休んでるのに廊下を歩き回る足音がする
・朝食を作ってる最中、用事があって台所を離れたら味噌汁が完成していた
ということがあったらしい
センサーは接触不良だったんだよ!
全員休んでおられたと思ってたけど、誰か起きて廊下に出てたんだよ!
お味噌汁も入居者さんのどなたかが作ったんだよきっと!
ってことにしたけど、夜勤さんは味噌汁に箸をつけてなかった。
事務所に神棚を設置してから、そういうことは起こってない。
[ 2015/10/29 ] ◆j8wrnVjs

[ 99771 ] NO TITLE

よそのまとめに『我が家の風呂場に白いワンピースを着てやたら髪の長い女の子が頻繁に出ていた。』って
いう話があったんだけど
新しい投稿みたいだったのでまだ元スレにあると思います。
良い話なのでぜひお願いします。
[ 2015/11/18 ] ◆-

[ 99775 ] NO TITLE

>>99771
「なんか笑える霊体験31」の話ですね。
このスレッドの書き込みが1000くらいになったらまとめ始めるので、もう暫くお待ち下さい。
[ 2015/11/18 ] ◆Ahsw8Nok

[ 100019 ] 廃炭坑のプログラムくん

後味が悪い話なんでここに書くのは違うかもしれないけど。
昔のゲームでロックマンエグゼというのがあって、それの5作目だったかだと思う。ハードはゲームボーイアドバンス。あれからずいぶん時間も過ぎたのに覚えてるくらい、けっこう後味が悪い。というか悲しい。記憶が怪しいところもあるから間違ってるとこは勘弁。

物語の途中で主人公が廃炭坑のある島に遊びに行くんだけど、仲間が悪い奴に捕まって炭坑奥でドリル機械で殺されかける。でそれを主人公が助けるんだけど、そのドリル機械を止められる位置に着くまで何度か電子制御の扉があって電脳に侵入、ロック解除してかなきゃならない。その中の一つにあるプログラムくんがいるんだけど(プログラムくん自体はだいたいどこの電脳にもいるんだけどね)、その子の台詞が悲しすぎる。どんな事言ってるのかというと、詳しく覚えてるわけじゃないけど要約すると

「みんなどこに行ったの? もう炭坑掘らないの? おいてかないで、ひとりぼっちはイヤだ、寂しい」

きっと手間を惜しんでここの電脳を回収しなかったからこのプログラムくんは置き去りにされてるんだろうけど、あんまりだと思った。自我なんか持ってるから余計に。何とかしてここから出してやれないものか、1時間くらいあれこれ見たり話しかけたりしたけど結局なんの救済もないし。ガキの時分でもいたたまれない気分にさせられたよ。
自分が小学校高学年頃に発売されてたゲーム、だったと思う。
[ 2015/11/22 ] ◆-

[ 101915 ] NO TITLE

ふと夜中に目が覚めて、腕の重さにずいぶんひどい体勢で寝ていたんだと気づいた
寝なおそうと体を起こしてそちらを見ると、重かった腕に見知らぬ人間が地引網のように連なっていた

寝返りの最中につかまれたんだろうか
[ 2015/12/25 ] ◆-

[ 102043 ] とんとんさん

これまで一度も霊体験してなかったのですが、初めて遭遇した時の事。

疲れていたので、布団の中に入ったらすぐ眠りについたのですが、ふと息苦しくなって目を覚ましました。
横になって寝ている私の上に、髪の長い女性がのしかかっている。身体動かないし、うわぁこの人何なんだ~!?と焦りつつも思考が、眠い>怖い という風に疲れと眠さの方が勝っていました。
なので眠いのに何なんだ、この人は!と思い
「何なんですか、疲れて寝ていたのに。こんな夜中に非常識ですよ!」と文句を言うと、女性は「すみません…」とつぶやき消えてしまいました。

それ以降、週一位寝ていると「トントン」と控えめな部屋の戸を叩く音が聞こえてくるように。最初怖かったのですが、ドア開けても誰もいないし、あ~あの時の人かなぁと。
だから夜中は寝ているんだって!ノックして人を起こすんだったら、私の起床時間に叩いてくれればいいのに。と思ったら、だんだんと深夜から明け方にノックの音が。とうとう起床時間10分前にノックの音が。もちろん誰もいない。(起床時間に目覚まし時計はかけております)
とんとんさん(ノックの音がトントンと2回なので、勝手に命名)、あと少し!と思っていたのですが、それ以来こなくなってしまいました。
だぶん何か言いたくて、訪問(?)したのだろうけれど、聞いてあげなかったから、別のところにいってしまったのか、諦めて成仏したのか。後者だといいんですけど。
[ 2015/12/27 ] ◆WNG0bjRI

[ 103376 ] アパートの二階、一番隅っこの部屋。

夜中1、2時くらいやったかな…
仕事の残業で帰りが遅くなった日のこと。
残業が終わったのが12時で、それから飲み会もあったから、
多分2時くらいだったかな。
だいぶ飲んでたから、正直、
記憶も途切れ途切れかもしれないんだけど…
これは今までで一番怖かった出来事。


いつも通り、古いアパートの二階に、
上がった。
アパートの二階への階段も、
すっげぇ古くてギィギィ言うわけ。

まぁ、それは置いといて……

俺の部屋は、二階の隅っこ。
薄暗いけど家賃が安かったからなぁ…

で、鍵を開けて部屋に入ったんだけど
なんか、いつもより部屋が冷えてたわけ
酔ってたから涼しくてよかったんだけど…

すると、
ピンポーンってインターホンが鳴ったわけ。

夜中2時だよ?
こんな夜中に可笑しいなぁ、って思いながらも
ドアを開けたのね。

「こんにちは!実は、俺、前にここに住んでたんスよ!」

10代後半~20代の若い男性が立っていた。

俺はなんなんですか?って聞いたら

「近くを通ったら、灯りついてたんで、どんな人が住んでんのか気になったんスよ!」

って言うから、なんか変な人だなと思って
突き返そうとしたんだけど…

「…待って下さい!じゃあ家賃だけ教えて下さい!」

「………2万だよ」

「…やっぱ安いッスね、だってここ人死んでますからね、
 そこで首吊って…」

一瞬背中がゾッとしたから、 
俺は帰れと、ドアを閉めようとしたわけ。

「…どんな奴が死んだか教えますよ?」

「……帰れ…」

「…俺ですよ」

俺は本当に息をするのを忘れてたかもしれない、
体の力が一瞬で抜けた。

「…だから帰れって言われても、俺の居場所、ここなんで」





朝、起きたら俺は
玄関で寝ていたようだった。
でも、ドアは開いたままだった。

俺はまだ、そのアパートの二階、一番隅っこの部屋に住んでいる。

たまに、夜中インターホン鳴る。
またアイツが来ているのかもしれないから開けないけど。
[ 2016/01/19 ] ◆L1ch7n1I

[ 103855 ] NO TITLE

オチも曖昧ですが、妹に纏わる不思議な話しとして書き込ませて下さい。
遡ると20年近く前の部分もあるので、記憶が曖昧な部分は補完してます。
そして長文注意です、すみません。

私が知る限り妹が小学1年生の頃ですが、地震予知のような事を言い出し、
そして時折当てていました。
しかし外れる事も多く、歳の離れた妹の言うことと笑って済ましていたのですが、年を追うごと徐々に確率を上げていました。
そしてある時、的中した際に何故どういう風に分かるのかと質問したところ、妹が以下のように話しいたのを覚えています。

「例えば今日の晩御飯がお鍋だってお母さんから聞いたとするでしょ?」
「そうすると、またお兄ちゃんがポン酢使い過ぎってお母さんに叱られて、お父さんは椎茸が嫌いな理由を今日も喋るだろうなって思うの」
「いつもそんな風に想像する」
「でも、そういう想像を『そんなわけないな』って思う時があって」
「きっとそんな風にはならないって、どんどん思えて来るけど理由は分からなくて」
「そういう感じで、何かいつもと違う風になる気がして仕方ない時、地震がある事が多かった」
「だから今日も地震あるのかなと思った」

百発百中なら一大事ですが、当たるのがたまにで地震の規模も微妙だったりする為、基本的に家族として静観していましたが、私達兄妹にはキツい箝口令が敷かれてはいました。
「大半は外れるのだし、外れたら嘘つきになる」
「それに当てたとしても地震が来て喜ぶ人はいない」
「一時的に凄いと言われても、外れたらいじめられるのがオチ」
「勉強や体育などのように、おまえが何か頑張って成し遂げた結果じゃないのだから、別にお前自身が凄いわけではない」
「だから他人に話してはいけない」
といった内容で諭し諭されたものです。

妹が中学1年生の頃には、地震のみならず近所への落雷や母の交通事故、電話が鳴る直前から電話機に向かって動きだしたりする事までありましたが、親として「本人が特に苦しんで無いのに精神科のカルテは作らせたくない」という考えが強くあり、私も途中からそれを聞かされていた為、極力騒ぎ立てないよう務めていました。
妹に対しては、常日頃から両親が辛抱強く他人に漏らさないよう諭し続けていました。

そのピークともいえる中学1年生の秋頃だったと思います、突然本人から
「さっぱり分からなくなった」
と真顔で相談された事がありました。
原因も分からないとの言い分で。
私がそれまで興味本意で調べた中に「初潮直前の少女が居る家でのポルターガイスト発生率は高く、初潮が来るとポルターガイストも一気に収まる」というものがあったので、それに類するものではと話しましたが、それも当てはまらないとのことでした。
それ以前に幽霊は見えるのかとの質問した際「全然見えない」と答えてはいましたが。

結局分からなくなった原因も不明のまま、彼女は大人になり、そして嫁に行き、今は2才の息子が居ます。
ちなみに東北の震災の際は「確定親告で四苦八苦してたら突然揺れた」とのことでした。

そして今年の正月です。
珍しく家族一同が実家に介し、私と母と妹だけが深夜にテレビを見ていた時(父は既に孫と就寝)、ちょっとした偶然から、これまでの話しが話題となりました。これまで我が家のタブーの1つではありましたが、もう今さらという事もあり、まさしく忌憚のない意見が飛び交う事となりました。

「とにかく心配で匿名での診療が可能かと調べたりもした」
「親戚にも相談できず、ただただ仏壇や墓に向かって祈るだけだった」
「そもそも全部本当だったのか?」
「自分で自分の事をどう思っていたのか?」
「分からなくなったのも本当なのか?」

改めて妹に聞くと、私も母も知らない話しなど出てきましたが、これまでの私達の認識に特に大きな相違は無い答えばかりでした。
ただ1つだけ、予知が出来なくなった原因について、本人には思い当たる節があったと告白されました。
文字通り私達二人は炬燵の上に身を乗り出しました。

「その頃に初体験したのよ、夏休みに」

大いに合点がいった様子で母は大きく頷きました。
「いわゆる普通の初体験だったと思うんだけど」と、神の啓示も何も無かったと笑いながら本人は話していました。
そこからアレコレと仮説を述べ合ったりしましたが、結局は本人の一言
「結局は穢れたということじゃないかな?」
との言葉で一同納得。
「巫女や依子じゃあるまいし」との突っ込みは何度か出ましたが、まあそんなところなのかと。
ちなみに神仏との縁が特に深い家系という事はありません。

数十年来の謎がすっきり晴れたとは行きませんが、何となく納得、何となく不可解な正月深夜の不思議な語らいでした。

長文駄文で失礼しました。



[ 2016/01/27 ] ◆-

[ 104487 ] 父と人形の話

零感で何も見えない自分がまた語ります
ある話で御守りの紐が解け危ない目にあったのを読み、父の話を思い出したので書きます

亡くなった祖母はお祓いに近いことをやっていて、その中には市販の人形(小さいぬいぐるみのもので五指もできるだけ再現されたものだがキューピーは使われたことがない)を身代わりとして置いておくというものもあった

自分たち家族はその身代わりとなる人形を車内の天井に紐でかけて運転している

その人形の話なのだが、父は過去に3度大きな事故に巻き込まれたのだが、その内2つは事故直前に身代わりの人形の紐が自然に解け、人形がポトリと落ちたという
その場合車がひどい状態になるのだが本人は無傷だったらしい

オマケとしてもう一つの事故は人形は関係無いのだが、とある親類の葬式の準備の際、父と他男性二人が車で移動することとなった
一人が運転席にもう一人は後部座席に座り、普通なら父は助手席に座るものだと思われるが、父は何故か勘が働いたのかもう一人と後部座席に並んで座った

オチは大体もうわかってると思うが、そのあと横から車が突っ込んで助手席の部分が大破
しかし車内の3人は一人として大きな怪我を負わなかったという

どんな護りだよ自分にもわけてくれよ
と思った昔の話
[ 2016/02/05 ] ◆jPQ0updc

[ 104493 ] NO TITLE

ばあちゃんが20代の時の話。

忙しく朝の支度をしていた時、見慣れない高級そうな車が家の前に来て止まった。
何事だろうと慌てて表に出てたら、車はなかった。
その頃はまだ雑木林が沢山あって、近所の見通しはよくなかった。
家の前で止まったのを確かに見たのに、土埃も立っていたのに。車の音も。
それではっとした。
旦那の働く鉱山は今なら車で30分の距離だけど、車なんて町に数台しかない。
電話も近所にないので連絡の取りようもない。
お昼、病院に運ばれたと連絡が来た。
子供を隣に頼むと、近所の妹とふたり病院に走って行った。
草の生えた裏庭に、ムシロ敷いて寝かされていた。
病院に付く前に亡くなっていた。
くやしかったね…。
せめて包帯でも、薬でも…物がない時代だったから、なんにもしてくれなかったし、してあげられなかった。

あれは夢で見たのかね、わからないけど、と、茶飲み話に聞いたじいちゃんの話でした。
[ 2016/02/05 ] ◆RWVFfhjU

[ 104508 ] NO TITLE

>>104487
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/02/06 ] ◆Ahsw8Nok

[ 104614 ] 夜の病院

文才がないので読みにくいかもしれないですが、昔入院していた時の体験をひとつ。

その病院は今は名前は変わっているが地元では誰もが知っているほど名の知れた総合病院。
入院のきっかけは左耳のこめかみ付近にプチトマトくらいの腫れものが出来きて膿が溜まってしまった。
最初は外来で治療していたんだが朝一病院行って仕事。疲れで治りが遅いから入院して手術しちゃいましょうってなった。レントゲン撮ったら膿の巣みたいなのが複数出来ていてこりゃあ巣ごと摘出しないと炎症繰り返すってなったわけで。
炎症が酷いうちは手術出来ないから1日3回抗生物質の点滴。んで、いよいよ明日手術ってなった晩のことだった。
古い病院なので病室の扉を開閉する度にギィギィ音がするのよ。
入院したことがある人なら分かると思うが深夜に看護士が各部屋を巡回しにくるんだよね。
俺は夜型人間だから深夜は毎晩起きていて携帯にイヤホン繋いで音楽聴いたりゲームしていた。
巡回の時間は大体決まっていて深夜2時とかそれくらい。
イヤホンしながら携帯ぽちぽちしてたらカーテン越しに懐中電灯の明かりが見えた。
起きていてるのを見つかるとやんわり注意されるので寝たふり。
ぼんやりとした丸い明かりが近づいてくる。
俺のベッドが四人部屋の窓側だったんだが、仕切り?のカーテン越しに明かりが見える。
まるで俺のベッドを狙ってるかのようにしばらく明かりが向けられていた。
早くどっかいけよ!とか内心思っていたんだが何か違和感を覚えてた。
看護士のシルエットがゆらゆら揺れてる。白いカーテンに浮かぶ人型がずっとゆらゆら揺れている。
気持ち悪い奴だな、位に思ってたんだけど、明かりが反れてそいつは退室して行った。
そしたら次にギィ、と扉の開く音がしてまた看護士が巡回に来た。
またかよー、と思いながらふと気づいたんだ。
上記にもあるが病室の扉は開閉する度にギィって必ず音がする。
最初に来た看護士の時は足音はおろかあの木製ドア特有のギィ…が一切聞こえなかった。
途端に怖くなって布団を頭まですっぽり被って動けなかったよ。
あれが本物の看護士だったのか、別の何かだったのか今では分からない。
病院って怖い。特に深夜は。

長文すみません。以上です。
[ 2016/02/07 ] ◆-

[ 104625 ] 光の向こう

連投すみません。夜の病院を投稿した者ですが、手術中に起きた不思議な体験を投下。
こみかみの手術ってことで部分麻酔ではなく全身麻酔に。
医師曰く、軟骨とか削るから部分麻酔だとかなり怖いと思うよ〜w
仕方ないので全身麻酔に。
静脈から直接麻酔を入れるとのこと。
いざ手術となるとやはり緊張する。
担架に乗せられ手術室へ。

「麻酔入りますね〜」
牛乳みたいな液体が静脈に入った瞬間、すぐに意識がなくなった。
手術自体は約二時間。
全身麻酔だと自立呼吸が停止、脳神経がシャットアウトするのでいわば仮死状態。
だから麻酔が効き始めたらすぐに気管に器具を挿入して呼吸を確保すると後で知った。
夢かよくわからいが、俺は病院の通路みたいな廊下をひたすら歩いていた。
ずっと向こうには眩い光が見えて、ひたすら目指して歩いている。
歩けど歩けど中々光の先へたどり着かない。
途中で真っ黒い人影が数体見えた。
とにかくあの光に向かって歩かなければ。その一心でひたすら歩いた。

やっと光のそばに近づいた瞬間、眩しすぎて目が眩んだ。
うわ、まぶしっ!
思わず目をつむって恐る恐る瞼を開くと手術室の中だった。
側にいた医師軍団が驚いた顔している。
どうやら予定より早く麻酔が切れてしまったらしい。
全身麻酔についてくまなく調べた結果、何故麻酔が効くか未だに不明だという。
中には麻酔から一生目覚めない患者もいるとか…
もしかしたらあれは臨死体験だったのかもしれない。
だとしたら廊下の途中にいた人影はどうなったんだろうか。

個人的に麻酔から目覚めない、が一番怖かった
[ 2016/02/07 ] ◆-

[ 104741 ] 穴

昔バイトしていたパチ屋が出すぎてやばかった。

郊外にある古いパチ屋で、パチンココーナーとスロットコーナーが別々にある。
通路の両脇に島といって要はパチンコ台の設置してあるコースがあるんだが、一番端の島がとにかく出る。
島の奥にカフェコーナーがあったんだけれど、カフェのお姉ちゃんが男がカフェの中に突然現れて泣きながら逃げ出す始末。他にも貞子みたいな女が通路をうろうろしていたり、常連のおっちゃん達も軽い口調で「この島出るんだよなーあっはっは!」なんて幽霊騒ぎは日常茶飯事だった。

ベテランの先輩Aさんがかなり霊感の強い人で、俺はあの島には近づくなと言われていた。憑きやすい体質らしく、カフェに出没する男の霊が狙ってる(憑依してやるって意味で)からとのこと。
休憩中、A先輩と二人きりになった時に例の男の霊について聞いてみたんだ。
普段はお調子者キャラのA先輩が真顔で、
「あそこ(カフェんとこ)な、穴があるんだよ」
と言った。
「霊道とかじゃなくて、底なしの穴がある。俺はある程度の霊は気にしないけどあの男は特にやばい」
何となく気まずい空気が流れたが、先輩が気をきかせて小島よしおのモノマネをしたがあまり笑えなかった。
他にもその店では色々あったが割愛。
因みにそのパチンコ屋は今もある。

オチがなくてすんません。
[ 2016/02/09 ] ◆-

[ 104931 ] 幽霊達の流行

私は幽霊などが見える時と見えない時を入れ換えられるのですが、昔はそれが出来ず、ずっと見えっぱなしでした。
ただ、力はそれほど強い訳ではなく、一日に三体~五体くらいしか見えなかったのですが、やはり生活には不便で、たまに他人からは不審者扱いされておりました。
本題はここからなのですが、長い間霊というものを見ていて気がついたのですが、幽霊達の中では生きているものを驚かす方法の流行というものがあるようなのです。
もちろん、『自分が死んでいる』と自覚している幽霊限定のようでしたが。
幽霊達のあいだでも生きている人間同様、友好関係があるかはわかりませんが、その流行に乗ると楽しいようでテンションが上がっている様をよく見ました。

驚かせる流行一例:
腰から下のみで走り抜ける
首だけで現れる
落下してくる
手をベタベタ
扉を開く
足音のみさせる
物を落下させる
追いかけてくる
上半身のみで現れてみる

などです。
基本的に私は驚かないですし、幽霊を見て顔をしかめたり、舌打ちをしておりますので、幽霊達も「怒られちゃった」状態でよく消えてくれます。
あくまで、『自分が死んでいる』と自覚している幽霊のみの話です。
基本的に私はあまり悪霊に会いませんし、会ってもそれほど痛い目もあっておりません。不幸中の幸いです。ご先祖様に感謝です。
都市伝説らしきものに遭遇しても、後日友人に話して指摘されるまで気がつかないくらいなので、本当に幸せものだと思います。
[ 2016/02/12 ] ◆Otiu6BrM

[ 105858 ] おばあさんから聞いた村の伝説の話

うちの田舎のおばあさんに子供のころ聞いた話

S県の県庁所在地の山のある方におばあさんの実家があるんだが、室町時代か戦国時代の頃にその付近を治めていた殿様がいたそうだ。ある時、秋の終わりごろに他国との境界に戦さに出ることになり、
村の領民に殿様は

「 今度の戦は長くなりそうだ。正月前に帰ってこれるか分からない。もし、わが軍が正月過ぎて帰ってこれない場合、正月の餅つきはしてはならん。帰国するまで餅つきと餅を食べる事は禁止。」とお触れを出してから出陣したそうだ。

だが、結局 お殿様の軍勢はお正月を過ぎても帰国する事はなく、正月も10日ほど過ぎてしまった。
村の領民の一部は殿様の帰国を待つことができず、餅つきを始め食べてしまいだした。ようやく15日になって殿様の軍勢が帰国した。だが、お殿様は合戦で討ち死してしまいお殿様自身は生きて帰国はできなかった。

軍勢の帰国前に餅つきをした家に特にお咎めはなかったそうだ。しかし、その年の秋の収穫の時期に不思議な事に帰国前に餅つきをした家だけが凶作になった。村人たちは「 お殿様との約束事を守らなかった罰が当たった 」と噂した。それ以来 その村はお殿様の約束事を守るという意味で正月の餅つきは毎年1月15日となったそうだ。

時は下って、うちのおばあさんが子供の頃の昭和の初めになっても 村の掟というか言い伝えは生きていて正月の15日に餅つき初めだったそうだ。だが、一部の村人はもうそんな古い時代の言い伝えは無視して普通に元旦から餅を食べようと言い出す人も出始めた。

うちのばあさんの実家は大昔から山をいくつか持ち、田畑を他人に貸す庄屋さんの家柄だったそうで、大昔の殿様の合戦の時も軍勢が帰国する前に餅つきはしなかったと伝えられていたので昭和になっても言い伝えを破ろうとはしなかった。

 だが、言い伝えをほとんどの村人が破って15日より前に餅つきをした人が出た年に事件が起こった。その年の冬にある家の馬小屋から火災が発生し、風も強風であっという間に火が家々に燃え移り、村どころか隣の市内の広範囲が焼け落ちる大火事になってしまった。(この大火事は市の歴史年表にも記載されている)

うちのばあさんの実家はというと、何故かその付近だけ風の向きが違い周囲の家が焼け落ちても火事にならずにすんだそうだ。結果として村の言い伝えは生きていたという事で、その後はその村(今は市に合併)の人々は殿様のお触れの言い伝えを守り餅つきは15日以降となっているそうである。
[ 2016/02/25 ] ◆-

[ 106028 ] NO TITLE

母の都合によりフィリピンに住んでいるのですがこっちにきてから不思議な事が起こるようになりました。
私は今フィリピンに住んでいるのですがそこでの話です。


引っ越し先での家でなぜかざわざわという音、そして人の喋る声がするのです。(タガログ語で何を言っているかはわからないのですが)
母とハウスメイドに聞いても聞こえないと言います。
この音や喋り声が聞こえるのは決まって、私、母、ハウスメイドの三人がそろっているときです。
何度二人に聞いても聞こえないというので私の幻聴かと思いましたがそうでもないようです。

というのも停電が起きた際セキュリティーガードマンがやってきたのですがその時「パーティーでもやってたのか?」と聞かれ、やっていないけどなんで?と聞いたところ「さっきまで大勢の喋り声が聞こえていたからさ。今はしないな。」そう言われました。

もう一つあってこれは先日起きたことです。
日本から出ていく時に祖父からお守りを貰いリュックサックに付けて学校へいつも行っているのですが、先日夜中に私の部屋で学校への準備をし、終わった後バッグを枕元に置き眠りにつきました。
すると急に人の笑い声、喋り声が近くで聞こえてきました。
先ほども書いたようにそういった喋り声等は家族がそろった時以外聞こえたことはなく、一人の時に聞こえたのはこれが初めてでした。

声はどんどん大きくなっていき最終的には声だけでなく体を揺すられ現象まで起こり始め、その内足を掴まれグイグイと引っ張られるまでになりました。
抵抗しようと足を戻そうとしますが引っ張る力の方が強く体は下の方へ下がっていくばかりでした。

もう駄目かもしれないとそう思ったとき、ブンっという何かを振り回したような音が聞こえその瞬間引っ張られる感覚や声が聞こえなくなりました。
その後は怖くてしばらく布団の中で丸まりながら起きていたのですがいつのまにか寝ていたようでハウスメイドが起こしに来て目が覚めました。(ハウスメイドや母には話しても信じてくれないだろうと思い話しませんでした)

支度をして学校へ行こうとリュックサックを見ると、お守りの紐が切れていました。
それだけでなく何かお守りの周りが煤けて黒くなっていました。
煤けて黒くなる前は鮮やかな朱色だったのですが見る影もありません。

このお守りが私を守ってくれたのでしょうか。
母からはクリスチャンなんだからそんなの付けないで捨てなさいと言われましたが、貰ったものだしそれをするのは向こうの神様にも失礼ではないかと効力はあまり期待せずに付けていたのですが。(異教徒には効力がないと思っていました)

異教徒である私をお守り頂き感謝しても足りません。
今年の三月から六月まで夏休みなのでその際にお礼を言いに神社まで行こうと思います。

所々、日本語がおかしかったり読みづらかったらすみません。ご容赦ください。
[ 2016/02/27 ] ◆-

[ 106185 ] ウィンカー

十九才の頃の話。

運転免許を取るのは、私は所謂見えるタイプ(と言っても時々)だったので、幽霊と人とたまに区別がつかない為にとても嫌だったのだが、両親も祖母も煩かったので、いつかは取りに行かねばならなかったし、お金も工面してくれるとの事だったので、渋々取りに行った。
運転免許を取得しに行くまで、私はウィンカーを出す方向をずっと勘違いしていた。
それというのも、私の認識では幼い頃から、親も対向車もどの車も、曲がる方向と逆の方向と違う方向にウィンカーを出していたのだ。
幼心ながら、曲がる方向にウィンカーを出せば解りやすいのになんで逆?とよく思っていたのも覚えていたし、取得しに行く少し前までも、そうずっと認識していた。
幼い頃にもそれが不思議で確認した会話の記憶もある。

「そういうものなのよ」

と、母に言われて納得出来なかった記憶も。
なので、母に運転免許を取得しに行く前に幼い頃にも確認したようにウィンカーの話を笑いながら話した。

「皆、ウィンカーを曲がる方向と逆に出して曲がるけど、曲がる方向にウィンカー出したら解りやすいのにね」

母はきょとんとしいた。
何故、きょとんとしているか私は最初わからなかったが、聞けば、誰もウィンカーを曲がる方向に出している、逆に出す者は居ない、との事。
私は驚いた。
それから、運転免許を取りに行く当日になるまで、ずっとウィンカーの方向指示を確認していたが、母の言う通りだった。
私は愕然とし、過去を振り返った。どこかおかしかった部分が確かに幾つかあった気がしたのだ。ただ、もう何年も過ぎてしまい、思い出せなかった。

ここは、何処だ?

そう思っても後の祭だった。帰り方もわからないからだ。それに、ほとんど全てが同じなのだ。自分の認識がわからなくなるくらいに。
車のウィンカーの方向指示だけの意識のみが、残っていただけで。
私は、どのタイミングで、ほとんど変わらない別の世界に来たのか、ただ、意識だけが入れ換わってしまったのか悩む日々を過ごしたが、周りには話せなかった。
話さないうちに、忘れてしまった。
十年近く経って、今日突然思い出したので、書いた。

自分的にはとても怖いな、と思った話のひとつ。
[ 2016/02/29 ] ◆K4u.dYMo

[ 107408 ] 勘

変な勘がある。

中学生くらいの頃に初めてそれに気づいた。
教室でクラスメイト四人くらいで喋っていた時に、ひとりの女子(Aとする)の鞄から下がったキーホルダーがやけに目について、気になって仕方なくなった。別に欲しいとかはなく、可愛くもなかったし、正直どんなものだったか覚えていないくらい。
Aにそれなに?と尋ねると、もらったとかはぐらかされた。でも気になって、何回かそのキーホルダーの話を振った。おかしなことにAの言うことはだんだん変化。「もらった」→「コンビニで買った」→「誕生日プレゼント」、みたいに。
一緒に居た友達が変だと思ったらしく、最初と言ってること違うじゃん?と言ったら、Aが突然ブチ切れ。殴りかかってきた。男子に取り押さえられたから誰も怪我はしなかったけど(Aも)、Aは何故か泣いてるし、先生とかきて大変だった。
Aは、キーホルダーを万引きしていた。常習犯だったらしく、そのことがきっかけでばれた。わたしが万引きの現場を見ていて、わざとその話をして脅していると思っていたらしい。そんな意図はまったくなかったのに。
それでたがが外れたのか、わたしは変な勘を発揮するようになった。
万引きとか、一区間電車賃をゴマかしたとか、拾ったお金を届け出なかったとか、酷いのだとひき逃げとか、そういう犯罪に手を染めたひとに、やったことに関してしつこく質問してしまう。勿論みんな隠してるし、わたしも何も知らない。でもピンポイントで、「ほんとはもう一つ先の駅で降りたよね?」とか(この言葉は勝手に口から出ていた)、「お金でも拾った?」とか(なんとなくそう思ったから冗談で言っただけ)、言ってしまう。相手は焦って、勝手にぼろを出して、Aみたいに怒り出したりして、周りで聞いてた人達もおかしいなと思い始めて、問い詰められて何をしたか言っちゃう、というパターン。これで何人か御用になってしまっていて、ちょっと居心地悪い。

一番困るのは、悪いことに反応するんじゃなくて、本人が罪悪感を持ってることに反応するところ。
つまり、ダイエット中なのにケーキを食べてしまったとか、そういうことにも反応する。頭から離れなくて眠れなくなるので言っちゃうけど、そんなことで「叱られた」みたいな顔されるのはこっちもしんどい。
あと、殺人とか放火とか、そういうものにも反応するにはするけど、全部ではない。罪悪感さえなければなにも気にならない。それを考えると、わたしが反応しているひとはまだ反省しているんじゃないかと思う。本当に何も悪いと思ってなければ、殺人犯でも気にならないから。
[ 2016/03/20 ] ◆-

[ 107434 ] 『卒業生、ミチコ』

怪談伝聞録
〈卒業生、ミチコ〉

私の父は日本各地に伝わる民話や怪談を取材して回る記者でした。でした、というのは先日その父が病に倒れ
亡くなったからです。
私はそんな父の遺品を整理していました。その時、私は数冊のボロボロになったノートを見つけました。ノートを開いてみるとどうやらボロボロなのは外側だけのようで、中に書いてある文章は読むことができました。文章はノートの最後のページまでぎっしり書いてあります。読む限り、そこに書かれているのは全て怪談のようでした。恐らくこのノートは、父が取材したことを記録するために使っていたのでしょう。
このままだと燃えるごみに出されてしまいそうだったので、私はこのノートを父の形見としてもらうことにしました。そして、父がこれまでに取材してきた怪談話を今、紐解いていきたいと思います。

【I県のとある中学校に伝わる話】

「えー、3年生のみなさん。卒業おめでとうございます」
 それはある年の卒業式のことだった。
 体育館のステージに設けられた教壇上に立ち、校長が恒例のあいさつを述べる。その後祝福の言葉をくどくどと話し始めた。
「それでは卒業証書授与にうつります」
 一人ずつ名前が呼ばれ、呼ばれた生徒は卒業証書を受け取る。1組の授与が終わり、続いて2組、3組、そして最後に4組の番が来た。
「えー、3年4組 佐藤ミチコ」
 4組の授与も順調に進みクラスの半分まできた。しかし、そこで急に流れは止まってしまった。
「えー、ここでみなさんに悲しいお知らせがあります。こんな素晴らしい門出の日に、とても残念なお知らせですが聞いてください」
 そこで場の空気はシンと静まり返る。
「えー、昨日の夕方。3年4組の佐藤ミチコさんがトラックに撥ねられ、お亡くなりになりました。彼女にも君たちと同じようにこれから素晴らしい未来があったはずなのに・・・とても悲しいことです。卒業生、教師、ご来場の保護者の方々、ここで彼女に黙祷を捧げましょう」
校長の「黙祷」という言葉に、その場にいた一同が皆、ミチコに黙祷を捧げた。そして、合図と共に目を開ける。
「えー、みなさんには大変つらい事と存じますが、外の天気を見てください。外は快晴です。きっと、ミチコさんも天国で皆さんの門出を心から祝っていることでしょう」
 ガトン
 その瞬間、教壇横に置かれていた花の入った大きな花瓶が床に倒れた。倒れるはずのない花瓶が何の前触れもなくいきなり倒れたのだ。これにはその場の全員、驚かずにはいられなかった。
「きゃーーーーー」
 突如、女子生徒の悲鳴が体育館中に響き渡った。
「いやぁぁぁー」
 さらに別の場所からも悲鳴が上がった。
「キャーーーーー」
 壁際に立っていた教師陣は、急いでその悲鳴を上げた生徒達の元へと向かった。

 駆けつけた教師が生徒から聞いた話によると、教壇横の花瓶が倒れた瞬間、耳元で女の声が聞こえたそうだ。悲鳴を上げた生徒の他にも、その声を聞いた生徒が多数いたそうだ。
「みんな死ねばいいのに・・・」
 そう呟く女の声を。
 そして、その声はどこか亡くなったミチコの声に似ていたという。


 長文すみません。機会があればまた投稿しようと思います。
[ 2016/03/21 ] ◆oJGIC1vg

[ 107656 ] 二段ベッド

私が中学生だった頃の話です。

その日は夏休みの最中で、友達とプールに遊びに行って疲れた私は、いつもよりぐっすり眠っていたと思う。
でも、突然夜中に喉の渇きで目が覚めてしまった。
クーラーを付けながら寝るのは体に悪くないと母に言われていて、小さい扇風機をベッドの柵に付けて寝ていたせいでもあるのかもしれない。
とにかく喉が渇いたから、お茶でも飲みに行くかと体を起こそうとしたんだ。
すると、体に磁石が付いて布団と引っ付いたように動かない。動かないというか、動かせなかった。
そう、人生初の金縛りだった。
当時の私はビビりな癖に怖い話が大好きで、暇があれば怖い話を探して片っ端から読んでは勝手に妄想して怖がっているような子供だった。
そんなだったから、金縛りにあえたのがもう嬉しくて嬉しくてたまらず、怖いだなんて1ミリも思ってなかった。
金縛り現象に興奮していると、ガチャリと音をたてて部屋のドアが開いたのを見た。
お母さんが入ってきたのか?いやでもこんな時間に?
少し怪しいなと思いつつ、まだ自分は冷静だった。

突然だが、私のベッドは二段ベッドで、足元に梯子が付いていて下は机等が置ける空洞になっているタイプのものだ。
自分の部屋が大好きな私は主に部屋の二段ベッドに居たので、母が何か用事を伝える時はベッドの側に立って話すということが多かった。その時、私が寝転がっていても母の顔は見えていたはずなんだ。

しかし、今さっき入ってきた奴は違った。
奴は私のベッドの側に居たが、ベッドの上からは奴の頭のてっぺんしか見えない。
母ならばきちんと顔が見えるはず。
ならこいつは、誰なんだ?

その考えが浮かんだ瞬間に腹の底からなんともいえない恐怖が込み上げてきて、そこにいるわけのわからない奴はなんなんだ誰だお前はなんでここにいるんだと頭がはてなマークでいっぱいになった。

そんなことを考えていると、足元の梯子がギイと音をたてた。もう考えなくてもわかった。
奴 が 登 っ て き て い る !

体は動かないし怖いから目を閉じたくても動かせないし、ああもうどうしようどうしようってなってたら、頭が見えてきた。
もうこいつ登りきるじゃないか待って私これ死ぬわと思っているうちについには胴体まで見え始めた。
あ、やばいと思った瞬間、女が一気に私の眼前まで迫ってきて、その顔を見てしまった。
顔は真っ白。目も鼻も口も無く、黒く長い髪がバサバサした白いワンピースの女が、私の目の前で両手を広げて今にも遅いかかろうとしていた。

その後失神したのか眠ってしまったのかわからないが、次に意識があるのが次の日の朝だ。
目を覚ました時、目を開けるのが怖くて手で顔の周りをブンブン振って確かめてから起きた覚えがあるw
もうその部屋には住んでないけど、引越しを期に二段ベッドは従兄弟にあげた。
結局あれは何だったんだろう。
[ 2016/03/24 ] ◆znV3k9no

[ 107862 ]

人間様の考えを読むのは楽しいです。
流石に苦労しただけはあります。
しかし、難解な事も多々見られ、理解に苦しむ事もあります。
とある所で職を戴いた時に気付かれたのではと肝を冷やしたのですが、やはり修行を積んでおられないお方でしたので、私の事を勘違いなされた。
有り難い事です。勘違いなされたままの方が良い。
気付かれる時もありますが、その方達は頭が良い。口をつぐむ。
このような場所を覗く機会を与えていただき、誠に有り難い。
これからも人間様と関わっていきたい。
ただ、残念な人間様は許せませんので、申し訳ございません。
[ 2016/03/28 ] ◆-

[ 107909 ]

私の祖父の母国にいた親族の話。

雨の日に傘をさして歩いていると、どこからか鐘の音が聞こえ、葬列に出会った。
教会に向かう人が皆白い薔薇の花を持ってるのを見て、教会で用意していないのか不思議だなと思いながら列を見ていると、妙に知り合いばかりがいる。
ぎょっとして周囲を見回しても、誰も彼に気付いてくれなかったそうだ。
しかも、霧で霞んだようにいやに色彩が曖昧である。
これは厄介なものに出会ったようだなと、警戒して列から離れようと決意し、顔を隠そうと傘の持ち手を短く握り直して気付いた。
なんと、自分の手にも薔薇が一輪握られているではないか。しかも自分一人だけ、真っ赤な薔薇なのだ。
そして、その薔薇を見た途端、彼は見知らぬ妻の存在を思い出す。
幼馴染みであったこと、やや深刻な喧嘩や、恋に落ちたときの喜びや不安、結婚式の歓声に、事故で亡くなる日の朝の姿まで。
これは、自分の妻の為の葬式なのだということまで思い出した途端、わあっと声を上げて泣きたくなった。

だが次の瞬間、ガラガラと音を立てて道を走ってゆく馬車の音に目を瞬くと、そこは彼のいつもの散歩道であった。
勿論彼は妻を喪うどころか、恋人もおらず、深い酩酊から醒めたようだったと言う。

彼はその後、雨の日に鐘の音が聞こえてくると傘を持って彷徨い歩いたが、あの葬式を再び見ることはなかった。

自分が紛れ込んだ奇妙な世界の、在りし日の記憶があまりにも幸福だったのだと穏やかに語り、亡くなるまで独身であったそうだ。

それ以降、血族の中では雨の日に真っ黒な大きな傘をさすのは良くないと言われている。
戦前のドイツのお話。

[ 2016/03/29 ] ◆AUAc3Az.

[ 107930 ] NO TITLE

>>107909
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/03/30 ] ◆Ahsw8Nok

[ 108017 ]

僕の働いていた大型スーパーでは従業員の出入りする中のスペース、働くスペースで出るという噂が従業員内で有名だった。
そのスーパーは、改装する前は活気に満ちていたのに、改装した途端、活気がだんだんと無くなり、ほとんど閑古鳥が鳴いているような情況だった。
僕が思うに、改装の際に触ってはいけなかった部分も触ったのだろう。
噂はなかったが、二つ並ぶエレベーターの内、片方は空気が重く、カート回収の際に利用していたんだが、ごく稀に照明が点滅する。なので、僕はもう一つのエレベーターが使われていない限り、その空気の重くない方のエレベーターを出来るだけ使っていた。
従業員の内部スペースでは、真っ黒い影がもの凄い速さで石段の階段を滑るよう駆け上がったのを目撃した。勿論、音はしなかった。黒い影は表情が見えなかったが、笑っているとわかった。
あれは、多分、関わっちゃ駄目な幽霊だったんだろうなと思う。
また、違う従業員の内部スペースの出口前は空気が重かったので聞けば、霊が見える従業員の話ではそこには子どもの霊が住み着いているとの事だった。
そして、地下駐車場は幽霊のオンパレードらしく、監視員が夜中見回りに行ったらよく出ていたらしい。
惣菜のコーナーの内部でも歌う女の声が聞こえたり、怒鳴り散らす男の声が聞こえたりといろいろした。
皆それなりに怖がっていたが、そこのスーパーで働く人は僕以外はほとんど中年の人達ばかりだったので気にしてないようだった。
とにかく、客がいない場所だけで出るんだから苦情来なくて良かったなぁなんて思っていた、ある日。

「鬼がいるよ!あそこに鬼がぁぁあ」

と号泣する子どもが現れた。客が買い物するスペース。
ただ、幸いなのは閑古鳥が鳴いているスーパーだったし、夜中だったので号泣する子どもとその母親と僕とレジのおばちゃんしかその場面にはいなかった事だ。
母親もおばちゃんも鬼なんかいないと号泣し続ける子どもに言い続けていたが、子どもはある方向を指したまま聞かない。
そして、この一言。

「あっちにも鬼がいるぅ!増えたぁああ!こっちは赤い鬼、あっちは青い鬼がいるよぉ!こわいいいい!!!」

そこで、母親、激怒。
おばちゃんは母親を落ち着かせて、子どもに「何もいないよー?」とか言ってた。
母親の話では子どもはよく何もない空間に向かって指指したり号泣するとの事で、とても困ってる、だから変な事を言う度によく叱っていると言っていた。
僕はと言うと、その三人の空気に入れず、ただただ子どもが指差す方向を目で追っていた。
赤鬼とやらは上の看板みたいなのにちょこんと座っていて、青鬼は遠くの階段の踊場スペースらしき場所で踊っていた。
従業員スペースしか出ないと聞いていたので、子どもには可哀想な事をしたなぁと。いろんな意味で。
ずっと帰るまで子どもは号泣していたし、親は怒っていたし、買い物が終わって袋に詰め終えたら、青鬼がいる方に向かって帰るから子どもは余計大きい声で号泣しだして、母親の怒号がスーパー内に木霊した。
おばちゃんはあのお母さん大変ねぇ、なんて言ってたけど、僕は子どもの方が大変なんじゃないかなぁと思ったのは言わなかった。

一年以上働いて進学のために辞めたけど、他の人が言う程怖いという印象はほとんどなく働けていたので良かったと思う。
今、そのスーパーは僕が働いていた時より閑古鳥が鳴いていて、原因は幽霊のせいもあるだろうけど、実は従業員の態度も悪かったのでそれもあるんじゃないかと僕は思う。
一応、僕は真面目に働いていたけど。
[ 2016/03/31 ] ◆K4u.dYMo

[ 108139 ]

私の祖父は幼少期、祖国の教会で手伝いをしていた頃があった。
生家の近くに大聖堂があり、行儀見習いのようなものだったそうだ。
その時の話。

教会で聖歌を歌うと、時折複雑な音が混ざる時がある。
ミサの最中や、掃除の合間にふと口ずさんでいてもと、時は選ばない。
いつの間にか混ざり込み、違和感に耳が気付くといったもので、決して呼吸音でもなく、石壁や装飾の軋みの音ではない。
僅かに耳にかかった髪の毛を揺らす気配まであるような音なのだ。

複雑な音とはどういうものなのかと訊けば、
ぎいぎいという鳥の囀りに似た響きと、
ざわざわ囁くような乾いた老人達の声に似た響きの二通りあるらしい。

黄昏時と夜明けにこの音を聞いてしまうと、流石に気分がいいものではない。
子供なりに特にユールが近い時期はよく注意をし、ヤドリギや柊にモミなどと合わせて古くからのものを忘れずに揃えたという。

長らく土地の教会に属した祖父の父曰く
古い土地には、名前も忘れられたような不可解なものがいる。
教会の教えに沿うものであれば訪れていても違和感はないのだが、
違和感があるということはその柵の外にいるものである。
見ることがあれば、古きものはとても美しいものも多いのだが、
残念ながら関わり方を忘れてしまったものは手に負えないので、
決して気に障らぬよう、かといって興味も惹かぬよう、
常に冷静かつ柔軟でなければいけないのだそうだ。

立場上公には出来ない見識ではあったが、
複数の国に接する土地柄か、土着の信仰にもおおらかな祖父の父だった。
晩年の排他的な国の動きは、さぞかし辛かったろうと祖父は言う。


そんな祖父は二男だったので一族の伝統通り軍人になり、
日本の神職の家に生まれた女性と結婚した。
余談だが、祖母方の家には、なぜか異国にある祖父の家とよく似た奇妙な逸話があり
その話に縁を感じ会話が弾んだらしい。
二人が雨の日に黒い傘をささなかったかどうかは、聞いていない。
[ 2016/04/02 ] ◆-

[ 108485 ] 屋根の上で踊る

ほぼ、連投に近い投稿失礼します。



子供の頃、近所のおじいさんが亡くなった。
その三日ぐらい前に屋根の上で黒い影が踊っていたのを見ていたので、亡くなるのは知っていた。
何故なら黒い影の正体を知っていたからだ。
僕は、夕陽の赤の中楽しげに、人を馬鹿にしたように踊るその影がとても怖かったのを覚えている。
その影が現れるまで、外でそのおじいさんはゴルフの練習をしていた。
おじいさんの家とは良くない関係に差し掛かっていた時期だったし、こんな話、誰も信じないだろう事はわかっていた。
だから、大人になるまで誰にも話さず、黙っていた。
そのおじいさんが亡くなった後、近所のお年寄りが次々と亡くなって、なんとなくあの黒い影が踊ったのだとわかった。

おじいさんが亡くなって、しばらくしたとき、よく行く本屋の近くを通る事があった。
本屋の近所には大きな家があり、知り合いが住んでいる訳でもないのにずっとその家が気になっていた。
その家の上で、踊っていた。

あの黒い影が。

おじいさんとは別のあの黒い影だった。
驚いて固まっていると、黒い影が踊るのを止めようとしていた。
そこで、僕の視線に気付いたのだと理解するまで数秒かかった。理解した瞬間、急いで目を反らし、もう一度見ると躍るのを再会していてとても安堵した。
その家で、やはり三日後くらいに葬式がひらかれていたので、心苦しかった。

黒い影に見ていたのが気付かれかけたのは、実は初めてではない。
近所のおじいさんが亡くなる三日前に見た黒い影にも気付かれかけた。
黒い影は何度か見たが、住んでいる近場で見たのはこの二件なのでよく覚えている。
黒い影は不気味で、とても気持ちのよい物ではなかった。

もし、黒い影達に見ていた事が気付かれていたら、僕は一体どうなっていたのだろうかと思うと、今思い出しても怖い。
[ 2016/04/08 ] ◆K4u.dYMo

[ 108621 ] 真っ黒テレビ

俺にはまだ小さい従兄弟がいる。
名前は仮名で太郎にします

太郎とは暇なとき、よく遊ぶ子だった。
幼い可愛い太郎は見える子だった。
よく襖とかタンスとか、指差して

「いる」

と言った。

それを聞くたびに恐ろしくも、笑えた。
幼いのに見えるのか、と

んで、従兄弟の家から使わなくなったテレビをもらったわけ。
早速俺ん家で従兄弟と俺の友達でそのテレビで映画を見ることになった。

チャンネルで電源をつけた。

バチッと音がしたものの、
テレビはつかなかった。
おかしいなとテレビの画面を触ったら、
手がベタついたため、雑巾で軽く擦ったら
黒い粉がポロポロ落ちた。

それは水性の黒ペンで塗り潰された跡形だった。

誰がしたんだ…と話していたら従兄弟が

「いる」

とテレビを指差した。


なるほど。

太郎が塗ったんだね。
[ 2016/04/10 ] ◆GCA3nAmE

[ 111224 ] あのオッサン誰?

オチはないですが、私が体験した唯一の不思議な体験です。

もう今から20年位前のことです。

その頃、私は夜中に峠の山道を走るのが好きでした。ローリング族に近いものがありますが、群れて走るのが嫌いなのと走り屋の集まるところは警察もよく検問を張ってたので、たいていは誰も来ないようなところで走ってました。
場所は日によって色々です。つづら折れのような所をお尻を滑らせて走る夜や、高速コーナーを攻める夜など気分次第で選んでました。あ、ちなみに私は180Sxに乗ってました。

どこに行ってもそうですが、まずは、あそこからここまでと区間を決めて下見がてら普通に走ります。それで路面の状況をチェックして(砂や水など滑りやすいものがないかなど)、そのあとは何回もそこを往復してアタックするのが私の走り方でした。

その日も一人で峠の山道へ…
時間は0時頃だったと思います。その日に選んだのは大阪能勢の山奥でかなりスピードの出せる国道でした。国道とは言っても、それくらいの時間になるとほとんど車も来ないので、好きな道の一つでした。

そこの区間の途中にバイパス的に大きくS字を描く橋が架かっている部分がありました。距離にしても4-500mくらいですかね。荷重をちゃんと掛けれれば100キロ以上でコーナリングできるS字で、楽しいところでした。ただ、20m以上の高さのある橋脚でしたのでコースアウトすると確実に死んでたでしょうが、その頃はそういう想像が欠落していたのでなんとも思ってませんでした。

下見を済ませて何回目かのアタックのとき、そのS字橋脚の道端にオッサンがいるのに気づきました。道端と言っても歩道もないので車道と欄干の間にそう幅はありません。それまで何回か往復しててもそのオッサンが歩いていたのを見てなかったので不思議に感じました。こんな時間にこんな所にどうやって?何のために?と思いましたが、かなりスピードも出てましたので通り過ぎるのは一瞬でした。で、通り過ぎた後、ちらっとサイドミラーを見たのですが、姿が見えません。あれっ?と思いましたが、スピードも出てたのでしっかり見直す余裕はなく、行きすぎました。
数分後、上りのアタックで同じところに戻ってきましたが何故かオッサンがいません。数百mの長さのある橋で高さもかなりあるので、どこかに行くといってもかなり無理のある距離です。しかも、もしオッサンが自殺志願者で自分の車に飛び込んでこられても嫌なので、その時は周りも見ながら多少ゆっくり走ってました。
どこ行ったんだ?と思いながらも、もしかしたらまっすぐ下に降りる階段でもついてるのかなと無理やり理解して、再びダウンヒルは全力疾走でいきました。
S字まで差し掛かると前方にオッサンが…
なんかヤバい気がしたのでスピードを緩めてオッサンを大きくよけるように通り過ぎましたが、オッサンは向こうを向いていて顔はわかりません。で、同じように通り過ぎた後、サイドミラーをみるとオッサンがいません…スピードも落としてたので振り返って確認したのですが、オッサンのいた場所には誰もいないのです。
「!!!!!」ってなって、そのあとはそこに戻ることもなく家に帰りましたが、後日昼間にそこを通った時には下に降りる階段もなく………


[ 2016/05/24 ] ◆/Qo2uXNc

[ 111252 ] NO TITLE

唯一体験した怖くないし訳が分からない話です。

小学3年くらいの時、母方の親戚の家に泊まった。何のためだったかは不明。
古い木造の一軒家で猫が3匹以上いて物が多かったせいか、廊下とか部屋とかが猫の毛とかでいっぱいで自分たちの寝る布団にも猫のおしっこのシミらしきものがついていた。なんとなく臭い家だった気がする。
夜になり、二枚の布団で父母に挟まれて豆電球にして三人で寝た。
真夜中だったと思うけど、ふと目が覚めたら薄明るい部屋の壁に動く影が出来ていた。
驚いたけど、親戚の飼っている猫だろうと思って上体を起こして影の下の方をみたら、白と茶色の猫がいた。部屋を横切っていた。
やっぱり猫だったと思って影の方を見たら女性の影だった。
ビックリして布団かぶって寝た。

翌朝、親に昨日の事を言った。
母は、猫ではなくて女が通ったけど、影はなかったと言い、父は着物来た女と女の影が部屋の中央に浮いていたと言いだして三人共見たモノが全く違った。父は夢で見て、母は目が覚めて見えたらしい。
因みに、自分は白に片耳と目が茶色まだら模様の猫を見たんだけど、親戚のおばさんに聞いてもそんな模様の猫は飼っていない(みんなキジトラとか灰色・黒単色とかだった)とのこと。
夢かと思って大人になった後も聞いてみたけど、やはり父母も覚えているとのこと。
今になっても何を見たのか、何で見えたのかさっぱりわかりません。
[ 2016/05/24 ] ◆o4rjoBl6

[ 111638 ] NO TITLE

「勘」を投稿したものです。
子どものころ、入院してた時の話を書きます。

大きい病院で、私がはいった病棟は子どもとご老人ばかりだった。
建物が上から見ると十字架の形で、横棒がロビーとナースステーションと廊下。縦の棒は左右に病室のある廊下。廊下(横棒のほう)をはさんで子どもとご老人に分かれてる感じの部屋割り。
ご老人たちは寝たきりがほとんどで、子どもはそちらの病室へ近付くの禁止だったから交流とかはない。ナースステーションの前を通らないと行けないので、こっそり行くとかも無理。
ある日の朝食後、隣の病室のKちゃんがいきなり部屋に飛び込んできて、「誰か死んだ」と言ってきた。私と同室者はきょとん。隣の部屋へ行ったら子供が何人か集まってこそこそ話してる。誰か死んだらしいと言う内容。
実際、おじいさんがひとり亡くなってた。お昼過ぎくらいにひとつの病室の近くにひとがたくさん集まってて泣いてるひとが居たし、二日後だったかに男子が看護師さんから聞き出したから確実。
ただKちゃんが騒いでたのはひとが集まるのよりずっと前だし、Kちゃんにどうして解ったのかきいても答えてくれなかった。
[ 2016/05/30 ] ◆7R9e0Lmw

[ 111720 ] 変な夢のお話

零感でヘタレでビビりな自分が見た夢の話を書きます

怖くもないしオチもないのですいません

去年、祖母が亡くなったのだがそれから四十九日、墓石への納骨の日

外は風雨が酷く、線香を渡された自分は外では火を付けられそうにも無かったので車の中で奮闘していた

しかし自分は不器用で1分ぐらい付かない状態が続いたので、父が見かねて
「下手糞やな、こう付けるんや」
とあっという間に線香に火を付けて行ってしまった

そしてその後日夢を見た
そこは何の変哲もない自宅の台所…
祖母が生前によくいたポジションに座っている
祖母の顔は無表情で顔色は覚えている限りでは良い色ではなかった
そんな祖母の小さく口を動かし
「線香を………つけ………」(「線香」と「つけ」の部分だけよく聞こえた)
何かボソボソと話した瞬間祖母の体から黒いモヤが湧き顔も黒いモヤに包まれて消えていった…

自分が線香を正しくつけられなかったからかと後悔するような夢だった…ばあちゃんごめん

話が変わってもう一つは内容は記憶しているのだがこの夢を見たという覚えがない。いつこんなイメージを見たのか、夢で見て起きた時に見たという事実だけ忘れたのかな?
その内容は…
気が付けば視界は赤と黒の色しか存在しない風景、赤と黒の二色で物体の形や明暗を現していた。少し先には古い和風の屋敷と入り口があり、その建物から「カーン、カーン」と音がする。
それこそ木に五寸釘を打つような音ようなイメージ(実際夢の中で聞いたというよりそんなイメージだったと記憶している。)
そしてその入り口から10m出前の茂みに隠れる二人の人間がいた。
(それが自分なのか、それとも客観的に見てたのかはわからない)
1人はそれこそ何かのホラーゲームの主人公のように行かねばなりませんと意気込んで、もう1人はビビってビビってもう1人を止めようとしていた。(自分なら確実に後者)

そしてそれ以後の内容は何も無いのである…

どこかのホラー映画のようなこの記憶
続きが気になってるのが本音である

つまらない話で申し訳ありません。
[ 2016/05/31 ] ◆jPQ0updc

[ 116040 ] 防犯カメラに「映る」モノ

どうも。以前『釈迦院』の話を投稿した者です
今度は友人から聞いた話をしようと思います

中学時代からの付き合いで東京で警察官をやっている友人がいます
警察の仕事をしていてもやはり不可解、超常現象的な事はあるようで

「警察の仕事やってるとそんなものより人間の方が怖くなるわ!」
と言っていた友人が

「まあ、それでも変な心霊的な体験をしたって話は同僚とかから聞くよ。
その内の一つの同僚の先輩が体験した話聞く?」
と話してくれたものなのですが・・・

ある日の深夜、とあるマンションの警備室から

「防犯カメラに、血塗れの人が映っている」
との通報が入ってきました
その先輩が対応して

「血塗れなら怪我をしているかもしれないから一応救急車にも連絡した方が良くないですか?」
と言うと、その警備員の人が

「いや、それが、なんて言ったらいいのか、「居なくなる」んです。そこから」
と歯切れが悪い感じで伝えてくる

「は?どういうことです?」
訊ねるとその事に気付いたのは20分程前で、3階の廊下を映しているカメラの画面に
カメラに背を向けて座り込んでいる、どうやら女性らしき人物が映っている

髪は黒のロングで白のワンピース、所謂「貞子スタイル」という風体だったのだが、その白いワンピースに
所々血の滲んだような赤い斑点が見えている

多少画質が良いとはいえ防犯カメラから見て気付くくらいだから相当出血しているに違いない
仮に別の可能性・・・たとえばその女性が誰かを襲って付いた「返り血」だったにしても
それを確認して、事件ならば通報しなければならない
そう思って警備員は3階に向かったそうです

エレベーターで3階に着くとカメラが廊下を映している場所に向かいます
けれども誰も居ません
廊下の突き当たりにある非常階段も念の為に扉を開けて確認したがそこに人が居る気配はない

エレベーターの到着する音で逃げたのかもしれない
そう思ってエレベーターではなく階段を降りて警備室に戻りました
非常階段ではなく普通の階段を降りて逃げてたのなら、
もしかしたらばったりと会うかもしれないと考えながら

結局警備室に戻る間に出くわす事はなかったのですが、再びカメラの映像に眼を向けると居るんです
同じ場所に同じ体勢で女性がそこに

少しゾッとするものを感じながらも
「ああ、自分が警備室に戻ったから彼女も戻ってきたんだな」
と思い、今度は気付かれないようエレベーターではなく階段を昇って3階に向かう事にしました
ライトの電源を切って息を足音を殺して3階まで行き、カメラの場所に近づくと一気に走ってライトを点けて
その場所を照らします

が、誰もいません

位置的にエレベーターの方に逃げたのなら警備員に出くわすので、非常階段の方に逃げたのかと思い
非常階段を先程の様に調べます 
ですがやはりいません
もしやこの階に自分の部屋があって部屋に逃げ込んだのか、とも考えましたがそれならドアの開閉音が
聞こえるはずです
そうだ、非常階段に逃げたのなら非常ドアの開く音がしたはずだ
改めてそこに気付くと、冷たい悪寒が背中を走ります
そして慌てて警備室に戻り通報した、というわけです

そこまで聞いて先輩が

分かりました。一応そちらに向かいます」
と伝えました

「ありがとうございます。今電話しながらカメラを見たんですが、やっぱり居ます」
警備員が若干震える声で言ってきたので

「とりあえず自分が向かうまで警備室に待機しててください。なんらかの事件の可能性がありますので」
そう言って同僚(友人の同僚)に

「ちょっと行ってくる」
と簡単に通報の内容を告げてマンションに向かったそうです

マンションに着いて、警備室に向かうと警備員が安堵した様子で話しかけてきました
「待機している間ずっとカメラを見ていましたが、女性は微動だにしていません」
そう言ってカメラの前まで先輩を案内すると女性の映っているカメラを指で指し示します
「・・・確かに血塗れみたいですね」
「でしょう?いや、良かった。実は自分にだけしか見えてなかったらどうしようかと」
少し余裕が出てきたのか警備員が笑ってそう言います

「それでどうしましょうか」
「そうですね、私が一回見に行きましょう それで警備員さんはカメラを見ていてください
もし逃げれらてもどっちに逃げたのかそれで分かりますから」
先輩がそう言うと警備員が非常階段の方から3階に向かったほうが良いと言いました
これならエレベータを使って逃げるのなら何階で降りたか分かるし、階段で下に逃げたのならカメラを見ている警備員が
警備室から出てすぐに捕まえに行ける、上に逃げたのならそのまま追いかけれるから効率が良い、との事でした

その提案を了解すると先輩が非常階段に向かいます
非常灯のぼんやりした明かり中を昇って行きます
3階の非常ドアを空ける前にそっと耳を傾けて様子を伺います
まあ、鉄製の少し分厚い扉だったのであんまり意味は無いなと思ったそうですが

それでも様子を伺って女性が逃げ出した雰囲気も無かったので勢い良くドアを開けたそうです
即座にライトを照らしてカメラの場所を見ましたが、誰もいません
エレベータが動いた気配も、階段を駆けていく足音もありません

「逃げられたかな」

しばらくその場所を調べましたが人の気配がないので警備室に戻る事にしました
非常階段ではなく普通の階段の方で警備室に戻ると警備員が顔を真っ青にしています

「どうしました?逃げた場所は分かりましたか?」
「警官さん、見えなかったんですか?」
「え?」
「警官さんがカメラの場所を照らした時に、女性が顔を上げて警官さんを見てたんですよ!」

先輩が声にならない声を喉で出すと警備員がカメラの映像を巻き戻して見せてくれました
非常ドアを開けて先輩がライトを照らします
ライトがカメラに映っている女性を照らすと女性が顔を上げる様子が見てとれました
カメラには背を向けている位置なので顔は分かりませんが、はっきりと先輩を視界に
捕らえている事だけは分かります
そのまま立ち上がるとゆっくりと歩き出し・・・
先輩に近づくかと思われましたがそのまま向きを変えて階段を降りていきました

そして警備室に戻る為、女性が降りていった後を追うように先輩が階段を降りていくところで警備員が
映像を止めました

「・・・見えなかったんですか?」
「・・・『居なかった』ですよ・・・」
お互いに小声で呟くように言うと、しばらく黙りこんでしまいました
5分程経った頃
「どうしましょうか・・・」
と警備員が聞いてきました

「とりあえず今日はもう何かあったらまた通報する事にして
警備室からなるべく出ないようにしてください
カメラにまたあの女性が映っても無視するようにお願いします」

警察としてもそれ以上何も出来ません 
あの女性が何かの事件の加害者か被害者だったにしても
居ない者を捕まえる、あるいは保護する事はできません

警備員は弱弱しく
「分かりました」
とだけ答えると
「ただ一人になるのは嫌なので、誰かに来てもらって朝まで一緒に居てもらいたいと思います
それまでここに居てもらえませんか」
と電話の受話器を取りながら聞いてきました
断る理由もなくまた、警備員の気持ちも理解出来たので先輩は了承しました

警備員が電話しておよそ30分程で別の警備員が到着しました
ある程度の経緯を先輩が話して、カメラの映像を見せると

「心霊とか信じない方なんですが、これは異常だという事は分かります
朝まで一緒にいますよ」
と理解してくれたようでした

「では自分はこれで。何も出来なくて申し訳ない」
先輩が頭を下げると二人の警備員が同じように頭を下げました
「いえいえこちらこそ」
「来ていただいてありがとうございました」

そうして先輩が警備室を出てマンションの玄関を出ようとした時に
入り口を向いている防犯カメラが眼に入ります

「今自分が出て行こうとしているのを、あの二人は警備室で見ているのだろうか」
と一瞬考え、思わずカメラのレンズを見つめていました

「・・・!」

その時先輩は見たそうです

レンズに反射して映った自分の後ろにあの血塗れの女性が「居る」のを


先輩は驚きながらも、カメラを通して見ているかもしれない警備員がこの様子を見て不安に
なってはいけない、と冷静に判断してそのままカメラを見ずに大急ぎで帰ったそうです

そして同僚の元に帰った後に上記の出来事を話したというわけです


「で、それを更に同僚から俺が聞いたわけ
「警官にはそういう出来事にも遭遇する事があるから覚悟はしておけ」
的な意味合いで」

「なるほど」

「でもな高い所にある防犯カメラのレンズって良く見えたよな、って俺ツッコんだわけよ」

「ふむ」

「そしたらさ、同僚が「同じ事先輩に言ったんだけどさ、先輩はこう言ったよ」て続けたのよ」

「うん」

「「むしろ高い所にあるからハッキリ見えなくて済んだよ。女性の「顔」がね」てさ」

「なにそれ怖いじゃねーかばかやろう」

「お前が聞きたいって言ったんじゃねーかばかやろう 
「多分顔がハッキリ見えていたら正気じゃなくなったかもしれない」って帰ってきて思ったんだってさ」
 
以上が警官である友人から聞いた話です

何かが「映る」のは映像の画面だけとは限らないようで・・・

長文・駄文失礼いたしました
[ 2016/07/29 ] ◆-

[ 116168 ] NO TITLE

>>116040
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/07/31 ] ◆Ahsw8Nok

[ 117336 ] デイサービスにて

認知症の方の話が出ていたので、ちょっと思い出して書いてみました。

施設までの通勤路に何軒か利用者さんのお宅があって、たまにデイのお迎えの時間を間違えて外で待っておられる時がある。そういう時は熱中症とかの危険もあるので、一度室内に入り待って貰うよう促す、駄目なら一人暮らしとかの場合は、同伴出勤もありということになっていました。田舎なので、農作業一段落したし、デイに行くかって感覚なんだと思う。
その日、Aさんが家の玄関前で、かばんやらデイに行くセットを持って立っていたので「まだですよ-。待ってて下さいね」と言うと「そっか。ほな後でな」と玄関に入って下さった。
職場について確認事項見てたら「Aさん昨晩亡くなったって連絡が家族さんから入った」とリーダーが報告する。いやいや、私、さっき話したんですけどね…
お葬式の準備とかで来た親戚じゃないかって事で一件落着されたけど、どうも納得がいかない。
まあ、時間だから他の方のお迎えに、大きい車で運転手さんと二人で出たんだけれど、Aさんの家の前を通ると、Aさん玄関で待っているのよ。運転手さんも「亡くなったって、朝の申し送りで言ったよな」で、一応停車してみると本人さんが見当たらない。丁度家族さんが出ていらして「今まで、ありがとう」と言って下さり、外から手を合わせさせて頂いた。
その後もしばらく玄関前で待っているAさんが、目撃されてたけど、なんとなく薄くなっていって、いつの間にか消えていたから、ちゃんと彼岸へ行けたと信じている。
デイのお風呂が大好きだったAさん、今年もお盆にかえってきているのかな。

今、書いてみたら、全然怖くないの。その時も怖くなかったし。期待してたらごめんなさい。
[ 2016/08/13 ] ◆-

[ 117341 ] ホテルの朝食ビュッフェ

とあるリゾートホテルのビュッフェで、朝食のオムレツをお客さんの目の前で焼いてます。
朝食は6:30からで、早起きのお客さんは少なく最初は暇なんですが、8:00を過ぎたあたりから
ぞろぞろと家族連れがやってきたりして、一人でオムレツを焼いている僕の手が段々追いつかなくなります。
ズラリと列が出来ています。
とても忙しく、お客の方を見て愛想も振りまけません。作業みたいになった時、あの人が今日も来ます。
とても血なまぐさい。臭いで解るんです。
チラッと目線をお客の方にやると、血で濡れた白いTシャツだけが見えます。僕の目の前に立っている。
テラスから差し込んでくる朝日で、ヌラヌラと血が光ってます。
そいつの後ろには、普通の浴衣をきた普通のお客がオムレツを待ってます。
そいつは毎朝同じ事を聞いてくる。

「コレナンデスカ?」って。

録音したテープレコーダーから流れてくる声みたいです。
僕は毎朝シカトを決め込みます。その間もずっと「コレナンデスカ?」「コレナンデスカ?」
オムレツを温めておく温熱器も、血でビチャビチャになってます。

ひとしきり同じ質問した後、そいつは僕の顔を覗き込んできます。その瞬間、

「次の方どうぞー!!」と威勢で突っぱねる。

すると、「ツギノカタドウゾー、ツギノカタドウゾー」って、人込みに消えていきます。
脂汗がドッと出て、必ずそいつがいた番のオムレツが灰みたいになる。
朝が怖い。あいつに会いたくない。

[ 2016/08/13 ] ◆gcuAVDUM

[ 117442 ] NO TITLE

>>117336
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/08/15 ] ◆Ahsw8Nok

[ 117746 ]

昔からやたら霊感の強い人と関わることが多い。
恋人、上司、取引先の顧客、飲み屋のカウンターで意気投合した見ず知らずのおっさんとか。オカルトの分野は好きだけれど自分から言うことは滅多にない。
なのにしょっぱな見抜かれる。
あんた霊感強いでしょ?みたいにさらっと言うあんたらが一番怖いです。
因みに自分は少し気配を感じる程度。
ある時、行きつけの店のカウンターでちびちび酒を飲んでいたんだ。酔いが回ってくるころには大体隣の客と仲良くなっている。カウンター席の醍醐味だ。もう一軒違う店で飲み直そうという話になり、おっさん2人でラーメン食ってから居酒屋で再び飲みはじめた。
おっさんは突然、君霊感あるでしょみたいな話を振ってきた。正直、四十路超えて霊感どうこう言うとか痛い人だなあ、とうんざりしたが守護霊の話になってから聞いてみたい、という欲求が湧いてきた。
僕にはどんな守護霊いますか?wなノリで聞いたらおっさん真顔で、
君、すごいの憑いてるよ。
とぼそり。酔いが一気に冷めた。聞いてはいけない事を聞いてしまったような。
おっさん曰く、守ってるには守ってるが善意ではない。こっちのエネルギーを吸って成長している。霊感があまりないと感じるのは憑いてる側が見させないようにしているから。
ビビリな俺は聞かなきゃよかったと後悔していた。

食われてるんだってさ。俺のエネルギーが強いから俺自身は死んだりしない。変わりに周囲に撒き散らしてるんだと。拾ったとかではなくて代々受け継ぐものらしい。
それってまんま呪いじゃん!
涙目で俺そのうち死ぬんですか、と言ったら「死なない。むしろ寿命をまっとうするよ。そいつがいる限り簡単に死なせてくれない」
死なせてくれない、が地味に怖かった。思い当たる節があったから。

お互い気まずくなり、理由をつけて帰った。それから2、3日原因不明の熱で寝込んだ。
実はこれを言われたのは初めてじゃない。何度もある。凄いのくっついてるとかやばいのがボスだから大丈夫!とか。大丈夫じゃねえじゃん。
おっさんからついてる奴の外見を聞いてみたら黒いでかい犬、らしい。

吐き出したくて書いたので読みにくく申し訳ないです。




[ 2016/08/18 ] ◆-

[ 118697 ] 黒い犬

上で喰われるを投稿した者です。
前回は支離滅裂な文章で申し訳ない。

二年ほど前に職場の年配の上司が退職する事になり、お礼がてらに連絡を入れた。
元上司はM県のとある寺で働いているという。彼もまた見える人だ。

件の黒犬について聞いてみたが「やっぱりか」と返答が来た。
俺はいわゆる憑依体質であちこちから生霊やらを貰ってきてしまう。
元上司〔以下Nさんとする〕いわく成仏しきれていない先祖がいるが為に子孫に訴えかかけている。バーで見てもらったおっさんが言う黒犬は見えないがあまり良くないものであること。
ネガティヴになるほど周りに撒き散らすものがでかいらしい。
気になるのがおっさんに死んだ愛犬が守護霊となっていることだ。
溺愛していたし、ペットと言うより家族同様の存在だった。普通、ペットは死後守護霊になるケースはかなり稀らしい。
憑いているのか不明な黒犬から守る為に守護霊になっているらしい。
果たさなくてはならない使命が何なのか。
俺には分からない。
来週、Nさんの寺に行くつもりでいる。
ただの気休めだとしてもやはり知りたい。
長文失礼いたしました。
[ 2016/09/03 ] ◆-

[ 119369 ] NO TITLE

意味怖の「最後の言葉」を見てて、
解説には納得いったけど回答がお茶目っぽくていまいちだと思ったので
解説に沿ってさらに怖い文章にしてみた。

↓秀一、遠いとこ来てくれて 行って さようなら
↓しゅういち とおい とこ きて くれて いって さようなら
↓うういい  おおい おお いえ うええ いっえ あおうああ
↑ しゅういち のろい ころ して つれて いって やろうなあ
(苦しいでも可だが、筆者視点の「父」だし名指しで仲が悪いと言われていたので父のほうが
強調されそう)

そもそも、さよおなら だったら 「まごもだな(孫もだな)」と視点主ごとになってなおいい気がする。
原文改定は作者に失礼なことだけど...
[ 2016/09/12 ] ◆-

[ 119370 ] NO TITLE

↑あと、最後ではなくて「最期(命の終わり)の言葉」だと思いました。
[ 2016/09/12 ] ◆-

[ 119766 ] 霊に家賃を請求

今の借家に越したばかりの頃の話しです。
ちょっとおかしな事あるなと思っていたら、やっぱり居ました。
1階の畳部屋が夫の趣味の部屋なのですが、その部屋の中を彷徨く白いボ~っとした何か。

見るのは殆どその部屋だけなのですが、零感の夫もついに目撃しました。
改まって話す夫に「実は私も…」と話しと伝えると、少し弱りがちな様子から一変、強気な口調で「俺が話しをつける」と断言します。
どうやら自身のノイローゼを疑っていたようですが、私も目撃しているとの告白にその心配が無くなり、完全に何かのスイッチが入りました。

夫の理屈はこうです。
「こっちは借家契約で大家は別にいる、ここに我々が住む事が気に入らないなら、我々から家賃収入を得ている大家に化けて出るのが筋だ」
「先住権を訴える先は我々ではない、大家と話しをつけてもらう」
「どうしても同居するというなら家賃の何割かは負担させる、それが不可なら不法侵入同様と扱う」
「入居時の挨拶が無かったというならお互い様だ、無礼は相手にもある」
「もう我々と同じ世界に存在を現している以上同じ土俵だ、現世のやり方、ルールに則ってもらうのは当たり前だ」

最も出現率の高い状況とタイミングを見計らって、夫の部屋で一人待ち構えます。
(私は近隣のファミレスで待機させられました)
何日か空振りがありましたが、ついに夫が対面に成功。
まず自身の名を名乗ったあと、話し掛けたそうです。
「どのような訳あってかは存じませんが…」

最初は無視(?)されていたらしいのですが、数回声をかけた後に「何様のつもりだ!」と怒鳴ると、部屋の中をただ彷徨いていた動きが止まったように見えたそうです。
そのタイミングで滔々と先程の内容を申し述べたのだそうです。
「こうして姿らしき物を見せているのだから、こっちの言い分が聴こえないとか、そちらの言い分を伝えられないという道理は無い筈だ」

立ち止まっていた(?)霊は夫の言い分が終わると、それ以前同様、また部屋の中を彷徨き始めたそうです。
今度は彷徨き歩く霊について歩くように夫も歩き回りながら話し掛け、その次には、彷徨く霊の目前に立ち塞がるかたちで話し掛けたそうですが、もう変化はなかったようです。

「最後通告だ、家賃の1/3を払うか出て行くかだ」
(夫と私と霊と言うことで)
「なにか筋の通る主張があるなら、それを分かるように伝えてもらう」
「化けて出るくらいなのだから、それくらい出来るだろう」

そう言っても何も変わらず、最初の警告で台所除菌用のアルコールでシュッ!とやろうかと霊から視線を外したところ、姿が見えなくなったそうです。
連絡を受けて帰宅した私に「話しがついたとは思えないが」と、事の顛末を伝えた後、「また出て来たら家賃を請求しろ」と言いました。

その後、お風呂のお湯を溜めていると夫の部屋から怒鳴り声が。
「家賃払え!」
「挨拶もせず何様だ!!」
私はもう緊張の糸が切れていました。

塩を撒くのは厳禁と夫に言われてましたから、とりあえずファブリーズ片手に部屋に向かうと、夫がニヤつきながら部屋から出てきました。
(夫はラジコン飛行機が趣味で、部品が錆びるからと言われてました)

「しばらく様子みよう」とのこと。
「家賃を払うかも知んないぞww?」
そんな馬鹿なと理由を聞くと
「家賃払えと怒鳴った後、頷いた気がした」
と言うのです。

まさか振り込み?現金払い?なんて真面目に考えてしまいましたが、夫が言うには「金運上がるとかさ」とのこと。
笑いながらも割りと本気で受け止めている様子で、じゃあ暫く様子を見るという事になりました。
どれくらい待つのか聞いたところ「相手にも金策の時間が必要だろう」と2ヶ月待つというのです。
これは私達が越して来てから、霊が現れるまでの時間と同じです。

果たして何か変わるのか分かりませんが、1ヶ月経った時点では金運は何も変わりません。
件の霊は時折遠慮がちに現れるようですが、夫が「あと1ヶ月だからな~!」と催促しています。
宝くじでも当たるのか、夫が昇給でもするのか(この可能性は現状かなり低いのですが)、それともある日テーブル上に現金が置かれ始めるのか。
また今度書き込みます。



[ 2016/09/19 ] ◆-

[ 119794 ] ねここねこ?

三、四年前、旦那の実家に同居し始めた頃の事
疲れてたのか早々に寝付いた旦那が、「ねこがいる」って言い出した
何処に、って辺り見回しても、動物を飼っていないウチだし寝室だし、当然それらしいものはいない
どこに?って聞いてみたら、「押入れのとこの部屋の隅に、小さい三角形のロフトみたいなのがあって、そこに猫とか蛇とか小さい動物たちが鈴なりになって見てる」と言う返答が
どうやら、私らの生活を興味津々で見てただけだそうな
まあ、それでその後特に何かあったってわけでもないんだけどね、私零感だし
因みにその後起きてる時に聞いたら「オレそんな事いったっけ?」と返された。やっぱり寝ぼけて覚えてなかったようだ

と、思ったらつい最近、起きてるダンナの口からその話が出て思い出しカキコ
[ 2016/09/19 ] ◆-

[ 120236 ] スリッパ

初めて投稿いたします。
不手際があったらすみません。


就職し実家を離れて初めての1人暮らしが始まった。
なれない仕事と生活で毎日バタバタ過ごしていたが、少し気になることがあった。
朝、トイレに入るとスリッパが乱れて置いてある時がたまにあった。
親が几帳面な性格でトイレのスリッパは必ずそろえて置くようにとうるさく言われていたので
その習慣が身についていて、1人暮らしでも必ずそろえて脱いでいた。
だが忙しい毎日に比べればたいした問題でもなく、寝ぼけてたんだろうくらいに考えていた。

ようやく生活のリズムが掴みかけてきた頃、学生時代の友人を部屋に呼んで酒を飲み、泊めることになった。
俺はベットに、その横にふとんを敷いて友人が寝ていたのだが、深夜、トイレを流す音で友人は目を覚ましたそうだ。
当然俺が入ってると思い、出てきたら交代でトイレに行こうかなと考えているとトイレのドアが開き、
一瞬、水の流れる音が大きく聞こえ、ドアが閉まる音がした。
だが、部屋に入ってくる音がしない。頭を上げて見ると部屋の扉は閉まっている。
手を洗う水道の音もしない。
何やってるんだ?と思い体を起こすと、隣のベットで寝ている俺に気がついた。
じゃあさっきトイレから出てきたのは誰なんだ?
なるべく音を立てないようにゆっくりと立ち上がり、扉を開けてキッチンを覗いてみたが誰もいない。
トイレの電気は消えていた。電気を点けて中を見たが誰もいない。
玄関のドアを見てカギを確認するが、カギは掛かっていたが内カギは掛けてない。
もしかして合鍵を持ってる前の住人かなにかが侵入したのかと、覗き窓から外を覗こうとドアに近づくと
「あなた、だあれ?」
という少女のような声がドアの外から聞こえてきた。
驚きで体が硬直する。空耳か?と思っていると
「ねえ、だあれ?」
とまた聞こえてきた。明らかに自分に向けて言われた言葉だと感じる。
「怒り」とか「いぶかしむ」とかの感情は感じられない、単純な子供の質問という感じの話し方だ。
固まったままの体とは逆に高速に動く心臓。
指一本も動かせず、声の主の次の行動を探っていたが何も起こらない。声も遠ざかる足音も聞こえない。
「それを聞きたいのはこっちだよ」とは思うのだが覗いてみる勇気がでない。
何か居ても居なくても怖い。
ちなみに友人は、もちろん俺もだが、霊感なんてものはない。
結局、覗き窓を覗くのはやめてゆっくりと後退しふとんまで戻り、
俺を起こそうと体を軽く揺すってみたが起きそうもないので
ふとんをかぶって朝を待つ間に眠ってしまったという。

翌朝、その話を聞かされて、そういえばとスリッパの話をした。
「絶対やばいぞこの部屋、引っ越したほうがいいぞ。」
と言われたのだが日々の生活に追われていてそれどころではない。
越してきたばかりだし金もない。何よりようやく慣れてきた生活だ、手放したくはない。
それに友人の夢だった可能性もある。スリッパの話をしてなかったのにトイレに関係していたのは
少し気味が悪かったが、まあもう少し様子をみると言う事にした。


その後、その友人は部屋に誘っても怖がって来てくれなくなり、別の友人も何人か来て泊まったりしたのだが、
そんな体験をする者は俺も含めて誰も居らず、3年ほど住み続けた。
その日以降、友人の助言から内カギは掛けるようにしていたが、
トイレのスリッパは相変わらずで、たまに乱れて置かれていた。
そのうち「そろえて置くから気になるんだ」と思うようになり、わざと崩して脱ぎ捨てるようになった。
おかげで引っ越すまでスリッパのことは気にならなくなったが、今度はそれが習慣化してしまい
たまに実家に帰ったときに親に小言を言われるようになった。

[ 2016/09/27 ] ◆9wSehT8Q

[ 120283 ] 化粧臭い

今住んでいるところは築2年目の新しい賃貸でメゾネットで、上にも下にも住人はいない。
端っこの部屋に夫婦で住み始めて1年になる。
親戚は地方に住んでいるので訪ねてきたりはしないし、友達も少ないので遊びに来たことはない。
自分は女なんだけど、化粧品でかぶれることが良くあるので、最低限しか化粧しない。
日焼け止めを塗ってパウダーはたいて眉を描いて口紅を塗るだけ。
ファンデーションは使わないので持っていない。
・・・それなのに、最近時々パウダーファンデーションの臭いがする。
お隣さんはいつも窓を全部閉めているから、絶対に違う。
うちの旦那はアレルギーがひどいので、化粧品なんか絶対にさわらない。
どこにもファンデーションが入り込む余地がないんだけれども、時々臭い。
寝室では臭わない。
リビングで過ごしていると臭う(大体リビングにいる)。
時間帯は日中。
臭うだけで他には何もない。
若い人というよりオバサンぽいかんじ。
現在失業中で殆ど外出しないから、電車やお店で臭い移りする可能性もない。
ファンデーションの臭いもキライなので迷惑なんです。
しょうがないのでファブリーズかけているわけですが、ほんとに困る。
親戚付き合いは浅いし、病人の心当たりもないけど、誰かの生き霊なんですかね?
[ 2016/09/27 ] ◆-

[ 120325 ] NO TITLE

ちょいと上でねここねこ?てのを書いたモンだけど。
随分前、大学時代大阪に住んでた、霊感アリの旦那に、泉の広場について聞いてみたことがあった。
車で運転してる最中の、まあ話のタネ的な感じだったんだけど、まあひとしきり話した後で、旦那が袖を引っ張って来る。
運転してる最中だったんで危ないなーと思いつつ、「袖引っ張るのやめてー」って言ったら、怪訝な顔された。本人は引っ張ってるつもりなかったらしい。
で、改めて見てみたら、なんか変な風に手が強張ってて、それが私の服の袖をつかんでた。
何とか引っぺがしたんだけど、其の後の旦那の一言が、ちょっと。
「……出張して来たんかな?」
話題に出してると呼んじゃうっぽいね。
[ 2016/09/27 ] ◆-

[ 120326 ] NO TITLE

>>120236
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/09/28 ] ◆Ahsw8Nok

[ 120621 ]

おはようございます。
只今出張中でして、昨日起きた事を皆様に質問したく初カキコさせて頂きます。

私、先週の頭からC県に出張してまして、会社側が準備してくれた格安のビジネスホテルに宿泊しています。(現在進行形)
ありがちな話なのですが、ユニットバスで入浴中に視界の端にチラチラと黒っぽいモヤが写ることがあります。
これは霊現象でしょうか?それとも気のせいでしょうか?
[ 2016/10/02 ] ◆-

[ 120976 ] NO TITLE

洒落恐まとめの『死相?』読んで、顔が青紫で思い出してしまった。いろいろと読み辛かったらごめんなさい…

私は中学生の頃、私・A・Bの三人組でいつも下校してた。
当時アホ真っ盛りだった私は自転車の二人乗りにハマってて、その日もAが運転、私が荷台に乗る形で、二人乗りで坂道を下ろうとしてた。完全に調子乗ってた私とAは「ノンブレーキで行こう」とか馬鹿なこと言ってた。そんで、いよいよ「行くぞ!」って下りかけた時、Bが急に
『止まって!!!』
って叫んだ。驚いて振り返ると、ものすごく真剣な顔したBがいた。
私とAはその顔にビビって止まったんだけど、その直後に坂下の死角だった位置からベビーカー押した親子が出てきた。
私は「Bはこの親子が見えたから止まれって言ったんだ」って納得したんだけど、よく話を聞いたら違うらしい。

Aは、私ら二人を馬鹿だなぁ程度に見てたらしいんだけど、ふと振り返った私の顔が『まっ青紫色』だったらしい。
顔色が悪いとかそんなもんじゃなくて、本当に青紫色だったと。あまりに異様な顔色だったんで、とっさに止まってと叫んでしまったらしい。そこで止まったから何事も無かったけど、もしあのまま坂を下ってベービーカーと衝突していたら、乗っていた赤ちゃんに取り返しのつかない事をしたかもしれない。本当に馬鹿な事をしてた。二人乗りも悪ふざけも、絶対にやるもんじゃない。

だから『死相?』のコメ欄を読みながら、青紫の顔色は死相というより何かの『警告』なのかもと、ふと思いました。
お目汚し失礼しました…
[ 2016/10/07 ] ◆-

[ 121017 ] NO TITLE

五年くらい前かな?
住んでるとこでお祭りがあって(夏場)、私は体調崩してていかず、残念だなーと思ってた。
母が夜中になって「DVD返さなきゃ!」とちょっと遠くのゲオへ行った……と思ったらすぐに帰ってきた。お祭りでひとがいっぱいになるからその所為?ときいたら仏頂面で
「途中で気になって確かめたら中身がはいっちょらんかった」
と。でプレーヤーからDVD取り出しケースにいれてもう一度出発。
そしたら、今度は異常に帰りが遅い。
自転車押さないと移動できないくらいひとが道にあふれるのであんまり心配はしてなかったが深夜まわったので流石に不安になり事故った?とか考えて起きていた。
一時?くらいにやっと帰ってきて、開口一番「DVDいれ忘れてて良かったー!」と。何が?ときくと。

母が行列をやっている通りを避けてその向こうへ抜けると、そっちは大通りなんだけど行列とは関係ないから灯篭とかもなく真っ暗。ちょっと離れたところにもうひとつ別のお祭りをやっている神社があるのが見えるくらい。行列は十時くらいに終わるんだけど、もう片方のお祭りは深夜すぎても舞台でお神楽を奉納してる。
やっと自転車に乗れる!と意気揚々漕ぎ出したところ、前方に女の子が二人。しかも車が並走してる。
不審に思った母はゆっくりそっちへ近付いた。車は運転席の窓が開いていて、若い男のひとが顔をのぞかせていた。女の子二人にしきりと話しかけていて、女の子たち無視して速足で逃げようとしてるんだけど、車だから追いつかれてる。
母は速度あげて女の子たちへ近付き、「遅かったな、はよ帰ろう」と声を掛けた。女の子たちは振り返って一瞬きょとんとしたんだけど、母が「さがしたんでー」とにっこりしたら意図を察して、軽くうなずいた。
車は窓もしめずに逃走。車が居なくなると女の子たちは安心したのか、「おばちゃんありがとー!怖かったー!」「どうしようかと思った」と半泣き。
「なにいいよんの、まだ油断したらいけんで!わたしがおらんなったらあの男またもどってくるわ」
と母、女の子たちを家まで送ることに。
女の子たちの話によると、友達5人でお祭りにいっての帰りだったそう。その二人(姉妹)だけ街の中心部から離れたところに住んでたんだけど、夜中までお神楽をやっている神社もあるので感覚が鈍っていて、このくらいの距離なら大丈夫と二人で帰ろうとした。そこにあの車があらわれて、いくつ?とか、送ろうか?とかいわれた。後は母の見た通り。

その後二人を家まで送り届けて家族へ引き渡してからDVDを返してきたからかえりがおそくなった、という訳。
もしDVDをケースへいれ忘れずに一回目で普通に返していたら……と考えると怖い。
ちなみに帰り道でも例の車を見かけたそう。
[ 2016/10/08 ] ◆kFp65TQc

[ 121051 ] NO TITLE

>>120976
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/10/09 ] ◆Ahsw8Nok

[ 121107 ] NO TITLE

ほんとに最近の話。というか現在進行形?

この間の木曜に旦那と喧嘩。で、財布引っ掴んで家を飛び出した。
近所のスーパーのフードコートでしばらくぼーっとしてた。喧嘩したあと私が行くのはいつもそこで、旦那はいつも川沿いで写真撮ってる。そういうふうにいく場所が決まってるので、喧嘩してる場合じゃないようなことがあったらすぐに知らせることが出来るという訳。
でもその日はなんかいらいらがおさまらなくて、ふと神社に行こうと思った。一番好きな神社へ行ってお賽銭あげようと。で歩いて一時間くらいなんだけど、下駄ばきで向かった。
その時の財布の中身が1万2千円、2千円は実家の掃除中に出てきた中学の頃のへそくり。失くしたと思ってたのに出てきたのが嬉しかったのと、今じゃ滅多にお目にかかれない夏目漱石だったのでとっておいたんだけど、これをお賽銭にしようと思った。
神社は中州にあって、夜の十一時くらいだったので真っ暗だったんだけど、急な階段をのぼって境内にはいった。真っ暗だし物音もないしちょっと怖かったんだけど、千円を賽銭箱にいれて「家族の仕事が巧くいきますように。みんな幸せになりますように」とちゃんと住所氏名付きでお願いして、そしたらすっきりしたのでてくてく帰った。
帰ったら旦那から謝られて、こっちこそいいすぎてごめんなさいと謝り、一件落着。
次の日城プロで念願の首里城ちゃんを通常築城でゲット、AUCはそれから二日連続でログインボーナスで威力増加が出てご利益かな?とほくほくしてた。まえ天神さまにお参りしたあとバンケツでミチザネサマが出たこともあったし、神さま凄いなーと思ってた。
で、今日、というかさっき、買いものに行った。お会計の時に財布開けたら、あるの、夏目漱石が二枚。
え?てフリーズしてたらレジのお姉さんがきょとんとしてた。わたしはパニックで、どうしてあんの?賽銭箱にいれたよね?間違えて一万円いれた?と一万円札の有無を確認。ちゃんとある。訳が解らなかった。
でもなんとなくとっといたほうがいい?と思い、一万円札で支払って帰った。
三枚だったっけ?とへそくり見付けた時に居た母に「この間旧札出てきたやん?あれいくら出てきたっけ?」ときくと「二千円やろ」と。

で、どうしたら良いんでしょうこの二千円。全部お賽銭にすべきですかね?それともとっておいたほうがいいのかな?
[ 2016/10/09 ] ◆kFp65TQc

[ 121596 ]

半年くらい前、我が町内の不燃ゴミ回収で仏壇捨てていった阿呆がいる。

しょうぬき?ってのもしてなくて、骨壷も位牌もそのまま。ただし身元がわかるような名前とかは削ってあったり塗り潰してあったりで結局今でも誰の仏壇かは分からず。
ジジババが多い田舎町なので大パニック、近所の爺さん(町内会長)が罰当たりな!と絶叫していた。父も地区内の役員なので険しい顔で持ち主探しをしていた。

私も仏壇見たけど、そこまで大きくないものだった。でも骨壷は真っ黒(聞いたらペンキでベタ塗り)で位牌ものみか彫刻刀で雑に削ってあって、すごく怖かった。すぐ関わった人間全員でお祓い行った。
最終的に仏壇は坊さん呼んで供養してしょうぬき?してもらい、骨壷と位牌は寺預かりになった。
[ 2016/10/17 ] ◆Cpmq7HFs

[ 121730 ] 大きい犬を連れたAちゃん

初めて投稿します。不手際がございましたら、すみません。同級生にAちゃんという子が居ました。
彼女に会ったのは幼稚園の時で、初めて彼女を見て怖くて大泣きしてしまった覚えがあります。
Aちゃんに纏わりつくようにして、傍に居た大きな犬が怖かったんです。真っ白で、沢山の目があって、黄色の角も沢山ありました。
目が沢山あるだけでも、虫のようで気持ち悪いのに動作が私の知っている犬のようにAちゃんにすり寄っている姿は、もう異質でしかありませんでした。私の視線に犬が気付いたようで、こちらに視線を向けたのですがもうパニック。
私はAちゃんと離れるまで泣き叫び続けました。
その次の日から、私はAちゃんを密かに追うことにしました。また幼稚園に犬を連れて来ないかどうかの見張りの為でした。
もし、連れて来たらAちゃんを注意しよう。そう思っていたのです。
でも、幼稚園に先生よりも大きい犬を連れて来ていたら私以外の人も気付くはず。なのに、あの時私以外の人は犬の存在に気付くことはありませんでした。
このことが、おかしいと気付いたのはAちゃんの見張りを続けて数日後、Aちゃん本人に話をした時です。
「大きい犬連れて来てたでしょ。幼稚園に犬連れて来たらダメなんだよ!」
「連れて来てないよ。大きい犬って?」
「いっぱい目があって、角があって。真っ白いの!」
私が言ったら、Aちゃんの表情は今まで見た事がないような笑顔に変わりました。とても嬉しそうで。
「みんなね、見えないって言うの。いないって。本当にいたんだ!」
居たと嬉しそうに繰り返す彼女が怖くて、私は逃げたくなりそのまま走って逃げてしまいました。
Aちゃん絡みで、あと四つ程話がありますのでまた投稿します。

[ 2016/10/19 ] ◆s1CobG.M

[ 121731 ] NO TITLE

同級生にAちゃんという子がいました。
このAちゃんが、他の子達から嫌われていることを知ったのはAちゃん本人と初めて話をした日から、そう遠くない日のことでした。
私は、逃げてしまったことを謝ろうと思っていましたがもう関わり合いたくありませんでした。そもそも、Aちゃんから逃げた日から熱を出して休んでいてどう謝れば良いか分からなかったこともありました。
私が休んでいる間にAちゃんが、私の組に来たようで同じ組の子が追い返したようでした。余計に合わせる顔もありません。
その子から聞いた話によるとAちゃんは転勤族の子で、何もないところに話をしているおかしな子だから関わらない方が良いよ。
そう教えてくれました。元々違う組でしたので自然と関わることはありませんでした。
そんなある日、広場で二十人近くの園児が騒いでいました。その中にAちゃんがいました。
騒いでいる園児の言葉で聞き取れたのは「神なんていない!」という言葉でした。
私が、集団の近くに行くとちょうどそこにいた知り合いが経緯を説明してくれました。
どうやら、Aちゃんが何かの弾みで神様と遊んだと言ったそうです。その話を聞いた他の園児がAちゃんを否定したいが為に言ったようでした。
騒ぎを聞きつけた先生により、騒ぎは沈静化しましたがそこに調子に乗った園児が先生に聞きました。
「先生、先生も思うよね!神様なんていないって!Aちゃんがおかしいよねー!」
「Aちゃん嘘つきだもん!いない存在をいるなんて言って!本当に頭おかしい!」
これを聞いた先生は、他の先生達に言いに行きました。そこに集まっていた全園児を幼稚園から連れ出しみんなを幼稚園の傍の建物に連れていきました。
みんなAちゃんが怒られると思っていたらしく、にやにやとしているばかりでした。ですが、顔を文字通り真っ赤にさせた園長先生が怒ったのはAちゃんではなくはやし立てていた園児の方でした。
それもそのはず、私が通っていたのはカトリック系の幼稚園で教会の教えもここでは教えていました。そして、みんなが集まったここは幼稚園の教会でした。
そして、園長先生(神父)が残念ですという言葉から話し始めました。
「面接の時に皆さんに言った言葉を覚えていますか?神様はいらっしゃると思いますか?と聞いたのです。ここには、いると思うと答えた子たちしかいない筈ですが、どうやら一人だけのようですね。」
続けて園長先生は、居心地の悪そうにしているAちゃんに聞きました。
「神様はどこにいらっしゃると思いますか?」」
Aちゃんは恐る恐る、後ろの窓のステンドグラスを指さしました。
「神様はあそこにいるよ!皆を見てるの!」
Aちゃんがそう言った瞬間、指さした窓が全開になりました。
そこからは、もうみんなパニック。過呼吸になったり泣き叫ぶ子、悲鳴を上げてびっくりする子が出たりしました。
過呼吸になった子は先生(シスター)から抱かれて落ち着いたり、叫んだ子は園長先生の喝で正気に戻ったり。
Aちゃんと私と他の園児達を含めた四人は、落ち着いているからと先に幼稚園に帰されました。
二人はAちゃんから逃げるように走って帰ってました。残された私はAちゃんになんとなく話を聞いてみました。少し気まずかったんです。
「Aちゃん、開く窓がよく分かったね」
「私が指さしたらなんでか開けてくれたのよ」
「誰が?Aちゃんは、神様っていると思ってる?」
「紫ちゃんは、どう思う?」
「わかんない」
「なら、私もわかんない。早く帰ってパズルするのー」
そう言ってAちゃんは、私を置いて走り出しました。Aちゃんの横に、半分透けた男性が寄り添っているのが後ろから見えました。
これ以降、私はお化けの姿をはっきりと見ることは出来なくなりました。Aちゃんの言っていた窓を開けてくれた存在が何なのか未だに分かりません。
[ 2016/10/19 ] ◆s1CobG.M

[ 121732 ] 神隠し

同級生にAちゃんという子がいました。
小学生に上がっても、Aちゃんは変わらなかったようで他クラスの自分の耳に噂が届くほどAちゃんはいじめられていたようでした。
ある日の帰り道、目の前にAちゃんがいました。Aちゃんは楽しそうにAちゃんの隣の白い靄に向かって話をしていました。
帰り道は何故か、白い靄とAちゃんと私の三人しかいません。後ろを見ても誰もいませんでした。そのままAちゃん達の後ろを歩いていると、会話が聞こえました。
「それでねー。え、なあに?」
次の言葉で、私はびっくりしました。
「私を知っている子がいるの?後ろに?」
それはきっと私のことでしょう。私はびっくりしたまま近くの横道に逃げ込みました。心臓がどきどきします。お願いだから気づかないで!そう思いました。
「誰もいないよー。え、横道に入ったの?」
白い靄が怖かったのですが、Aちゃんも怖くなりました。すると、突然Aちゃんの明るい声がしました。
「あ、Bちゃんだ」
別の子の名前が出たことに安堵して、元の道に戻ろうとしました。そこで、元の道を改めて見たのですが隠れる前と違うのです。隠れる前は三人しかいなかったのに、じゃがいもを洗うかのように沢山の下校中の児童がいました。あんなに音もなかったのに道もにぎやかです。
狐につままれるとはこのようなことでしょうか。
目を白黒させていると、肩を叩かれました。びっくりして振り返ると知り合いのおばあさんでした。
今までの話をすると、神隠しではないかということでした。昔からここの地域では神隠しの話があったそうです。
心配してくれたおばあさんが家まで送ってくれました。
あの音のない空間が神隠しなら、Aちゃんも神隠しにあったのではないかと思います。次の日もAちゃんは、普通に学校に来ていたようなので少し安心しました。
[ 2016/10/19 ] ◆s1CobG.M

[ 121733 ] 不審者

同級生にAちゃんという子がいました。
これがなかなかの変わり者で、飼育小屋の前で動物をよく見ていたり職員室近くの水槽で飼っていた金魚に勝手に名前を付けていたり、図書館で人体の本を読んでる変な子です。
Aちゃんがいじめられていた次の年に、Aちゃんと同じクラスになりました。
その年に、Aちゃんが図工で使用していた物が盗まれるということが起こりました。その事件が起こった次の日、C君が授業中居眠りをするようになりました。そこで、何度も先生から怒られるでも寝てしまう。このループです。
授業中に怒られるもんだから、邪魔だなと思いました。そう思っているのは私だけではないようで授業後にC君は他のクラスメイトから文句を言われていました。
そこから四日目に、へらへらとしたC君とばったり廊下で会いました。
「紫ちゃん、Aには気を付けろ。あいつ呪いかけるからさー。俺はもう大丈夫だけど。首絞められたんだぜ。あれくらいのことで。あいつ、おかしいんじゃないの。何かあったらAに呪いといてもらったらいいよ」
あまりの言いぐさに、関係のない私もイライラしましたがそのままC君はどこかに行きました。その日から三日程、熱を出してC君は学校を休みました。正直、すっきりしました。
C君が休みの時、Aちゃんと遊ぶ機会があったのですがその時に怖い思いをしたのでこのことについても書いておきます。
何故か、Aちゃんが花一匁をしたいと言い始め六人で始めました。しばらくすると、教育実習生らしい男性が「懐かしいな」と言って一緒にし始めました。
Bちゃんと私とAちゃん以外は、その男性とどうしたら話せるかと躍起になっていました。ですが、私はその男性がとても怖いものに見えました。笑顔も爽やかですし、見た目は良かったのですが。
そろそろ掃除の時間だからと遊ぶのをやめることになり、三人はどこの教室にいるのか等聞いていました。男性は三人を適当にあしらいつつ、三人が掃除の場所に向かったところで、Aちゃんに話しかけていました。何か話をして男性がAちゃんの手を掴みました。
そこで、BちゃんがAちゃんに声をかけました。
「早く行かないと先生に怒られるよ!」
その声に反応したAちゃんが、その男の人のあれを蹴ってこちらに走ってきました。何か汚いものを見るような顔をしたAちゃんが怖かったです。
ここで話は終わりません。
次の日、あの男性目当ての三人がBちゃんと私とAちゃんを連れて職員室まで行きました。そこで、あの男性がいないことを知りそれどころか職員室前の広場でしていたのにも関わらず私たちの姿を見た人がいないということを知りました。
更に、Aちゃんが男性について何も覚えていないということも発覚しました。
不審者かもしれないからと何日か私とBちゃんで、Aちゃんの護衛と称し一緒に過ごしました。
[ 2016/10/19 ] ◆s1CobG.M

[ 121734 ] NO TITLE

最後の話になります。
同級生にAちゃんという子がいました。
このAちゃんが、おかしなことを言う子でなくした物の場所を正確に把握していることがありました。あとは、言おうとしていることを先に言われたり、車に気を付けてねと言われたことがあるのですが、言われた帰り道で車が突っ込んできて接触しそうになったりしたこともありました。
そんなAちゃんとBちゃん、Eちゃんと放課後怖い話をしていました。Eちゃんは自分の体験だと言い張り、怖い話の本に載っている話ばかり語ってました。
Aちゃんは、Eちゃんの話を怖がって聞いたりしてそれなりに楽しそうでした。
「紫ちゃんは、何か話はないの?」
とEちゃんに聞かれ、Aちゃんの話をしようとした時です。Aちゃんの肩に真っ白な袖が乗っているのが見えました。制服の白とは別の白さです。
これは言ってはダメだと思い、「何もないよ」と返しました。
場が白けてしまったようで、もう帰ろうということになりました。その日、私はお母さんが学校まで迎えてくれることになっていましたので一人で残りました。
早く来ないかなと待っていると、帰ったはずのAちゃんが教室に入ってきました。
上機嫌なのかいつも仏頂面のAちゃんがにこにこ笑っています。
「帰ったんじゃないの?」
「忘れ物しちゃった」
「ドジだねー」
「うん。ああ、あったあった。もう帰るね」
「Aちゃん、また明日ね」
「また明日ね。あ、紫ちゃん言わなくてよかったね。僕は女の子には優しいんだよ」
ニコニコとそんなことを言って彼女は教室を出て行きました。Aちゃんは、自分のことを僕とは言いません。何か違和感を感じつつ、お母さんを待ちました。もう五時を過ぎていまして今日に限ってチャイムが鳴りませんでした。
次の日、Aちゃんに帰ってきたでしょと話すとBちゃんと首を傾げられました。
「帰ってきてないよ。家には帰ったけど」
「五時にさー」
「五時ならBちゃんと一緒だったよ。昨日のあのチャイムすっごい大きかったよね」
「チャイム鳴ってなかったでしょ?」
鳴った鳴ってないと少し言い合いになりましたが、関係のない子に聞くと本当に大きなチャイムが流れたそうです。でも、私は聞いていませんでした。
以前、帰り道での出来事を思い出した私は一人青ざめるしかありませんでした。
この後で、私の転校が決まりAちゃんと直接話すことはなくなりましたが最後に彼女の発言を書いて終わります。
「紫ちゃん、元気でね」
そう言って互いの家に帰りました。その日の晩に、転校することになったのを知りました。
彼女は何か見えていたのでしょうか。今となっては分かりません。
長い話を読んでくれてありがとうございました。話を書くたびに、パソコンの調子が悪くなることが多発した今が怖いです。
[ 2016/10/19 ] ◆s1CobG.M

[ 121750 ] 雨乞い

 私が中学生だった頃の話だ。
 
 学校からの帰り。街には雨が降り、私は安物の雨合羽を着て自転車で家路を辿っていた。
 道中、県道路沿いのバス停に差し掛かった時だ。屋根のついた待合所のベンチに男が一人座っていた。おや、と思ったのは、朝にも同じ場所で、同じ男を見たような気がしたからだ。
 バスを待つのに疲れたのだろうか、俯き地面を見つめている。ただ、その時はそれ以上深く考えもしなかった。
 次の日も、雨だった。朝、私が学校に向かっていると、バス停に昨日と同じ男が、昨日と同じ格好、昨日と同じ姿勢で座っていた。
 思わず二度見する。俯いているため顔はよく見えないが、歳は三十ほどだろうか。くたくたのシャツに、くたくたのスラックスを履いている。鞄の類は持っておらず、ベンチに立てかけた黒い傘が、彼の唯一の持ち物らしかった。
 吹き込んでくる雨のせいか、男の両足は靴先から膝まで濡れている。その後、一日の授業を終え、学校から帰る時も同じ男を見た。
 次の日は晴天で、バス停は空だった。
 再びバス停にて男を目撃したのは、一週間ほど経った後のこと。その日も、雨だった。
 気になったので情報を集めてみると、やはり、男はバスを待っているのではなかった。彼は街の人間で、雨の日に限り、ああやって一日中バス停のベンチに座っているのだそうだ。
 小さな街なので、噂の回りも早い。数か月前に、男は恋人と死別していた。数名の友達と行った旅先で交通事故。男は旅行に同伴しておらず、最後に彼女を見送ったのが、あのバス停だった。
 事故後、男は務めている仕事を休職し、晴れた日は家でぼんやりと、雨の日はバス停でぼんやりとしているという話だった。
 
 その日も、朝から雨が降っていた。前日に天気予報を確認していた私は、朝飯を素早くかき込み、手早く準備を済ませると、いつもより少し早く家を出た。雨合羽に自転車ではなく、傘を持って、徒歩で。
 雨の中、バス停まで歩いて行くと、ベンチに男が座っていた。他に人はいない。何気なさを装い傘をたたむと、私も男から一番離れた椅子に座った。
 横目でそっと観察する。
 男は、前屈みの状態で、俯き、足先から数十センチ前の地面をじっと見つめていた。両肘を膝の上に置き、祈るように組み合わされた両手は、両足の間に力なく垂れ下がっている。髭は伸び放題だったが、三十代よりはもっと若いかもしれない。時折、指を組み直したり、目を閉じたり、口元だけで小さく笑ったりしていた。
 バス停には、恋人の幽霊が出るのではないか。そういう噂もあった。男は彼女に会いに来ているのだと。女が彼のすぐ隣に座っているのを見た、という人も居た。
 その内、時刻表通りにバスがやって来た。私は、当然のように立ち上がると、男の前を通り過ぎバスに乗り込んだ。その際、彼の隣の席を盗み見たが、もちろん、ただの空席だった。
私が乗り込むと、運転手はすぐにドアを閉めた。そうして、バスは一人の男を置き去りに、雨の中をゆっくりと走り出した。
 その後、私は一駅先の中学校前で降りると、そこから駆け足気味に中学校へと向かった。
 私と同じクラスに、くらげというあだ名の人物が居た。彼は所謂、『自称、見えるヒト』 だ。私が今日わざわざバス通学をしたのも、男に関する噂を集めたのも、そもそも彼に原因があると言ってもいい。
 何時もより早く来たせいか、教室にはくらげ以外まだ誰も居なかった。彼は、自分の席で本を読んでいた。こいつは普段の動作は鈍いくせに、毎日誰よりも早く学校に来るのだ。
 荷物を棚に放り投げ、すぐ隣の机の上に腰を降ろすと、彼が読んでいた本から顔を上げ、こちらを見やった。
「見たか?」
 単刀直入にそう切り出すと、私を見る目が少しだけ細まった。いつも表情の乏しい彼だが、これは分かる。誰かさんがまた面倒なことを持ち込んできたな、と迷惑がっている顔だ。
「……何を?」
「雨の日のバス停の男」
 少し間があって、「ああ、あの人」 と彼が言った。
 私と彼の家は同じ校区でも北と南で多少距離が離れているが、彼も通学の際は、あのバス停の前を通るはずだ。
「見たことあるよ」
「死んだ恋人の霊は?」
「……何それ」
 今まで集めてきた情報を教えてやると、彼は格別興味もなさそうに、「ふーん」 と呟いた。
「見たか?」
「見てない。……と思う」
 はっきりとした確信はないようだ。そもそも、バス停の男のことも目の端に映った程度のことなのだろう。
「じゃあ、まだ可能性はあるな」
 私が言うと、次の展開が予想できたのだろう、彼が、今度は割とはっきりと面倒臭そうな顔をした。
「見に行こうぜ」
 行くとも嫌だとも言わず。代わりに、彼は読んでいた本に再び目を落としながら、小さく息を吐いた。
 ただし、その日は昼に雨が止んでしまい、決行は次の雨の日の朝ということになった。バス停の男は、雨が降っている間しか現れない。逆に言えば、雨さえ降っていたら、真夜中でも彼は座っているのかもしれない。もちろん、それは勝手な想像だったが。

 次の雨は、数日後に降った。「梅雨でもないんに」 朝食を装いながら、母がこぼす。確かに最近雨が多いな、とは私も感じていたが、早々に機会が来たのでラッキーとも言えた。
 何時もより随分早く家を出た。傘を差し、徒歩で向かう。
 友人との待ち合わせ場所は、街の中心に架かる地蔵橋。中学校とは逆方向で遠回りになるが、私とくらげが何かする時、行動の起点はいつもここだった。
 橋に着くといつも通り、くらげが私を待っていた。軽く手を上げると、彼も無言で手を上げた。そのまま、二人で中学校までの道を歩き出す。途中、町営バスが一台、私たちを追い越していった。
 雨の向こうにバス亭が見えてくる。そこに、男は居た。掘っ建て小屋のような粗末な建物の中に、六、七人ほどが座れるベンチ。男はその一番端の席に、一本の黒い傘を立て掛け、座っていた。
 私とくらげは男とは逆側に、くらげを男に近い方に座らせて、私は遠い位置に座った。こうすれば、くらげとの会話のついでに、男を観察することができる。
 意識の二割ほどを割いて、隣の友人と、通学中の学生がするような取り留めもない話をする。といってもほとんどいつも通り、私が一方的に口を動かしていただけだが。
 その内、男の身体の肩口がやけに濡れていることに気が付いた。男の脇にある傘は大人用の大きなものだったが、ここまで、おざなりな差し方をして来たのだろうか。
 そんなことを考えている間も、私の口はほとんど無意識に、昨晩のテレビ番組の話をしていた。
「見たか?」
 話の流れのまま、私は訊いた。打ち合わせも何もしていなかったが、それまで私の話を左から右に聞き流していた彼が、ちらりとこちらを見やった。そうして逆の、男の方に無造作に視線を向けると、
「……うっすら」
 と言った。
 唾を呑み込み、くらげの身体越しに、私はじっと目を凝らした。
 男の傍には、誰も居ないように見える。
 その内、次のバスがやって来た。時間切れだ。先にくらげが立ち上がり、私は後ろ髪を微かに引かれながらも、彼の後に続いた。
 男の前を通り過ぎようとした時、不意にくらげが立ち止まった。全く突然のことで、危うくその背中にぶつかりそうになる。彼は無表情に、男をじっと見下ろしていた。
 俯いていた男が顔を上げ、くらげを見やった。
 視線が合う。二人とも、何も言わなかった。
 バスの中から、何人かが怪訝そうに私たちを見ている。慌てた私は咄嗟にくらげの背中を押して、無理矢理バスに乗せようとした。
 その瞬間、私の目の端に何かが映った。男の隣に、誰かが座っている。思わず二度見する。が、その時にはもう消えていた。ただ見間違いではなかった。確かに、そこに誰かが居た。
 バスに入るよう、今度は私が袖を引っ張られた。
「……何か居たな」
 バスの一番後ろの席に座ってから呟くと、彼は至って何でも無いような口調で、「あの人には、見えてないようだったけど」 と言った。立ち止まったのは、それを確認するためだったのだろうか。
 ドアが閉まる音がし、バスが走り出す。私は背もたれの上にそっと身を乗り出し、後ろの窓から外を見やった。男は再び俯いて、地面を見つめていた。
「……教えてやった方がいいんじゃないか?」
 私の言葉に、くらげは無言で首を横に振った。彼は背もたれにもたれかかって、薄く目を閉じていた。何を見たんだ、そう訊こうとして、止めた。確かに、私たちが彼に教えたところで、信じてもらえるはずもない。きっと馬鹿にされていると思われて終いだろう。
「見えない方が、いいよ」
 目を閉じたまま、くらげが小さく呟いた。
 再び、窓の外を見やる。雨の中、男は俯きその額に自分の組んだ両手を当てていた。何かを祈るように、もしくは乞うようにか。
 バスは遠ざかり、男の姿はあっという間に小さくなって、見えなくなった。

 それから数回、バス停で同じ男を見かけたが、ある雨の日を境にぱったりと現れなくなった。不思議に思い色々嗅ぎ回った末、私は男がある程度立ち直り、仕事にも復帰したことを知った。
 そんなある日、バス停の前を通りすぎた際、ふと、ベンチの脇に見覚えのある黒い傘が残されていることに気が付いた。男の物だと思っていたが、違ったのだろうか。それとも男が忘れて、もしくは置いて帰ったのか。
 その傘も数日後には消えていた。誰が持っていったのか、私は知らない。
[ 2016/10/19 ] ◆etpFl2/6

[ 121758 ] 雨乞い

 私が小学校六年生だった頃の話だ。
 
 その年の冬、太平洋に近い街に雪が降り、幾年かぶりに、数十センチ積もった。
 朝起きると、窓の外の景色がいつもと違う。例年にない積雪に大人たちは迷惑がっていたが、子供たちはほとんど生まれて初めての真っ白な世界に胸を躍らせ、私を含め、実際小躍りした。その証拠に、私が普段より三十分早く学校に着くと、すでに校庭には多くの生徒の姿があった。
 その日、一時間目が体育の授業だったのだが、せっかく雪があるからということで、校庭の雪をかき集めて雪だるまを作ることになり。クラスの総力を挙げた結果、子供たちより背の高い巨大な横綱が完成した。
 頭にはちゃんとポリバケツを被せてあり、両腕は木の枝。右手はぼろぼろの軍手で左手は赤い手袋。花は黄色いお菓子の空き箱で、銀色の両目は、空き缶を逆さに埋め込み、さらに口には青色のホイッスルを咥えさせた。吹く穴に細い枝を差し込み、それでもって固定するというやり方だ。胸の三つのボタンは、色の違うペットボトルの蓋で、花の形をした名札も着けた。これもまず木の枝に名札を固定し、取れにくいよう胸のあたりに差し込んだ。
 彼は、『雪村君』 と名付けられた。名付け親は忘れたが、雪だるまは名前を付けると溶けにくくなるのだ、と誰かが話していたのは覚えている。
 笛と頭のポリバケツと名前以外は、全部裏山やグラウンドの周辺に落ちていたものだったが、皆、その出来栄えには満足げだった。
 雪村君は、ここなら日蔭の時間が長く溶けにくいという理由で、校舎とグラウンドの間、花壇の脇に安置された。完成を機に、せっかくということで、先生がカメラを持って来て、雪村君を囲んで皆で記念撮影をした。
 昼休み、校庭に遊びに出た際、何気なく雪村君を見やると、銀色の両目玉にそれぞれ赤と青の小さなマグネットがくっつけてあった。誰かが教室の黒板からとって来たのだろう。さらに口元が、チョークの粉だろうか、赤く色付けされていた。にんまりと笑っている。
 そう言えば眉毛が無いなと思った私は、足元にあった落ち葉を二枚拾うと、背伸びをして彼の目の上に押し込んだ。離れて眺めてみると、それまでただ笑っていた雪村君が、私のせいで少し困ったような笑みになっていた。
 その日の夜の天気予報では雪はもう降らないが、寒気はまだ居座り、最低気温が氷点下の日が何日かあるだろうとのことだった。
 翌日登校すると、雪村君がその首にマフラーを巻いていた。親切な誰かが家かお古を持って来たのか。これが昔話だったら、後日その親切な誰かの家には米俵が届けられていたところだ。
「あれ?」
 つい先ほど、校門前で一緒になった友達が言った。
「なあなあ、雪村君、ちょっと動いとらん?」
 確かによく見ると、昨日彼が立っていた位置と、若干違っているようにも見える。もっと校舎から離れてはいなかったか。今は、ほとんど壁にもたれかかっている格好だ。
 ただ今の位置の方が日差しを逃れやすい。親切な誰かが、マフラーを掛けてあげたついでに、より日陰の方へ移動させたのかもしれない。と私が言うと、友達も納得したようだった。
 私としては、彼が昨日よりも少し太って見えることの方が気になっていたのだが、頭の重さで横に膨らんだのだと、自分を納得させた。
 
 数日経ち、校舎の周りに積もっていた雪がすっかり溶けてしまった後も、雪村君は元気にずんぐり太っていた。
 その頃には、雪村君が日陰を求めて移動するということは周知の事実になっていた。具体的に言えば、東から西へ移動する太陽の動きに合わせて、校舎の陰から出ないように少しずつ身体を移動させるのだ。
 ついでに言えば、雪村君が居るのは丁度二階の私たちのクラスの真下であるため、窓か少し顔を出せば、彼の頭頂部を眺めることができる。一度、誰が雪村君を移動させているのか確かめようと思い、窓際の席の友人に頼んで、一日中それとなく監視してもらったのだが、犯人を突き止めるには至らなかった。といってもそんなことを気にしていたのはほとんど私一人で、見張りを頼んだ友人にしても、「たぶん、用務員の人じゃないかな」 と、まるで興味無さげだった。
 こんな事件もあった。昼休み中、下級生が悪戯で雪村君の所までホースを伸ばし、水をかけようとしたのだ。教室に居残っていた友達数人がいち早く気づき、事件は未遂に終わった。ただ、彼らが雪村君の危機に気付いた理由は、偶然窓の下を見たから、ではなく、「笛の音がしたから」 というものだった。
 もちろん、『ただの木枯らし説』 も有力ではあったが、一応クラス内では、『雪村君が笛で助けを呼んだ説』 で落ち着いた。
 そんな雪村君殺人未遂事件があってからというもの、何となくクラスの一部に、ふとした折にはちらと外に居る彼の様子を気遣うような、そんな雰囲気が生まれていた。
 
 また数日が経った。天気予報によれば、寒気の峠は過ぎたとのこと。太陽の光がどことなく暖かく感じられようになっていた。
 雪村君に関しては、明らかに一回り小さくなった。顔が傾き、小首をかしげているようにも見える。以前は固く閉まっていた雪も若干ゆるくなり、その日わたしが登校すると、ボタンが一つ外れ、片方の眉が剃られ、目玉の空き缶が数センチ浮き出し、鼻はもげてなくなっていた。
 さすがに憐れに思い、顔が崩れないように目玉を押し込み、新たな鼻は花壇にあった石で見繕ってやった。
 作業が済むと、ふと、雪村君の目が私を見つめていることに気が付いた。直している最中に偶然そうなったのか。チョークの口紅はほとんど消えていたが、笛を咥えた口元は、まだうっすらと微笑んでいた。
 ちなみにその日、用務員さんと話す機会があったので訊いてみたら、自分は雪だるまを動かしたことはない、とのことだった。友人に話してみたところ、「ふーん」 と言われただけだった。
 雪村君は相変わらず、陽のあたる場所には出ようとしない。それでもゆっくりと、着実に、彼の体は溶けていた。
 さらに追い討ちをかけるように、土曜と日曜、二日続けて雨が降った。これで雪村君の命運も尽きただろう。と誰もが思ったはずだが、月曜になって来てみると、彼は依然そこで生きており。その頭の上には大きなビーチパラソルがさしてあった。
 ただ、今回の犯人はすぐに知れた。校長だった。けれども、校長自身も傘をさしたはいいものの、雪村君が週末を乗り切れるとは思っていなかったようだ。
 それから数日、彼は生きていた。数えてみれば生後半月を越えていて、南国生まれの雪だるまとしては、驚異的な長寿だろう。
 
 温かく晴れた日の、二時間目、国語の授業中。
 窓の外、校舎のすぐ傍で、笛の音がした。
 クラス中が何となしに顔を見合わせ、担任もふと板書の手を止めた。まず、窓際の列の生徒たちが、首を伸ばして外を見やった。誰かが、「あ」 と声を上げた。教室内がざわめく。担任も含め、誰もが身を乗り出し、席を立ち、窓の方へと集まって来ていた。
 グラウンドに、雪村君が居た。
 いつも校舎の陰に隠れていたに彼が、何故、どうやってあそこまで移動したのか、未だ謎のままである。校長が怪しいという話もあったが、謎のままである。
 私たちの教室の真下からグラウンドまで、まるでナメクジが這った跡のように、雪の欠片が尾を引いていた。
 彼の身体はもはや原形をとどめておらず、直に当たる太陽の熱のせいかほとんど融解しかかっていた。そのほとんど溶けかかった身体の上に、何とか形を保った頭がへばりついている。形としては、目玉焼きに近い。
 雪村君は、まっすぐ私たちの教室を見つめていた。片腕が、溶けかかっているにしては不自然な程まっすぐ空に伸びており、何だか別れの挨拶をしているようにも見える。
 動機はそれぞれだろうが、気づくと皆、教室を飛び出していた。
 グラウンドに着くと、彼の身体はさらに崩れていており、先程空に伸びていた手は力なく倒れていた。鼻と片目とボタン全部とマフラーは移動中に落としたらしく、バケツがまだ頭に乗っかっていることが奇跡的に思える。
 クラスの全員がそろったところで、雪村君の残った右目の辺りの雪がごそっと崩れ、空き缶がグラウンドの上に転がった。
 担任が何かつぶやき、目を閉じ手を合わせた。クラスの三分の一くらいが、それに倣った。
 その後、残りの国語の時間は、雪村君の残骸処理にあてられた。
 私がスコップで彼の頭だった部分の雪をすくっていると、雪に埋もれて、小さな茶色の物体が出てきた。
 手に取ってみると、クルミだった。顔のパーツに使ったわけではなく、もしかしたら雪村君誕生の際、雪を転がして大きくしている最中に紛れ込んだのかもしれない。
 空にかざして眺めていると、一人の友人が傍にやって来て、同じようにクルミの実を見やった。
「頭から、こんなん出てきた」
 私が言うと、彼は格別興味もなさそうに、「ふーん」 と呟いてから、
「人の脳に似てるね」
 と言った。正直何言ってんだこいつと思ったが、確かに形といいその皺だらけの表面といい、人間の脳に似ていなくもなかった。
 グラウンド上の死骸はあっさりと片づけられた。
 かつて雪村君だった雪は全て排水溝に流され、ゴミはちゃんと分別して捨てられ、それ以外のパーツは元あった場所に戻された。ただ、彼の名札は教室の後ろにピンでとめられ、私たちが卒業するまで、そこにあった。
 
 雪村君が生まれた日、皆で撮った写真は、卒業アルバムに収録されている。
 写真の中の雪村君は、生徒たちと同じように両手でピースサインをしているのだが。
 たまに同窓会などで集まると、あの時雪村君にピースをさせたのは誰か、ということが話題になったりする。
 もちろん誰も自分ではないと言うし、こればかりは用務員のおじさんでも校長でもないだろうし、未だ犯人は謎のままである。
[ 2016/10/19 ] ◆etpFl2/6

[ 121760 ]

あ、すみません。
投稿ミスで、上の雪だるまの話のタイトルは、『雨乞い』 ではなく、『雪村君』 です。
[ 2016/10/19 ] ◆mZrkdgLY

[ 121826 ] 水溜め

 私が小学校六年生だった頃の話だ。
 
 十一月のある日。学校が終わり、放課後。少しばかり遠い寄り道をするため、自宅の前をそのまま通り過ぎた私は、街のほぼ中心に架かる地蔵橋の辺りまで差し掛かっていた。
 その日は同じクラスの友人が一人風邪で学校を休んでおり、私は彼の家にプリントを届けに行く最中だった。
 といっても私と友人はご近所同士ではなく、街の北側の住人である私に対し、友人は南側、しかも彼の家は南地区の住宅街を抜けた山の中腹あたりに建っている。ではどうして私がその役目を任されたのかといえば、単純な話、当時クラス内で彼の家の詳しい場所を知っている人間が、担任を除けば私しかいなかったからだ。
 友人は、くらげというあだ名のちょっと変わった男だった。
 何でも彼の家の風呂にはくらげが湧くらしい。所謂、『自称、見えるヒト』 だ。
 風呂に浮かぶくらげの他にも、彼は様々なものを見る。それは形のはっきりしない何かであったり、浮遊する光の筋だったり、随分前に亡くなっていたはずの私の知人だったりもした。
 彼曰く、「僕は、そういうのが見える病気だから」 だそうだ。その病気は感染症だとも言った。だから、自分には近寄らない方がいい、とも。
 
 地蔵橋を越えて、南地区に入る。空に広がる薄い雨雲には所々切れ間があって、そこから青い空が顔をのぞかせている。天気予報では朝から雨とのことだったが、今のところ天気はもっていた。
 鼻歌など歌いつつ、手に持った傘で、空中にアヒルのコックさんを描きながら歩く。
 南地区の住宅街を抜けると道は狭い上り坂になる。急な坂道をしばらく上っていると、前方に友人の家が見えてきた。
 周りを白い塀がぐるりと取り囲んでおり、その向こうの、えらく黒ずんだ日本家屋が彼の住む家だった。門柱にインターホンのようなものはなく、私は勝手に門をくぐり中に入った。
 広い庭を抜け、玄関のチャイムを押す。しばらくの間があって、ガラリと戸が開き、中から腰の曲がった老婆が出てきた。友人の祖母だった。
「どうも」
 軽くお辞儀をすると、彼女はその曲がった腰の先の顔をぐっと近づけて来た。まじまじと私を見やり、そうして顔中のしわと同じくらい目を細めて、「うふ、うふ」 と笑った。
「あの子は今日、風邪をひいて寝とるよ」
「あ、知ってます。それで、学校のプリントを持ってきたんですけど……」
 言いながら私が背中の鞄を降ろそうとすると、その動きを制するように、彼女の片手が上がった。
「まあ、お上がんなさい。お茶とお菓子があるけぇよ」
 一瞬どうしようかと迷ったが、彼女は返事も待たずに一人家の奥へと消えて行ってしまった。こうなっては仕方が無い。それに正直なところ、ここまで歩いてきて喉も乾いていた。
「……おっじゃましまーす」
 小声でつぶやき、傘と靴を玄関に置いて家の中に入る。以前くらげに家中を案内してもらったことがあるので、玄関を上がって左手が客間だということは知っていた。
 前に訪問した時と変わらず、一度に大勢がくつろげそうな大広間には、食事用のテーブルが一つだけぽつんと置かれているだけだった。
部屋の入り口辺りに立ったまま、しばらく部屋の様子を眺める。
 広いだけでなく天井も高い。友人宅は二階建てなのだが、この部屋だけが吹き抜けになっているようだ。壁には何人かの遺影が掛けてあった。その内の一つと視線が合い、私は慌てて目を逸らした。
 その内菓子とお茶が乗った盆を持って、祖母が現れた。
「まあ、まあ。そんなとこに立っとらんで、座りんさい」
 言われた通りテーブルに着くと、彼女も私の対面に腰を下ろした。盆の上の菓子はどれも高級そうで、差し出された色の濃いお茶は熱くて少し苦かった。
「部屋の中には、何かおったかえ」
 彼女が言った。初めは意味が分からなかったが、数秒、質問の意味と口の中の菓子を呑み込むと、私は急いで首を横に振った。
「うふ、うふ」
 彼女が笑う。
 言い忘れていたが、彼女もくらげと同じく、『見えるヒト』 なのだそうだ。その目は孫以上に様々なモノを見るという。
 それは例えば、形のはっきりしない何かであったり、雨の日に地面から湧き出て、空を埋め尽くす無数のくらげの姿だったり、随分前に亡くなったはずの彼女の夫だったりもする。
 以前、この部屋で夕食を御馳走になったことがある。その際、テーブルには一人分多く食事が用意され、彼女は何もない空間に向かって語りかけ、相槌を打ち、たまに楽しそうに笑っていた。
 今も、彼女には見えているのだろうか。
 しかし、私がそれを尋ねることは無かった。答えがイエスであってもノーであっても、どちらにせよ、私には何も見えないのだ。
 代わりに、友人の容態はどうかと訊いてみた。すると彼女は、顔の前で手を振り、
「こたぁないこたぁない、ただの風邪よ」
 と言った。その言い草に、私は何故か少しだけほっとしたのを覚えている。
 それから二人でしばらく話をした。学校での孫の様子はどうかと訊かれ、私は素直に証言した。授業は真面目に聞いている。休み時間は大抵本を読んでいる。友達はあまりいない。全体的に動きが遅い。ひょろい。白い。
 そんな口の悪い私の話を、彼女はじっと微笑みながら聞いてくれた。その際、話の中で私が彼のことを、『くらげ』 と呼んでいることを知ると、何故か妙に嬉しそうに、「うふ、うふ」 と笑っていた。
 ひとしきり喋った後、今度は私から尋ねてみた。
「あの、くらげって三人兄弟なんですよね」
 彼女は声には出さずゆっくりと頷いた。
「仲、悪いんですか?」
 くらげには歳の離れた兄が二人居るということは、以前彼自身から聞いて知っていた。そうして彼がそのどちらからも嫌われているとも。
 しかしながら、今考えてみてもぶしつけな質問だったと思う。
 さすがに今度は彼女も頷かなかった。ただ否定もしなかった。言葉もなく、その表情も変わらず、ほんの少し微笑みながら私を見やっていた。
 しばらく沈黙が続いた。
「えっと……、ごめんなさい」
 耐え切れず謝ると、「うふ、うふ」 と彼女が笑った。そうしてふと私から視線を外し、テーブルの上、自分の両手の中の未だ口を付けていない湯呑を見やった。
「あの子が、四歳くらいのころやったかねえ……」
 彼女のゆったりとした昔話は、二人しかいないはずの広間によく響いた。

 数年前。当時、幼かったくらげは幼稚園にも保育園にも通わず、この家で過ごしていたそうだ。父親は仕事で、医者であった祖父はまだ現役。二人の兄は学校があり、くらげの面倒はほとんど祖母である彼女が見ていた。とはいえ、彼はそれほど手間のかかる子ではなかったという。
「夕方になると、一人で庭に出て行ってねぇ……。玄関に座って、じぃっと二人のお兄が帰って来るのを待つんよ。帰って来たち、お帰りも言わん、遊んでも言わん。やけんど、毎日、毎日ねぇ。そいで、後から帰って来た方の後ろについて、家にもんてくるんよ」
 庭に出て兄の帰りを待つ幼いくらげの姿。何となくだがその光景は想像できる。私が知っている彼も、待たすよりは待つ方だ。
 けれども、その日は少し様子が違っていたそうだ。
「二人のお兄は帰って来たけんど、あの子の姿が見えんでねぇ。家にもおらん、庭にもおらん。二人に聞いても、どっちも、『見とらん』 言うろうが。あの時は肝が冷えてねぇ……」
 それから、彼女と二人の兄でそこら中を探し回ったが、くらげの姿はなかったそうだ。その内、連絡を受けた祖父も帰ってきて一緒に探したが、見つからなかった。
「そろそろ日も落ちてくる。こらぁもういかん警察じゃと言うてな。……そん時よ。下のお兄が、『おった』 言うたんよ」
 いつの間にか、私はお茶も飲まず菓子も食べずじっと彼女の話に聞き入っていた。
 話を続ける代わりに彼女はふと首を曲げ、ある方向を見やった。私も釣られるように同じ方を見やる。
 その視線の先には花の絵をあしらった襖があった。押し入れのようだ。
 もしかして、くらげはあの押し入れの中に居たのだろうか。
「この家ん外の、塀の向こうは竹林になっとろうが」
 彼女の言葉に私は小さく頷く。確かに、ここに来るときにも見たが、この家の東側には竹林が広がっている。
「あそこは昔畑でねぇ。そこで使われとった水溜め。……そん中に、おったんよ」
 そう、彼女は言った。
 彼女が言う水溜めとは、随分昔にその竹林が畑であった頃、農業用の貯水槽として使っていたものらしい。
 水溜めはコンクリート製で形はほぼ正方形、一辺は大人の背丈程、山の斜面に半ば埋め込むようにして置かれているのだそうだ。昔は山から水を引いて溜めていたのだが、今は蓋がしてあり、中は空だという。
 幼いくらげは、その中に居たのだ。
 他の三人がそこに駆け付けた時、水溜めの蓋は僅かに開いていた。下の兄に訊くと、見つけた時は完全に閉まっていて、開けようとしたが鉄製の蓋は重たく、少しだけずらすのが精いっぱいだったという。
 くらげが水溜めの底から引き揚げられた時、四歳の彼は、泣いてもいなければ、怯えてもいなかったそうだ。
 祖父が何故こんなところに居たのかと尋ねると、幼いくらげはこう答えた。
 ――お兄ちゃんと一緒に入った――
「そう、言うたんよ」
 そこで初めて、彼女は自分の茶を飲んだ。
 二人の兄は二人とも、「知らない」 と答えたそうだ。
 くらげが一人で水溜めに上り、落ちたのではないことははっきりしている。中に入るには鉄製の蓋を外さなければならないし、誤って落ちたのだとすれば、一つの怪我もなかったことが不自然だ。
 けれども、くらげは水溜めでの出来事については、それ以上何を訊かれても一切答えなかった。二人の兄の内、どちらがやったのかと訊いても、正直に言いなさいと叱っても、俯いて頑なに口を閉ざし続けた。
 そんな弟を、上の兄はまるで興味なさげに、下の兄はまるで理解できないといった風に眺めていたという。
 結局原因も理由も犯人も分からないまま、この騒動は幕を閉じることとなった。
 ただ、その日以降、くらげが外で兄の帰りを待つことは無くなったそうだ。

 語り終えると、彼女は二口目の茶をゆっくりと口に運んだ。
「はよう飲んでしまわんと。茶が冷めようが」
 彼女の言葉に、私ははっと我に返った。それは、私のぶしつけな質問に対する長い長い返答だった。
 二人の兄のうち、どちらかが彼を閉じ込めたのだろうか。考えるほど嫌な気分になりそうだったので、私は封を開けた菓子を口に放り込むと、残りのお茶を一気に飲み干した。
「悪いんですね。仲」
 つまりはそういう事だろう。しかし、彼女は否定も肯定もせずただ、「うふ、うふ」 と笑うだけだった。
 その後、いつまでもご馳走になっているわけにもいかないので、私はおいとますることにした。くらげの様子を見て行こうかとも思ったが、何だか恩に着せるような行動に思えて嫌だったのと、風邪がうつると面倒なので止めておくことにした。
「あの子はねぇ、まあ、よう変わっとるけんど……」
 玄関にまで行く途中、私の後ろで彼女が言った。しばらく待ってみたが、その続きはなかった。なので私は振り返り、彼女に向かって答えた。
「知ってます」
 彼女が私を見やり、「うふ、うふ」 と笑った。私も笑い返す。
私の見解としては、彼はひどく生真面目で、休み時間は大抵本を読んでいて、友達はあまりおらず、全体的に動きが遅く、ひょろく、白く、そしてえらく変わってはいるけれど、少なくとも、まあ、悪い奴では無い。
 最後に本日の目的であったはずのプリントを渡し、「ご馳走様でした」 と言って家を出た。空は相変わらず曇っていたが、まだ雨は降っていないようだった。

 門を抜け、私はふと、先ほどの話に出てきた東側の竹林を見やった。長く青い幾本もの竹が、ざらざらと、風に吹かれてみな同じように揺れている。
 足が向いた、という言葉があるが、あの時の私がまさにそれだった。いつの間にか、私は家を囲む塀に沿って、竹林の方へと向かっていた。
 昔は畑だったというその場所には、過去の名残が微かに残っていた。急峻な斜面を段々に削って畑にしていたらしく、崩れかかった石垣が何段も連なっていた。上下の畑をつなぐ道らしき跡もあった。
 一瞬躊躇するも、私はその薄暗い竹林の中に足を踏み入れた。
 思っていたよりも近く。少しばかり歩き、石垣を数段上った場所にそれはあった。各辺が二メートルほどの、ざらざらした粒の荒いコンクリートの箱。水溜めは、最初からこうだったのか、年月がそうさせたのか、いやに黒っぽかった。
 一枚蓋かと思っていたのだが、水溜めは、長方形の薄い二枚の鉄板で蓋がされていた。動かそうとしてみたが、ちょっとやそっとの力ではびくともしない。よくよく見てみると、二枚の蓋は中心が少しだけずれて隙間が空いていた。
 そっと中を覗いてみる。
 暗い。水溜めの中は、まるで墨を溶かしたような暗闇だった。隙間から差し込む微かな光が、辛うじて湿り気を帯びた内部をほんの少しだけ照らしている。
 ふと、暗闇の中に何かの気配を感じた。昆虫か小動物だろうか。何本もの足を持つ生き物が、水溜めの中を這いずりまわっているような。
 風もないのに、頭上でざらざらと竹が揺れた。
 その瞬間、水溜めの中の、『それ』 が私に向かってぐっと身体を伸ばしてきた。
 もちろんそれは想像上の出来事でしかなかったが、私は思わずのけ反り、危うく水溜めの上から転げ落ちそうになった。
 蓋の隙間からは何も出てこない。ただ、中を覗いている間、私は自分がほとんど息をしていなかったことに気が付いた。
 気が付けば、ここに来るとき自然に足が向いたように、今度も勝手に私の足は竹林の外へと向かっていた。
 幼いくらげは、見つけてもらうまでの間ずっとあの中に居たのだ。
 私は思う。もしもあの中に閉じ込められたのが、五歳の頃の私だったらどうなっていたか。きっと泣き叫んで、閉じ込めた奴を絶対に許さなかっただろう。
 上の兄がやったのか、下の兄がやったのか。二人の共犯ということもあり得る。その時ふと、二人以外の誰かという可能性に思い至った。
 祖母の話によれば、くらげは、「お兄ちゃんと一緒に入った」 としか言わなかったのだ。
 しばらく考え、匙を投げる。
 誰が犯人にせよ、くらげはそれ以上何も話さなかったのだ。そいつを庇っていたのだろうか。彼らしいかなと思う反面、理解はできなかった。

 竹林を抜け、家の門の前まで戻って来た時だった。
 門前の坂道を、誰かが自転車をついて上ってきていた。知らない顔だったが、見覚えのある高校の制服を着ている。
 この家の先には山しかなく、私のように何か用事のある者でなければ、彼はこの家の次男であるはずだった。
 似てない。と最初に思ったのはそれだった。背が高く、どこか浮ついた雰囲気がある。
 すれ違う際、彼は、『何だこいつ』 とでも言いたげな目でこちらを見やった。むっとした私が同じような目で見返してやると、彼は目を瞬かせ、小さく肩をすくめて門の内へと入って行った。
 しばらくの間その背を眺めた後、短く息を吐き、私は歩き出した。
 自分だったら、ぶん殴ってる。
 雨はまだ降ってはこないようだった。そんな中、私は一歩ごとにわざと大きく足を蹴り上げ、手にした傘で空中に描いた巨大なアヒルのコックさんをバッタバッタと切り伏せながら、下手に見える街並みに向かって急な坂道を下りて行った。
[ 2016/10/20 ] ◆etpFl2/6

[ 121891 ] 小舟

 私が中学生だった頃、一人の友人から聞いた話だ。



 彼がまだ十歳になる前のことだったそうだ。

 季節は夏。彼は当時、生まれ故郷の町から山を一つ越えた海沿いの小さな集落、そこに住む親戚の家に世話になっていた。
 友人と私は同じ町の生まれなのだが、彼には小学校に上がってから数年間、各地の親戚の家を転々とした時期があった。
 その日の午後、学校の授業を終えた彼はまっすぐ家には帰らず、道の途中、集落のはずれにある浜辺に座り一人海を眺めていた。
 ごつごつした岩山に囲まれた浜辺は狭く、辺りに人影はない。足元には満潮時に打ち上げられた木くずやブイや発泡スチロールなどの漂着ゴミが行儀よく一列に並んでいる。
 そこは、地元の人間にも忘れられたような、静かな海岸だった。
 学校が終わり日暮れまでの数時間。彼はその海岸でよく、他に何をするでもなく海を見て過ごしていた。
 彼がそれを見つけたのは太陽が幾分西に傾き、そろそろ夕方になろうかという頃だった。
 白波が引いた波打ち際に、何かが転がっていた。沖から運ばれて来たのだろうか。陽の光を反射して、ちりちりと光っている。
 ふと興味を覚えた彼は腰を上げて近寄り、次の波が来る前に拾い上げてみた。
 その物体については最初、貝殻かと思ったそうだ。
 それは、一対の皿を向い合せてぴたりと重ね合せたような、二枚の半球状のパーツからなっていた。形はどら焼きに近く、大きさは手のひら大。色はミルク色。表面にはエナメル質のような光沢に加え、縁の辺りに針で開けたような小さな穴がいくつも開いていた。
 貝殻だと思って手に取ってみたものの、そのような特徴を持つ貝類を彼は知らなかった。それに、もしそれが二枚貝だとしたら、蝶番がどこにも見当たらないのも妙な点だ。
 指先で叩いてみると、乾いた金属音がした。中は空洞になっているようだが、軽く振ってみても音はしない。
 果たしてこれは貝なのか、それともまた違う別のものだろうか。
 いくら眺めてみても正体は分からず、彼はそれをランドセルの中に仕舞い込み、持ち帰ってから改めて調べることにした。
 当時世話になっていた親戚の家は、浜辺からそう遠くない海沿いの地にあった。
 帰宅後、居間にいた叔母に帰ったことを告げてから、彼は自分にあてがわれた二階の部屋と向かった。机に腰を下ろし、鞄をひっくり返し中身を机の上に広げる。そうして本棚から海の生き物に関する図鑑を取り出した。
 貝類の項目を中心に調べてみたが、該当しそうな生物は見当たらなかった。
 表面にあいた無数の穴は呼吸孔のように見えたが、それは、アワビのような一枚貝に多くみられる特徴らしく。やはり単純な二枚貝ではないのかもしれない。
 その内、階下から夕食が出来たと呼ぶ声がした。返事をして、開いた図鑑の上に貝殻を乗せたまま、部屋を後にする。
 一階に降りると、居間にはやはり叔母だけが居た。漁師という職業柄か、彼はまだ叔父と一緒に夕食をとったことが無かった。
 叔母は彼に背を向け台所で何か用事をしており、電源の入ったTVだけが楽しげに喋っている。
 食事の際、叔母は一度だけ彼の方を振り向き、「おかわりは?」 と訊いた。彼が首を横に振ると、少しだけ笑みを浮かべ、「そう」 と言った。
 夕食を終え、二階の自分の部屋へと戻る。室内の明かりをつけ、彼はふと動きを止めた。
 部屋の中、何かが違っている。見ると、図鑑の上に置いたはずの貝殻が床に落ちていた。風でも吹いたのかと思い、窓の方を見やる。
 窓の外はとっくに暗くなっていた。ガラスの向こうには、黄色い月がぽつりと浮かんでいる。辺りはしんとしていて、外の虫たちの鳴き声が、やけにはっきりと聞こえた。
 そのまましばらくの間、彼は閉じた窓の向こう側を眺めていた。そうして机に座ると、拾い上げた貝殻を図鑑の脇に置き、調べ物を再開した。



 その日の夜、彼は夢を見た。
 彼は一人、緩やかな坂道を上っていた。時刻の感覚は無かったが、辺りの暗さから見て、真夜中のようであった。
 歩いているのは、見覚えのない道だった。閑散とした林の中をまっすぐに伸びている。路肩には所々等間隔に腰の曲がった古びた外灯が立っていて、舗装されてない道を照らしていた。
 歩みながら振り返ると、はるか後方までずっと同じ景色。違いはそれが上りか下りかだけだ。
 彼は寝巻のままだった。明かりの類は何も持っておらず、代わりに何故か今日海辺で拾ったあの貝殻を手にしていた。
 背後から吹き上がって来た風に、辺りの木々たちが無言で身じろぎをする。
 夢の中で、彼はそれが夢であることに気が付いていた。とはいえ、明晰夢と呼べるほどはっきり意識できたわけではなく、ただぼんやり、そうなんだろうな、と思ったのだった。
 また彼は、全く知らない道であるにも関わらず、この坂道がどこへ続いているのか、自分がどこへ向かっているのかを理解していた。
 海だ。この坂道を上りきれば、海が見える。
 ただ同時に、漠然とした疑問もあった。それは海へと向かう理由だった。
 この道は海へと続いている。それは分かる。ではどうして、自分は海を目指して歩いているのだろう。
 ぼんやりとした思考がそこに行きついた時だった。
 足の裏に微かな痛みを感じた。
 その瞬間に夢は覚め、気付けば彼は現実の中に佇んでいた。
 あまりの唐突さに、まだ夢の中に居るのではと錯覚しかけたが、道を照らしていたはずの外灯と月は消え、代わりに目の前には、見渡す限りの暗闇が広がっていた。
 夜風が身体を撫でていく。かすかに葉がすれる音と、夜鳥の鳴き声がした。
 目が慣れてくるにつれ、彼は、そこが叔父の家から十数メートルほど離れた場所であることを知った。彼が立っていた場所のすぐ後方に家があった。玄関の戸が開いていて、明かりの消えた家の中は、周囲の闇よりさらに濃く暗い。
 彼には、部屋の戸を開けた記憶も、階段を下りた記憶も、玄関をくぐった記憶もなかった。
 無意識のうちに、ここまで歩いてきたのだろうか。
 再び、足の裏に痛みを感じる。見ると彼は靴を履いておらず、どうやらかかとに小石か何かが食い込んでいるようだった。
 地面に座り込んで傷の確認をしようとした時、乾いた音とたてて、彼の右手から何かが滑り落ちた。何か手に持っていたらしい。しゃがみ込み再び拾う。
 暗闇の中、目を凝らす。それは浜辺で拾った貝殻だった。そういえば、夢の中でも彼はそれを手にしていた。
 貝殻を持ったまま、彼はしばらくその場に立ち尽くしていた。しかし、考えたところで何かが分かるはずもなかった。
 その内、小さく首を横に振ると、彼は足の裏の皮が破けていることを確認してから、家へと戻った。寝ている者を起こさないよう、慎重に汚れた床と足を洗い、二階へと上がり、布団にもぐりこむ。
 間もなく彼は二度目の眠りに落ちた。今度は勝手に起き上がるようなことは無く、夢も見なかった。



 次の日は学校が休みだった。幾分朝早く起きた彼は、朝食を食べ終わると、叔母に麦茶入りの水筒を用意してもらい、家から少し歩いたところにある小さな漁港へと向かった。
 昨夜のことは、二人には話さなかった。話したところで余計な心配をさせるだけと考えたからだ。
 晴れやかな日だった。朝の漁港はしんとしており、穏やかな波の上ではロープで繋がれた小型の漁船が何隻か、舳先にとまる海鳥と共に揺れていた。
 松林の脇を通り抜け、途中で、『く』 の字に折れた防波堤を進む。
 防波堤の先端では、一人の老人が釣り糸を垂らしていた。木で出来た釣り具箱を椅子にして、眼前の海をぼんやりと見つめている。
 彼は老人に近づき、その隣に腰を降ろした。老人が、ちらりと彼を見やった。しかし言葉はなく、その視線はまた海へと向けられた。そのまましばらく二人で海を眺めた。
 彼らの背後、どこかで遠くの方で鳥が鳴いた。
「……また家を追ん出されて来たか」
 老人が言った。
「違うよ」
 彼が言った。
 またしばらく、無言が続いた。ささくれた麦わら帽子を頭に乗せ、身体は日に焼けて黒く、対照的に伸び放題の髭や眉ははっきり白い。
 老人は彼にとって、この集落にやって来てから出来た唯一の友人だった。
「釣れた?」
 少し声を大きくして尋ねる。
「釣れん」
 短く呟くように、老人は答えた。確かに、すぐ足元に置いてある魚籠は空っぽだった。
 老人は、その集落ではそれなりに有名な人物であり、またそれなりに避けられてもいた。
 死体を釣る男。老人はそう呼ばれていた。
 この漁港で、老人が釣り上げた水死体は数十体にも上る。その噂は、僅かに誇張された分を除けば、真実だった。
「ねえ、みちさん」
 名前を呼ぶと、老人はゆっくりと彼を見やった。
「みちさんは、これ、何だと思う?」
 彼はそう言うと、昨日拾った貝殻をポケットから取り出し、老人に見せた。老人はゆっくりとその奇妙な物体を見やった。帽子の下の目がすっと細まり、日に焼けた染みと皺だらけの手が伸びて来て、貝殻をつまみ上げた。
 彼は老人に向かって、それを拾った経緯と、昨日の夜の出来事を短く話した。老人は、貝殻を眼前にかざし、しげしげと見つめながら、彼の話を聞いているようでもあり、全く聞いていないようでもあった。
「……中に、何かおるな」
 ぼそりと、老人が言った。
「声がしよる」
 老人の言葉に、彼は何度か目を瞬かせた。
 貝殻を返してもらい、自分の耳に貝殻を当ててみる。目を閉じ、耳をすます。しかし何も聞こえなかった。鼓膜に意識を集中させる。風に木の葉がこすれる音、コンクリートを叩く波の音、セミと海鳥の鳴き声。やはり、貝殻からは何も聞こえてこない。
「僕には、聞こえない」
 そう彼は呟いた。しかし反応はない。老人は少しだけ耳が悪かった。
「みちさんは、これを、何だと思う?」
 声を大きくして、同じ質問をする。老人は、先ほどからピクリともしない浮きを眺めながら、「……分からん」 とだけ言った。
 それから昼になるまで、彼と老人は二人で海を眺めていた。その間老人の竿は一度も反応せず、魚一匹もしくは誰一人、釣り上げることはなかった。


  
 それは、昨晩とまるで同じ夢だった。
 彼は一人、夜の道を海へと向かって歩いていた。
 どこまでもまっすぐな、代わり映えの無い緩やかな坂道。点在する外灯。道の両脇に生える雑草と木々。寝巻のまま、手の中にはあの貝殻がある。
 全てがまるで同じだった。ただ彼は、自分が昨晩よりも目的地の海へと近づいていることに気が付いていた。
 彼は歩いた。相変わらず、何故自分が海へと向かっているのかは分からないまま、それでも彼は、はっきりとした足取りで坂道を上り続けた。
 前方、坂道が途切れているのが、うっすらと見えた。峠だ。あと少しで海が見える。
 不意に目が覚めた。
 いきなり世界が切り替わる感覚に、彼は危うく転びかけた。
 闇夜の中、彼は幾分時間をかけて辺りを見回し、自らが置かれた状況を理解した。
 家から学校へと続く道の途中に、彼は居た。家を出て昨晩よりもずっと長い距離を歩いてきたようだ。
 自分の右手をそっと見やる。彼は貝殻を握っていた。それは、つい今まで見ていた夢がそうであったように、昨晩とまるで同じ状況だった。
 夢遊病、という言葉が漠然と頭をよぎる。その言葉が意味する症状も知識としてある。
 自分は病気なのだろうか。自覚はまるで無く、少なくとも今まで同じような経験をしたことは無いはずだった。しかし現実に今こうしてここに立っている。しばらく経って彼が出した答えは、そうなのかもしれない、というひどく曖昧なものだった。
 その内、思い出したように足がひどく痛みだした。外灯の下に行き照らしてみると、昨日けがをした場所が再び破けており、さらにどこかにぶつけたのか、片足の小指の爪が割れて血がにじみ出していた。小さな切り傷や擦り傷もいくつかある。
 痛みをこらえながら戻ると、家には明かりが灯っていた。玄関へと近づくと、叔母の声が聞こえた。電話だろうか、誰かと話をしているらしい。その声からして、彼女は明らかに気が動転しているようだった。
 不意に、懐中電灯の光が彼を照らした。見やると、山の方へと向かう道から、叔父がやって来ていた。彼を見つけると、飛ぶように走ってきた。一体何をしていたんだと怒鳴り、彼に向かって手を振り上げた。
 しかし、その手が彼を叩くことはなかった。
 叔父は振り上げた姿勢のまま、唖然とした表情で、彼の血だらけの素足を見やっていた。
 家の中から叔母が出てきた。彼女もまた、彼を見やると、言葉もなくただ呆然とその場に立ち尽くした。
「ごめんなさい」
 二人に向かって、彼はそう言った。
 先に我に返った叔父が上げていた手を降ろし、無言で家に入るよう促した。どこに行っていたのか等は聞かれず、怪我の処置をしてもらった後、その日は朝まで一階の居間で眠るように言われた。
 居間に布団を敷き、ぎこちのないまどろみの中、部屋の外で二人が話している声がぼんやりと聞こえた。「もし、こういうことが続いたら……」 叔母の声だった。 「声が大きい」 叔父が言った。それ以上は何も聞こえなかった。
 彼は、薄い掛布団の中に頭までもぐりこんで、眠った。


 
 次の日、昼過ぎに家を出た彼は、その日も漁港に居るはずの友人の元へと向かった。朝、叔父と叔母は彼を病院へ連れて行くかどうかを話し合っていたが、結局もう少し様子を見ることにしたようだった。
 防波堤の先、昨日と全く同じ場所に老人は居た。その服装も、釣り糸を垂らす位置も前日と全く変わらず、夜通し釣りをしていたと言われても信じることが出来そうだった。
 隣に座ると、老人が彼を見やった。
「……また家を追ん出されて来たか」
 いつものように、老人が言った。
「違うよ」
 同じく、いつものように返事をする。老人は、いつもよりほんの少し長く彼を見やってから、再び海に視線を向けた。
「釣れた?」
 今度は彼が尋ねる。老人は無言だった。おそらく聞こえなかったのだろう。彼はちらりと魚籠の方を見やった。すると、いつも空っぽの魚籠の中に、青い色をした何かが入っている。
 首を伸ばして魚籠を覗き込む。妙な色形の魚かと思ったら、それはただの青いゴム手袋だった。これが今日の釣果ということらしい。
 彼はその手袋に触れようとした。
「……触らん方がええぞ」
 唐突に、老人が言った。
「まだ、指が入っとる」
 その言葉に、彼は魚籠の中に伸ばした手をそっと引っ込めた。老人を見やる。どうやら冗談では無いようだった。再び視線を落とすと、その青いゴム手袋には確かに妙に膨らんでいる箇所があった。
 彼は老人の異名を思い出していた。
 死体を釣る男。
 その噂が事実であることは知っていたが、実際に釣り上げたところを見るのは初めてだった。
 ゴム手袋ということは、指の持ち主は漁師だったのだろうか。溺れて亡くなり、バラバラになって海を漂っていたところを、老人に釣り上げられたのか。
 老人はそれ以上何も言わず、指が答えるわけもない。
 彼は老人の横に座り直した。欠けた人間の一部がすぐそばにある。しかし、嫌悪感は無かった。老人が居て、傍の魚籠に人の指がある。それが当たり前であり、ごく自然なことのように思えた。
 しばらく、二人とも無言でいた。
 海面の浮きに反応はない。空を飛ぶ海鳥の影がすぐ足元を一瞬で横切っていった。昨日よりも照りつける日差しが強く、セミの鳴き声がうるさい。座っているだけでじわりと汗が滲んでくる。
 ふと、何かが彼の頭に乗せられた。見やると、それは老人の麦わら帽子だった。
 老人は何事もなかったかのように釣りをしている。初めて見る老人の頭は、額が広く、髭と同じ色をした白髪があった。
 老人の帽子は大きくつばも広かったので、その陰の下に小さな彼の身体はほとんど隠れてしまった。
 ありがとうとは言わなかった。老人も何も言わなかった。しばらくして、彼は持参してきた水筒の蓋にお茶を注ぎ、老人に差し出した。老人はそれを受け取り、一口飲んで彼に返した。やはり、言葉は何もなかった。
 そのまま、数時間が経った。辺りはまだ明るいが、陽は大分西の方に傾きかけている。
 帰ろうと思い、彼は立ち上がった。老人はまだ釣りを続けている。帽子を脱いで老人の頭の上に戻し、そのまま立ち去ろうとした。
「……船かもしれんなぁ」
 老人の言葉に振り返る。意味が分からず、彼は尋ね返した。
「船?」
「中に人がおって、海から来よったんなら、船じゃろう」
 老人は、それ以上何も言わなかった。
 彼はズボンのポケットに手を当てた。あの貝殻は、今日も持ってきていた。何故かは分からないが手放してはいけないような気がして、捨てる決心もつかず、ポケット入れたまま持ち歩いていたのだった。
 船。形こそ彼が知っているものと違ったが、それが船であるという考えは、不思議なほどしっくりと来た。あの夢のことを考える。二日続けて見た、海へと向かう夢。
 何か形の無いものが、ぴたりとはまる感覚があった。
 自分は今日もあの夢を見るだろう。根拠は何もなかったが、彼ははっきりとそう思った。
 しかし、再び家の者に迷惑をかけることは避けたかった。足の怪我だってひどくなるかもしれない。
 彼は隣の友人を見やった。老人は釣竿を手に、いつものようにじっと海を眺めていた。どうしたらいいかと尋ねても、老人はきっと、「分からん」 と言うだけだろう。
 彼は一人で考え、答えを出した。
 着ていた上着を脱ぎ、防波堤の上に広げる。
 そうして、再び老人の隣に腰を下ろし、広げた上着の上に寝転がった。横向きに膝を丸めて目を閉じる。
 昼間に比べれば、刺すような陽の光は幾分弱まったものの、コンクリートの堤防にはまだ十分熱が残っており、広げた上着を通してそれが伝わってきた。
 夜に家で眠るから問題になるのだ。だったら、先にここでひと眠りし、夜は起きていればいい。そうすれば少なくとも、家の者を悩ませたり、足の裏の怪我がひどくなることは無いだろう。
「ねえ……、みちさん」
 寝転がったまま、目を閉じたまま、呟くように彼は尋ねた。
「……死んだ人って、どうやって釣るの?」
 おそらく聞こえてなかったのだろう。老人は何も言わなかった。答えを待っているうちに、いつの間にか彼は眠りに落ちていた。



 あの道を、歩いていた。
 二日間見た夢と同じ道。右手にはあの貝殻。ただし、その日の夢の内容はこれまでとは少しだけ違っていた。まだ辺りが暗くなりきっておらず、夢の中の彼は寝巻ではなく靴も履いていた。
 峠まであと少しの場所に彼は居た。
 歩調を早める。すぐ前方に見える、坂道の終点。その先には、ほのかに暗くなり始めた空が広がっている。三日間かけて、彼はようやくたどり着いた。
 峠に立った彼の目に、海が映った。
 意外にも、海はすぐ近くにあった。
 今まで上ってきた緩やかな坂道とは真逆の急な下り坂が、曲がりくねりながら海へとつながっている。
 下り坂の終点。そこには、小高い岩山に囲まれた狭い浜辺があった。
 見慣れた風景。学校帰りにいつも寄る、あの貝殻を拾った場所だった。
 とはいえ、近くにあるはずの民家や登下校路は見当たらず、見覚えのない景色の中に突如現れたそれは、一枚のジグソーパズルの絵の中に一つだけ全く別のピースがはめ込まれているかのような、ひどくちぐはぐなものだった。
 海岸には、大勢の何かがいた。遠目にもそれが分かった。
 それらは人の形をしていたが、人とも言い切れない、おぼろげな何かだった。小さな浜辺にひしめき合い、ゆらゆらと揺れている。
 彼は坂道を下り始めた。海に近づくにつれ、彼はあの海岸にたたずむ全員が、こちらを見つめていることに気が付いた。まるで、彼が来るのを待っているかのように。
 唐突に、罪悪感にも似た感情が湧いてきた。転ばないように注意しながら、小走りで坂を駆け下りる。
 その間にも徐々に陽は傾いていく。
 急な坂道を下りきり、海岸にたどり着いたころには、山の向こうに落ちる夕日が、海をオレンジ色に染めていた。
 海岸に居た大勢の何かは、彼が到着すると、一斉に左右によけ海までの道を開けた。
 それらは、人の形をした靄のようでありながら、ちゃんと色がついていた。はっきりとは見えずとも、大まかな服装や年齢、男女の違いくらいは見て取れた。中には、一部体が欠損しているように見えるものもいれば、彼と同じくらいの背丈のものもいた。
 それらは、声を発することはしなかった。ただじっとその場に立ち尽くし、彼を見つめていた。
 走ってきたせいで乱れた息を整えながら、彼はゆっくりと、彼のために作られた道を海岸まで歩いた。
 夢の中で、彼は理解していた。自分がしてしまったこと。そうして、自分がこれからしなければならないこと。
 寄せてくる波が、足先に当たった。一瞬躊躇のような感覚を覚えるも、彼はそのまま海の中へと進んだ。そうして太腿が浸かるくらいの場所で、一度後ろを振り返り、彼を見つめる大勢の何かに向かって、頭を下げた。同時に何か言ったはずなのだが、言葉にならなかった。夢の世界には音がないのかもしれない。
 そうして彼は、右手に持っていた貝殻を、海の中に離した。
 その瞬間、一際大きな波が彼の背中にぶつかった。水しぶきが跳ね、思わず浜の方へよろける。再び見やった時にはもう、あの貝殻はどこにあるのか分からなくなってしまっていた。
 ふと、浅瀬に立つ彼の横を、誰かが通り過ぎていった。夕日に染まる沖へ。段々と深くなる浜を、足、腰、肩、頭と水の中に消えていく。一人、二人、それ以降は数えられなかった。大きいものも小さいものも、男のようなものも女のようなものも、腕が無いものも足が無いものも。皆、沖へと向かって進んでいく。
 今度は彼がその様子をじっと見やる番だった。
 どれほどの時間そうしていたのか。随分と長い時間がかかったようにも感じた。最後の一人が海中へと消え、気が付けば、彼はただ一人浜辺に取り残されていた。
 空が赤からに紺色に移り始め、空よりも先に海が黒く沈んでいく。
 彼は、腰まで海水に濡れながら、海と空の色が移り変わるさまを、ぼんやりと眺めていた。
「風邪をひくぞ」
 後ろで、声がした。
 振り向くと、浜辺に老人が立っていた。いつの間にか、彼が下ってきたはずの一本道はなくなっていて、代わりに、そこには普段使う家から学校へとつながる道があった。
 どのタイミングで夢から覚めたのか、彼には分からなかった。すでに辺りは十分暗い。老人は釣り道具と一緒に、彼が寝る前に敷布団にしていた上着を肩にかけていた。海から上がると、今更ながら足の傷に海水がしみてちくちく痛んだ。
 夢の中で彼が気づいたこと、理解したこと、人のような何かに頭を下げた時に発したはずの言葉。すでにそれらは遠い過去の出来事のようで、普段見る夢がそうであるように、はっきりと思い出すことはできなかった。
 あれは本当に船だったのか。だとしたら、誰が乗って来たのか、誰が乗って行ったのか。
 老人から上着を受け取る。手に取るとまだ温かく、太陽の匂いがした。
 ただ少なくともこれで、家の者に心配をかけることもなくなるだろう。それはやはり根拠のない確信だったが、実際その日以来、彼の夢遊病はぴたりと止んだ。
 そうしてもう一つ、彼には確信していることがあった。それは今までがそうであったように、ここでの生活もまた、長くは続かないだろうということだった。
 老人が、彼を置いて一人帰ろうとしている。
 上着のボタンを止めながら、彼はその背中に声をかけた。
「ねえ、みちさん」
 老人は返事をしない。それでも構わず、彼は言った。
「魚って、どうやって釣るの?」
 それは彼にとって、死体を釣ることと同じくらい素朴な疑問だった。
 老人が立ち止まり、振り返った。聞こえたのか、聞こえていないのか、どちらでも良かった。
 彼は小走りで老人に追いつくと、この耳の遠い友人に向かってはっきりと、今度はちゃんと聞こえるように、同じ言葉を繰り返した。
[ 2016/10/21 ] ◆etpFl2/6

[ 121962 ]

ttp://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/5120350.html
「コワイシャシン」は掲載済みですか?
[ 2016/10/23 ] ◆-

[ 121990 ] 桜の木の下には

 私が小学校を卒業し、中学生になろうかといった頃の話だ。
 
 三月下旬。その日は地区の子供会が毎年行っている花見の行事があり、私は昼ごろから、母を連れて、大きな枝垂桜がある花見会場へと向かっていた。
 昨晩ぱらついた小雨は明け方には止んでおり、他の山桜の様子を見ても心配していたほど散ってはいないようだ。
 目的の桜は町の南に位置する山の中ごろにあった。昔は名士の家だったそうだが、今は改築され、公民館として使われている屋敷の庭の隅に、その立派な根を張っている。
 私たちが着いた時にはもう花見は始まっていた。庭にはゴザと長机が準備され、子供用のジュースにお菓子、大人用の酒とつまみが並べてあった。見れば、大人たちの半分以上は早くも出来上がっており、子供たちは菓子をつまみにおしゃべりをしたり、木の枝や丸めた新聞紙でチャンバラをしたりと、それぞれ好き勝手に遊んでいる。
 今日の私の仕事は、体の弱い母をここまで連れて来ることと、酔った母を無事家まで連れて帰ることだった。
 すでに仕事の半分を終えた私は、母を酔っ払いの輪に放り込み、仲の良い友達が来ていないかと辺りを見回した。けれども、はっきりそうだと言える人物は居なかった。卒業生は入学準備で忙しい時期だし、それにそろそろ地域の活動とやらが疎ましく思えてくる年頃だ。私だって、母が行きたいと駄々をこねなければ来なかっただろう。
 手持ち無沙汰な私は、とりあえず桜を眺めることにした。
 樹齢は四百年とか五百年だとかで、幹は太く樹高は高い。今は七分咲きほどだろうか。どの方角にもまんべんなく枝を伸ばし、名前の通り、枝先に行くほど地面に向かってしな垂れるその姿は、まるで一本の巨大な傘を思わせた。
 その幹に触れようと、桜の木に近づいた時だった。
 身体がびくりと硬直する。見上げてばかりいたので気付かなかった。私のすぐ足元、桜の根の近くに蛇が居たのだ。小さな蛇だった。
 片足を宙に浮かせたまま数秒。一つ息を吐いて、足を地面に降ろした。その蛇は死んでいた。誰かに踏まれたのか頭の部分が潰れていて、前日の雨で微かにぬかるんだ地面に、半分埋まるように横たわっていた。冬眠から覚めるにはまだ少し早い時期だが、近ごろの陽気につられて出て来たか、もしかしたら私達が起こしてしまったのかもしれない。
 私はしばらくの間その蛇の死骸を見下ろしていた。すぐ目の前には満開の桜。後ろの方では酔った大人たちがくだを巻き、子供たちは元気にはしゃいでいる。そんな中、ひっそりと蹲る頭の潰れた小さな蛇の死骸は、ひどく場違いなものに思えた。
 その内、私は靴のつま先で地面に穴を掘りだした。
 別に、可哀想だから埋葬してあげよう、などと思ったわけではない。どちらかと言えば、見られたくないものをこっそりと隠すような、そんな感覚だった。
 完成した穴の中に蛇の死骸を蹴り入れ土を被せる。しばらくの内に、その姿はすっかり隠れてしまい、私は何か一仕事終えたような気分になっていた。
 ぱこん。
 小気味良い音と共に、脳天に軽い衝撃があった。
 驚いて振り返ると、そこには、新聞紙の刀を持ったチビすけが私に向かって満面の笑みを浮かべていた。
 どうやら私は一本取られてしまったらしい。
 ぐっとこらえつつ、こちらも満面の笑みで両頬をつねり上げてやると、その子はやめろやめろ痛い痛いと泣き笑いながら逃げて行った。
 周りを見渡す。花より何とやらとは言うが、大人も子供も、私も含めて、桜をじっくり見てやろうという者は少ないようだった。
 さてどうしようか、と思う。何となくこの場に居るのが億劫になっていた私は、母に一言だけ告げると、丁度この近くに住んでいる一人の友人の家へと向かうことにした。
 彼の家は、宴会をしている公民館から山の斜面をいくらか上った場所にある。
 坂道をぶらぶら歩きながら、私はふと、『桜の木の下には死体が埋まっている』 という、どこかで聞いたことのあるようなフレーズを思い出していた。
 人間の死体ではないが、あの大きな枝垂桜の下にも死骸が埋まっている。私にとって、あの桜は桜であると同時に、一匹の蛇の墓標であるとも言えた。そうして、そういう見方をしているのが自分一人だけだという事実は、私を何とも言えない妙な気分にさせた。
 それにしても、『桜の木の下には死体が埋まっている』 なんて、一体誰が最初に言い出したのだろう。
 そんなことをつらつら考えていると、いつの間にか友人の家の前に着いていた。
 屋根つきの立派な門をくぐって、広い庭を抜け玄関のチャイムを押す。誰も居ないのかと思わせる静寂がしばらく続いた後、扉越しに人の気配がした。扉が開き、顔を覗かせたのは友人の祖母だった。
「あ、どうも」
 軽く頭を下げる。私とみとめると、彼女は、「うふ、うふ」 と笑った。
「部屋におるよ。呼んでこようかねぇ」
 友人は居ますかと聞く必要はなく、彼女家の奥へと消えていった。その後すぐに友人が現れた。連絡も無しに来たせいか、ほんの少し面喰っているような、そんな風にも見える。
 彼はくらげ。もちろん、あだ名だ。
 その妙なあだ名は、彼が所謂、『自称、見えるヒト』 であるところから来ている。
 彼の目には常人には見えざるモノが映る。それは、一般に幽霊と呼ばれる存在であったり、神様と呼ばれるような何かであったり、風呂の中に浮かぶ無数のくらげの姿だったりする。
 以前、そういった他人には見えないモノが見えることについて私が尋ねると、彼は、「僕は病気だから」 と言った。見えてしまう、という病気。そうして、その病気は感染症だとも言った。
 普通の人であれば、到底信じられないような話だ。けれども私は、少なくとも彼がただの嘘つきではないことを知っている。
「よ」
 と片手を上げると、くらげは玄関まで下りてきて私の前に立ち、一言、
「……どうしたの?」
 と言った。その言い草は、まるで私が悪いニュースを運んできたと思い込んでいるようだった。とはいえ、どうして来たのかと訊かれると、私にも明確な答えがあったわけではない。何となく暇だったから来た、というのが本音だが、それをそのまま言ってしまうのも味気ない。
 数秒考えてから、私はこう言った。
「今日は天気もいいしさ、花見でもしようぜ」
 しばらく無言のまま私の顔を見やっていたくらげは、その表情を変えないまま、「……いいけど」 と言った。

 私にとって本日二度目の花見は、そういう経緯で始まった。その際くらげから、少し降りたところに有名な枝垂桜があると提案があったのだが、それは私の個人的な理由でNGとした。それに、その枝垂桜には及ばないが、彼の家の庭にも一本だけ桜の木が植えてあった。
 二人で縁側に腰掛け、彼の祖母に持ってきてもらった緑茶と煎餅でもって、桜を眺める。
 しばらくは、互いに何もしゃべらなかった。煎餅と茶で口がふさがっていたのもあったが、先ほどの乱雑な花見の後だったので、私としては、こうやってゆっくりと桜を眺められるのも良いもんだ、と素直に思えた。
 桜の木は、家を囲む白い塀の傍に植えられていた。品種はよく分からないが、高さは一階の屋根に届くかといったところで、あまり大きくはなく、花弁の量もそれほど多いわけではない。ただ、まるで子供が塀の内から外を覗き見ようとしているようなその外観は、見ていて面白いものだった。
 何か話そうとして、私は隣の友人を見やる。けれど、言おうとしていた言葉は出てこなかった。
 くらげは桜を見てはいなかった。その俯き加減の視線を辿ってみると、彼はどうやら、丁度私達と桜の木の間にある水たまりを見ているようだった。
 私の視線に気づいたらしく、ふと目が合った。何見てたんだ。そう訊こうとして、やめた。代わりに、私はへらっと笑ってから、
「なあ、くらげさ、『桜の木の下には死体が埋まっている』 って聞いたことあるか?」
 と訊いてみた。
 予期してない質問だったのだろう。彼は目を瞬かせていた。どこか驚いているようにも見える。そうして一つ小さく首を傾げてから、彼の目が、何かを思い出すかのように宙を泳いだ。
「カジイモトジロウ?」
 その口から、聞きなれない単語が出て来る。「何だそれ?」 と私が訊くと、「それじゃなくて、人だよ。梶井、基次郎」 と彼は言った。
「昔の……、確か大正時代か明治時代くらいの作家。その人が書いた、『桜の木の下には』 っていう話に、そういう言葉が出て来る」
「……お前何でそんなこと知ってんの?」
 当然の疑問をぶつけてみると、「本を読んだことあるから」 と如何にもあっさりとした答えが返って来た。
「僕の部屋にあるけど、読んでみる?」
 私は以前訪れた彼の部屋を思い出す。以前は祖父の書斎だったというその部屋には、題名を読んだだけで胸やけをおこしそうな字面の書物がたくさんあった。
「小難しそうだから、いい」
 私の返答にくらげは、「そう」 とそれだけ言った。ちなみに梶井基次郎については数年後、現代文の授業で有名な、『檸檬』 を知り、その作風に興味を覚えるのだが、それはまた別の話だ。
 くらげはまた桜の木がある方向に目をやったが、彼が見ているのは相変わらず桜ではなく、その手前の、土の露出した部分にできた水たまりだった。もしかしたら、水面に映る桜を見ているのかもしれない。それならそれでややこしいことをするもんだ、と私は思った。
「……昔、うちで犬を飼ってたんだ」
 突然、くらげが言った。あまりに脈絡のない話に、今度は私が目を白黒させた。
「犬?」
「うん。雑種の子犬。僕が小さかった頃、兄さんが拾ってきたんだけど……」
 視線を水たまりに固定したまま、彼は続けた。
「さくらっていう名前も、兄さんが付けた」
 私は思わず庭に生えた桜の木を見やった。その話自体は別に何でもない。彼の家では以前桜という名前の犬を飼っていて、その犬は彼の兄が拾ってきた。それだけの話だ。
しかし、どうしてくらげは突然そんな話を始めたのだろうか。
 じわりと、嫌な予感がした。
 ――桜の下には死体が埋まっている――
 つい先ほど自分が口にした言葉が頭をよぎる。ただ、彼はそれからしばらくの間口を閉じ、じっと黙りこんでしまった。
 どうしてそんな話をしたのか。あの桜の木の下には何かが埋まっているのか。犬はどうなったのか。くらげには兄が二人いるが、犬を拾ってきたのはどちらか。訊きたいことは山ほどあったが、私も同じようにじっと黙っていた。訊けばきっと彼は教えてくれただろうが、そうすれば、彼自身の話がそこで途切れてしまうような気がしたのだ。
 桜の木を見やりながら、彼が再び話し出すのを待つ。いつの間にか、私の視線も桜の花から枝を伝い根もと、地面近くへと降りて来ていた。
「……手を噛まれたんだ」
 水たまりを見やったまま、くらげが言った。
「一緒に遊ぼうと思ったんだけど、嫌だったんだろうね……。元々、僕にはあまりなついてなかったから」
 言いながら、噛まれた箇所を思い出しているのか、彼は視線の先に右手をそっとかざした。
「でも、その日から、さくらは犬小屋から出て来なくなって。誰が呼んでも怯えるようになって。ご飯も食べなくなって。……気が付いたら、死んでた」
 彼の話ぶりは、まるでそれが他人事であるかのように、あくまでも淡々としていた。
 私は彼を見やる。
 くらげの話はまるで、彼が手を噛まれたせいで犬が死んだのだと、そう言っているように聞こえた。しかし私には、そんなことは有り得ないと言い切ることができなかった。
 くらげが以前口にした言葉が頭をよぎる。
 見えてしまう、という病気。そうしてその、『病気』 が感染症であるということ。
 いくつもの言葉がのどから出かかって、口の中でぐるぐる回っては引っ込んでいく。そうして結局、私は何も言うことができず、彼から視線を外し、無言のまま桜の木を見やった。
 時間だけが過ぎる。
 そうした中、くらげがぽつりと、呟くように言った。
「ハナイカダ」
 再び彼の方を見やる。一体何事かと思った。
「そう、花筏。やっと思い出した」
 淡々とした口調はまるで変わっていない。けれど私には、その声が先ほどとはどこか違って聞こえた。一方、彼の発した言葉はまるで意味不明だった。
「……何だそれ?」
 思わず尋ねると、彼は黙って自分が見ていた水たまりを指差した。
「あそこに一枚だけ桜の花びらが浮いてるんだけど……。あれのこと」
 目を凝らすと、くらげの言う通り、水たまりには一片の花びらが浮かんでいた。花筏。なるほど確かに、その姿は湖に浮かぶイカダのようにも見える。しかしそれは、改めて言われてみなければ分からないほど、ほんの小さな景色だった。
「……お前何でそんなことばっか知ってんの?」
 再び訊いてみると、「おばあちゃんから聞いた」 とまた如何にもありきたりな答えが返って来た。数秒後、私は何故か吹き出してしまった。理由は分からない。くらげはそんな私を見て、少しだけ不思議そうに首を傾げた。

 それからしばらく、茶を飲んだり煎餅を齧ったりくらげと適当な会話を続けたりしていたが、時間も経ち、そろそろ母のことも気になって来たので、おいとますることにした。
 くらげは玄関まで見送りに来ていた。
 結局、彼が口にした、さくらという名の犬と庭の桜の木について、山のように浮かんだ疑問は未だ山のようにそこにあり、ほとんど何一つはっきりとはしないままだった。それは私が彼にくわしく訊かなかったせいでもあるのだが、急ぐ必要はなかった。何故なら、私たちは同じ中学に通うのだから。
「なあ、くらげさ」
 帰り際、玄関で靴紐を結びながら、私は彼に背を向けたまま声を掛ける。
「この家の下の方にさ、大きな枝垂桜があるだろ」
 後ろでくらげが、「うん」 と言った。靴を履き終えた私は立ちあがり、振り返って彼の方を見やった。
「今日ここに来る前さ、あの木の下に蛇の死体を埋めたんだ」
「……え、」
「そんだけ」
 ぽかんとしているらしい友人を尻目に、「じゃ」 と片手を上げ、彼の家を後にした。
 砂利の敷き詰められた庭を過ぎ、門を出て少し歩いたところで私は立ち止まった。振り向くと、塀の向こうから一本の桜の木が顔を覗かせ、こちらを伺っていた。
 ――桜の木の下には死体が埋まっている――
 私は思う。
 その言葉が確かな事実となった人間が、一体この世にどれだけいるのか。多くはないかもしれない。しかし少なくとも、それは自分一人だけじゃないはずだ。そうした想像は、やはり私を妙な気分にさせた。
 桜に背を向け、またぶらぶらと歩きだす。
 
 下の花見会場では、久しぶりに飲みすぎたらしい母が、桜の木の下で死体のようになっていた。
[ 2016/10/23 ] ◆etpFl2/6

[ 121996 ] 大量殺虫

最近子供の頃にあった出来事を思い出した

忘れているくらい自分自身にとってはそれぐらいの出来事だ。またその出来事は不思議な部類であり、寧ろ怖いのは子供の時の自分だと思う。
正直自分が批判を受けてもおかしくない行為だろう。



それは自分が4つぐらいの時だった。小さい頃は友達と外で遊んでいて場所は近所の公園が遊びスポットだった。
全ての公園がそうなのかわからないのだが、人がそこにいるとその頭の10センチ上を10~20匹で群がる虫がいて皆気付いたら逃げてみたり追い払っていたりした。(調べたらユスリカ)

ある時従兄弟が家に遊びに来ていて外で遊んでいるといつものようにユスリカがついてくる。
従兄弟がいたのもあり自分は冒険心(従兄弟がいると毎回色んなチャレンジをしていた)でどうやったらこの虫が来なくなるかを考えてると、子供ならではの残酷な考えを導き出した。
殺虫剤である。

家から殺虫剤を持ち出し頭の上に群がる虫に向けて撒いたのである。
殺虫剤を受けてモチロン数は少なくなるがそれは一瞬、すぐにまた頭の上に群がりまた殺虫剤を撒く…
そんな行為を10分間ぐらい繰り返した。
子供心はここでも残酷で繰り返しに飽き普通に家へ帰ったのである。

そしてその夜異変が起きた。自分と従兄弟が体の一部分が痛みだしたのである。(自分は左足)
今日何をしたのかを問われ、虫を殺した事を話すと祖母は悲しい顔をしてどんな小さな生き物でも同じ命を持っているのだと諭してくれた。そして自分のやった過ちに気付き謝罪の念を祈った。
(次の日には痛みは治まった)

それ以降このような愚行は行っていないが、思い出して思う。
子供の思い付く考えはとても残酷なものもあるものだと。
[ 2016/10/23 ] ◆-

[ 122002 ] NO TITLE

>>121750,121758,121826,121891,121990
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2016/10/24 ] ◆Ahsw8Nok

[ 123215 ] NO TITLE

私が海外にいた時に住んでいたアパート、その部屋自体には特に問題なかったんだが…
窓から見える景色が呪われていたとしか言いようのない場所だった
ちなみに、ヨットハーバーと海岸が目の前で、夕日の絶景スポットという環境

・目の前のヨットが放火された
・目の前の道路で拉致事件が発生した
・窓から見える海岸で、身元不明のご遺体が発見された

ちなみにこれ、半年の間に立て続けに起こった
もちろん、現場がよく見える場所だからと、何か不審なものや人を見なかったか?と
警察が部屋に来ていろいろ聞かれたよ…
もともとは仲良しの子が「一部屋空いたからおいで〜」と呼んでくれたシェアハウス
なんかここ、呪われてね?と最終的に、みんなで別のシェアハウスに移りました
一応、周辺では犯罪率が一番低くて安全って呼ばれる地区の一角だったんだけどな…
[ 2016/11/12 ] ◆-

[ 123828 ] NO TITLE

オカルトというかなんというか、地方伝承の話だけど
A集落に昔からいる、古老から聞いたお話
A集落にはすごく立派な神社がある
周辺一帯では一番の規模じゃないかなという神社だ
だが…ご神体は、B集落から大昔に盗んできたご神体だったりする
A集落が「神社作ろう!ご神体は…B集落のが立派だからあそこのをみんなで盗もうぜ!」と
集落全体で悪巧みして、実際にB集落の神社に忍び込み→窃盗とあいなったらしい
もちろん、気がついたB集落の人たちが追っかけてきたそうなんだが…
なんと、ご神体を持って逃げるA集落と、追っかけるB集落の間に突然鉄砲水が!!
B集落、鉄砲水に足止め食らって追っかけられなくなった
A集落、そのままうきうきとご神体を神社に祀ったそうな
神様は、新しくて大きいお家が良かったんだろうか…
[ 2016/11/23 ] ◆-

[ 124150 ] NO TITLE

最初に就職した地域は、自殺率が比較的高い場所だった
その地元で有名な自殺スポットがあったんだが、「死ぬ気がないなら絶対に行くな」と
地域の人たちから言われていた
なんでも「呼ぶ」らしくて、死ぬ気がないのにそこに言ったら自殺したくなるんだとか
実際に、なんであの人が?という人が立て続けに自殺したこともあるらしい
職場に自分と同時期に就職したAくんという人がいた
Aくんはそういうのをあまり信じない人らしくて、確かめにその場所の近くに行ったとか
その場所に近づくと、今まさに身投げしましたー。というようなものが…
女性もののヒールとカバンがぽつん、と取り残されていたそうな
で、gkbrしているとなんか呼ばれた気がして、怖いはずなのに近づいてったとか
「誰だ!?」という声でハッとなり、なんとかなったそうだが
あまりにも多いため、見回りの人がつくようになったその場所
もう10年以上前の話だけど、今でも「呼ぶ場所」として存在するんだろうか
[ 2016/11/28 ] ◆-

[ 124644 ] NO TITLE

『アドバイスをする人形』コメント欄より

[ 117918 ] NO TITLE
子供の頃ですが、夜半に母親が物音に目を覚まし、私の部屋に様子を見に来ると、私が貰い物の人形を投げたり蹴飛ばしたりしてたそうです
理由を聞くと「寝てたら脅かされたり、首絞められたりしたから、やり返してる」とのこと
怖がってるのではなく、怒ってたのだそうです
私は全く記憶にないのですけれど
「あんたの霊感なんてそんなものよ」
お盆にそんな話しをしました

[ 2016/08/22 ] NO NAME ◆-
[ 2016/12/08 ] ◆-

[ 124647 ] コメント欄より

『神社の鳥居の前を通りかかった』

[ 42581 ] NO TITLE
自分も去年の夏に地元の神社で、居るはずのない巫女さんを見たな。

普段は無人で、年一回の例祭の時にだけ神職の人が来る、神社なんだが
散歩の途中に久しぶりに前を通りかかったからお参りして行こうと境内
に入り、木立の間から社殿の方を見ると、青地に金と黒の模様の入った
袴に、銀の髪飾り、長い髪を束ねた女性が歩いているのが見えた。

木々の間に入ったのですぐ見通せる所まで移動したんだが、すでに姿は
なくて、参拝後に誰かがコスプレして歩いていたのかと、それとなく
裏の方も見たけど、誰もいなかった。
真夏の真っ昼間の話で、それが何だったのかは謎のままなんだよね。

[ 2014/01/27 ] NO NAME ◆-
[ 2016/12/08 ] ◆-

[ 124670 ] NO TITLE

『園芸担当』

[ 119903 ]
祖母の家の片隅にトリカブトが毎年ひっそりと花を咲かせていた。
決してその花に近寄ってはいけないと普段温厚な祖母がとても厳しい調子で言ったのを憶えている。
そもそもは戦争に負けたときの自決用に山から1株だけ庭に移したもののようだった。
祖父を終戦直後に亡くし大叔父大叔母達ににひどい扱いをされて苦労をし抜いた上、頼みにしていた惣領息子であった叔父を若くして亡くしてから孤独に真面目に農作業を黙々とこなす日々を送っていた祖母が、あの花を毎年絶やさずに咲かせていた理由があるのだろう。
今年のお盆、誰も住まなくなった祖母の家を古民家売買の業者に売った。築150年を超える母屋と離れに興奮気味の業者は母に任せ、庭の片隅の青い花を人目に触れないようこっそり引き抜いてあげた。
[ 2016/09/21 ] NO NAME ◆-
[ 2016/12/08 ] ◆-

コメントの投稿











最新コメント

おまけ

心霊いい話まとめ
厳選 心霊いい話01
01-02 03-04 05-06
07-10 11-13 14-15
16-
笑える霊体験まとめ
厳選 笑える霊体験01
01-04 05-07 08-10
11-13 14-16 17-18
19-21 22-23 24-25
26-27 28-
笑える霊体験外伝まとめ
01-
その他まとめ
01-
(*´∀`*)ほのぼの
, ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ
( ;∀;)イイハナシダナー
寺生まれのTさんまとめ
English edition
謎のまとめ
謎のゲーム
人気記事ランキング
年度別アクセスランキング


Copyright © since 2010 怖い話まとめブログ all rights reserved.
   プライバシーポリシー