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『古代人の棺』『さとり』『恐山参り』


ほそぼそと今まで集めた民話書いてく

『古代人の棺』
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 20:18:42.69 ID:goP++eAC0
戦中、ある帝国大学の考古学研究室には、ヤマトに逆らい滅ぼされた古代人の棺が展示されていた。
戦況が悪化すると、この帝国大学からも多くの学生が出陣することになった。
明日に出陣となったこの研究室の学生たちが、最期の別れを惜しんでこの研究室に泊まりこんだ。
すると、この棺の主であるという古代人が夢枕に立って、こう言った。
「俺はこうして死後千数百年も屍を晒しているが、お前たちの屍は今後誰にも晒されることはないだろう」

その後、この研究室から出征した学生たちは、南方洋上で帰らぬ人になったという。


『さとり』
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 20:34:00.45 ID:goP++eAC0
さとりという怪物がいる。厄介なことに人の心を見透かす妖怪である。

ある日、桶づくりの職人が夜中に仕事をしていると、このさとりとやらがやってきた。
『妙なものが来たぞ……』と思っていると、さとりが言った。
「今『妙なものが来たぞ』と思っただろう?」
ぎょっとした職人が『こいつは厄介だな……』と思うと、さとりが言った。
「今『こいつは厄介だな』と思っただろう?」
職人が『もう何も考えるまい』と思うと、さとりが言った。
「今『もう何も考えるまい』と思っただろう?」
やれやれと思っていると、職人の手がすべり、樽のタガが弾け、さとりの額を直撃した。
ギャッとさとりは仰け反り、職人にこう言った。
「人間は全く心にそう思っていなくても攻撃することができるのか……まったく恐ろしい生き物だ」
そう吐き捨てると、さとりは這々の体で山へと逃げ帰っていったという。


『恐山参り』
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 21:07:22.15 ID:goP++eAC0
ちょっとオカ板に書いたやつをコピペ
青森の恐山についての民話。

青森にある恐山は、日本有数の霊場としてあまねくその名が知られており、
古くから『ここに来ると死んだ者に再開できる』との言い伝えがあった。
そんなわけで、江戸の昔には『伊勢参り』ならぬ『恐山参り』が流行していた。

恐山の麓にとある旅籠があり、そこに治助というヤクザ者が逗留していた。
この治助は生まれてまもなく両親が死に、その不幸な身上故に不良となった。
やがて博打に狂った末、ついには身上を食い潰して追われる身となっていたのだ。
そんな治助にとって、故人の霊恋しい年寄りしか寄り付かない恐山の麓の旅籠は、
フケる場所としてはちょうどよかったのである。

相部屋が当たり前だった旅籠においても、昼間からただただ陰気な顔で酒を喰らい、
好奇の目を寄越す客を逆に睨め返す治助の存在は異様だった。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 21:08:49.43 ID:goP++eAC0
相部屋の客は来る日も来る日も入れ替わり、治助以外の客は恐山で再会した故人の話に花を咲かせていた。
「あの世に行くと歳を取らないんですねぇ。あいつ、死んだときのままだったですよ」
「霊が現れたので、思わず尻をにじって座る場所を開けてやったら、幽霊に笑われてしまいました」
そんな話を、治助は内心苦々しく聞いていた。
『親の顔すら知らぬこの俺には、会いたいと思う人間もおらぬ。
 第一、死んだ者に再会してどうなるというのだ。全く陰気な旅籠だ』


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 21:09:12.32 ID:goP++eAC0
来る日も来る日も見ず知らずの死人との思い出話を聞かされ、
そのうちほとほと嫌気が差してきた治助は、ついにこの旅籠を出ることにした。

夏の暑い日の昼であった。
ごそごそと荷物をまとめていると、夫婦の客が音もなく部屋に入ってきた。
なんだこいつら、と顔をしかめた治助の前で、夫婦は低い声で話し始めた。
「蝉の声も久しぶりですねぇ」
「あぁ、娑婆に戻ってきたのは何年ぶりになるかな」
「20年近くになりますね」
「そうか、もうそんなになるのか……」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/21(水) 21:09:36.47 ID:goP++eAC0
蒼白の顔で、夫婦はなおも話し続けた。
「あの世では河原石を積み、崩すだけなのに、娑婆はまったく綺麗なものだ」
「仕方ないでしょう。生まれて間もない子をここに置いてきてしまいましたから」
「俺たちはその責め苦を追っているんだろうな。親として当然の報いだろう」
「お前さん、この世に残してきたあの子は無事でしょうか」
「きっと無事さ。親がいなくても子は育つと言うだろう」
「生きているといいですがね……。ちゃんとカタギに育ったでしょうか」
「言っても仕方ないことだ。さぁ帰ろうか、お前が成長したわが子を見たいというから帰ってきたが、残念だったな」
「私たちの村も家も無くなっていましたねぇ」
「20年も経っているからな。この世のことは諦めて帰るとしよう」
「そうですね、一切を諦めて帰るとしましょうか」
夫婦は涙を流しながらそんなことを語り合っているのだった。

そして最後に、妻であろう方が治助に気づくと、静かにこう言った。
「おや、あなた様も、亡くなった方に会いに来たのですか……?」
「やめてくれぇ!!」
治助は突然悲鳴のような声を上げ、頭を抱えて裸足で表に飛び出すと、そのままどこかへと走り去っていった。
それ以後、治助の行方を知るものは今も昔も一人もおらぬという。


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[ 2015/02/25 ] その他

[ 76109 ]

『いいか、みんな
 小五 と ロリ ではただの少女だが
 二つ合わせると 悟り となる。

 つまり、我々はつねに悟りを開いているのである。』
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76115 ]

両親だと思ったんだろうな、だから苦しくなって恥ずかしくなって逃げたんだろうけど、更正はできなかったか
[ 2015/02/25 ] ◆.IoDzD1M

[ 76116 ] NO TITLE

さとり友達いねーだろうな
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76118 ] NO TITLE

サトリ撃退と言えば、腐女子のあのお方の武勇伝ときたら、もう...
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76122 ]

>>76118
自分もさとり絡みの話の中ではあれが一番好きだw

この間ある日霊感を持ってしまった人の体験談をショートドラマにした番組があって、人の心が読めるようになってしまって困る、みたいなこと言ってた。
「さとり」読んでて思い出して、あれって本当なのかなぁ。
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76148 ] NO TITLE

>>76118
あったねぇw
そのお方の後ろの人も、さぞや吃驚したというwww
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76151 ]

お話が3ついっぺんに載ってると雷鳥さんかと思ってしまうが違かった。
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76169 ]

↑同じく〉雷鳥さん
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76170 ] NO TITLE

さとりさん
イヤラシイこと考えてやろうか?
ソクラテスの弁明と交互に考えてやろうか?
[ 2015/02/25 ] ◆-

[ 76242 ] NO TITLE

つまりジョセフはサトリだった・・・?(名推理)
[ 2015/02/26 ] ◆-

[ 76252 ] NO TITLE

雷鳥さんは今北産業でも解る文章力だ
[ 2015/02/26 ] ◆-

[ 76308 ] NO TITLE

なんかさとりかわいい(*´Д`*)
[ 2015/02/27 ] ◆-

[ 76381 ] NO TITLE

ばーちゃん(まずは顔面にフェイント、そして腹に一撃!)
さとり「まずは顔面にフェイント(反射的にガード)、そして腹に(ドゴォ!)ゲフ…!」
そしてフルボッコ。

という話もあったな。

[ 2015/02/28 ] ◆-

[ 76447 ] NO TITLE

>ヤマトに逆らい滅ぼされた
ガミラスかな?と思ってしまった自分が情けない。
[ 2015/03/01 ] ◆-

[ 76456 ] NO TITLE

大型犬を撃退できる程度のカラテがあればサトリなぞ恐るるに足らず
と暴力霊能者のばーちゃんは言ったんだっけ?
・・・無理では?
[ 2015/03/01 ] ◆-

[ 76465 ] NO TITLE

>76447
ああ、魚の卵巣を干したヤツだっけ。

[ 2015/03/01 ] ◆-

[ 76467 ] NO TITLE

>76465
節子、それガミラスちゃう、カラスミや。
[ 2015/03/01 ] ◆-

[ 87005 ] NO TITLE

『妙なものが来たぞ……』と思っていると、さとりが言った。
「今『妙なものが来たぞ』と思っただろう?」
『うん、思った』と思っていると、さとりが言った。
「今『うん、思った』と思っただろう?」
『うん、思った』と思っていると、さとりが言った。
「今『うん、思った』と思っただろう?」
『うん、思った』と思っていると、さとりが言った。
「今『うん、思った』と思っただろう?」
『うん、思った』と思っていると、さとりが言った。
「今『うん、思った』と思っただろう?」
『うん、思った』と思っていると、さとりが言った。
「いつまでやるねん!」
そう吐き捨てると、さとりは泣きながら山へと逃げ帰っていったという。
[ 2015/06/28 ] ◆-

[ 87013 ] NO TITLE

(ファミチキください)
>76381
要するに中忍試験前のサスケェVSリーですな
攻撃が来る事が分かっていても体が追いついていない
[ 2015/06/28 ] ◆-

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