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[ 136228 ] 嵐の夜

私がまだ幼稚園に通っていたの頃のこと。

その日の夕方のテレビニュースが台風の上陸を告げていました。
普段は父と母と3人で食べる夕飯ですが、その日は職場の宿直のため父は不在。母と二人寂しく食卓を囲んでいました。台風の影響で窓がガタガタ揺れ生きた心地もなく、晩御飯を早々に済ませ早めに床につきました。

お父さん子の私はいつも父と一緒の布団で寝ていました。母は隣に布団を敷き三人川の字になって寝ます。
この日は父が不在のため一人で寝ていました。寝室は2階で、母は1階の台所で洗い物をしているようです。心細くて何度も何度も「お父さん、早く帰って来て」と思いながら、布団に横になりました。
外はゴオゴオと風が唸り、庭の白木蓮の樹が激しく雨に打ちつけられて揺れていました。

怖くなった私は、目をつぶり、耳をふさぎ、布団の中深く潜り込みました。いつの間にかウトウトしていたようで、ふと目が覚めた所を見ると私は寝ていたのでしょう。暑かったのか、深く潜り込んだはずの布団がはねのけられてしました。隣に敷いてある布団には母はまだ寝ていませんでした。

布団をかけなおそうと思い半身起き上がった時、足元にある押し入れが視界に入りました。

几帳面な母は、いつも布団を出し入れする時に押し入れを開くと、その後は襖をきっちりと閉めます。しかしその時見た押入れの襖は半間分開いていました。
これまた几帳面な母らしく、きちんと片づけられたその押入れの下段に、ぼんやりと白い物が見えます。
「?」と思いよくよく目を凝らして見てみると・・・・・。

それは、白い着物を着た人がうずくまっている姿でした。髪は長く腰の辺りまでありました。
頭の中がショートしたようになり、自分の見ているものが理解できませんでした。
悲鳴をあげたいのですが、喉の奥に舌がひり付いたようになって声がでません。目を離したいのですが顔を動かすこともできず、目を瞑ることさえできませんでした。

うずくまっていた押入れの人が、なんの前触れもなくすぅっと立ち上がり顔を私の方に向けました。真っ白で悲しそうな顔をしたきれいな人でした。泣きそうな目をしながら人差し指で私の方を示すと、ゆっくりゆっくり近づいて来ます。
もう少しで私の額に触れる・・・と、いうところで、『バキバキバキバキッ』と庭からすごい音がして、私の意識はそこでふっつりと途切れました。



朝、母がいつものように起こします。「おはよう、お庭を見てごらん」
寝ぼけながら庭を見てみると、白木蓮の樹が折れて倒れてしまっていました。
「長い間頑張ってくれていたんだけどなぁ」と、いつの間にか帰って来た父が残念そうに話します。
私が生まれるずっとずっと前、祖父母が結婚した時に植えたんだよと父が教えてくれました。

昨夜のあの人は、木蓮が人の姿に代わって現れたのでしょうか?忘れないで欲しいと・・・

[ 2017/06/01 ] ◆rnDYsOag

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