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怖い話&不思議な話の投稿掲示板 過去ログその10

「過去ログその9」の続き
[ 53014 ] ヲタ君の家庭教師・襖
 これは、僕の知り合い通称ヲタ君が、学生時代に体験した話を一部私の脚色を用いて書いたお話です。 長文で申し訳ありませんが、良ければお付き合いください。

ちなみにヲタ君というのは、高校一年生自称エロゲ大好きで、学校の女子からキモヲタ呼ばわりされていた頃のあだ名らしいです。

以後、ヲタ君の語り。


ある日、俺の家に家庭教師が来る事になった。
母子家庭で、しかも息子を一人置いて遠方に単身赴任中、ろくに俺の面倒が見れていない事を危惧しての母親の行動らしい。

母方の亡き祖父が、父親に捨てられた俺と母の為に残してくれた古い日本家屋。
この大きな屋敷に一人で住むのは余りにも不便だが、悠々自適な一人暮らしをおくれる事に関しては大満足だった。 が、そう思った矢先がこれだ。

せっかく夏休みの間はエロゲ三昧という至福の時を送る予定だったのに、と悔しさを滲ませる一方、母親から仕入れた情報に気になる点が一つあった。

家庭教師は知人に紹介してもらったらしく、かなり美人の女子大生との事。

これが悪質な釣りだとしても確認だけはしておきたいのが男というものだ。
そう思い、もとい開き直った俺は、朝から夕方までエロゲーをやりながら、二階にある部屋で一人やがて来るであろう家庭教師を待っていた


──ピンポーン、と、突如玄関の呼び鈴が鳴った。

誰だ? と思ったと同時に、母親との会話が脳裏に蘇る。

『女子大生……凄く美人らしいわよ』

記憶から都合の良い部分だけが抜粋され繰り返しリピートされた。  焦りのせいか鼓動が早まっていく。 俺はPCの電源を落としたのち、全てのエロゲーを机の下に隠す。
部屋を出ようと襖に手を掛け、立て付けの悪さに苦戦しながら戸口を引いたその時、

フッと、何かが俺の眼前を横切った。 横切った先を瞬時に目で追う。

「えっ……?」

それは、余りにも突然の事だった。
部屋の入り口、何もない空間からスーッと透き通るような白い足が、僅かに宙に浮いた格好で、くねくねと姿を現したのだ。

呆ける俺、だがすぐに我に返り

「うわっ!」

と、短く驚きの声を上げた。
足はのた打ちながらその場で身動きすると、スーッと消えてしまった。

俺は息が詰まりそうになり、飲み込んだ息を吐きだすようにしながら 、

「ふっ、ふうっ……」

と小さく声を漏らした、だがすぐに苦笑いを浮かべ、

「またか……」

と力無く呟く。

そう、またなのだ。
実はこういった事が俺には昔から多々あった。
ふと振り向いた先に、一瞬だけ人の顔が見えた。 何となく見ていた風呂場の壁に、泣き叫ぶような人の顔が一瞬映った、などなど。

まあ簡単に言えば俺の思い込み、妄想の類い、もっと平たく言えば壮大な勘違い、果ては幻覚というやつだ。

小学生の頃、俺は得意満々で同級生に

『俺、幽霊みたぜ』

何て言ったりしていた。
子供特有の目立ちたい、驚かせたい、などという、そういったありがちな思いだったんだろうけど、我ながら痛い子だったんだなあと、今更ながらにしみじみに思う。

見える、言わばこれは自分を特別に見せたいがための偽装に過ぎない、 と俺は思っている。

自分は特別なんだと、周りとは違うんだと言い聞かせ、周囲から切り離された自分を正当化する手段。

そう、高校に入って周りの同級生をみる度に、今までの自分が間違っていたんだと痛いほど思い知った。
だいたい、オタクで根暗なうえに電波とか、これ以上救いようがないじゃないか。
それならオタクで根暗の方がまだましだ。

俺は人生の最低ラインを保ちつつ、趣味を楽しみながら引きこもる事を選んだ人間だ。
幽霊だのなんだのとそんな非現実的な事に、一々囚われて生きていくなんてたまったもんじゃない。

そんな事を頭の中で悶々と考えていると、

──ピンポーン、と再び呼び鈴が鳴った。

俺は振り払うように頭を二三度振り、階段を足早に掛け降りた。

忍び足で玄関の扉に近づくと 、そっとのぞき穴から外の様子を伺う。

玄関の扉の前で、呼び鈴に指を掛けたまま立ち尽くす女性の姿が見て取れる。
腰まであるきめ細やかな長い黒髪に、切れ長で物憂げな大きな瞳、真っ白な雪のような肌……と、キモさ全開な俺だが、とにかく今、家の玄関の前にスッゴい美人が呼び鈴を鳴らしているって事を伝えたい 。

俺はどぎまぎしながらも、扉の前で手もみしつつ、

「落ち着け、落ち着け……」

と、念じるように呟いた。
何せクラスの女子とさえまともに会話した事がない俺が、名実ともに美人の女子大生と話をするなんて事は、天地がひっくり返っても有り得ない事だったからだ。

すると突然、ガチャリ、と金属がゆっくりと噛み合うような音が鳴り、同時に目の前の扉が開かれた。

思わずドアが鼻っ柱に当たりそうになり後ずさる。

するとドアの合間から、

「あ? 開いてる」

と、女性が顔を覗かせ一言呟いた。
俺は余りの突然の事に頭の中が真っ白になって、目の前の女性をガン見したまま唖然。

そんな俺を余所に女性は、

「あ、すみません勝手にドア開けちゃって、失礼しました。 私、政子おば様の紹介で来ました、○○千都(ちづる)と言います」

と、丁寧な挨拶。
女性、以後先生は自己紹介を終えると、こちらに向かって頭を下げてきた。

先生の長い黒髪が波打つようにサラサラと揺れる。

対する俺は口をポカンと開けてマヌケな顔のまま。

「あの、……どうかされましたか?」

と、先生。

俺は何とか自分を落ち着かせ、取りあえず先生に家に上がってもらうと、ろれつの上手く回らない口調でなんとか自分の部屋へと案内した 。

「凄い……家ですね……」

階段を登る途中、不意に後ろから声を掛けられた。

「じ、じいちゃんの弟さんが昔住んでたそうです。 そ、その弟さんが亡くなって僕達がここに引っ越してきたんですけど、まさかこんなに広い日本家屋に住む事になるなんて、僕自身思ってもいませんでした」

俺が何とかそう答えると、

「あ、そうではなくて……いえ、何でもありません」

と、先生は何か言うのを躊躇うような素振りを見せ、結局口を閉じ押し黙ると、それ以上は何も聞いてこなかった。

俺は先生のその反応が気になったが、次は何を話せばいい? どんな話題を振ればいい?
などというくだらない思考で頭の中がいっぱいだった為、それ以上はなにも聞き返さなかった。

やがて階段を登りきり自分の部屋の前までやってきた。

先生は階段を登りきった所でしきりにキョロキョロと辺りを見渡している。
そんなにこの家が珍しいのだろうか ?

一部改装されているものの、明治の頃に建てられた歴史ある家らしいのだが、俺からしてみればただの古い家、だだっ広く埃まみれの古屋敷だ。

胸のうちで悪態をつきつつ、部屋の入り口である襖に手を掛ける 。

この襖がなかなか融通のきかないやつで、普通に引いても開かないという曲者。
おそらくこの屋敷で、ダントツの立て付けの悪さ。

「こ、この襖立て付け悪くって、」

俺はヘラヘラと苦笑いを浮かべながら、軋む襖を開けた。

ガタガタと耳障りな音が鳴る。

先生は、

「そうなんですか」

と、こちらを向いて軽く笑みを浮かべポツリと返す。

俺はそんな笑顔を向ける先生に、僅かな興味を抱き始めていた。
美人だからという単純な気持ちもあるが、それだけじゃない。

どこか不思議な印象。 合ったばかりの人だというのに、訳の分からない親しみを感じてしまう。
共通点も何もないのに、一体この気持ちはどこから来るのだろう、

「あの、実はお話がありまして……」

俺が考え込んでいると 、不意に後ろから先生が声を掛けてきた。

俺はハッとしながらも急いで部屋に入ると、近くにあったしわくちゃの座布団を先生の前に差し出し、正対するようにして自分も座った。

「あ、はい、何でしょうか?」

今後の説明か何かかなと思い、目の前の先生に聞き返す。

すると先生が腰を下ろしながら徐に口を開いた。

「実は……大変申し訳ないのですが、 今回のお話なかった事にして頂きたいんです」

一瞬、えっ何で? と言いかけたが 、俺はすぐにその意味を理解し、思わず喉元まで出掛かっていた言葉を呑み込んだ。

つまり先生は今日、俺の家庭教師として来たのではなく、家庭教師を断りに来たというわけなのだ。

俺は自分でもよく分からない、消失感にも似た感情にかられた。
まあありきたりに言えば、ただ哀しかったのかもしれない。

こんな美人と二度と会えなくなるっていうのは勿論だけど、俺の人生からしてみれば、父親に見放され、クラスメートからも見放され、人に嫌われてばかりの人生だ。

今回だって、俺を見て引き受けたくないと思ったのかもしれない。

悔しさよりも、とめどなく惨めな思いが胃の辺りをギュッと締め付けてきた。
腹の内からこみ上げてくる何かが、口の中で苦々しい味へと変わっていく。

俺はうなだれるように俯き、今の心境を悟られまいと、なんとか必死に笑顔を作り再び顔を上げた。 だが、その時だった。  俺の視界に、映りこんではいけないもの、いや、正確には映ってはいけない異質なものが飛び込んできたのだ。

足先から手先までが一気に氷付き、胸を突き破りそうなほど心臓が、ドクンドクンと暴れだす。

焦点が合わない、いや、合わせたくない。 だが、意に反するように、俺の両目はその異質な物体に吸い寄せられていく。 そしてそれが何なのか、脳が理解するのに、そう時間はかからなかった。

先生の肩越し、正確に言うと部屋の入り口、中途半端に開いた襖と柱の間、

暗闇の中、襖の隙間からこちらを覗く、能面のような、女の生首……。

氷塊を首筋に押し付けられたかの様に、俺はその場で身体を仰け反らせ、

「うわっ!?」

と、短い悲鳴を上げてしまった。

すると先生は

「えっ?」

と言って小首を傾げながら俺に不振そうな視線を送ってきた。

やばい、と思いとっさに、

「あ……いや、さ、寒くないですか? ふ、襖閉め忘れてたから風が入ってきてるのかな……」

などと誤魔化し、その場から立ち上がって部屋の入り口へと向かった。

俺は喉をゴクリと鳴らしながら、目の前のわずかに開いた襖に視線を向けた。

今まで見てきたこの類のやつは、全て気のせいだと思ってきた。
さっきだって、先生が来る前に部屋の前で見たやつは、一瞬で視界から掻き消えた。

ずっとそうだったはずだ。
得体のしれない火の玉、水面に写る、不気味な笑みを浮かべる老婆のような顔、それらは忽然と姿を消し、俺を嘲笑ってきた。
見間違え、勘違い、自分には霊感がある、などといった電波な考え、そんな風に見えたらと思う、俺の妄想癖の名残のはず……だった。

だが、今目の前にある女の顔、生首は……消えない。 女の顔はその表情を一片たりとも崩す事なく宙に浮いていた。
まるでそこにいるのが、さも当たり前のように。

年は二十歳ぐらいといったところだろうか……どこか幼さの残る女の顔にそっと近づき 、目を背ける準備をしながら、見上げるようにしてそっと覗き込む。 首の断面がえる。
グロテスクな血肉の塊かと思いきや 、黒い……どこまでも黒い。 首の断面には真っ黒な闇が広がっていた。 

心臓はバクバクと激しい音を刻んでいた。
余りの鼓動の激しさに呼吸が乱れ、ひゅうひゅう、と、口から息が漏れた。

俺は頭がおかしくなったのか……?

微かに震える手で襖の取っ手を掴む 。
そのせいでカタカタと襖が小さく鳴った。

俺は激しく鳴り続ける心臓を左手で無理やり押さえつけながら俯く。

落ち着け、いつものあれだ、悪い病気だ、

自分の今の状況に当てはまりそうな事を何でもいいから心の内で呟く。

幻だ……きっとそうだ、強く、もっと強く念じろ。

そうやって自分に言い聞かせ無理やり現実へと引き戻すと、俺は頭上を見ないようにして襖を閉めようとした。

待て……

俺はふと襖の建て付けの悪さを思いだした。

もしかして……。

今までの建て付けの悪さはこれのせいか!?

頭の中で嫌な映像が浮かぶ。

襖を閉めようとする俺、女の生首に襖が引っ掛かり閉まらない。

シュールにも見えるが、今の現状を考えると洒落にならない。

俺はさっと反射的に身を引くと、襖から手を離し、その場で踵を返して元の場所へと戻った。

そして自分に言い聞かせる。

見るな、見なければ消える。
家庭教師なんていう妙なシチュエー ションのせいで頭がテンパってるだけだ。

俺が必死に頭の中で何かしら言い訳を考えていると、それまで黙ったままこちらを注視していた先生が、重苦しい空気を振り払うように、突然口を開いた。

「なぜ……なぜ襖を閉めないんだ?」

瞬間、俺は両肩をビクりと震わせ先生の顔を見た。

その声は、とても先程までの物静かで丁寧な口調とは違い、威圧感漂う物言いだった。

目つきも精鋭さがまし、見つめ返すと射竦(いすく)められてしまいそうだ。

というか……先生は今、俺に何て言った……?
襖をなぜ閉めない?

なぜそんな事を聴くんだ? いや、襖を閉めに行ったのに閉めなければ確かにおかしい、

そう思いながら恐る恐る襖をチラリ と見やる。

女の顔はもうそこにはなかった。

俺はホッと胸をなで下ろす。
良かった、やっぱり気のせいだったんだ。

肩の力が抜け全身の硬直が弱まっていくのを感じる。
俺は軽く息を整えると、先生に向き直って、

「あ、いえ、建て付け悪いってさっ き言いましたよね? 閉めるのけっ こう面倒だし後でいいかなって、」

と、俺がそこまで言いかけた時だ、 先生は俺の話を遮るように切り出してきた。

「女がそこにぶら下がっていたから 閉まらない、の間違いじゃないのか ?」

射すような視線、吸い込まれそうな程の先生の黒い瞳が、俺を捉えて離さない。
妖艶で綺麗なその瞳に見つめられ、 全身の毛が逆立つような感覚に襲われる。

「それ借りるぞ」

先生はそう言うと急に立ち上がり、 窓辺の机にある椅子に手を掛け 、襖の方へと持っていった。

そこで俺はある妙な変化に気が付いた。 先生の雰囲気が、さっ きとはまるで別人のようだ。

おしとやかな、何て言うイメージは既に俺の頭からは掻き消えていて、 変わりに、どこか粗暴で強気な人という印象へと塗り替えられていた。

「あの、ど、どうしたんですか急に ?」

椅子を襖に寄せ、先生は俺の問いには答えず、椅子の上に登り立ち上がろう としてこちらを向き口を開いた。

「覗くなよ? 今日穿いてないんだ 」

一瞬、俺の頭は真っ白になりかけた 。
そして瞬時に顔面を茹で蛸のように真っ赤に染め上げ、

「えっ……ええっ!?」

と一人喚き立てた。

何を言ってるんだこの人は!?

「嘘だよ、興奮するな変態」

先生は蔑むような冷たい眼差しで俺に言うと、再び襖の方に向き直り、天井の梁(はり)の部分に手を伸ばした。
先生が手を伸ばした梁の部分に俺も目をやる。

「あった……」

先生は梁の部分を弄(まさぐ)る手をピタリと止めてそう呟いた。
そして親指と人差し指で何かを摘み ながら、椅子からゆっくりと降りだす 。

「こいつが何か分かるか?」

先生はそう言うと、指で摘んでいたものを俺の前に差し出してきた。

俺は顔を近づけてそれを注視する。

それは、薄汚れ埃が混じった、細い小さな繊維のようなものだった。

細かく刻まれた小さな糸の束にも見 えるが、それよりも更に細い。

「何かの……繊維、ですか?」

俺が自信なさげにそう答えると、先生は俺に、

「そう、まあ縄だな、けっこう古い 」

と言ってから、指先で摘んだまま、 その繊維の塊をこすった。
すると繊維の塊はまるで砂のようにパラパラと分解され、先生の手の平へとこぼれ落ちていく。

確かに、かなり古いものだったらしい。

先生は黙ったままそれを部屋の隅においてあるゴミ箱に捨てた。
そして襖を見ながらこう言った。

「この縄で吊ったのか……」

吊った?

梁の柱の一部に目をやる。 繊維の塊があった部分が、何かの圧力がが掛かったかのように一部凹んでいる。

「他に何か見たりしたか?」

先生が突然聴いてきた。

何かとはつまり、さっきのようなやつの事か? それなら昼間……

俺はそこまで思い出して。

「あっ、」

と小さく声を漏らした。

思い出し掛けた俺の脳裏に、嫌な映像が浮かんだからだ。

階段を下る途中に見た、あの透き通るような細い足。

まるで何かにぶら下がったように足をぶらんとさせすぐに消えた。

あれはつまり、首を吊った時の女の足だったのか ……

「ふふ、」

背筋が逆立ち、すっかり萎縮してしまった俺を見ながら、先生が口元に手を当て、微かに笑う。

冷笑というか、何というか乾いた笑みだった。

だが、さすがの俺も今日会ったばかりの人間に笑われ馬鹿にされるのは納得がいかない、思わず聞き返した。
その笑みの正体について。

「な、何がおかしいんですかいったい」

すると先生は一瞬間を置いてから、 耳元を覆い隠していた長い黒髪を緩やかに掻き上げた。

改めてみると、やはり凄く美人な人 だと思い知らされる。 だが今はそれすらも腹だたしく思えた。

美人だからといって何でも許されるなんて思ったら大間違いだ。

「すまん、お前の事を笑ったんじゃないんだ」

「えっ?」

思いがけない言葉に、俺は思わず小 さく驚きの声を漏らした。
というか、少しはにかむように謝る先生は何というか……マジで可愛い。

「嬉しかったんだ、こんなとこでこんな拾いものができるなんて思って もみなかったから」

「ひ、拾いもの?」

意味が分からず、俺はすぐに先生に聞き返す、だが先生はその問には答えてくれず、代わりに、

「家庭教師の件、やっぱり引き受けるよ」

と、今日会った中で一番優しい笑みで返してくれた。

思わず万歳をしたくなったが我慢する。

どういう心境の変わり方をしたのかは分からないが、俺は先生が家庭教師を引き受けてくれると言ってくれた事に、素直に感激していた。

こんな綺麗な人と一緒に居られるなんていう現金な事は置いといて 、俺はこの目の前にいる女性に妙な好奇心を覚えていたからだ。

何かこう不思議な、とても言葉に言い表せられない奇妙な感覚、この人が何者なのか、そして今まで感じてきた得体の知れない者たち、さっき見たあれが何なのか、その答えを、こ の人は知っているように思えたから ……


「ただし、条件が二つある」

「条件……ですか?」

俺は突然の先生の言葉に困惑しながらも聞き返す。

「ああ、一つはさっき起こった事を誰にも話すな」

そう言って先生は襖の方を指差した 。

さっきの事とは、先生が襖の女に気付いていたということだろうか? そしてその後にとった行動の事?

俺が考え込むと、先生はそれに構わず口を開く。

「二つめ、そこの……ええと何だ、机の下のエッチなヤツは禁止だ、そんなの買う金があったら参考書の一つでも買え」

そう言って頭を軽く叩かれた。

俺は途端に頬が熱くなり顔を伏せた。 そして心に誓った、エロゲーの隠し場所を変えようと……

「ふう……今日は断るつもりできたから何も持ってきてないんだ、だから勉強を見るのは次からになるがいいか?」

先生は徐に立ち上がりながら言った 。
もちろん俺は、

「はい!」

と、即答し、もう帰るであろう先生を見送る為立ち上がる。 すると先生は手のひらをこちらに向けながら制止した。

「いや、見送りはいい、まだ……アレが少し残っているから」

そう言いながら、先生は襖の梁の部分に目をやった。

俺も釣られて思わずその部分に目をやる。  洒落にならない。

背筋に寒気を感じ身を強張らせていると、先生は俺に背を向けたまま呟く ようにこう言った。

その言葉を、俺は生涯忘れることはないだろう。

「なあ……この家、一体何人死んだんだ?」

心臓が大きくドクン、と、俺の胸をドラの様に叩いた。
押し潰されそうな圧迫感に不意に襲われる、不安という波が音もなく迫ってくるような感覚。

静寂に包まれた部屋の中、俺の喉元から息を呑む大きな音が鳴った。

握った拳には、じんわりと嫌な汗が滲んでいる。

「すまん、今のは忘れてくれ……じゃあまたな」

唖然とする俺をよそに、先生はそう言って、悲しげな表情のままその場で踵を返し部屋から出ると、襖をそっと閉めた。

階段を降りる足音が、フェードアウトしていく。

俺はふと、先生がこの部屋から出ていくのを思い返し、ハッとした。

襖はまるで新築の家の襖のように、 音一つ立てず滑らかに閉まった。

ただし、僅かばかり、縄紐くらいの隙間を残して……
[ 2014/06/03 ] 蘭学事始 ◆FAJ7z1Fo


[ 53017 ] ひとりかくれんぼ
暑くなって来たので僕の体験談を。

これは実際に僕がひとりかくれんぼをやってみた時の話。
元々オカルトが好きな僕は家族のいない時を見計らってその頃ネットで見たひとりかくれんぼをやってみたんだ。

細かい手順は割愛するけれど、大まかに言えば人形に自分の爪や髪、生米などを入れて縛り上げる。そうした人形とかくれんぼをするっていう遊び。(降霊術の一種かな)
まずは最初に人形を洗面台や風呂場などの水場に置いて
「最初は僕(自分の名前)が鬼」と三回人形にむかって言って、しばらくしたら人形の置いてあるところに行き
「見つけた、次は太郎(人形の名前)の鬼」と三回いいながら人形を刃物で突き刺します。
これで下準備は終わり。(あとは塩水を含んだコップとか隠れる部屋のTV画面を砂嵐にしておくけど)

自分が隠れる番になり自分の部屋にあるクローゼットに隠れたんだ。
最初の20分くらい全くなにも起きなくて飽きてきた僕はネットでゲームをしたり音楽を聴いてたりしたんだけど、30分くらい経ってから急にイヤホンからノイズが鳴り出した。
壊れたかな?って思ってイヤホンをはずしてみるとまだTVから砂嵐の音が鳴っていた。
それと

トン、トン、トン

ってなにかが歩いてるみたいな音が少し遠くから聞こえてきた。

僕の部屋は二階にあるんだけど、多分階段を上ってる音だったと思う。
怖いものが好きな僕は「遂に来たか!?」なんて少しドキドキしてる程度だった。
その足音みたいなのを聞いてるうちにそういえばTVの砂嵐って一定時間経つと静かにならなかったっけ…?ってことに気付いて大分心拍数が上がったのを覚えてる。

階段を上り終えたくらいになって今度は隣の部屋(当時は姉の部屋で今は僕の部屋になっている)のドアが開く音がした(横開きなのですぐに分かる)
3分位した辺りでまたドアの閉まる音が。今度は奥の部屋(両親や弟の部屋)で何かをあさる音が。
この辺でようやく「ヤバイ。本気で探してる…」っていうことに気がついてだんだん怖くなってきていた。

ついに僕の部屋のドアが開く音がした。何かが歩いてるような音がして心拍数が跳ね上がった。
流石に怖くなった僕は気を紛らわせるためにまたイヤホンを装着し携帯で音楽を再生しだした。あいかわらずノイズが酷くて音楽がぜんぜん聞き取れない。そのノイズにも恐怖を覚え始めて結局イヤホンを外そうとしたら音楽の間にノイズ以外の音が混じっていた。
「ザザザ・・・ザ・・・ドコ・ダ・・ザザー・・・イタ・・・イ」
こんな感じで音楽の歌詞ではなくこう、ぼそぼそと喋るような音だった。

確か、どこだ、痛い。って聞こえたと思う。

そう思うといてもたってもいられなくなって携帯の音楽を止めてイヤホンも外した。でもイヤホンからかすかに音が漏れ続けていた。本格的に怖くなって携帯の電源を落としたんだけどそれでも聞こえてくる。
本当に怖くなって震えていたら僕が隠れているクローゼットの扉から

カリ・・・カリ・・

って引っかくような音がして、だんだんと強くなっていった。最初は軽い感じだったのに、がりがりがり!!って強くなって最後はドンドンドン!!ってたたいてるような音になった。
怖くて動けなくなってしまい、震えていることしか出来なかった
それでもしばらくすると砂嵐の音が聞こえなくなり扉を叩く音もしなくなった。ひとりかくれんぼには30分以上2時間未満隠れなければならないというルールがあって(うろ覚えだけどそんな感じで記憶してる)音が無くなってから最低でも30分は経ったという頃を見計らって、口に塩水を含み部屋から出て人形を探しにいった。
そして階段を降りきった辺りで背中にピタ・・・ってなにかが張り付いたような感覚があった。
振り向いたらまずい!っていう直感に従ってそのまま人形を置いた風呂場に行った。

ない!!思わずそう叫びそうになって口に含んだ塩水を吹き出しかけた。そして今度は肩にはっきりと手を置かれる感覚。心臓が止まりそうになってまた塩水を吹き出しかけた。しかも振り向きたくないけど振り向かないと風呂場から出ることが出来ない。しばらく迷ったけど必死に下を向いて駆け出した。それから居間や台所で人形を探してみたけどどこにもいなかった。

まさかな・・・と思いながらも二階に上がり姉の部屋、両親の部屋と探した。いやな予感がしたのか、自分の部屋は一番最後に残していたけど、結局探すところがなくなって自分の部屋に入った。部屋の真ん中に一瞬得体の知れないもの、人みたいな形なんだけど絶対に人じゃないって確信できるようなそんなものが見えて思わず尻餅をついてしまった。反動で少し口から塩水がこぼれ慌てて手で押さえた。
部屋にもう一度視線を向けると中には誰もいなかった。かわりに、砂嵐がつけっぱなしのTVの上に人形が座っていて、僕のほうを見ていた。

声にならない悲鳴みたいなのを上げながら人形を捕まえて塩水を吹きかけて
「太郎の負け太郎の負け太郎の負け」と必死で唱えながら人形に刃物を突き刺した。

耳元で「次は食ってやる」って聞こえた気がした。
その後はすぐに人形をゴミ捨て場に持っていって捨てて部屋に戻って布団に隠れるようにしておびえていた。

気がついたらお昼になってて夢だったのか・・・って安心しかけたんだけど、背中と肩が痛くて鏡で見てみてもなにもなってない。ゴミ捨て場に行ってみると人形はなくて、やっぱり夢?って思ったけど風呂場のドアが開いてたり携帯がクローゼットに落ちてたりして、未だに夢だったのか現実だったのかわからない体験。けどあれだけ怖いって思ったのを覚えているから多分現実だったのかな。

以上です、駄文なうえにいろいろ中途半端ですいません。
[ 2014/06/04 ] オカルター ◆uxOlU7Nw


[ 53190 ] 買い物に行く途中!
母から聞いた話です。私が中学校1年生ぐらいでした。
昼間スーパーに買い物に出かける途中、近所のお婆さんが玄関先で猫にエサをあげてるところに遭遇しました。
その、お婆さんは猫が好きでよく野良猫達にエサをあげていました。いつもの通りだったので母が「こんにちは」
と挨拶しました。その後スーパーで買い物を済ませた母が帰り道に、ふと思い出したことがありました。
「あれ?確かあの、お婆さん1ヶ月前に亡くなってお葬式に行ったはず…」と・・・そして他の近所に聞いたら
「そうよ亡くなってるわよ」と答えました。そうです母はすでに亡くなっているはずの、お婆さんの姿がはっきり
見えていて挨拶もしてしまったのです。母は後でゾッとしたそうですが、きっとそのお婆さんは猫達が気になり
様子を見に来たんだと思います。
[ 2014/06/05 ] あぃたん ◆-


[ 53378 ] NO TITLE
実話です。
私が中学生の時に体験したことです。
当時、友人二人と放課後遅くまでだらだらと教室で話していました。
今日の部活疲れたねーとかそんな話をしていたと思います。
そんな感じで、結構長くおしゃべりをしてたので私はだんだんトイレにいきたくなってきました。なので、ちょっとトイレ行ってくるからといって一人で女子トイレにむかいました。

中学校は三階だての校舎で、私たちの教室は二階にあり、トイレは二階の一番奥にありました。
トイレ→教室→教室→階段→教室→職員室→(私たちの)教室という感じでした。
当時、私の中学校では、最後に教室を出た人が節電のため明かりを消す仕組みになっていました。
先にも言ったように、長い時間おしゃべりをしていたため、私たちの教室と職員室以外の電気は消されて皆帰っていました。

ちょっと怖いなとも思ったので、小走りになりつつ早くトイレをすませようとか思い廊下を走ってトイレに入りました。
廊下からトイレに入るための押し引き用のドア(年季が入って開けるたんびにキィキィうるさいやつ)を開けると、右手に鏡が三つ?ぐらい左手にトイレの個室がズラーという感じでした。
私は入り口から近い二番目の個室に入りました。当時電気の節電にはまっていたいた私は、どうせひとりだしと思いトイレの電気をつけませんでした。
ちょっと怖いけどすぐだしまぁいっか、という気持ちで。
個室に入ってちょっとすると、遠くの廊下からトイレのほうに誰かが走ってくる音がしました。
ほかの教室の子たちはみんな帰ってるし、先生たちには職員用のトイレがあるから友人のどっちかだろうなと思いました。
廊下からキィというドアの開ける音がして、誰かが入ってきたのが何となく分かったので、トイレ個室の中から○○ちゃん?というふうに呼びかけました。もしかしたら、私を呼びにきたのかな?と思ったので。

しかし、返事がなかったのでもう一人のほうかなと思い△△ちゃん?と呼びかけました。二回ぐらい呼びかけたところで返事が一向にこないのにひどい違和感を感じたのを覚えています。
まず、私を呼びにきたのならなぜ何も返事をしてくれないのか、次にトイレの入り口のドア付近からトイレの個室に入る気配が一向にないこと、何より私がつけていなかったトイレの電気をつけなかったこと。
出て行ったのかなとも思ったけど、キィという開ける音はしたが、出ていく音と足音がしていない。
ならなぜ、こんな暗いトイレで、個室にも入らず、ずっと立ってる人がいるのかと考えた瞬間、すごい鳥肌と寒気がしました。

トイレの前に私が出るのを待っている何かがいると思った時の絶望感はすさまじかったです。
絶対にトイレの鏡を見ないと心にきめ、いきよいよくトイレのドアをあけて、逃げるように教室に戻っていきました。飛び込むように教室に行き、どっちかトイレに来た?と友人に聞いても案の定行ってないと言われました。何かあったの?と聞かれましたが、話してトイレにもう一度行くなんて絶対に嫌だったので、適当に何か言い訳して速攻家に帰りました。

誰かが明らかに走ってきてドアを開けた音もするのに、そこからの無音がとてつもなく不気味でした。
今では絶対トイレの電気はつけています。
[ 2014/06/08 ] 花薬蘭 ◆-


[ 53408 ] 倉庫のバイト
誰かに話したくて仕方が無かったところ、友達からこのサイトを教えてもらい、その友達の家から書き込ませてもらった
文章とかすげぇ苦手だから、読みにくかったらごめん
さらにまとめるとか困難すぎて話しが長くなってると思うし、読むだけならそんなに怖くないかもしれない
直接的な怖い話を望んでいる人はスルーでお願い
ただ、それまで心霊体験0だった俺にとっては本気で怖かったんだ


俺にはすげぇもてるダチがいる
男女関係なくモテまくってるすげぇやつ
本人はあるお寺の三男(長男がいて双子)で、二卵性だけど男の双子同士
一卵性は顔が似てるってのが常識だと思ってた俺にとっては、二卵性と聞いてこんなに似てて、しかもイケメンってお前らどっちか女になって俺と付き合えよとか意味不明な憤りを感じるぐらいの顔をしてる奴

そいつらどっちも幽霊とかそういうのが普通に見える奴で、子供の頃から見慣れているせいで怖くない、さらには軽く御払い?(ごめん漢字が分からない)まで出来るっていう奴らで今までにもいろんな心霊体験をしてる奴
これは、去年そいつ(以降Aとします)と一緒にバイトをしたときに体験した話


事の発端は俺の親父が長距離トラック(個人会社に勤めてる)運転手してて、12月の末日に港の倉庫に帰宅して荷物を運び入れるとか、ややめんどくさい仕事を請け負って帰ってきた
そこで軽くニートをしていた俺に呼び出しがかかった
「金欲しいだろ?鍵渡しとくから一時ぐらいにその倉庫に来て暖房入れとけ、その後荷物の運び入れ手伝え」って話
払ってやるからって当然だろとか思いつつ、新年会を控えてて金が欲しかった俺は軽く承諾
「友達呼んでいいぞ、その方が早く終わる」と言われ、Aに声をかけてみた
新年は彼女と過ごすかなとか思ったら「お前と遊びたいからいいよ」といわれ、お前もう女だったらもうホントどうしてくれるんだ、とか意味の分からない感情を抱きつつ当日

深夜十二時頃に倉庫前で待ち合わせして、親父から預かっていた鍵で中に入った
俺「結構寒いな」
A「そう?俺暑がり」
俺「知ってる」
そんな会話をしながら壁にある電気のスイッチを入れる
A「あ?」
俺「どうした?」
A「・・・・・」
何も答えないAが倉庫の奥にある事務所兼書類置き部屋をじっと見てる
A「・・・・女かな」
俺「は?え、まさか泥棒?」
A「泥棒なら楽」
俺「・・・・・」
無言になってしまった俺を放置して、スタスタとその部屋に向かって歩き出すA
対してどうしていいのか分からない俺
Aがその事務所の扉のガラスから中を覗き込みノックするという行動をとってる間、俺ができた行動は足元にあった木の棒を拾うということだけ
いや、本当情けないね俺

A「移動した」
Aが呟いた瞬間、そんなベタなって感じなんだけど、倉庫の電気が消えた
かなりパニックになる俺
「ちょ、ありえない!なに?!」
実際はもっと言葉になってなかったと思うけど、気持ち的にはこんな風に叫んだつもりだった
A「大丈夫だから落ち着けよ」
いつの間にか戻ってきてたのか、俺の腕に肌が触れたことでそれがAだと思い情けないとは思いつつその腕にすがりついてた
「ちょ、どうすればいい?逃げよう!」
一人で騒いでる俺に対して、Aがさらに怖いことを言う
A「今そっち行くから動くなよ」
「わかった!・・・え?!」
この瞬間、俺は人生で一番の理解力を発揮したと思う
じゃ、俺、今誰の腕掴んでんの?これ誰?いや、これ、何?
A「そのまま離すなよ」
足音が近寄ってきてることが、助かるとかより腕に触っているものがAじゃない現実を実感させてくることがひたすら怖い
恐怖感で支配された俺に出来ることは、すがっている腕を掴んだままいること
というか、腕が震えてて離すことが出来ないだけだったんだけど

A「あ」
Aが一言呟いたのと、多分ほぼ同時だったと思う
掴んでいた感触が消えた
A「逃げた」
Aの舌打ちが聞こえて、次は間違いなくAだと思う肌が俺の腕を掴んだ
A「大丈夫?」
情けなくも、頷くしかできない
大丈夫じゃないんだけど何度も頷いてた
A「一回外でとこう 大丈夫、俺がいる」
子供の手をひくみたいにAが俺を引っ張って倉庫の扉に向かう
で、ここでやっと気付いたんだけど、俺たち扉閉めてないんだよね
A「開かない 親父さん、到着何時?」
「え?!わからない!」
A「んー・・・」
「扉壊す?!」
A「親父さんに迷惑かかるだろ 仕方ないからさっきの事務所いこう」
「さっきのって、変なのいた場所だろ?!」
A「もういない」
いや、もうお前のその度胸とか、ヘタレでごめん

幸いなことに事務所のドアは開いた
二人で中に入って、もちろんドアはしっかり閉めて鍵をかける
幽霊相手に鍵とかなんの意味もない気がするけど、安心感が欲しかった
ドアが見える位置に二人で座った後、ほんの数分だったのかもしれないんだけど無言の時間が流れた
多分、俺が落ち着くのを待っててくれたんだと思う

Aが声をかけてきた
A「大丈夫?」
「あ、うん」
A「じゃ、ドアのとこみてみろよ」
言われて反射的にドアのガラス部分をみる
ショートの女の人、顔色がどす黒い
暗闇の中でも幽霊って見えるんだって思ったのは覚えてる

幽霊って貞子のイメージが強くて、勝手に髪が長いもんだと思ってたけど違うのもいるんだなって
いや、正確には思い出しながら書いてる今思ったのかもしれないんだけど、とにかく、ドアをはさんでいるおかげでさっきよりは冷静だったと思う
あくまでさっきよりはだけど

A「どうする?」
「何が?!」
A「俺優しくないから、いつもみたいでいいなら」
「お願いします!」
いつもみたいというのは、Aが幽霊関係でめんどくさくなるとよくやる手段のこと
俺には違いがわからないんだが、ジョレイとジョウレイには違いがあるらしく、問答無用で追っ払う方法があるんだと
そしてAはその問答無用が好きらしい
事故だろうが自殺だろうが、生きてる人に対して迷惑かけてんじゃねぇ! 殺されたとかなら殺した奴だけ狙っとけ!とか怒鳴っているのを聞いたことがある

A「わかった」
立ち上がり、ドアに近づくA
女の人はまだドアに顔をくっつけたままそこにいる
A「・・・・失せろ」
低い声で呟いたA
直後にガラスを殴った音と、そのガラスが割れた音が響いた
「A?!」
A「ん、終わった」
何事も無かったかのように俺の傍に戻ってきたAが、俺の腕を引き立ち上がらせてくれた
A「親父さん、到着したみたい」
いいながら事務所を出て倉庫部分に移動するのと同時に、ガラガラと扉が開く音がして親父の声が響いた
「○○!電気もつけねぇで何してんだ?!」
本当に親父登場
倉庫に入ってきて電気つけてこっちみてた

明るくなって、やっと全部から開放された気がして、一気に力が抜けた
同時に、さっきのガラスの音が気になって、親父に何と言おうかと考えながらドアを確認した俺
さっき、確かにガラスが割れる音を聞いたんだけど、ドアのガラスは無事
Aも怪我をした様子は無い
恐怖感から幻聴とか聞いたのかと思ったけど、間違いじゃないはず

困惑する俺を放置して親父に話しかけるA
A「親父さん、ここなんかいるなら初めにそういっといてよ」
「あぁ? あー・・・聞いたことあるけど、俺は見たことねぇなぁ」
A「まぁ、もう大丈夫だと思うよ」
「悪いな、上に伝えて礼させるからよ」
A「焼肉希望(笑)」
「任せろ(笑)」
「くそ親父、一人息子に何かあったらどうすんだ」
「無事だったじゃねぇか 何泣いてんだ それより早く荷物運び入れるぞ あ、Aはこれ飲んで休んでからでいいぞ」
A「ありがと でも荷物入れてから家でゆっくりしたい(笑)」
俺「あ、終わったら実家?」
A「なんで?お前と一緒に年越し予定なんだけど」
俺「え?」
A「予定あるなら帰るけど」
俺「大歓迎です」
A「じゃ、よろしく あ、迷惑ならないように一日には帰るから安心しろよ(笑)」
「迷惑じゃねぇから、七日までうちいて台所手伝ってくれや」
A「○○(俺)が迷惑じゃないならいいよ(笑)」
「付き合ってくれる娘さんもいねぇこいつに迷惑なんかあるわけねぇ」

笑顔で親父と一緒にトラックに向かうAに対し、もはや自分の性別を恨めばいいのか、Aの性別を嘆けばいいのか
それとも、何勝手に人の交際状況教えてんだクソ親父とか訳が分からなくなりながらも、寒空の中必死に荷物を運び入れた
[ 2014/06/09 ] ヘタレが通ります ◆sY4gm4S6


[ 53465 ] NO TITLE
友人の実体験。
自分はもともと怖い話とか体験とか好きだったので、ちょいちょい最近は何か変わったことなかった?とか聞いてた。

友人がよく不思議な体験や事故にあってたので、そのいくつかを紹介。

ある日、授業で出されたポスターの課題が終わらなかったらしく、休日の夕方まとめて終わらそうってことになったらしい。

友人の家は三階建てて、三階が寝室、二階がキッチン、一階が倉庫みたいな部屋があり、その日はその部屋に兄妹のひな壇を飾っていたと言ってた。
友人家は四人家族で、その日妹は部活、父親は仕事行ってて、家の中には母親と二人だけ。

んで、母親が絵具のにおいが嫌だっつう理由で、ひな壇ある部屋でやることになった。
ドアの入り口方向を見ながら、ひな壇に背を向けて作業をもくもくと進めていたら、しばらくたって視線を感じたらしい。が、課題は終わらせないといけないし頑張ったらしい。

結構集中してると、肩を誰かにトントンと呼ばれるようにたたかれた。
直後、後ろをみず、速攻で逃げたらしい。 (もちろん課題は終わってなかった)

友人家、病院が隣にあるためか、ちょくちょく怪奇現象がおきており、結構いろんな話を聞かせてもらっているのだが、友人曰く、今回の件はなぜだか絶対にヤバい感じがしたとのこと。

夜中にベットから誰かが落ちたようなドォォーンという音を家族全員が聞いたとか。(もちろん誰も落ちてない)
黒い影が窓の外を歩いていたとか(友人の部屋の隣に病院の貯水タンクあり。隙間10センチもないくらい)

まぁ、自分はそういった話を聞きながら一番怖いと思ったのが、友人の母親が悪いものを跳ね返す力があるらしく、それが全部友人にいっていると聞いたとき。
友人交通事故にあい、腰強打。制鞄と傘ボロボロ。しかも自分と別れた直後。
数日後、手のひらが抉れる結構な怪我。

そこでやっと、お祓い開始。
そこで言われたのが上記のことだったらしい。

まさか母親の跳ね返りを受けてるとは思わんかったらしくダメージでかかったみたいでシュンとしてた。
自分は友人の母親の近くに行かんよう気を付けるようになった。
[ 2014/06/09 ] NO NAME ◆-


[ 53511 ] NO TITLE
>>53408
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[ 2014/06/10 ] 怖い話まとめブログ管理人 ◆Ahsw8Nok


[ 53556 ] NO TITLE
20年くらい前に主人と中国に旅行した時、上海のホテルでの話。
夜中に目が覚めると、隣のベッドの端にこちらに背中を向けて男の人が座っている。
どうしたのかな?主人みたいだし、「眠れないの?」と話かけたその瞬間。
ベッドサイドのテーブルに何かいる。目の端に見えたものは、何かキラキラ光っている。
目だけ動かして見えたのは、30cmくらいの女の人。金ピカの光を振り撒きながらくるくる踊っている。
衣装はタイか何処かの民族衣装っぽい。
『うわぁ、どうしよう』と思ってベッドの端に座る主人に、「どうしよう、どうしよう。ちょっとこっち来て。」と呼びかけたら、
「どうしたの?」っと、ベッドで寝ている位置から主人の声。
『何これ?どちらもあちら系の人⁈』
主人には、どちらも見えていなかった。
私的に怖かったのは、キラキラの女の人。綺麗過ぎるのが怖かった。
ベッドの端の男の人は徐々に消えていって、主人に話そうと向き直った時、女の人はフワッと消えて、それでもしばらく残像のように、キラキラしたものが光っていた。ものすごく綺麗だった。
あれは何だったのだろう。綺麗過ぎて怖かった。
[ 2014/06/10 ] るび ◆qx6UTKxA
[ 53698 ] ビデオの中の友人-準備-
Bです。ホラーテラー「ビデオの中の友人」のその後2です。
前々作からの著者T(本文中「オレ」)が2012年GWの事を書いていた分を代わり投稿します。
文最後にTも書いていますが洞窟に対しビビってる模様。本来必要がない文や会話が多いです。

GW分は綺麗にまとめてある物と2種類ありましたが、TとCの様子が目に浮かぶ無駄に長い方を採用しました。




2012年GW、連休入り早々に帰郷を果たし実家へ行く前にE母へ形見を返却。
E母には「母へのメッセージがある」とだけ伝えE母と皆へのメッセージ以外を消去したノートPCとノートを返却した。
返却後、唯一ビデオの事を知ってるBの元へ。
Bは県境の事を気にしていたが、「手がかりは無く、これ以上深入りしない。」と伝えた。
Bに洞窟の事を言ったら真先に行くだろうと容易に想像できるので、誰にも言わずに準備をする事にした。

夜、車は駐車場探すのが面倒なので、実家に置きっぱなしにしてるバイクに乗り換え、幼馴染達が開いてくれる長期連休恒例のお帰り会に参戦。
相変わらず自由人なDはバイクで日本一周の旅に出たらしく不参加。
たまにCが何か言いたそうに見てきたが今度聞こうと烏龍茶ではしゃぐ。
宴も終わり、帰るか2次会に参加するか悩んでいると、Cが二人きりで話があると言って来たため退散。
移動と宴の疲れが出ていたので喫茶店でエスプレッソをガブ飲みし気合を入れ直してから話を聞くことにした。
C「小5の時に同じクラスだったM美って覚えてる?」
オレ「ああ。居たね。中3でも同じクラスになったけど、昔から顔は可愛いのにいつも一人で居た子だろ?オレ怖がられてたか嫌われてたっぽいから喋ったこと無いけど。そういえばお前以外と喋ってるの見たこと無いかも(笑)」
C「嫌われて無いよ(笑)何か、守護霊?っていうの?人の後ろに人が見えるっとか言って人を避けてたみたいよ。
 それでね、先週、突然電話が掛かってきて○○ちゃん(オレ)が無事かとか、会わせてって言ってきたの。」
オレ「え?C、お前小6の3月に引越しただろ。卒業式も車で来た挙句オレ達と遊ぶからってママとダンディ先に返してウチの親父に送ってもらったじゃん(笑)何でM美が番号知ってるの?」
C「はぁ?!○内の引越しだから電話番号変わってないでしょ!何度も電話掛けてるのに気付かなかったの?ホンッット信じられない!」
オレ「!!!そういえば変わってないね(汗)卒業アルバムに載ってる番号か。M美の件だけど○日と○日以外ならOKって言っといて。M美スゲー美人になってそうじゃね?20代のうちに会いたかった!」
C(何故か泣き出した)「もういい。帰る。○○ちゃんもずっと運転して疲れてるでしょ。」
オレ「お!おう!何かスマン。ママとダンディに会うと長くなるから家の前まででいいよな?」
C「バイクの音で分かるけどね。」(いつからかCと会う時は帰りに送る係のためメットを2つ持ってる。)
*ダンディ=ヘミングウェイに似てるCパパ。

Cを泣かせてしまったぽいので、夜景が見える丘(C家と逆方向+距離10倍)を経由してから無事送り届け帰宅。
Cに上着を貸していたので体が冷えきり、疲れきっていたオレは、風呂で何度か意識を失いながらもベッドでの睡眠に成功した。


翌日バイクと車のメンテナンスをしているとCから電話があり、2日後にM美と会うこととなった。
例の洞窟探索を行う上で、Eが未知のウイルスにやられた可能性も否定できないため、医療関係者の母にN95マスクをフィッティングテスト用も含め2タイプ2枚ずつ頼んだ。
次にザイルを購入し、高校の同級生で海保の救助隊員を務める友人と、消防士の友人にロープの結び方や、降下時の使い方、安全帯としての使い方等を教授してもらった。
海猿と消防士は一般人が休みの時ほど忙しいので、睡眠不足は人命に関わると早々に解散した。


話したことは無いが、おそらく可愛いから美人に成長したであろうM美に会うため、ちょっと、いや!かなり浮かれていたオレは、くたびれたカーゴやオイルが着いたジーンズでは無く、先日買出し時に新調した小奇麗な服で待ち合わせ場所に向かった。(もちろん散髪済み)
待ちわ合わせ5分前に到着すると、車を見つけて満面の笑みのCが近寄ってくる。(え!C居るの?M美と二人きりじゃないの?M美の今の顔知らないけど)
出迎えるため車から降りると、Cはオレの全身を軽く見て一瞬で冷たい目に。Cの後ろから控目な感じで近づいてくる予想以上の美人を発見!M美だ!!!
Cが挨拶もせず「へ~随分気合入ってるね」など冷やかしというか嫌味を言って来たがスルーしM美に挨拶。
とりあえず移動してから話を聞こうと車に乗る時、「C、今日お前は外野だから後ろ」と助手席を倒すとM美が「私後ろで大丈夫です。お邪魔します。」と乗り込む。
何て控目で清楚で美しい大和撫子だ!っと軽く感動。Cはオレをひと睨みして乗り込んだ。
オレ「同級生だし呼び方はM美ちゃんでいいかな?後ろ狭くてごめんね。ほぼEmergency Sheetなんだ。後ろもシートベルト・・・締めてる(出来た娘だ)」と発進。
人を避けていたと聞いていたので予約しておいた郊外のレストランに向かった。

少し緊張しているようなので食事をしながら雑談。
オレ「喫煙室で上司にパスポート持ってるか聞かれて、持ってるって答えたら翌年から3年間北米に出向させられちゃったよ(笑)向こうの強度部門を立て直せとか言われても英語苦手でね~。向こうに着いたら迎えの人に話しかけられて咄嗟に出た英語がHow muchだもん(笑)」
C「突然でビックリしたよ。○○ちゃん英語だけは私より苦手だもんね。アメリカ行く前年のTOEIC、勉強したのに630点だっけ?(笑)」
オレ「うっさい!海外経験も無く勉強もせず初めて受ける異国語のテストでさらっと780点も取る奴なんてお前くらいだろ。」
C「でも夏だけは毎年帰って来たよね。空港まで迎えに行ったらキャンプだホイ歌いながら出てきて爆笑しちゃった。2年目だったかな?アメリカナイズして帰るとか言って完全にアメリカを履違えた格好してたの(笑)」
この辺でやっと力の抜けた笑顔を見せてくれた。
オレ「M美ちゃんは卒業後何してるの?」
M美「私は大学卒業後、国立病院で薬剤師として5年勤め、現在は母の薬局で働いてます。」
オレ「薬剤師か…頭良さそう。よく分からないけど。そういえば中学の卒業文集に薬剤師になりたいって書いてたね。夢を叶えるなんて凄いじゃん。」
オレ「…そういえば、オレに用があるんだよね?」
M美の表情が強張る。
M美「はい。。。。。これから何かしようとしていませんか?○○君に良くない事が起こりそうな気がして。」
C→ポカーン
オレは突然の言葉に心臓が大きく脈打つのを感じた。
例の洞窟の件は誰にも言ってない。幼馴染達に悟られないよう面識の無い高校時代の友人にザイルの使い方を教わった。
ましてM美は中学卒業後初めて会う。
オレ「え!何で?」(顔が引き攣ってたかも)
M美「こんな事言うと変な人だと思うかも。。。でも、今日○○君を見て確信しました。」
オレ「何?言ってみて。変な人かどうかは話を聞いてからオレが判断するから。オレの感情を勝手に決めないで。」
もし、洞窟に関する事を言われた場合、Cには絶対に聞かせたくないので話が終わったら呼ぶからと、グズるCに無理やり車の鍵を渡し退席させた。
M美「突然言うと分からないと思うので、順番に説明します。私小さい頃から人に憑いてる霊とか見えたり感じたりするんです。たまに見るに耐えない容姿の方を連れてる人もいるので、徐々に人付き合いを避けるようになりました。」
オレ「オレも避けられてたよね(笑)」(本人の口から聞くとちょっとヤヴァイ子かもと感じ始めた。これで前世とか言い出したら基地外確定。)
M美「あまりにも凄い方を連れているので怖くて…」
オレ「え?」
M美「○○君の守護霊が白馬と某武将(戦国から江戸時代の有名な武将)と○神様と女性なんです。こんな守護霊憑けてる人見たこと無くて、どういう縁で憑いてるのか分からないんですが。」
オレ「え!ちょっと待って!某武将と白馬と神と女性?…女性の顔書ける?
   ・・・・・・それ、オレの祖母さんだ。遺影しか見たこと無いけど。
  他はオレが小学校入る前に住んでた家の近くの神社に祀られてるのと同じだ。某武将が○神を祀るために建て、武将は死後何ヶ所かに祀られてるけど、その内の1つ。あと白馬の像もその神社に祀られてるんだけど、親父が学生の頃に他界した祖母が奉納した物だって神主さんに言われたな。」
M美「そういう事でしたか。お祖母様にお守り頂いているのかもしれませんね。」
オレ「守護霊の件は信じよう。小学校入学のタイミングで今の実家に引越したから、小学校6年間隣に住んでたCすら入学前の事は知らないんだよ。うち共働きだから寂しい時とか境内の下で遊んだり昼寝してた。何故か落ち着くんだよね。祟られる事はあると思ってたけど、まさか守られてたなんて。」
M美「数週間前から、○○君の守護の方々が夢に出てきて○○君を止めろと訴えて来たんです。凄い方達を連れていたので○○君の事を覚えていて。」
オレ「それでオレと仲が良かったCに連絡をとった。今日確信に変わったっていうのは?」
M美「守護の方たちがアレに近づくなと。」
アレについて具体的では無いらしいが、どうやらEの件についての事を言ってるようだった。
Cを待たせているので、連絡先を交換しGW中もう一度会う約束をしてから店を出た。
帰りの車の中、オレの守護霊の話をしていたと聞いたCが変な事を言い出した。
C「そういえば、○○ちゃんが越して来てすぐの頃に○○ちゃん私達の目の前で消えたよね。」
オレ・M美「え?!何?どういう事?」
C「○○ちゃん覚えてない?私がA・B・D・Eと一緒に●通り歩いてたら反対側に○○ちゃん居て、AとEが声掛けたら車がビュンビュン走ってるのに○○ちゃん横断しようと飛び出したの。それで あ!ぶつかる!って思った瞬間○○ちゃん消えてビックリしてたらニコニコしながら「まぜて」って目の前に現れたの。」
オレ「覚えてないけど、それは無いだろ。●通りって言ったら当時から交通量の多い片側3車線だぞ。小1の秋頃裏のお婆さんが横断歩道じゃ無い場所渡ろうとして亡くなった道じゃねーか。そもそも消えるって、そんな事あるわけない。」
C「本当だよ。皆とヤバイ子かもしれないから仲間から外そうって話してたんだから。ただ、Eは面白いから居てもいいって。Aは自分が公園で見つけて仲間入りさせたから庇ってたの。それで、上2人が庇うから外さない事になったんだけど、私それから暫く○○ちゃんの事怖くて。。」
オレ「消えたかどうかは置いといて、それで最初オレの事無視してたんだ。あ~。教室の前にいたCに「一緒に帰ろう」って声かけたのに無視して先に帰られたの思い出した。30m先に見えるCの背中が凄く遠く感じたな~(笑)BとDにも凄い距離置かれてた気がする。」
C「ごめん~そんな20年以上前の事で責めないで。今は大好きだから。」
オレ「人前で誤解を招く表現は慎め。」
M美「Cちゃんと○○君って付き合ってないんですか?凄く仲いいのに。」
オレ「最初無視されてたけどね。」
C「も~。」
オレ「おっと!ここのソフトクリーム好きなんだ。Cお前の分とM美ちゃんの分買って来い。」
C「○○ちゃんの分は?」
オレ「一口食べたいだけなんだよね。奢ってやるから一口クレ。」
一口食べて出発。
オレ「そういえば、いつからこんなに仲良くなったんだろう?小3かな?小3ってキャンプ行った時にCが余計な事して足骨折した事くらいしか覚えないな。」
C「その時からだよ。登山中小川で休憩してる時に小川を飛び越えようとしたら足滑らせて骨折したの。皆止めろって言ってたのにね(笑)
 皆がキャンプ場に居るダンディ呼びに行くか話してたら○○ちゃんが「それじゃ遅いオレがキャンプ場に連れて行く。」って言って私の事おんぶしてくれたの。
 小学生の頃なんて私より小さかったのに、1時間も山道おんぶしてくれて。大丈夫か聞くと「剣士だから平気」って。車の中でも「手当」って言って折れた場所に手を当ててくれたら痛みが引いてビックリした。」
オレ「あ~。そんな事もあったな。お前背中で痛い痛いって泣いてた癖に、ギプスで足固めてキャンプ復帰したよな(笑)あの時程Cを男らしいと思ったことはないよ。」
M美「手当?」
オレ「文字通り昔の人の知恵。特別なもんじゃ無いよ。前にTVでもやってたけど、患部に手を当てると痛み止めとか自然治癒力の促進になるらしいよ。特に出産後の女性の手はその力強いんだって。メカニズムの研究中だってさ。」
C「M美ちゃん男らしいって酷くない?モデルになった時も「履歴書の写真加工しただろ」とか「裏金か」とか言ったんだよ。スカウトって言ってるのに。雑誌に載った時も「何ていう動物図鑑だ」って聞いてくるの。人ですら無くなったよ!」
M美「ひどい。ひどすぎます。。。」
C「でしょ~!あ!中学校ではどんな感じだった?」
M美「2年生の頃○○君毎日鬼ごっこしてたよ。追いかけられて2階のベランダから飛び降りたの見ちゃった。周りのクラスも騒然としてたけど鬼の子は「クソまた飛びやがった」って当たり前みたいに。でも夏休み前に全校集会で鬼ごっことベランダから飛び降りるの禁止されちゃった。」
C「猿か!(笑)」
M美「あとね。大人しい人が苛められてたんだけど、○○君が苛めっ子に「今日からオレ等のグループに入れるからコイツに用があるならオレに言え」って。その後苛めっ子達1周間くらい学校休んだけどどうしたの?」
オレ「若気の至りです。ごめんなさい。放課後呼び出されたから打ちのめした。先生と親同伴で彼奴等の家に謝りに行ったよ。5対1だし事情が事情だからお咎め無かったけどね。」
C「○○ちゃん昔から苛めとか嫌いだもんね。」
オレ「苛めって関係無くても視界に入るだけで目障りなんだよ。ずっと剣道やってたから強い奴を倒す快感みたいなの染み付いてるし。弱い奴いたぶって何面白いんだ(イライラ)」
C「M美ちゃん、命の光って分かるものなの?」
M美「???」
C「前AとEって友達から聞いたんだけど、○○ちゃんがそう言ってたって。」
M美「どういう事ですか?」
C「○○ちゃんが車の免許取って半年くらいに、凄い技覚えたって言うからAとEが一緒に山に行ったんだって。何するかと思ったらサンシェード?でフロントガラスと横の窓に目隠ししてナビの地図だけで走れるって言って走りだしたらしいの。Aは怖かったらしいんだけど、Eは慣れれば出来そうって思ったみたい。
 途中で○○ちゃんが「出てこないでね」とかブツブツ言ってて、折り返して少し走った所で急ブレーキで止まったんだって。何事か聞いたら焦った様子もなく「動物が出てきた」って。降りてみたら狸がいたらしいの。何で動物がいるの分かったのか聞いたら命の光が見えたって返されたって」
M美「・・・・・力が強すぎる」
オレ「力とかよく分からないけど強すぎると何かデメリットあるの?」
M美「こんなに守護霊の影響を受けてる人見たこと無いので・・・・ただ、何かしらの代償があるかも。」
オレ「ふ~ん。代償ね。そんなに強いなら居なくなった時オレ死ぬかも(笑)」
C・M美「え?」
オレ「C、オレが10歳まで毎年心臓の検査しに国立病院に行ってたのは知ってるよな。こっちは知ってたかな?オレ生後3ヶ月の時に川崎病で一回死んでるんだよ。ミルクも飲めなくなって、どんどん衰弱して管だらけで寝てたらしいんだ。心停止して医師が来るまでの間にずっと付き添ってた母が蘇生したらしい(笑)。今でも太ももの動脈から心臓までカメラ入れた痕残ってる。
   夢か現実か分からないけど、一人で草原に居ると、知らないお婆さんが現れるんだ。凄く身近な気がしてお婆さんに近づこうとすると、優しく「こっちに来てはダメ。そこでお父さんとお母さんを待ちなさい。」って言われてお婆さんに置いて行かれるんだけど、物心着いた時にはその光景が記憶にあって、祖母の遺影を見て「あ!あのお婆さんだ」って思ったんだよ。
   記憶にある人だから、オレが生まれてから亡くなったと思ってたら親父が学生の頃に亡くなってた。」
M美「生かされてるって事?」
オレ「たぶんね。今日M美ちゃんの話聞いて今までの運の良さとか色々納得いった。非科学的でちょっと嫌だけどね。」

これ以上M美と喋ると洞窟へ行く決心が揺らぎそうなのでM美と別れ際もう一度会う約束をキャンセルした。
M美と別れてから「死んじゃ嫌だ」と泣き出したCを宥めてから帰宅。


準備は整ったので少し早いが自宅に帰る事にした。

洞窟探索が現実味を帯び頭の中の警鐘は強くなる一方だ。
この文を書いている時も未知の恐怖が襲ってくる。恐怖を紛らわそうとハッキリと覚えてる会話をダラダラ書いてしまった事をお詫びします。
Eの状態から洞窟に行った所で帰れなくなる事はない。警鐘の訳が分かった事で恐怖が増しただけだと言い聞かせる。
次実家に戻るのは盆休み。一番の悩みはしっかり切り替えて仕事に集中出来るかだ。
[ 2014/06/12 ] B ◆06fMZ3gA


[ 53760 ] 水の中
私が小学校低学年の頃の話です。
ある夏の暑い日に近所のプールへ従兄弟達と遊びに出かけていました。
田舎のプールなので監視員は居らず
利用客も従兄弟の家族と私の家族の二組だけの貸し切り状態でした。
大きい組は24mのプールへ行き、小さい組は母親達の監視のもと幼児向けプールへと分かれて遊んでいました。
私は最初は小さいプールで遊んでいたのですが、深いプールが羨ましくてビート板を両脇に抱え従兄弟達とともに深いプールで遊び始めました。
端の方は足がぎりぎりつく程の深さだったので調子に乗り、真ん中へと移動したところ不意にバランスを崩してしまいました。
驚いて両手足をばたつかせましたが思うように動かず、焦れば焦る程水を飲んでしまい体はどんどん沈みます。
鼻のツンとした痛みと苦しさが続き、もがいていましたが不思議なことに直ぐ側にいる周りの従兄弟達は全く気づきません。
だんだんと頭がぼーっとなり水流に流されながら仰向けにゆっくりと底に沈みかけた時。
水の中がすごく綺麗だなと思いました。恐怖心より何故か安心感があり、このままずっと見ていたいと言う気持ちが沸きました。
そう思った瞬間綺麗な水面にどぼんと大きなものがおちて私はすごい力で引っ張られました。
母でした。
私の姿が見えず溺れる私を見つけ、着の身のままプールへ飛び込み過去最高記録を叩き出しながら泳いで私を助けてくれたのです。
幸い大事には至らず、母の衣服を乾くのを待ちながら叱られました。
私の側で遊んでいた従兄弟達に聞くと、溺れているようには見えず、潜って遊んでいるのだと思ったそうです。
もし母が気が付かなったらと思うと・・。
ただ、水の中で見た景色が忘れられずにそれから水に潜ることが多くなりました。
あの時の景色をもう一度見られたとしたら私はきっと。
[ 2014/06/12 ] 砂糖 白 ◆-


[ 53848 ] NO TITLE
>>53698
>>53760
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/06/14 ] 怖い話まとめブログ管理人 ◆Ahsw8Nok


[ 53867 ] 投稿場所修正
[ 53842 ] ただいま
私の幼少期の話です。
私は外から帰って来ると、人が居ようが居なかろうが必ず「ただいま」と言う子供でした。
ある日買い物から帰ってきた時、いつものように誰も居ない家の中に向かってただいまと言う私に、母が「誰も居ないのにただいまって言わなくも良いんだよ」と笑いながら言うと。
私は「居るよ!」と言うのです。そしてカーテンまで走って行き、カーテンをめくりながら
「ほら!ここにお爺ちゃんが居るでしょ?」と自慢げに言い放ったそうです。
その後も何度か似た様なことがあったらしいのですが、最初の居るよ発言で呆然とした母が買い物袋を落とし、12パック入りの卵が犠牲になった以外は特に何事も無かったそうです。
しかし母としては見えなくても狭い部屋の中で知らない人と一緒と言うのが耐えられなかったらしく、人が居ても居なくても帰ってきたら「ただいま」という我が家の教育方針が出来上がったと言うことを、つい最近知りました。
[ 2014/06/13 ] 砂糖 白 ◆-
[ 2014/06/14 ] 怖い話まとめブログ管理人 ◆Ahsw8Nok
[ 54015 ] ビデオの中の友人-復讐-
Bです。ホラーテラー「ビデオの中の友人」のその後3です。
前々々作からの著者T(本文中「オレ」)が2012年夏の事を書いていた分を代わり投稿します。
M美ちゃんを見たくて毎週薬局にドロップを買いに行ってます。美人すぎて声をかけれません。



2012盆休み。GW前から続く頭の中の警鐘を無視する事にも慣れ、いよいよ決行の時が近づいた。

Eの死から1年。何かも分からないまま終わらせる訳にはいかない。
自分で設計しワンオフしたインマニとエキマニを装着しさらにスロットル、タービン交換、ECUのリセッティングを行いより静かに、よりパワフルに、より燃費良く生まれ変わった車に乗り一路実家へ。
今回実家に居れるのは7日間。予定は、1日目(到着日)→宴会、2・3日目→洞窟、4・5・6日目→キャンプ、7日目→自宅へ出立というハードなものになった。

パワーに余裕があるため、いつもより疲れずに帰郷しEへ線香を上げ、「相変わらず言うこと聞かなくてごめん。見てくるから。」と報告していると、突然花瓶が倒れ、香炉に立てた線香が折れた。
Eなら気にするな。守護者なら黙って守れ。と念じ、E実家を後にした。
宴会前に準備を終わらせるべく、母に頼んでいたマスクのフィッティングテストを行いながら、ケチらずN100マスクを頼めば良かったと軽く後悔。
車にシュラフ、コンロ、手斧、バール、ザイル、コッヘル、食料、水、ランタン、折りたたみスコップ(ツルハシ付き)、マスクを積み込み準備完了。
宴会へは相変わらずバイクで行くことに。C用のヘルメットを持ち会場に向かった。
会場に着くとDがお土産と変な仏像をくれたが、受け取った瞬間首が落ちた…
首を拾いポケットにねじ込む。(いったい何処に行ってきたんだ?)
Dが突然「お前何かしようとしてるだろ?」と相変わらず感だけで突っ込んできた。
「そりゃ役職あるからな。平みたいに言われたことやってるだけじゃ生きていけないんだよ」と会社の話でごまかした。
何か言いたそうにしていたが、携帯が鳴りCを迎えに行くことに。
C実家に着くとCママに捕まった。宴会途中で抜けてきたのにお茶とつまみを出され困惑。(C全然準備出来てないじゃん!)
Cママへ近況報告が終わった頃、Cも準備が終わり宴会場へ。
キャンプの打ち合わせも開始。
オレ「今年のキャンプはいい場所見つけたよ。」
D「どんな場所?」
A「温泉湧いてるよ。」
B・C・D「マジで!」
A「車から2時間くらい歩くけどな。○○(オレ)からメールで座標送られてきて温泉湧いてそうだから下見ヨロって(笑)」
B「どうやって見つけたんだ?」
オレ「秘湯好きだからな。地形図見れば検討が付く。枯れてる場合も多いけどな。湯船掘るから誰かスコップ持ってきて。」
D「高校の頃にさFって子いたじゃん。こっち戻ってきたらしいからキャンプ連れてって良い?」
オレ「いたね~Dの同級生で巨乳の子でしょ。OK。」

女性メンバーが増えた事で皆テンション高めで解散。
Cを送る前に恒例の枕チェンジを行うため一旦帰宅。
(オレが大学で実家を離れた辺りからの恒例行事。最初は引っ越す時に枕を取られたが、困ると言ったら半年に1度普段使っている枕を持ってこいと言われた。クリーニングして返却されるため有難くもある。)
車に乗り換えCを送りフカフカの枕を持ち帰る。
ベットに転がり電気を消すと、昔使っていて捨て忘れたブラウン管TVに人影が映る。
コンセントは束ねてTVの上に…
最近こういう警告じみた事が多いので気にしないように就寝。


決行日 朝4時
リビングのテーブルに「明日の夜に帰ります。(たぶん)」と手紙を残し出発。
Pエリアに車を置き廃道への入り口を探す。現在通行する道から1mくらいは雑草が生い茂っているが、その奥はまだ通れそうなので車で突っ込む事にした。
途中でUターンし、バックで進む。バックカメラの映像で路面を確認しながら進むと、雨水で50cm程えぐられ道が分断されていたため停車。
車から降りるとガードレールが埋まるほど土砂が堆積している事に気づいた。
土砂で埋まっていて気づきにくかったが、目的地の橋の上に着いていた。
橋が崩れるといけないので、車を橋から動かし川へ降りる。
Eの記録では川に沿って20分となっていたが、15分程で滝の上に着いた。
念の為にザイルを出し、滝の横を降りる。
本当に洞窟がある。実際目にすると予想より大きく感じる。
清流で顔を洗い大きく息を吐く。
遂に来た。

昼12時
洞窟の前に陣取り荷物を解く。
夜に備え薪を集め、腹ごなしをしマスクをつけ洞窟へ侵入。
洞窟の奥はEの記録の通り、入り口側から見ると自然岩だが、崩れた奥にレンガのような物がある。
この場所で間違い無い事が分かり緊張感が増す。
奥の部屋に到着し祭壇を調べる。
人工物のようなのに削った跡がない。
直接石棺に触れないよう気をつけながら調べたが継ぎ目が無い。
蓋があるなら抉じ開けようと持ってきたバールに他の役目が出来た。
材質を調べてもらうためにナイフで石棺を削りケースに…削れない。
バールで叩くと中に空洞があるようだ。
仕方なしとバールで穴を開けるため全力で叩く。
初撃で先端が潰れた。
もし物理的な何かでEが死んだのなら、石棺の中とマスクの付着物を調べる。
もし霊的な何かで、M美の言うことが事実ならオレの守護霊が黙っていないはず。
2段構えになるはず。
1m程のバールが曲がり握力も限界に近づいた時、バキっという音とともに穴が開いた。
中を覗こうとした瞬間、中から靄のような物が出てくる。同時に鳴声のようなものが響き視界がチカチカする。
激しい目眩で立っていることが出来なくなり石棺に保たれるように座り込んだ。
朦朧としていると、突然「バカ者!止めろと警告したのに!」と怒鳴り声が聞こえて意識が途絶えた。

何時間寝ていたのか分からないが意識が覚醒した。
血圧が上がらないのか体に力が入らず寒気がする。
GW前から続いた警鐘も感じない。
Eの記録にあった声のようなものも無い。
頭は驚くほどクリアだ。
Eの記録と違う。。。
終わったのか?
這いつくばるように外に出ると、マスクを外し大きく息を吸う。
若干の息苦しさから開放され、立つことも儘ならない現状に情けなくて一人爆笑。
空は日が傾きかけている。携帯の時計は午後6時を過ぎていた。
火を熾しブロック肉を遠火で炙る。ガスで湯を沸かしコーヒーを淹れる。
胃に物を入れ少し力が入るようになった。アラームを3時間後にセットしシュラフに入る。

午後11前
アラームで目を覚まし体力の回復を確認。
火が消えぬよう薪を足し洞窟の奥へ。
石棺の中を確認するが空。触れても何も起こらない。
石棺の破片をケースに入れ、弓なりに変形したバールを回収し部屋を後にした。
この部屋を封じるためザイルを滑車代わりに大きめの石を運ぶ。幾つもの石を運び洞窟の奥を封じた頃には朝になっていた。
野営の痕跡を消し車に戻る。シートに座った瞬間安堵と達成感から涙が零れた。

携帯の繋るエリアまで来るとメールが舞込む。
車を止め確認するとM美とCからだ。M美からの送信日時は昨日13:30を始めに何時間か置きに5通。内容は全て「連絡ください。」GW以降ちょくちょくメールや電話をしてたが、こんなコミュ障女みたいな一言メールは最初の数回だけだったのに。
M美に電話すると「何があった」「何をした」と捲し立てる。
勢いに押され思わず敬語で「とりあえず行きます。3時間くらいかかります。」と返事をしM美の薬局へ。
薬局に着くと白衣姿のM美が待っていた。(タイトスカートに白衣ってエロくていいよね)
驚いた顔で駆け寄ってくる。
M美「何でお祖母さんしか居ないの?」
オレ「は?」
M美「だから!守護霊がお祖母さんしかいないの!それよりどうしたのその顔?」
オレ「生まれつきです。イケメンじゃ無くてすいません。」
M美「そういう事じゃなくて…体調悪く無いの?顔も真っ青だよ。立てる?」
車から降りると膝から崩れ落ち立てない。
車の横で美人に土下座をする男の絵が浮かび死ぬほど恥ずかしい。
「立てません。」と言うとM美は薬局からM美母を連れて出てきた。
両脇を抱えられ薬局裏のM美家へ。の前に「車移動しないと」戻ろうとすると
M美「私が移動するよ。私のラパンSSマニュアルだから大丈夫だよ。あ!エンジンかけっぱなしだから心配だよね。」と言って車へ。
オレ「あ!ちょっと待って!!!」(大きい声が出せてなかった。)
M美が車の元へ→バタン(ドア閉め)→ブォンブォン(軽量フラホで吹け上がりはバイク並)→ギャーーー(ホイルスピン)→ガシャン!(衝突)
オレ・M美母・・・・・・
一人で立てないのも忘れ「大丈夫か!」っと駆け出そうとしたが蹌踉めき転倒。(最高にダセー)
M美母が駆け寄りM美救出。
無事ではないが駐車場端の壁ピッタリに駐車完了。
初事故で顔面蒼白にしながら「ごめんなさい。ごめんなさい。」と必死に謝るM美にとりあえずチェックしたいからとエンジンを吹かしてもらう。
ブォオオオ!プシャー!圧縮が漏れているような音が無いためOK。エンジンを切り戻ってきたM美にMAXブーストを聞きメーター上でもインタークーラーが無事な事を確認。自走可。
どうやらクラッチが重すぎて、半クラを探ってる最中に力尽きたようだ。
見た目はバンパーが落ちかけてるので、タイラップの出番だな。と午後の予定を考える。

M美に怪我が無いようなので、警察への連絡と修理代を断り今度こそM美宅へ。
M美母が客間に布団を敷き寝かされる。
夕方からキャンプの買出しもあり予定が詰まっているので病院を断り、謝罪するM美母に車が小破した事よりM美と初見のM美母が気遣ってくれた事が嬉しいと告げると開けっ放しの薬局へ戻っていった。
萎縮して今にも泣きそうなM美。話が進まない。
昨夜から動き続けた事もあり、横になると眠気に襲われる。
オレ「仏教用語の「諸行無常」って知ってる?平家物語の一節でも「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」って書かれてるやつ。何時か壊れる物がたまたま今日だっただけだから気にすんな。動くし。」
M美「でも…壊れたと壊したは違うじゃない。大事にしてる車でしょ。」
オレ(少しイライラ)「わざとじゃ無いだろ。どうしてもって言うなら…少し寝るからその間手握ってて。それでチャラ!」→就寝
会話終了後3秒で寝るというのび太並みの早寝を披露。

顔に違和感を感じ起床するとすぐ横にM美の顔がありビックリ。しかも超見られてる怖ぇ。
添い寝は要望してないが、とりあえず話を進める。
話を聞くと2人と1体?と1匹いた守護霊が父方の祖母1人になっているらしい。
その祖母も力が弱まり消えかけてるとか。
他の1人と1体と1匹も極端に力が弱まり、おそらく神社に帰って養生しているのでは無いかとの事。
薄っすらへその緒のようなモノが繋がっているので縁が切れた訳ではない。
信仰により、人間が創りだした存在のため、参拝者数と信仰心が減っている現代では力の回復に時間がかかるのでは無いかと現状と推測を教えてくれた。
そして、守護者の力とオレの力は比例関係にあり、現在は凡人以下だろうとの事。(後のキャンプで守護者が減った影響を嫌というほど痛感する。)
基本的にM美からは守護霊へ接触出来ないらしく、情報は一方的に送られてくる事と、見た目からの推測らしい。
何故話したことも無かったM美の所に情報を送るのか聞くと、中2の頃オレの守護霊と目が合って見えてる事に気づかれたからじゃないか。
昨日のメールも祖母が来て訴えたらしい。
車の中に僅かだが得体の知れない気配を感じたと聞き、持ち帰った石棺の欠片を見てもらおうと布団から出る。
普通に立てる。体も軽い。
時計を見ると午後1時を指していた。初めてお邪魔する家で4時間も寝ていたらしい。自分の図々しさに笑いが溢れる。
布団が暑かったのか、ブラウスは汗で薄っすらと透け、ほんのり赤い顔をしたM美に思わず見とれてしまった。(M美は今年上映されたダーク・シャドウの魔女役エバ・グリーンと、一人かくれんぼ出演の河北麻友子を足して割ったような分り易い美人)
もう手を離しても良いと告げると、いつ倒れるか分からないからと握り返された。
M美母にお礼を言い、車へ戻りミラーで顔色が戻っている事を確認し、ケースを取り出す。
欠片が無い!!!
ケースは密閉出来るように持ってきたダイビング用のロック付き防水ケースだ。
ロックが掛かった状態で中身が消えるはずがない。
M美もケースから気配を感じると言うが、欠片が消えた以上分からない。
呆然としているとM美母より提案を受け、3人で昼食。
無礼にも自己紹介すらしていなかったので自己紹介、同学区に実家があり、最近仲良くさせてもらっていると告げると「聞いているわ。最近M美が嬉しそうに話してくれるの。」と上品な笑顔で返された。
食後、携帯が電池切れで落ちていたため、M美のスマホを借りCへ「車を補修するから手伝え。足があるなら来い。」と告げるとダンディのオデッセイで行くとのこと。(スマホで電話の掛け方が分からずコールまでやってもらった。)
電話を切ろうとするとM美が替わり「私がぶつけた」とか「○○君(オレ)がフラフラだった」とかCに余計な事を吹き込んだ。

M美に何かあったら、無くてもたまに連絡くれと言い帰路に着いた。

つづく
長くなるので夏休み分は2分割です。
[ 2014/06/16 ] B ◆06fMZ3gA

「過去ログその11」に続く


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