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『危険な好奇心』3/6

「『危険な好奇心』2/6」の続き
【携帯】連投できない人の怖い話 1投目【歓迎】

190 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/27(木) 22:54:20 ID:2G2sPLliO
「お待たせしましたー」
バイトらしき女店員に声をかけられた。
俺と慎は待ってましたとばかりにレジに向かった。
女店員は少し不可解な顔をしながら、
「現像出来ましたので、中の確認をよろしくお願いします」といいながら、写真の入った封筒を差し出した。
まぁ現像後の写真が、犬の死骸や釘に刺された少女の写真のみだから、不可解な顔をするのも当然だが・・・
慎はその場で封筒から写真を取り出し、すべての写真を確認し、
「大丈夫です。ありがとうございました」と言い、代金を支払った。
店を出て、すぐさま交番へ向かった。

これで全てが終わる。
駅前の交番へ二人して飛び込んだ。
「ん?!どうしたの?」
中にいた若い警官が、笑顔で俺達を迎えてくれた。
俺達はその警官の元に歩み寄り、「助けてください!」と言った。

俺と慎は、あの夜の出来事を話した。裏付ける写真も一枚一枚見せながら話した。
そして、今も『中年女』に狙われている事を。

一通り話し終わると、その警官は穏やかな表情で「お父さんやお母さんに言ったの?」
俺たちは親には伝えてないと言うと、
「ん~んぢゃ、家の電話番号教えてくれるかな?」と警官は言い出した。


286 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/30(日) 01:58:44 ID:Ey4nh9XjO
慎が「なんで親が関係あるの?狙われているのは俺達だよ?!」とキレ気味に言い放った。
ちなみに慎の両親は医者と看護婦。高校生の兄貴は某有名私立高校生。
俺達3人の中で一番裕福な家庭だが、一番厳しい家庭でもある。
あの夜は親に嘘をついて秘密基地に行き、このような事に巻き込まれたとバレれば、
俺や淳もだが、慎が一番洒落にならないのである。
「助けてよ!警察官でしょ!!」と慎が詰め寄る。
警官は少し苦笑いして、
「君達小学生だよね?やっぱり、こーゆー事はキチンと親に言わなきゃダメだよ」
と、しばらくイタチゴッコが続いた。
あげくに警官は、「じゃあ君達の担任の先生は何て名前?」など、俺達にとっては脅しに取れる言葉を投げ掛けてきた。
まぁ警官にとっては、俺達の保護者及び責任者から話を聞かないと・・・って感じだったのだろうが、
俺達にとって、こういう時の親や先生は、怒られる対象にしか考えられなかった。
そうこうしているうちに、俺達の心の中に、目の前にいる警官に対して不信感が芽生えてきた。
このまま此処にいれば、無理矢理住所を言わされ、親にチクられる!と。


290 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/30(日) 02:31:44 ID:Ey4nh9XjO
この警官は、俺達の話を信じてくれてないのでは?と俺は思い始めた。
俺や慎が必死に助けを求めているのに、『親』『先生』ばかり言ってくる。
俺達は『中年女』の存在を裏付ける、証拠写真まで持参しているのに・・・
俺はもう一度警官に写真を見せつけ、「犬をこんな殺し方する奴なんだよ!」と言った。
すると警官はしばらく黙り込み、写真を手に取り、意外な一言を言った。
「ん~・・・これって犬?なの?」
「は?」と俺と慎は驚いた。この人は何を言っているんだろう!と。
続けて警官は、「いや、君達を信じていない訳じゃないよ。じゃあもう少し詳しく教えて。ここが頭?」
警官は冗談を言っている訳では無く、本当に分からないようだ。
俺はハッピーの写真を取上げ、「だから・・・」と説明しかけて言葉が詰まった。
確かにこの写真を客観的に見ると、犬の死骸には見えないかも・・・と思った。
薄茶色に変色した骨に、所々わずかに残っている毛。
俺と慎は、ハッピーが死体になった翌日にも見ているので、
腐食が進んでいても元の形(倒れていた角度、姿)を知っているが、
知らない奴が見ると、ただの汚れた石に汚い雑巾の様なものが、絡んでいるようにしか見えないかも知れない。


291 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/30(日) 02:56:37 ID:Ey4nh9XjO
俺は冷静に他の写真も見てみた。
板に刻まれた『淳呪殺』、少女の写真に無数の『釘』。
たしかに、『中年女』の存在に直接結び付けるのは難しいのか?
ひょっとして警官は、小学生の悪戯と思っていて、先程から『親』『担任』などと言っているのか?
俺はこのまま此処にいては危険だと感じ出した。
「絶対、親を呼び出すつもりだ!」
俺は慎に小さな声で耳打ちした。
慎は無言で頷き、アゴをクイッと動かし、外に出る合図を送ってきた。
すると次の瞬間、慎は勢いよく振り向き走りだした。
俺もすぐさま後を追い、交番から抜け出した。
後ろから「おいっ!」と警官が呼び止める声がしたが、俺達は振り向かずに走り続けた。

警官が追い掛けてくる気配は無かった。
警官はおそらく、悪戯しにきた小学生が、嘘を見破られそうになり逃げ出した。とでも思っているのだろう。


352 :ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M:2006/05/01(月) 09:22:18 ID:jZMGGFeIO
俺と慎は、警官が追って来ていないことを充分に確認し、道端に座り込み、緊急ミーティングを開催した。
「これからどーする?」
「どーしよ・・・」
俺達は途方に暮れていた。最後の切り札の警察にも信じてもらえず、『中年女』から身を守る術を失った。
これで全てが解決すると俺達は思い込んでいただけに、ショックはデカかった。
「このままだったら中年女に住所バレて・・・」
俺は恐かった。
すると慎が、「しばらくあの女には出くわさないように注意して・・・」と言いかけたが、
俺はすぐに「もう無理だよ!淳の学年とクラスがバレてる時点で、すぐに俺らもバレるに決まってる!」と少し声を荒げた。
「でも、あの女・・・俺達に何かする気あるのかな?」
「?」
慎が言いだした。
「だってこの前俺ら、学校帰りにあの女に出会ったじゃん。
 もし何かするつもりなら、あの時でも良かった訳じゃん」
「・・・」
慎が続けて、
「それに山・・・もし俺らのことを許してないなら、山に何らかの呪い彫りとかあってもいーはずじゃん」
「・・・」
たしかに。山に行った時、新しい俺達に対する呪い的な物は無かった。
秘密基地は壊されていたが・・・
新しい女の子の釘刺し写真はあったが、俺達・・・まして、フルネームがバレている淳の呪い彫りも無かった。


355 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/01(月) 09:38:55 ID:jZMGGFeIO
俺は内心、そーなのかな?と反論したかったが、しなかった。
慎の言う通り、実は俺達が思っている程『中年女』は俺達の事を怨んでいない、忘れかけている。と思いたかった。
慎はもう一度、「俺らを本気で怨んでいるなら、何らかのアクションを起こすはずだろ?」
と、まるで俺を安心さすかのように言った。
そして、
「学校の近くをウロついてるのも、俺らを捜してるんぢゃなく、写真の女の子を捜してる可能性もあるだろ?」
と言葉を続けた。
「そーか・・・」
俺はその慎の言葉を聞いて、少し気持ちが楽になった感じがした。
と言うか、慎の言った言葉を自分自身に言い聞かせ、自分自身を無理矢理納得させようとした。
それは現実逃避に近いかもしれない。
慎自身もそうだったのかも知れない。もう『中年女』から逃げる術が見つからず、言ったのかも知れない。
しかし俺は、俺達は、
「そーだよな!そのうち俺らのことなんて忘れよる!」
「もう忘れとるって!」
「なんだよチクショー!ビビって損した!」
「ほんま、あの女、泣かしたろか!」
とお互い強がって見せた。
ある意味、やけくそに近いかもしれない。


363 :ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M:2006/05/01(月) 13:47:06 ID:jZMGGFeIO
しばらくその場で、慎と『中年女』の悪口などを談笑していた。
辺りは薄暗くなり始め、俺達は帰宅することにした。

慎と別れる道に差し掛かって、
「明日の帰り、淳の様子見に行こっか!」
「おう!そやな!」
とお互い明るく振る舞って、手を振り別れた。
俺の心は少し晴れやかになっていた。
そーだよな・・・慎の言う通り、中年女はもう俺達の事なんて忘れてるよな・・・と。
まるで自己暗示のように、繰り返し言い聞かせた。
足取りも軽く、石を蹴りながら家に向かった。
空を見上げると雲も無く、無数の星がキラキラ輝き、とても清々しい夜空だった。
今まで『中年女』の事でウジウジ悩んでいたのが、馬鹿らしく思えた。

自宅に近づき、その日は見たいアニメがあるのに気付き、俺は小走りで家に向かった。
タッタッタッタッ・・・
夜の町内に俺の足跡が響く。
タッタッタッタ・・・
静かな夜だった。
タッタッタッタッ・・・
ん?
タッタッタッタ・・・
俺の足音以外に違う足音が聞こえる。
後ろを振り向いた。
暗くて見えないが誰もいない。気のせいか。
ナンダカンダ言って俺は小心者だな、と思いながら再び走った。

タッタッタッタッ・・・
タッタッタッタ・・・
ん?誰かいる。


365 :ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M:2006/05/01(月) 14:06:24 ID:jZMGGFeIO
俺はもう一度立ち止まり、目を凝らして後ろを眺めた。
・・・やっぱり誰もいない。
確かに俺の足音にマジって、後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえたのだが?
俺も淳のように、自分でも気付かないうちに、精神的に『中年女』追い詰められているのか?
ビビり過ぎているのか?
しばらく立ち止まり、ずーっと後ろを眺めた。
ドックンドックン鼓動を打っていた心臓が、一瞬止まりかけた。
15M程後方、民家の玄関先に停めてある原付きバイクの陰に、誰かがしゃがんでいる。
いや、隠れている。
月明かりでハッキリ黙視できないが、一つだけハッキリと見えたものがある。
コートを着ている!
しばらく俺は固まった。
隠れている奴は、俺に見つかっていないと思っているようだが、シルエットがハッキリ見える!
俺は一瞬混乱した。
中年女だ!中年女だ!中年女だ!中年女!中年女!
腰が抜けそうになったが、本能だろうか、次の瞬間、
逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ逃げなきゃ!
と、もう一人の俺が俺に命令する。
俺は思いッキリ走った!運動会の時より必死に走った。風を切る音以外聞こえない程、無呼吸で走った。


413 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/02(火) 17:47:42 ID:VN7lh4fvO
無我夢中で家に向かって走った。
家まであと10M。
よし!逃げ切れる!

一瞬、頭にあることがよぎった。
このまま家に逃げ込めば、間違いなく家がバレる!
俺はとっさに自宅前を通過し、そのまま住宅街の細い路地を走り続けた。
当てもなく、ただ俺の後方を着いて来ているであろう『中年女』を巻く為に・・・

5分ほど、でたらめな道を走り続けた。
さすがに息がキレて来て歩きだし、後ろを振り向いた。
もう、『中年女』らしき人影も足音も聞こえて来ない。
俺は周囲を警戒しつつ、自宅方面へ歩き始めた。

再び自宅の10M程手前に差し掛かり、俺はもう一度周囲を警戒し、玄関にダッシュした。
両親が共働きで鍵っ子だった俺は、すばやく玄関の鍵を開け 中に入り、すばやく施錠した。
「フぅー・・・」
安堵感で自然とため息が出た。
とりあえず慎に報告しなければと思い、部屋に上がろうと靴を脱ごうとした時、玄関先で物音がした。
!?
俺は靴を脱ぐ体制のまま固まり、玄関扉を凝視した。
俺の家の玄関は、曇りガラスにアルミ冊子がしてある引き戸タイプなのだが、曇りガラスの向こう側に・・・
玄関先に誰かが立っている影が映っていた。


451 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/03(水) 08:46:27 ID:FVrpBt6MO
玄関扉を挟んで1M程の距離に『中年女』がいる!
俺は息を止め、動きを止め、気配を消した。
いや、むしろ身動き出来なかった。
まるで金縛り状態・・・蛇に睨まれた蛙とは、このような状態の事を言うのだろう。
曇り硝子越しに見える『中年女』の影を、ただ見つめるしか出来なかった。

しばらく『中年女』は、じっと玄関越しに立っていた。微動すらせず。
ここに俺がいることがわかっているのだろうか?
その時、硝子越しに、『中年女』の左腕がゆっくりと動き出した。
そして、ゆっくりと扉の取手部分に伸びていき、キシッ!と扉が軋んだ。
俺の鼓動は、生まれて始めてといっていいほどスピードを上げた。
『中年女』は扉が施錠されている事を確認すると、ゆっくりと左腕を戻し、再びその場に留まっていた。
俺は依然、硬直状態。
すると『中年女』は、玄関扉に更に近づき、その場にしゃがみ込んだ。
そして、硝子に左耳をピッタリと付けた。
室内の様子を伺っている!
目の前の曇り硝子に、『中年女』の耳が鮮明に映った。
もう俺は緊張のあまり吐きそうだった。鼓動はピークに達し、心臓が破裂しそうになった。
『中年女』に鼓動音がバレる!と思う程だった。


457 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/03(水) 09:18:17 ID:FVrpBt6MO
『中年女』は二、三分間、扉に耳を当てがうと再び立ち上がり、
こちら側を向いたまま、ゆっくりと一歩ずつ後ろにさがって行った。
少しづつ硝子に映る『中年女』の影が薄れ、やがて消えた。
「行ったのか・・・?」
俺は全く安堵出来なかった。
何故なら、『中年女』は去ったのか?
俺がここ(玄関)にいることを知っていたのか?
まだ家の周りをうろついているのか?
もし、『中年女』に俺がこの家に入る姿を見られていて、
俺の存在を確信した上で、さっきの行動を取っていたのだとしたら、
間違いなく『中年女』は、家の周囲にいるだろう。
俺はゆっくりと、細心の注意を払いながら靴を脱ぎ、居間に移動した。

一切、部屋の明かりは点けない。明かりを燈せば、俺の存在を知らせることになりかねない。
俺は居間に入ると真っ直ぐに電話の受話器を持ち、手探りで暗記している慎の家に電話をかけた。
3コールで慎本人が出た。
「慎か?!やばい!来た!中年女が来た!バレた!バレたんだ!」
俺は小声で焦りながら慎に伝えた。
『え?どーした?何があった?』と慎。
「家に中年女が来た!早く何とかして!」
俺は慎にすがった。


546 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/05(金) 05:04:28 ID:8b48b6KiO
『落ち着け!家に誰もいないのか?』
「いない!早く助けて」
『とりあえず、戸締まり確認しろ!中年女は今どこにいる?』
「わからない!でも家の前までさっきいたんだ!」
『パニクるな!とりあえず戸締まり確認だ!いいな!』
「わかった!戸締まり見てくるから早く来てくれ!」

俺は電話を切ると、戸締りを確認しにまずは便所に向かった。
もちろん家の電気は一切つけず、五感を研ぎ澄まし、暗い家内を壁づたいに便所に向かった。
まずは便所の窓を、そっと音を立てず閉めた。
次は隣の風呂。
風呂の窓もゆっくり閉め、鍵をかけた。
そして風呂を出て、縁側の窓を確認に向かった。
廊下を壁づたいに歩き、縁側のある和室に入った。
縁側の窓を見て違和感を覚えた。
いや、いつもと変わらず窓は閉まって、レースのカーテンをしてあるのだが、左端・・・人影が映っている。
誰かが外から窓に顔を付け、双眼鏡を覗くように両手を目の周辺に付け、室内を覗いている。
家の中は電気をつけていない為、外の方が明るく、こちらからはその姿が丸見えだった。
窓に『中年女』が、ヤモリの如く張り付いている。
俺は腰が抜けそうになった。


548 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/05(金) 05:31:11 ID:8b48b6KiO
これは動物の本能なのだろうか?
肉食獣を見つけた草食動物のように、俺はとっさにしゃがみ込んだ。
全身が無意識に震えていた。
『中年女』からこちらは見えているのか?
『中年女』はしばらく室内を覗き、そのままの体勢で、ゆっくりと窓の中心まで移動して来た。
そしてキュルキュルキュルと、嫌な音が窓からしてきた。
『中年女』の右手が窓を擦っている。左手は依然、目元にあり、室内を覗きながら。
キュルキュルキュル
嫌な音は続く。俺の恐怖心はピークに達した。
何かわからないが、『中年女』の奇行に恐怖し、その恐怖のあまり、声を出す事すら出来なかった。
すると『中年女』は後ろを振り返り、凄い勢いで走り去って行った。
俺は何が起きたかわからず、身動きも出来ずに、ただ窓を見ていた。
すると窓の向こうの道路に、赤い光がチカチカしているのが見えた。
「警察が来たんだ!」
俺は状況が飲み込めた。
偶然通りかかったパトカーに気付き、『中年女』は逃げて行ったんだと。

しばらく俺はしゃがみ込んだまま震えていた。
プルルルルル!
その時、電話が突然鳴った。もう心臓が止まりかけた。
ディスプレイを見ると、慎の自宅からの電話だった。


551 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/05(金) 05:47:22 ID:8b48b6KiO
俺は慌てて電話に出た。
『どう?』
「なんか部屋覗いとったけど、どっか行った・・・」
『そっか、親帰って来たんか?』
「いや、たまたまパトカー通って、それにビビって中年女逃げたんや思う」
『そーなんや!良かった。俺、お前んちの近くに不審者がいるって、通報しといてん。
 でも、あいつに家バレたんやったら、そろそろ親にも相談しなあかんかもな・・・』
「・・・」
『俺も今日、親に言うから・・・お前も言えよ!もうヤバイよ!』
「・・・うん・・・」
そして電話を切った。

その30分後、母親がパートから帰って来た。
俺は部屋の電気を消したまま玄関に走り、母の顔を見た瞬間、安堵感からか泣き出した。
母親はキョトンとしていたが、俺はしばらく泣き続けた後、
「ごめんなさい」と冒頭に謝罪をし、『あの夜』の出来事から、さっきの出来事まで説明した。
説明の途中に父親も帰宅し、父には母が説明した。

その後、父が無言で和室の窓硝子を見に行った。
窓硝子は、鋭利な何かで凄い傷が付けられていた。
鋭利な何かが五寸釘だと、直感でわかった。
両親は俺を叱らず、母親は俺を抱きしめてくれ、父は警察に電話をかけていた。


679 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/06(土) 02:25:17 ID:BiI+Rh5RO
10分程してから警察が来た。
警察には父が事情を説明していた。
俺は母親と居間にいたが、少ししてから警官が居間に来て、あの夜の事を聞いてきた。
ハッピーとタッチの事、木に釘で刺された少女の写真の事、淳の名前が秘密基地に彫られていたこと・・・
その後、放課後に出会った事など、『中年女』に係わる全ての事を話した。
そして、さっきの出来事も。
鑑識らしき人も来ていて、俺が話している間に窓の指紋を採取していた。
俺が話した内容で、警官がもっとも詳しく聞いてきたことが、少女の写真の事だった。
その少女の容姿や面識の有無等聞かれたが、それについては「よく分からない」と答えるしかなかった。
そして裏山の地図を書かされ、翌日、警察が調べに行くと言う事になり、
自宅周辺の夜間パトロール強化を約束して、警察官は帰っていった。
結局、指紋は出なかった。

しばらくして、慎と淳の親から電話がかかってきた。
親同士で何やら話していたが、『中年女』に関する話というより、学校にどのように説明するかを話していたようだ。

「『危険な好奇心』4/6」に続く


次の記事:『危険な好奇心』4/6
前の記事:『繋がり』
[ 2010/11/21 ] 死ぬ程洒落にならない怖い話

[ 18942 ] NO TITLE

精神障害がある人間(犯罪者)が野放しにされる理屈がわからん。保護責任者がいるならまだしも、家族のいないような精神障害者なら精神病院行きが道理じゃないのか?精神障害があるからといって他の犯罪者が刑務所に入るところを普通に社会に出て就職の面倒まで見てもらえるなんてちょっと甘やかしすぎなのでは?精神障害なんて直せるものだ、私も以前は奇声を上げたり物を自分の手が一面紫色になるぐらい殴ったりしたぐらいだったが、今では回復している。確かに回復するまでには色々な葛藤があったし立ちはだかる問題もあったが私は完全なる自力でそれらの問題を全て解決した。そんな直せるものを直しもしないまま受けるのが当然の罰を免除されてそのままスルスル社会に出てきているのはどう考えたっておかしいのではないか?
[ 2013/06/05 ] ◆-

[ 40960 ] NO TITLE

>18942
少し言わせてください。
大体の精神障碍者は人に対して危害を加える事は無いし、危害を与える種類の精神病(精神病にも色々あります)の患者さんの場合は、薬で病状をコントロールして、他人に危害を与える事なく、日常生活を過ごしている人々もいます。

薬が効かない(または合わない)患者さんは入院しているか、危ないので家族が家の外に出さないようにしているでしょう。だけど、稀に他人に危害を加えるタイプの患者さんが、保護無しで出歩いてしまう事はあります。このお話の『中年女』は狂ってしまった経緯を考えると気の毒だけど、行動が常軌を逸しているので、逮捕は無理にしても、入院させた方が良いと私も思いました。

しかし『精神障碍なんて治せるものだ』というご意見は少々暴論です。書き込みを読むに18942さんは幸運にも『自力で治せるぐらいに病状が軽かった』のでしょう。人によっては、自力で治すどころか、薬やカウンセリングなど、全ての手を尽くしても治らない人もいます。そういった場合、根性論や精神論で治るものではありません。精神病は脳という臓器の病気です。臓器疾患、例えば盲腸を、気合いで治せますか?

『治せるものを治しもしない』とのご意見は、配慮に欠けています。何をやっても治らない人もたくさんいます。ご自身が自力で治せたからと言って、そのような、精神障碍者の差別に繋がりかねない暴論を言うのは、いかがなものかと思いました。
[ 2014/01/06 ] ◆9IWXpbnM

[ 40991 ]

電車に乗ってたりするとさ、密室みたいなもんじゃん。
結構な確率で乗ってるんだよね。
あからさまに知的なハンデのある人。
それも単独でさ。
はたからみたら、その人の危険度がどの程度のものなのわからないじゃない。
身内は大丈夫と思ってたって、何がきっかけでどんな反応するのかなんてわからないと思う。
んで問題が起きたら、今までそんな事なかったから、とか、つきっきりでいられる余裕もないし、ヘルパーだっていつも頼めないし…とか、色々言い訳するよね。
冷たいようだけど、そんなのこっちには何の関係もないんだよ。
こっちにくるな‼︎って必死に祈るしかない。
何かしてきた時に、身を守るためにやむなく撃退したとして、悪者にされるのはこっちじゃない?
胸糞な思いをするのはこっちなんだよね。
だからと言って隔離しとけ!ってのは暴論だけど、理解してもらう努力は当事者がすべき。
じゃないとこっちも受け止めようがない。
ハンデの度合いにもよるんだろうけど、単独行動はさせないでもらいたいのが本音。
[ 2014/01/07 ] ◆-

[ 99617 ] NO TITLE

安心しろ(?)、アンタに危害を加える可能性のあるやつのほとんどは知的「健常者」だよ
[ 2015/11/16 ] ◆-

[ 100814 ] NO TITLE

精神障碍者でなくとも見た目が普通でいつ刃物ふりかざして襲ってくるか分からん人間なぞ多かろうに。
18942や40991の言うのは精神障碍者=犯罪者と言ってるようで不愉快だな。

18942が治せたのはあんた自身の努力もあるかは知らんが、運が良かったからだと思うよ。
それともそういう思い込みしてる今現在も、実は治ってないんじゃない?治ったと思ってるのはあんただけかもよ。
そして、40991。お前みたいな無思考の馬鹿が偏見や犯罪なんて犯さない大多数の障碍者の治療の妨げを起こすんだ。いつか自分が同じ立場にならないといいね。
[ 2015/12/05 ] ◆-

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